セットアップオフィスとは?居抜き・他オフィスサービスと一挙比較!

近年増えてきているセットアップオフィス。その他にも多様なオフィスサービスがあるため、どのサービスが自社に合っているか迷う方も多いでしょう。本記事では、セットアップオフィスを中心に、さまざまなオフィスサービスの特徴を一挙に解説していきます。

 

セットアップオフィスとは?

セットアップオフィスとは?

セットアップオフィスとは、貸主が内装工事を済ませた状態で貸し出しているテナントを指します。借主が内装工事をする必要がないため、移転に時間やコストを掛けたくない企業に向いているオフィスサービスと言えるでしょう。

 

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【一挙比較】他オフィスサービスとの違い

【一挙比較】他オフィスサービスとの違い

次に、代表的なオフィスサービスの特徴を一挙に紹介します。

 

セットアップオフィスとその他オフィスサービスの違い

サービスの種類 特徴 内装工事の
負担者
内装の
自由度
利用開始に
掛かる期間
セットアップオフィス ・内装工事が済んでいる
・家具や什器などが備え付けられている場合もある(フルセットアップオフィス)
貸主 1週間~1か月程度
一般的なオフィス ・空のテナントを借りる
・内装(レイアウト・壁や床のデザインなど)のすべてを自社検討する
借主 3か月~6か月程度
居抜きオフィス ・前契約者が使用していた設備や内装を引き継いて使用する
・退去時の原状回復が不要
借主
※追加工事が必要な場合
2か月~3か月程度
レンタルオフィス ・業務に必要な設備が整った自社専用の貸事務所
・受付や会議室などのペースが他社と共用になる場合がある(シェアオフィス)
貸主
※追加工事の場合は借主
1週間程度
サービスオフィス ・業務に必要な設備が整っている貸事務所
・受付対応や秘書代行などのさまざまなサービスが利用できる
貸主 × 3か月~6か月程度
コワーキングスペース ・複数の人や企業でフリーアドレス制のスペースを共有する
・他社や異業種の人との交流に向いている
貸主 × 1週間程度
シェアオフィス ・業務に必要な設備が整った場所を複数の人や企業で共有する
・他社との共用事務所のようなスペース
貸主 × 1週間~1か月程度
サテライトオフィス ・本拠地とは別の場所に設置されたオフィス
・自社専用と共用と2種類ある
自社専用:借主
共用:貸主
自社専用:◎
共用:×
自社専用:3か月~6か月程度
共用:1週間程度
バーチャルオフィス ・物理的な場所の提供はなく、住所や電話番号などの情報のみを借りられる 1週間程度

 

「内装が整っている」という意味ではセットアップオフィスと同じサービスも多いですが、詳細はそれぞれ異なります。

 

セットアップオフィスを利用するメリット3選

セットアップオフィスを利用するメリット3選

ここからはセットアップオフィスに焦点を当てて解説していきます。まずは、セットアップオフィスを利用するメリットを確認していきましょう。

 

メリット1.すぐに利用開始できる

セットアップオフィスはテナントの内装工事が済んでいるため、契約締結後すぐに利用開始できます。利用開始前に最も時間が掛かる内装のデザイン検討と施工を省略でき、最短1週間程度で入居可能。家具や什器などが付属しているフルセットアップオフィスの物件も増えています。オフィスでの働き方をシミュレーションしながら内見を進めてみましょう。

 

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メリット2.入退去時の費用を抑えられる

入退去時の費用を抑えられるのもメリットと言えます。その理由は大きく以下の3つです。

 

<入退去時の費用を抑えられる主な理由>

  • 入居時:内装工事費が掛からない
  • 入居時:敷金が低めに設定されている傾向がある
  • 退去時:内装が整備されているため原状回復の範囲を大幅に削減できる

 

広さにもよりますが、一般的なオフィスの敷金相場は賃料の6か月~12か月分。一方、セットアップオフィスの場合は4か月~8か月分と低く設定される傾向があり、敷金0円の物件もあります。入退去時のコストを抑えられる分、事業活動に投資しやすくなるでしょう。

 

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メリット3.デザイン性が高い

セットアップオフィスはデザイン性が高いのも特徴です。内装はプロによってデザインや施工がされており、働きやすさはもちろん、見た目にもこだわられています。

 

おしゃれなオフィスは、従業員のモチベーションアップや社外からの評価アップが期待できます。また、近年の採用市場は人材獲得競争が激化してるため、人材採用の視点からもオフィスデザインにこだわるのは大切です。

 

セットアップオフィスの注意点

セットアップオフィスの注意点

続いて、セットアップオフィスの注意点を紹介していきます。

 

賃料が高い傾向がある

セットアップオフィスは敷金や内装費といった初期費用が抑えられる一方で、同エリアの賃料相場に比べて高い傾向があります。これは賃料に内装費が含まれている場合が多いためです。

 

初期費用とランニングコストの両方を確認し、トータルコストで試算しておきましょう。利用年数が長くなるほど割高になるため、3年~5年が推奨入居期間とされています。

 

内装やレイアウトの自由度が低い

内装がすでに完成しているため、自社好みにカスタマイズしにくい点も覚えておいてください。物件によっては貸主と相談のうえ追加工事ができる場合もありますが、そもそもセットアップオフィスは「内装工事なしで、すぐ利用できる」のが魅力です。プラスで施工せずとも使いやすそうな物件を選ぶようにしましょう。

 

物件数に限りがある

セットアップオフィスは一般的なテナントに比べると、物件数が豊富とは言えません。しかも、身軽にオフィス移転をしたいと考える企業が近年増えてきており、おしゃれなセットアップオフィスはすぐに次の契約者が決まりやすい状況です。

 

都心部を中心に中小企業向けのセットアップオフィスが増加傾向にありますが、迷っているうちに取られてしまわないように譲れない条件と妥協できる条件を仕分けておきましょう。

 

セットアップオフィス選びで確認すべきポイント3つ

セットアップオフィス選びで確認すべきポイント3つ

セットアップオフィスを選ぶときのポイントも解説していきます。

 

ポイント1.必要な設備や機能が把握できているか?

