ブーメラン型レイアウトのメリット!手順やスペース確保術も解説

デスクレイアウトにはさまざまなパターンがあるため、レイアウトに迷う担当者の方も多いでしょう。おしゃれで画期的なオフィスにするためには適切なレイアウト選択が欠かせません。本記事では、個性的で実用性も兼ね備えたブーメラン型レイアウトに焦点を当てて解説をしていきます。

 

ブーメラン型レイアウトのメリット4選

ブーメラン型レイアウトのメリット4選

最初にブーメラン型レイアウトを選ぶメリットを解説していきます。

 

メリット1:集中できる

まず、ブーメラン型レイアウトの特徴は集中しやすいこと。というのも、ブーメラン型レイアウトは正面で向かい合わないため、お互いに視線が合いにくいからです。

 

ブーメラン型デスクの視線▼

ブーメラン型デスクの視線

より集中できる環境にするならデスクの境目にデスクトップパネルを設置するのが効果的です。ブーメラン型レイアウトなら仕事に没頭しやすくなり、作業効率アップが期待できます。

 

メリット2:コミュニケーションがとりやすい

ブーメラン型レイアウトは、会議などコミュニケーションが必要な場合にも適しています。視線を下げていればお互いの視線は合いにくいですが、顔を上げて見渡せば対面する2名の顔が視界に入ります。そのため、お互いの顔を見ながらスムーズに会話ができるのです。

 

つまり、集中とコミュニケーションが両立できるため、部署間での交流を増やしたい場合や、作業に都度会話が必要な部署にもおすすめです。

 

≫ オフィスコミュニケーションを活性化するレイアウト事例5選

 

メリット3:おしゃれなレイアウトにできる

ブーメラン型デスクは特徴的な形をしているため、個性的なレイアウトにできます。3台を組み合わせて円状の島を作るのが基本ですが、さらに繋げるなどすると自由でおしゃれなレイアウトに仕上げられます。例えば、組み合わせ方によってはハニカム構造(蜂の巣)のようにしたり、ジグザグ状にしたりもできます。

 

ブーメラン型デスクのレイアウト例▼

ブーメラン型デスクのレイアウト例

見渡すと従業員同士の顔が見えやすいので、交流が活発になるのも期待できます。ブーメラン型デスクを取り入れて個性溢れる空間にしてみてください。

 

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メリット4:快適に作業ができる

ブーメラン型デスクは長方形のデスクに比べて作業スペースが広いため、広々デスクで快適に作業ができます。

 

例えば、サブモニターを複数設置したり、大きな図面を広げたりする場合におすすめなデスクと言えます。また、椅子の向きを変えるだけで、モニターや図面などの正面を向けるので、利便性の高さも魅力。

 

なお、作業のしやすさは作業効率に直結します。作業効率アップは、生産性や従業員の満足度にも関わるため、作業に広いスペースが必要な場合は、ぜひブーメラン型レイアウトを検討してみてください。

 

【ブーメラン型】オフィスレイアウトの導入手順5STEP

【ブーメラン型】オフィスレイアウトの導入手順5STEP

続いて、ブーメラン型レイアウトを導入するときの手順を5STEPで解説していきます。この手順はどのレイアウトを導入する際にも検討すべき要素なので、必ず確認してください。

 

STEP1:目的を決める

まず最初にレイアウトの導入や変更で達成したい目的を明確にしましょう。目的の例は以下のように多種多様です。

 

<レイアウト導入・変更の目的例>

  • 生産性アップ
  • 集中力アップ
  • 働きやすい環境の整備
  • 従業員の満足度アップ
  • 企業のブランド力アップ
  • コミュニケーションの活性化

 

より会社に合ったレイアウトにするためには従業員に聞き取りを行って、要望をまとめるのも大切です。実際に働く従業員の声を聞くと、見えていなかった課題も見つけやすくなります。

 

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STEP2:ゾーニング計画を立てる

次にゾーニング計画を立てます。ゾーニングとは、オフィスに必要な機能やスペースを考えて、部屋やエリアの配置を決める作業のことです。

 

