今回はオフィスの間仕切り工事の種類、特徴、費用相場そして施工事例を解説します。またパーテーション工事の際におすすめな3つの付随工事も合わせてご紹介します。オフィスのパーテーション工事なら、専門店のオフィスボールにお任せください。オフィスボールなら最短納期2日で施工できます。
施工型パーテーション・間仕切り工事の種類・特徴
オフィスを間仕切る壁には大きく分けると2種類あり、パネルやポールで構成されている「施工型パーテーション」と、クロス(壁紙)などで仕上げる「造作壁」があります。施工型パーテーションは素材によってさらに数種類に分かれ、それぞれの特徴や費用相場をご紹介したいと思います。
施工型パーテーション(ハイパーテーション)
施工型パーテーションの最大の特徴は新設するだけなく、解体・移設できることです。大きな会議室を解体・移設して小さな集中ブースをつくることや、移転時に再利用することも可能です。ここでは施工型パーテーションを5種類ご紹介していきます。
アルミパーテーションの特徴
【特徴】
- 価格が安い
- 軽量で施工時間が短い
- カラーバリエーションが豊富
アルミパーテーションはハイパーテーションの中でもっとも安価です。アルミ製の支柱・レールとパネルで構成され、パネルの表面材はポリエステル化粧板や鋼板、芯材はペーパーハニカムと不燃認定されている不燃コアの2種類あります。高層階では消防法により不燃認定のアルミパーテーションを選択下さい。アルミパーテーションはシンプルな部材構成で工程が少ない分、施工時間も短く済むメリットもあります。
スチールパーテーションの特徴
【特徴】
- 不燃性、遮音性、耐震性がある
- カスタムしやすい
- 価格は高め
スチールパーテーションは不燃性で、スチールパネル2枚で支柱をはさんだ中空構造です。スチールパネルは石膏ボードで裏打ちされているため遮音性が高く、支柱がパネル内部に収まるため見た目もすっきりしています。スチールは頑丈な素材で耐震性や不燃性にも優れ、内部にロックウールを充填すれば遮音性や不燃性はさらに上がります。遮音性が高くなるため会議室や役員室の施工などに向いています。
ガラスパーテーションの特徴
【特徴】
- おしゃれでデザイン性が高い
- 明るく採光性がある
- 価格は高め
ガラスパーテーションは、アルミまたはスチールの支柱にガラスをはめこんだタイプと、ガラス同士の間に支柱がない連装ガラスタイプがあります。連装ガラスタイプはすっきりと美しい仕上がりになりますが、ガラスを厚くする必要があり、3種類の中で最も価格が高くなります。一方最もリーズナブルなのがアルミタイプです。なかでもブラックフレームとガラス組み合わせはおしゃれで人気があります。ガラスパーテーションのバリエーションは、全面ガラス、ブロックガラス、腰上ガラスがあります。ガラスの種類も透明なフロートガラスや半透明のかすみガラス、型押しガラスがあります。
中古パーテーションとは?
【特徴】
- 新品より安価
- 見た目も遜色なく環境にやさしい
- 在庫の確認は必要
通常、不要になったパーテーションは解体・廃棄されてしまいますが、パーテーションの専門店の中には買取し、綺麗にクリーニング・補修をして再販する会社もあります。当社オフィスボールではパーテーションの買取、中古・リユースパーテーションの販売をしています。中古・リユースパーテーションは新品よりも安価で、見た目に遜色もありません。また地球環境や資源を大切にする意味でも中古の利用は大変意義があります。
工場用パーテーションとは?
【特徴】
- 主にアルミパーテーションを使用
- 騒音やほこりを遮断
- 天井が高い場合は天井付きファクトリーブースを設置
工場や物流倉庫では軽量で安価なアルミパーテーションが主に使用され、事務所やファクトリーブースなどを設置します。ファクトリーブースとは、天井付きの施工型パーテーションです。工場や物流倉庫は天井がとても高いという特徴があります。通常、施工型パーテーションは3m程度の高さまでの設置が可能ですが、それ以上は安全上難しくなります。ファクトリーブースは工場内の事務所や休憩室、管理・検査ブース、クリーンルームとして利用され、工場内の騒音やほこりを遮断する役割を果たします。室内からも工場内部が見渡せるようにガラスパネルを併用したり、火気使用のある場所では不燃アルミパーテーションを使ったりすると良いでしょう。
工場用パーテーションの費用相場
費用は部屋の大きさ、高さで変わってきますので現場調査後のお見積りとなります。オフィスボールでは現場調査からお見積りまで無料で承ります。
造作壁(LGS間仕切り)とは?
