パーテーションを施工する際、会議室や個室の出入り口として扉を設けるケースは少なくありません。ただし、戸には片開きをはじめ種類が豊富なため、どの扉タイプを選べばよいか迷う方も多いでしょう。なかでも引き戸は、開閉スペースを取らないためどのようなシーンでも使いやすいのが特徴です。本記事では扉タイプの基本を整理しつつ、引き戸の種類・素材・設置方法まで詳しく解説していきます。
【基本知識】パーテーションの戸タイプ一覧
パーテーションに扉を設ける場合、種類がいくつかあります。扉タイプは開閉方法によって特徴が大きく異なり、設置場所の広さ・動線・利用頻度などを踏まえて選ぶことが重要です。パーテーションの主な扉タイプと特徴は、以下の通りです。
<パーテーションの主な扉タイプと特徴>
| 扉の種類 | イメージ | 概要 | 向いているシーン例 |
| 片開きドア | ![]() |
■押す・引くどちらかで片側に開く一般的なドア | ■会議室
■個室オフィス |
| 親子ドア | ![]() |
■大小2枚の扉で構成されるドア
■通常は大きい扉を使い、搬入時などは2枚同時に開けられる |
■大型会議室
■搬入がある部屋 |
| 両開きドア | ![]() |
■左右同じサイズの2枚の扉が開くタイプ
■出入りが多い場所でもスムーズに通行できる |
■通路
■人の往来が多い場所 |
| 引き戸 | ![]() |
■横にスライドして開閉する扉
■開閉スペースが少なく済む |
■通路が狭い場所
■会議室 |
| 自動開閉ドア | 出典:日本自動ドア |
■センサーにより自動で開閉する扉
■利便性が高く来客動線に適している |
■エントランス
■受付 |
| スイングドア | 出典:UNIFLOW |
■前後どちらにも開く扉
■押すだけで通行できる |
■倉庫
■バックヤード |
このように、パーテーションの扉には複数の種類があり、設置する場所や用途によって適したタイプが異なります。どのタイプを選んだら良いか迷ったら、施工会社に相談しながら決めるのがおすすめです。
パーテーションで引き戸が向いているシーン
パーテーションに扉を設ける場合、片開きドアや両開きドアなどさまざまなタイプがあります。ここでは、引き戸タイプに焦点をあてて、向いているシーンを紹介していきます。
例えば、会議室や打ち合わせスペース、通路に面した個室などでは、扉の開閉によって動線を妨げない引き戸が向いているケースも多いです。また、ドアが勢いよく閉まりにくく、開閉時に余計な音が発生しにくいのもメリットです。
このように、引き戸はスペース効率や開閉音を重視するシーンと相性が良い扉タイプと言えます。
パーテーションで使う引き戸の種類
続いて、代表的な引き戸の種類について解説していきます。
片開き引き戸
扉を左右どちらか一方向へスライドして開閉するのが片開き引き戸です。パーテーションの引き戸としては最もシンプルな構造で、会議室・個室の入口・多目的トイレの入口など、どのようなシーンでも活用されています。
片開き戸の事例▼
扉を前後に開く必要がないため、通路や家具の近くでも設置しやすい点が特徴です。オフィスの限られたスペースでも動線を確保しやすく、引き戸タイプのなかで一番オーソドックスなタイプと言えます。
引き違い戸
引き違い戸は、2枚の戸を2本のレールで左右に引く戸のことで、2枚の扉が左右にスライドして重なり合う構造になっています。片側に寄せて開けるのではなく、左右それぞれの扉を動かして開閉する点が特徴です。
引き違い戸のイメージ▼
出典:エコムテック
左右どちらからでも開閉でき、大きな会議室や講義室などといった人の出入りが多い場所でもスムーズに通行しやすい扉タイプです。
2連引き戸
2連引き戸は、2枚の扉が同じ方向へスライドして開くタイプの引き戸です。扉同士が連動して動く構造が多く、開口部を広く確保できます。
2連引き戸のイメージ▼
出典:工場パーテーション.com
そのため、通常の引き戸よりも広い間口を確保したい場合や、工場など大きな荷物の搬入や荷台の行き来が多い場所などに適しています。
自動ドア
自動ドアの大半が引き戸タイプです。人が近づいたり、タッチなどで触れたりすると、センサーによって扉が自動でスライドするため、手を使わずに出入りできる利便性の高さが特徴です。
引き戸の自動ドアイメージ▼
出典:comany