<ゾーニングの考え方の例>

分け方例 概要
部署別 ■部署別にエリアを区切る

例:営業部、マーケティング部、人事部、経理部

機能別 ■機能ごとにエリアを区切る

例:執務室、会議室、休憩室、応接室

セキュリティレベル別 ■セキュリティレベルでエリアを区切る

例:情報管理室、役員室、執務室、応接室

 

エリアの配置は動線を考慮するのも大切です。動線とは目的地までの経路を指し、スムーズな移動や安全性に関わります。従業員か来客者によって使用するエリアが異なるため、対象ごとに経路を考えて、エリアを適切な位置に配置してください。

 

≫ オフィスレイアウトにおけるゾーニングとは?考え方や事例を紹介

 

STEP3:レイアウトを決める

続いて、ゾーニングで区分けした各エリアの家具や設備の配置を検討していきましょう。このとき、デスクレイアウトも詳細に決めていきますが、デスクレイアウトは以下のようにさまざまなパターンがあります。

 

デスクレイアウト例▼

デスクレイアウト例

なかでもブーメラン型はデスクの形が個性的なため、おしゃれな雰囲気を演出しやすいレイアウトです。

 

ブーメラン型デスクの配置例▼

ブーメラン型レイアウト例

ブーメラン型レイアウトの場合、比較的広いスペースが必要です。使用できるスペースとデスク配置後の通路幅を考慮してレイアウトを選択してください。レイアウトに迷った際は、専門業者に相談するのも一手です。

 

≫ オフィスにおけるデスクの基本レイアウト9選!運用方法も解説!

 

STEP4:必要な作業を洗い出してスケジュールを立てる

レイアウトを決めたら、必要な作業を洗い出してスケジュールを立てます。レイアウト変更はデスクやチェアなどの家具の移動だけでなく、配線関係の工事が必要な場合も多いです。

 

<レイアウト変更で生じる可能性のある作業例>

  • 電気工事
  • LAN工事
  • 内装工事
  • 家具の移動
  • 家具の破棄
  • 安全対策(地震・火事など)

 

それぞれの作業は専門の知識や技術などが必要で、専門業者でなければ対応が難しいケースが大半です。当社では、オフィスのレイアウト変更や関連する工事を一括で承れます。レイアウト変更を検討の際は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

 

≫ オフィスのレイアウト変更を業者に依頼する流れと施工事例を紹介!

 

STEP5:従業員に周知して実施する

スケジュールが決まったら、従業員に周知も行いましょう。その際、単にスケジュールを伝えるのではなく、目的や変更後のイメージを共有しておくと従業員が納得して受け入れやすくなります。あとはスケジュールに沿って、家具の移動や必要な工事を実施していきます。

 

なお、実施したことに満足せず、レイアウト変更後は立てた目的に対する効果測定や従業員からのフィードバックも集めてください。変更したレイアウトで快適に仕事ができているのかなどを確認して、今後の改善に役立てていきましょう。

 

ブーメラン型レイアウト導入を叶えるスペース確保術

ブーメラン型レイアウト導入を叶えるスペース確保術

ブーメラン型レイアウトは、一般的な長方形のデスクを使用したレイアウトと比較して、広いスペースが必要な場合が多いです。ここでは、スペース確保や空間を広く魅せるヒントを紹介します。

 

1.ペーパーレス化を進める

物理的にスペースを増やすためには、まずペーパーレス化を進めてください。書類を電子化するとキャビネットや本棚などの台数を減らせます。家具が少なくなれば、その分スペースが生まれるため、余裕を持ってブーメラン型レイアウトを導入できるでしょう。

 

≫ オフィス移転はペーパーレス化に好都合!その効果と流れを解説

 

2.フリーアドレスにする

スペースを広く確保するために、フリーアドレスを導入するのも一手です。フリーアドレスが定着すると従業員の出社率が100%にならないケースが大半。そのため、座席数を減らせる可能性があるからです。著者が勤務していた企業ではフリーアドレスが導入されており、出社頻度も自由でした。

