おしゃれなオフィスはモチベーションが上がりますよね。今回はオフィス向けパーテーションの中でおしゃれで機能性が高いものを選んでいただくため、パーテーションの種類、特徴や価格、設置時の注意点、実例6選をご紹介します。
おしゃれなオフィスに欠かせないパーテーションの種類
オフィスのパーテーションには2種類あります。1つめは自立式の『ローパーテーション』で、2つめは工事が必要な天井までの『ハイパーテーション』です。まずはそれぞれの特徴と価格、メリット・デメリットを解説します。
ローパーテーション
〈特徴と価格〉
ローパーテーションは自立式で、レイアウト変更が簡単です。サイズ展開はメーカーによって異なりますが、高さは4種類程度から選べます。座って目線が隠れる約1m20㎝、立って目線が隠れる約1m60㎝、立って頭がほとんど隠れる約1m80㎝、個室にしてドアをつける場合の約2m10㎝などです。
表面の素材は布張り、スチール、木目、ガラスや軽いポリカーボネート製など。表面がホワイトボードになっている実用的な商品もあります。レイアウトは用途に合わせてL字やT字、十字、ロの字の形にパネルを連結します。また直線に建てる場合は安定脚を所々に入れる必要があります。レイアウト変更が頻繁にある場合はキャスター付きの軽いものがおすすめです。
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〈メリット・デメリット〉
ローパーテーションのメリットは組み立てや移設が容易で、高さや素材のバリエーションが豊富なことです。用途も様々で、ミーティングコーナーやコピー機コーナー、更衣室をつくったり、パントリーや金庫の目隠しとして使ったりもできます。価格は高さや素材で異なりますが、比較的安価なものからあるので予算に応じて選べます。
デメリットは組み方や高さによってはぶつかって倒れる危険性があることや、連結できる長さが決まっていることなど、レイアウトに制限があることです。また安定脚は狭いオフィスではじゃまになることも。設置の際は専門の業者に依頼し、より安全性の高いレイアウトの提案をしてもらうことをおすすめします。
ハイパーテーション
〈特徴と価格〉
工事が必要で、天井まである後付けの壁をハイパーテーションと呼びます。ハイパーテーションには移設ができる「施工型パーテーション」と、自由な設計が可能な「造作壁」があります。施工型パーテーションは素材でさらに分類され、アルミ、スチール、ガラスの3種類があります。それぞれの価格について、パネル1枚あたりの一般的な費用相場に加え、オフィスボールでの格安価格も合わせてご紹介します。(*幅90㎝、新品、施工費別)
アルミパーテーション
費用相場:25,000円程度、オフィスボール価格:12,000円~
スチールパーテーション
費用相場:40,000円程度、オフィスボール価格:22,500円~
ガラスパーテーション
アルミ枠タイプの費用相場:40,000円程度、オフィスボール価格:14,080円~
スチール枠タイプの費用相場:70,000円程度、オフィスボール価格:29,500円~
造作壁
形状や施工面積で費用が変わるため、現場調査後お見積りとなります。参考として、エントランスの壁を建てる場合、当社では25万円~となります。
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〈メリット・デメリット〉
ハイパーテーションのメリットはデザインやレイアウトの自由度と機能性が高いことです。施工型パーテーションはパネル、支柱、レールといった部材で構成され、いったん建てた後でも解体・移設ができます。また造作壁ならカーブをつけて建てることも可能で、仕上げ材もクロスやシートだけでなくタイルや塗装などバリエーション豊富です。
種類 | 特徴 | 費用相場 | オフィスボール価格 | |
ローパーテーション | 高さ1m20㎝ | 座って目線が隠れる | 約8,000~30,000円 | ご相談ください |
高さ1m60㎝ | 立って目線が隠れる | 約15,000~40,000円 | ||
高さ1m80㎝ | 立って頭がほとんど隠れる | 約20,000~50,000円 | ||
高さ2m10㎝ | ドアが付けられる | 約25,000~60,000円 | ||
ハイパーテーション | アルミパーテーション | 軽量、施工性、経済的 | 25,000円程度 | 12,000円~ |
スチールパーテーション | 遮音性、不燃性、気密性 | 40,000円程度 | 22,500円~ | |
ガラスパーテーション(アルミ) | 採光性、デザイン性、開放感 | 40,000円程度 | 14,080円~ | |
ガラスパーテーション(スチール) | 70,000円程度 | 29,500円~ | ||
造作壁 | デザイン性、遮音性、不燃性 | 現場調査後お見積り |
オフィス向けおしゃれなパーテーション実例6選!