【特徴】
- 遮音性が非常に高い
- 曲線などデザインの自由度が高い
- 移設不可で価格も高め
造作壁は軽量鉄骨で下地の骨組みをし、石膏ボード(プラスターボードともいう)を貼ってから表面材で仕上げる壁のことです。造作壁はLGS間仕切りとも呼ばれ、LGSはライト(軽い)ゲージ(規格)スタッド(支柱)またはスチール(鋼鉄)の略です。造作壁の魅力は遮音性、断熱性に優れていて、曲線も表現できるデザイン性の良さもあります。表面材もクロスだけでなく、塗装やグラフィックシート、タイルを貼ることも。遮音性、断熱性をさらに高めたい場合はボードを貼る前にグラスウールやロックウールを充填します。一方、造作壁のデメリットは一度建てたら移設ができず、移動させたい場合や不要になったら壊すしかないという点です。
造作壁(LGS間仕切り)の費用相場
工程や材料の多さから造作壁の費用は高めになります。スチールパーテーションと同等か少し高いという位置づけです。金額は部屋の大きさや仕上げ材で変わってきますので現場調査後のお見積りとなります。
施工型パーテーション・間仕切り工事の種類・費用相場
パーテーションの費用相場(単価比較表) *w900、施工費別 | |||
パーテーションの種類 | 一般的な費用相場 | オフィスボールの価格 | |
新品 | 中古 | 新品 | |
アルミパーテーション | 25,000円程度 | 7,400円~ | 12,000円~ |
スチールパーテーション | 40,000円程度 | 12,400円~ | 22,500円~ |
ガラスパーテーション(アルミ) | 40,000円程度 | 12,900円~ | 14,080円~ |
ガラスパーテーション(スチール) | 70,000円程度 | 25,800円~ | 29,500円~ |
工場用パーテーション | 現場調査後お見積り | ||
造作壁 | 現場調査後お見積り |
施工型パーテーション・間仕切り工事の施工事例と目的別の選び方
オフィスボールの施工事例
次にオフィスのコーナーごとに施工事例を見ていきましょう。それぞれの施工事例からご自分のオフィスに合うのはどのパーテーションか、ぜひイメージの参考にしてください。
1 「エントランス」
A 造作壁:木目とグリーンで優しくナチュラルな印象に。お客様を心地よくお迎え
B ガラスブロック:ホワイトフレームで明るく入りやすい印象に。ミーティングルーム側の中段は半透明でプライバシー確保
2 「会議室・ミーティングルーム」
A 不燃アルミブロック:コーポレートカラーを取り入れ、デザイン性と不燃性を両立
B 全面ガラス:ブラックフレームとガラスでおしゃれに。開放感があり明るさも充分
C スチール:遮音性重視で欄間クローズに。全体がモノトーンでシンプルおしゃれ
D 造作壁:家具と内装の色を合わせ、重厚感がありながらも明るくさわやかな印象に
3 「執務室」
A 中古不燃アルミ:新品と遜色ありません。ドアは赤のワンポイント。スリット窓にかすみガラス入りで使用中か分かる仕様に
B スチール:シンプルでどんなオフィスにも合うホワイトパネル。スチールは遮音性、耐震性に優れる高性能
C 造作壁:遮音性が高く仕事に集中できます。エントランスから執務室までイメージも統一
4 「喫煙室」
A 腰上ガラス:ブラックフレームとコンクリート打ちっぱなしでかっこいい雰囲気。狭い空間でも圧迫感を感じません
5 「工場・倉庫」
A ファクトリーブース:ホコリが入らないようにエアーで汚れを落としてから入室。ドアは荷物も入れやすい両開き
B 中古不燃アルミ:物流センター内の作業場をモノトーンカラーで落ち着いた雰囲気に。ドアはセキュリティ錠付き
C 工場用アルミ:工場内の作業場。つや消しパネルと天井を黒で塗装し、落ち着いた雰囲気に
施工型パーテーション・間仕切り工事【目的別での選び方】
ここまで施工型パーテーション・間仕切り工事の種類や施工事例などをご紹介してきました。ここからは、何を重視するかによって選ぶことができる、目的別の選び方を解説していきます。
遮音性重視
遮音性重視なら造作壁またはスチールパーテーションがおすすめ。ガラスパーテーションを使いたい場合は、ガラスを二重にしたダブルガラスにすると良いでしょう。どの場合もドアより上の欄間(ランマ)部分も塞ぐことで遮音性を確保できます。その際、天井にある火災報知機や排煙、スプリンクラーなど設備の移動や増設にも費用がかかることがありますのでご注意ください。
価格(コスト)重視