 

≫ ワークライフバランスとは?メリットデメリットや具体的な取り組みを解説

 

同部署の従業員は「週に1~2回程度の出社」が大多数を占めており、出社を好む従業員でも「月に数回は在宅勤務」を取り入れていたため、オフィスが混雑していることはほとんどありませんでした。会社によって出社率に違いはありますが、全員が出社するケースはなくなるでしょう。

 

適切な座席数を把握できれば、ブーメラン型レイアウトが取り入れやすくなります。レイアウト変更に向けて、まずはフリーアドレスの定着を図ってみてはいかがでしょうか。

 

≫ フリーアドレスとは?メリットデメリットや抑えておきたいポイント

 

3.カラーコーディネートにこだわる

ブーメラン型レイアウトを取り入れると部屋が狭く感じてしまう場合があります。その場合、カラーコーディネートにこだわって窮屈感を減らす方法もあります。

 

例えば、空間を広く見せるためには「膨張色」を選ぶのがおすすめです。加えて「圧迫感のある色」ではないか確認してみましょう。

 

<膨張色と圧迫感のある色の例>

色の種類 概要 色の例
膨張色 物体を実際の大きさよりも大きく見せる効果を持つ色のこと 膨張色
圧迫感のある色 部屋を狭く感じさせる色のこと 圧迫感のある色

 

色の選択や家具の配置など、オフィスレイアウトで空間を広く感じさせることも可能です。理想のオフィスレイアウトを実現するために、課題を解決するための工夫を模索してみてください。

 

≫ 小規模オフィスを広くおしゃれに魅せるアイデア9選!

 

ブーメラン型レイアウトに活用できる施工例

ブーメラン型レイアウトに活用できる施工例

最後に、ブーメラン型レイアウトを採用する場合に活用できる施工例を紹介していきます。

 

集中ブース

まず紹介するのが、集中ブースです。ブーメラン型レイアウトは集中とコミュニケーションを両立できるのが特徴の一つですが、個人作業に没頭したい従業員にとって、他の人の話し声が不快と感じるケースもあります。

 

集中して個人作業ができるように、完全個室、もしくは私語厳禁のエリアを作るのも良いでしょう。

 

≫Web会議や集中時にオフィスにあると役立つ個別ブースとは

 

集中ブースの例▼

集中ブースの例

施工型パーテーションで部屋を区切ると、比較的簡単に個室が作れます。ブーメラン型レイアウトを活かしつつ、各自が好みのスタイルで働ける環境を検討してみてください。

 

≫ 施工型パーテーション・パーテーション工事

 

オフィス緑化

ブーメラン型レイアウトはデザイン性の高さが魅力。さらにおしゃれな空間にするためにオフィスにグリーンを取り入れてはいかがでしょうか。

 

オフィスにグリーンを取り入れた施工例▼

オフィスにグリーンを取り入れた施工例

グリーンにはコミュニケーションを活発にする効果が期待できるので、ブーメラン型レイアウトと組み合わせて相乗効果を生みましょう。

 

≫ オフィス緑化の効果やメリットとは?導入の手順や成功の秘訣も解説

 

ブーメラン型レイアウトを導入して個性溢れるオフィスにしよう!

ブーメラン型レイアウトを導入して個性溢れるオフィスにしよう!

ブーメラン型レイアウトの導入手順やメリットなどを解説しました。ブーメラン型レイアウトは個性的でおしゃれなオフィスにするために適したレイアウトと言えます。一方で、比較的スペースが必要なケースが多いので、ブーメラン型レイアウト導入を叶えるスペース確保術も参考にしてみてください。

 

なお、当社はオフィス移転や各種施工業務を専門的に行っております。オフィスレイアウトに関しても経験豊富な専門スタッフが揃っておりますので、迷った際はお気軽にお問い合わせください。ご希望に沿ったご提案をさせていただきます。

 

 

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