次はパーテーション専門店であるオフィスボールの施工事例の中から、特におすすめのおしゃれ実例6選をご紹介します。それぞれどのようにおしゃれを演出しているか、オフィスづくりの参考となるよう分かりやすくご説明していきます。
木目調でおしゃれ
オフィスのパーテーションは無機質なイメージがあるかもしれません。でも、木目調の化粧板を選んだりシートやクロスを貼ったりすることで、木の持つナチュラルで温かな印象に変えてくれます。また家具や什器と色を揃えることでワンランク上のおしゃれな雰囲気づくりができます。木目調シートの色味のバリエーションは豊富で、明るい木目から濃くて重厚感ある木目まであります。例えば、ホワイトオークやメープルは明るく優しい印象で、北欧インテリアやフレンチテイストなどナチュラルな雰囲気になります。それより少し濃くなるとチーク、オーク、ウォールナットという種類があり、シックで高級感が出てきます。さらに濃くなるとマホガニーやローズという落ち着いた重厚感ある木目になります。
上記の実例は、濃い木目調のシートをガラスパーテーションのフレームに貼り、シックでおしゃれな印象を演出しています。以下の実例2造作壁を明るい木目調のクロスで仕上げ、おしゃれで柔らかい印象のオフィスにしています。
ガラスでおしゃれ
ガラスパーテーションには採光性があり、オフィスを明るく広々と感じさせてくれます。狭い個室でも圧迫感なく、半透明のフィルムを活用することでプライバシーの確保や目線を気にせず集中して仕事をすることもできます。全面ガラス、腰上ガラス、ブロックガラスなどのパターンが選べ、特にブロックガラスはおしゃれで人気。フレームの色はシルバー、ブラック、ホワイトなどがあり、それぞれ印象が異なります。
上記の実例はブラックのガラスブロックパーテーション、ドアには木目を選んでいます。高級感があり、モダンでおしゃれな印象となっています。以下の施工では同じくガラスブロックパーテーションですが、ホワイトを選ぶことで印象が全く違うことが分かります。
カラーコーディネートでおしゃれ
オフィスに色を用いるとき、コーポレートカラーをポイントにしたり、色のもつ効果をうまく生かしたりとアプローチの方法は様々です。色がもつイメージや効果をご紹介し、オフィスづくりの際にご参考にしていただけたらと思います。
- 青:冷静さや理知的なイメージ、鎮静効果で集中力があがり効率アップ。
- 赤:体感温度を上げ、議論が飛び交う雰囲気に。視覚的に誘導できる。
- 黄色:喜びや希望を与えて体調にも良い効果あり。リフレッシュできる。
- オレンジ:快活で明るいイメージ。ポジティブシンキングになる。
- 緑:気持ちを落ち着かせ、疲労を和らげる。目にも優しい。
上でご紹介する実例では、会議室の扉を赤色にして視覚的に入口へ誘導しています。下の施工事例では緑とオレンジをアクセントに使い、快活で明るい印象の個室をつくっています。
モノトーンでおしゃれ
モノトーンインテリアは幅広く支持され、おしゃれで洗練された印象になります。白は汚れのない清潔なイメージで明るく広々見せてくれ、黒はシャープでモダン、高級感も演出します。でも冷たく無機質な空間になりすぎては居心地よく過ごすことができません。ほどよくモダンにするには、配色は白を多めにし、グレーや木目の家具をアクセントに加えると良いでしょう。ほかにもカーペットやタイルを木目や温かみのある色にしたり、丸みを帯びたデザインの家具にしたりもおすすめです。
上でご紹介する実例では、モノトーン+木目調で温かみもプラスしています。パーテーションは白、照明のダクトレールやチェアは黒を選び、床材は木目調にしています。チェアの形も丸みをおびていて柔らかさを演出していますね。下の実例ではパーテーション自体の配色がモノトーンになっています。
グリーンを活用したおしゃれ
