スチールパーテーションは、石膏ボードを2枚の表面板によって表と裏から挟み込むような構造をしています。支柱がパネルの内側に収納できるため、仕上がりは支柱が見えずにスッキリとした仕上がりになりますし、石膏ボードが持つ作用によって、高い耐火性や防音性などが期待できます。それではスチールパーテーションに関して詳しく見ていきましょう。
スチールパーテーションとは?構造はどうなってる?

スチールパーテーションは2枚パネル構造
スチールパーテーションの大きな特徴の一つに、支柱がパネルの内側に収まるため、見た目がスッキリできるという点があります。これは、スチールパーテーションのパネル構造と大きな関係があります。スチールパーテーションは石膏ボードを2枚のパネル表面板で挟むという構造が一般的です。パネル表面板には、クロスを貼り付けたものもあれば、塗装加工仕上げをしているものなど質感が異なる製品がたくさんあります。1枚のスチールパーテーションが2枚の表面板パネルでできているという点は、スチールパーテーションが持つ大きな特徴となっています。
すでに設置されているパーテーションだと、見た目や触れた感じで素材がアルミなのかスチールなのかを判断しにくいものです。しかし、この2つの構造の違いを理解していれば、支柱が見えているかどうかで素材を判断することができます。また、アルミパーテーションとスチールパーテーションとを比べると、間に石膏ボードが入っているスチールパーテーションの方が厚みが出るうえ、素材の分だけ重さが増してしまいます。しかし、パネルの内側に入っている石膏ボードがある構造によって、他のパーテーションよりも耐火性や遮音性、そして防音性の高いパーテーションとなります。
ガラスのパーテーションは支柱がスチール
パーテーションの中には、パネルがガラスで作られているタイプもあります。この場合、石膏ボードを2枚のガラスで挟み込んでいるという構造ではなく、厚みのあるガラスを1枚、スチール素材の支柱にはめ込む構造となっています。ガラスパーテーションは、ガラスパネルを上下左右で挟み込む構造のものもあれば、上下だけで挟み込む構造もあります。それぞれの施工法によって、必要なガラスパネルの厚みは異なりますし、仕上がりの印象や雰囲気が変わるので、どちらが良いかはニーズや目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
スチールパーテーションの重さはどのぐらい?
スチールパーテーションはとにかく重い
パーテーションには多種多様な材質のものがありますが、その中でもスチールパーテーションはかなり重いという特徴があります。その理由はスチールパーテーションの構造と大きく関係しています。スチールパーテーションは、パネルの表側と裏側に表面板があり、その内側には石膏ボードが入っています。この構造によって、設置した時に支柱が外から見えないというスチールパーテーションの大きな特徴を実現できるわけですが、石膏ボードが入っているという点、スチールという金属という点を考えると、重量の点では他の材質と比べるとデメリットとなります。
重たいのは石膏ボード?それとも鉄板?
スチールパーテーションの構造をみると、パネルの内側に石膏ボードが使われていて、表面にはスチール材が使われています。石膏ボードの場合には、パーテーションによって厚みが多種多様で、薄型なら厚さ9mmぐらいのものがありますし、一般的な厚みの13mm程度のパネルもあります。1㎡当たりの重さを見ると、パネルの厚みが薄いものは石膏ボードの厚みも薄いということとなり、石膏ボードの1㎡当たりの重さは6kg~8kg程度が相場となります。
重さがあるので作業工賃(価格)が割高
アルミ素材のパーテーションと比べると、スチールパーテーションのパネルの購入費用はリーズナブルです。しかし、パネル1枚当たりの重さがあるので、作業工賃の点ではアルミパネルを設置する場合と比べると割高となります。
スチールパーティションには高い防音効果があるって本当?
石膏ボードによる高い防音性
スチールパーティションの構造は表側と裏側から2枚の表面板によって石膏ボードを挟み込むという形状をしています。石膏ボードには高い耐火性があるほか、防音性や遮音性に優れている材質としても知られていて、この石膏ボードがパネルの中に内臓されているということから、スチールパーティションには高い防音性が期待できます。パーテーションの材質にはスチール以外にもアルミなどがありますが、防音性で材質を選ぶなら、スチールパーティションが一押しです。また、スチールパーティションは一般的に、床や天井にシッカリと支柱を固定した上で、分厚いパネルをはめこんでいくという施工方法となります。スチールパーティションは床から天井まで石膏ボードで壁を作るイメージですし、アルミパーテーションと比べるとパネル1枚当たりの厚みがあるため、高い防音性が期待できるでしょう。
防音効果がさらに高いパーテーションも作れます
スチールパーティションは、もともと高い防音効果が期待できます。しかし、内部に吸音材などを入れれば、さらに高い防音性や吸音性が期待できます。例えば、オフィスにおいて、打ち合わせやミーティングルーム、応接間などのスペースに防音性が高いスチールパーティションを使った間仕切りをすれば、内側の話し声が外に漏れる心配がありませんし、逆に外の話し声が商談中の会議室に入ってくる心配もありません。防音性が高いスチールパネルは、吸音素材や遮音素材、防振素材などを石膏ボードと共に凝縮することで、音響ルームやレコーディングスタジオなどにも使われています。スチールパネルのスペックが高くなればなるほど、導入する際のパネル購入費用は高くなりますが、目的とニーズを考えながら、必要な防音効果を得られるパネルを選ぶと良いでしょう。
スチールパーテーションは音楽教室では大活躍
防音性が高いスチールパーティションのパネルは、ピアノやバイオリンなどの音楽教室では大活躍してくれます。防音パネルには多種多様な商品があり、音を吸収してくれる吸音素材、音が反射することを防いでくれる低反射素材などがあります。ローパーテーションでも、ハイスペックなパーテーションを使えば効率的に音を吸収してくれるため防音効果は期待できますし、業務用だけではなくて個人宅での利用などにもおすすめです。
スチールパーテーションとは?構造による期待できる防音効果
スチールパーティションは、内側に防音作用と遮音作用を持つ石膏ボードが入っているため、アルミパーテーションと比べると高い防音効果が期待できます。音楽教室やレコーディングスタジオなどでは、さらに吸音性の高い素材を使い、ローパーテーションとして使える商品を設置する場合もあります。