価格(コスト)重視なら中古パーテーションとアルミパーテーションがおすすめ。表面材は一般的にはポリエステル化粧板がもっともリーズナブルですが、中古の場合は状態によって金額が変わることもありますので、ご検討の際はお問い合わせください。
デザイン性重視
デザイン性重視なら造作壁です。造作壁は曲線に建てることも可能で、表面材のバリエーションも豊富。幅広いデザインに対応でき、多彩な表現が可能です。また施工型パーテーションの中ではガラスパーテーションがおすすめです。採光性にもすぐれ、ブラックフレームとガラスの組み合わせはシンプルながらもおしゃれで人気があります。
耐震性・耐火性重視
耐震性・耐火性重視ならスチールパーテーションと造作壁がおすすめ。ロックウールを充填すれば耐火性、断熱性、遮音性がさらにアップ。造作壁は表面材に不燃仕様を選んでください。仕事中も室外の音を気にせず、安心安全に過ごすことができます。
納期重視
納期重視ならアルミパーテーションまたは中古パーテーションにしましょう。オフィスボールでは最短納期2日で、お急ぎの工事も対応可能です。中古の部材はご希望の数量が揃わない場合もありますが、不足分は新品の材料も加え、希望納期にできる限りお応えしますのでお気軽にお問合せください。
環境配慮を重視
環境配慮を重視するなら中古パーテーションの一択です。中古の再利用は環境への配慮につながり、安価で見た目も遜色なく使えるため経済的です。オフィスボールではパーテーションの高価買取もしています。解体・移設をご検討の際は、ぜひ現場調査をご依頼ください。パネルの状態によって買取ができない場合も、産業廃棄物収集運搬業の許可を得ていますので、廃棄処分まで一括してお請けできます。
パーテーションの種類 | 目的別のおすすめパーテーション | |||||
遮音性重視 | 価格重視 | デザイン性 重視 |
耐震性 耐火性重視 |
納期重視 | 環境配慮 重視 |
|
アルミパーテーション | 〇 | ◎ | ||||
スチールパーテーション | ◎ | ◎ | ||||
ガラスパーテーション(アルミ) | 〇 | |||||
ガラスパーテーション(スチール) | 〇 | 〇 | ||||
中古パーテーション | ◎ | 〇 | 〇 | |||
造作壁 | ◎ | ◎ | 〇 |
施工型パーテーション・間仕切り工事におすすめな付随工事3選
最後に、施工型パーテーション・間仕切り工事をやるならぜひ一緒にやっていただきたい、おすすめ付随工事3選をご紹介します。
シート貼り工事
パーテーションのパネル・ドア・フレームに木目やコーポレートカラーの塩ビシートを貼ることでデザイン性が上がります。ホワイトボードやスクリーンになる実用的なシートもあります。またガラスパーテーションに半透明のフィルムを貼ることも。ガラスが破損した際の飛散防止効果もあるのでおすすめです。最近では「瞬間調光フィルム」という一瞬で透明から不透明に変わるフィルムも注目されています。会議室やエントランスのガラスパーテーションに貼ることで、来客時にプライバシー確保ができ、最新技術で驚きがあるため話題性は間違いありません。
サイン工事
サインはカッティングシートやアクリルやスチールで作成し、パーテーションやドアに取付けます。またスチールパーテーションは中空構造で電気の配線が通せるため、エントランスでLEDなどの光る社名サインを付けるとおしゃれです。
電子錠取付け工事
オフィスではパソコンや契約書、顧客データやシステムなども守る必要があります。パーテーションのドアに電子錠を取付けることで、入退室の制御だけでなく、施錠管理の効率化や勤怠の記録管理もできるため大変便利です。工事不要の電池錠やスマートロックもありますが、電池交換が必要で業務の負担になります。電子錠にはテンキーやカード、個人のスマートフォンで解錠できるタイプ、また生体認証などがあります。生体認証には指紋認証、顔認証、静脈認証などありますが、最近では感染予防のためにタッチレスが主流で、マスクをしていても顔認証が可能なタイプも開発されています。
» オフィス移転を機にセキュリティ強化をすべきポイントとは?
施工型パーテーション・間仕切り工事はオフィスボール|施工事例と費用相場【まとめ】
今回はオフィスの間仕切り工事の種類、特徴、費用相場、施工事例を解説し、パーテーション工事のおすすめ付随工事3選も合わせてご紹介しました。パーテーション工事をご検討の際は参考にしてみてください。オフィスボールでは最短納期2日で格安施工できます。オフィスのパーテーション・間仕切り工事なら、ぜひ専門店のオフィスボールにお任せください。