観葉植物などのグリーンを活用しておしゃれな空間にすることもできます。冷たい印象になりがちなオフィスでもグリーンによって穏やかな雰囲気となり、自然とリラックスして仕事がはかどります。大きめのグリーンをエントランスに置いてポイントにしたり、プランターやグリーンを置いて動線を作ったり。ガラス張りの個室の前に並べて視線をゆるやかに遮ることもできます。手入れが大変な場合は、フェイクグリーンがおすすめ。たとえば人工観葉植物の中には、枝は本物で葉だけが作りものという商品もあります。また、グリーンをレンタルしてお世話を外注すれば業務の負担が減らせます。
ここでご紹介する実例では、エントランスの造作壁で大胆にフェイクグリーンを活用し、ナチュラルでおしゃれなオフィスづくりをされています。
コンクリート打ちっぱなしでおしゃれ
インダストリアルで、かっこいい印象のコンクリート打ちっぱなしのインテリアは、オフィスでも人気があります。ブラックのパーテーションがよくなじみ、スタイリッシュなデザインが魅力です。無骨な雰囲気で、最近では『男前インテリア』という呼び方もされており、木目の家具や什器、観葉植物のグリーを置くなどしてカフェのようなおしゃれな空間が演出できます。
最後にご紹介する実例では、ブラックの腰上ガラスパーテーションを使い、天井の高さも生かしたスタイリッシュでシンプルなおしゃれ空間をつくりだしています。
オフィスにパーテーションを導入する際の注意点
ここまでパーテーションの種類や実例をご紹介してきました。最後はオフィスパーテーション導入時の注意点を解説していきます。
目的に合ったものを選ぶことが大切
おしゃれなデザインであることに加えて何を重視するのか、目的に合ったものを選ぶことが大切です。たとえば遮音性重視なら、造作壁とスチールパーテーションがおすすめです。デザイン性、採光性ならガラスパーテーションが最適。ガラスを2枚重ねたダブルガラスに変更すれば遮音性もプラスされます。価格重視ならアルミパーテーションやローパーテーションがおすすめ。中古やリユース品ならさらにお得です。フレキシブルさ重視なら軽いポリカーボネートなどのキャスター付きローパーテーションが適しています。
消防法に基づいた設備工事や届け出が必要な場合がある
パーテーションで天井まで塞がれた個室をつくると、消防法に基づいた天井の設備工事や届け出が必要になります。具体的には天井にある火災報知機やスプリンクラー、誘導灯、また空調や照明などの移設や増設が必要になります。ローパーテーションを使ったり、ハイパーテーションでドアより上のランマ(欄間)部分を開けたりすれば、工事や届け出の義務は発生しません。しかし、遮音性を求める場所でランマを開けてしまうと音がもれてしまい目的が果たせなくなってしまいます。ランマを塞いだ個室をつくる場合は、あらかじめ設備工事も予算に入れておくことが大切です。
設置作業は大きな音がでる
パーテーションの設置には大きな音が発生します。ローパーテーションでも組み立てるには電動ドライバーを使用しますので、室内に音が響きます。業務時間内に作業をすると商談や電話のじゃまになることがありますのでご注意ください。ハイパーテーションは支柱やパネルの切断を現地で行うこともあり、金属を切る音や電動ドライバー使用で騒音が発生するため夜間や休日の作業をおすすめします。また鍵の開け閉めなどで社員の方の立ち合いが必要になる場合もありますので、社内で役割分担をしておくと良いでしょう。
おしゃれなオフィスパーテーションの実例6選!種類や注意点【まとめ】
今回はおしゃれなオフィスパーテーションの実例6選をご紹介し、導入時の注意点も合わせて解説しました。パーテーションにはデザイン性が高いものがたくさんあり、オフィスをおしゃれに間仕切ることができます。ぜひご紹介した実例を参考に、おしゃれで居心地のいいオフィスづくりをしてください。
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