セットアップオフィスを選ぶ際には事前準備が大切です。必要な設備や機能について、あらかじめ決めておきましょう。

 

<セットアップオフィスを選ぶ前に決めておくべき主な条件>

  • 執務室の広さ
  • 水回りの数と場所
  • 照明の明るさと数
  • 休憩スペースの有無
  • オープンスペースの有無
  • 求めるセキュリティレベル
  • 会議室や社長室などの個室の数
  • 備え付けられていてほしい家具や設備

 

例えば、執務室のレイアウトはデスクの並べ方によって対向式・背面式・同向式・左右対向型などがあります。著者の経験上、見た目がキレイでも通路が狭いと体をねじって通行することになりストレスを感じます。あらかじめレイアウトイメージを決めておき、必要な執務スペースの広さを概算しておいてください。

 

テナント探しの際は必要な設備や機能を洗い出し、チェックリストを作成しておくのがおすすめです。なお、すべての条件をクリアできる物件が見つかるとは限らないため、妥協点も考えておきましょう。

 

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ポイント2.求めている立地条件か?

セットアップオフィスを選ぶときは、目的に合った立地なのかの確認も欠かせません。特に、コンスタントにオフィス移転をする企業には、事業に関する明確な移転目的があるはずです。社員にとって通勤しやすいことも大切ですが、通勤のしやすさだけならこまめに移転はしないでしょう。

 

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紙面やサイトだけの確認に満足せず、必ず足を運んでオフィスの周辺環境まで確認してください。実際に赴いたときのフィーリングも大切です。担当者のフィーリングも加味しつつ、自社の戦略に沿った立地であるかを確認しましょう。

 

ポイント3.契約形態に問題はないか?

契約形態も欠かせない確認項目です。セットアップオフィスをはじめ、不動産の賃貸借契約には「定期借家契約」と「普通借家契約」の2パターンがあります。

 

定期借家契約と普通借家契約の主な違い

契約の種類 概要 中途解約の可否
定期借家契約 ・契約期間があらかじめ決められており、更新はない

※貸主と借主の双方が合意すれば期間満了後の再契約は可能だか、貸主の同意がなければ退去

貸主と借主のどちらからも中途解約は原則できない
普通借家契約 ・契約期間は通常2年で設定され、期間満了後も借主が希望する限り契約更新される 契約時の条項の範囲内で中途解約可能

参考:SBIエステートファイナンス

 

契約期間の途中で解約の可能性がある場合は、普通借家契約でないと原則途中解約はできません。定期借家契約の場合は期限を区切れるため、家賃収入の予測が立てやすいという貸主のメリットが大きい契約です。しかし、敷金や礼金が低めに設定されている場合もあり、条件が合えば借主にもメリットある契約と言えるでしょう。不測の事態も考えて、契約パターンもしっかり確認してください。

 

≫オフィス移転のよくある悩み4選【特に気をつけるポイント】

 

セットアップオフィスの条件に合わせたレイアウト変更術

セットアップオフィスの条件に合わせたレイアウト変更術

最後に、セットアップオフィスの条件に合わせたレイアウト変更術を紹介します。社員の増減や働き方の変更に伴ってレイアウト変更をしたいと感じた場合の参考にしてください。

 

施工が一切禁止な場合

施工が一切禁止な場合はローパーテーションや観葉植物を活用がおすすめです。ローパーテーションは高さやカラーなどのバリエーションが豊富なため、オフィスデザインにマッチした商品を見つけられるでしょう。

 

≫ローパーテーション活用術!工事不要のオフィス仕切り事例4選

 

ローパーテーションの設置事例

ローパーテーションの設置事例

また、目隠しにグリーンを活用するとリラックス効果も期待できます。これらの方法は施工が不要なため、貸主への確認なしで導入しやすい工夫と言えるでしょう。

 

≫オフィスでできる目隠しの工夫6選!パーテーションの選び方や事例も紹介

 

簡易施工が許可されている場合

許されている施工の程度によっては施工型パーテーションが活用できます。施工型パーテーションは床と天井にビスを使用するため、数ミリ程度の穴が許容できるかを貸主に確認してください。施工型パーテーションなら安定感のある壁を作れ、デザイン性が高いためセットアップオフィスにマッチしやすい施工ができます。

 

施工型パーテーションの事例

施工型パーテーションの事例

これらの施工例のようにデザインは自由自在です。当社ではご要望に沿ったデザインのご提案もできますので、お気軽にお問い合わせください。

 

≫パーテーション設置工事とは?メリットや選び方を解説

 

セットアップオフィスで身軽にオフィス移転をしよう!

セットアップオフィスで身軽にオフィス移転をしよう!

セットアップオフィスやその他のオフィスサービスについて詳しく紹介をしました。メリットやレイアウト変更術も解説したため、移転の際にどのオフィスサービスが自社に向いているのかイメージができたのではないでしょうか。

 

セットアップオフィスでも簡易施工ができる物件もあるため、レイアウト変更が絶対できないものと諦めず、まずは貸主に確認してみてください。

 

当社はオフィス移転に伴う原状回復工事も得意としておりますため、移転前のご相談からぜひ当社にお気軽にお申し付けください。

 

≫オフィス退去時の撤去費用や原状回復工事・トラブル事例について解説

 

 

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