またユーザビリティの高さから、オフィスではエントランスや受付、来客動線となるスペースで採用されるケースも多いです。スムーズな通行が可能で、バリアフリーにも配慮しやすい扉タイプです。
その他
施工型パーテーション以外では、アコーディオンカーテンなどの簡易的な間仕切りもあります。
アコーディオンカーテンの例▼
出典:タチカワブラインド
これらは施工型パーテーションほどの遮音性や強度はありませんが、簡易的に空間を区切りたい場合には活用できます。用途や必要な機能に応じて、こうした方法を検討するのも選択肢の一つです。
≫ローパーテーション活用術!工事不要のオフィス仕切り事例4選
パーテーションで使う引き戸の素材
パーテーションの引き戸は、使用する素材によって耐久性やデザイン性、空間の印象が変わります。ここでは、主な素材の特徴を紹介していきます。
アルミ
アルミは、パーテーションのなかでも比較的軽量で扱いやすい素材です。フレーム部分にアルミを使用した引き戸は、軽量で施工しやすく、コストを抑えやすい特徴があります。
軽量なため扉の開閉もしやすく、オフィスでは会議室・応接室・倉庫など幅広い場所で採用されやすい素材の一つです。
≫アルミパーテーションとは?メリットデメリットや施工事例を紹介
スチール
スチールは強度や耐久性に優れた素材です。アルミと比べて重量があり、価格も高い傾向があります。しかし、その分しっかりとした安定感と遮音性に優れています。
そのため、防音性を高めたい会議室や、耐久性を重視する空間などで採用されやすい素材タイプ。また、表面がフラットなため、ダイノックシートの活用など、仕上げのバリエーションもあり、オフィスのデザインに合わせて選びやすい点も特徴です。
≫スチールパーティションの性能や価格を徹底比較!事例4選も解説
ガラス
ガラスは、空間に開放感を持たせたい場合に採用される素材です。視線を遮りすぎないため、圧迫感を抑えながら空間を仕切れます。また、全面ガラスにするのも可能ですが、アルミやスチールの扉の一部にガラスをはめ込んだタイプも選択可能です。
デザイン性や採光性の向上、圧迫感の軽減などが期待できるため、来訪を向かえるエントランスや応接室などにも適したタイプと言えるでしょう。ガラスの種類によっては、すりガラスやフィルム加工などで視線を調整することも可能です。
≫ガラスパーテーションとは?価格や使い方を解説【施工事例アリ】
パーテーションにおける引き戸の設置方法
パーテーションの引き戸は、レールの設置やパネルの固定など複数の工程を経て施工されます。施工型パーテーションの場合は現地の寸法やレイアウトを確認したうえで工事が進められるため、設置場所に合わせて調整しながら作業が行われます。一般的な施工の流れは、以下の通りです。
<パーテーションにおける引き戸の設置方法>
| 手順 | 概要 |
| 【Step1】現場調査・墨出し(設置位置の決定) | ■設置する場所の寸法を測り、パーテーションの位置や引き戸の開閉方向を確認する
■垂直・水平になる位置に印(墨出し)を付ける ■既存パーテーションへの追加の場合は、既存の安定性など、安全確認を行う |
| 【Step2】レールや枠の取り付け | ■引き戸をスムーズに開閉できるよう、天井や床にレールを設置する
■あわせてパーテーションの枠を固定し、扉を取り付ける準備を行う |
| 【Step3】パーテーションパネルの設置 | ■引き戸は壁となるパーテーションの開口部に設置する
■そのため、先に壁となるパーテーション本体の設置を行う |
| 【Step4】引き戸の取り付け・調整 | ■最後に引き戸をレールに取り付け、スムーズに開閉できるよう調整する
■扉の傾きや隙間を確認し、問題なく使用できる状態に仕上げる |
このようにパーテーションの引き戸は、採寸、レール設置、パネル施工、扉の調整まで複数の工程を経て完成します。そのため、施工型パーテーションを導入する場合は、パーテーション工事に対応した施工会社へ相談するのが一般的です。
≫スライドドアの設置工事と既存パーテーションに扉を追加するアイデア7選
引き戸を伴うパーテーション施工の事例
最後に、実際に施工した引き戸の事例を紹介します。当社では、レイアウトや用途に合わせて、デザインや素材を調整しながら施工しています。
ホワイト系
こちらはホワイト系の引き戸(吊り戸)で施工しています。吊り戸の場合、下レールが不要なケースが大半なため、掃除がしやすく、バリアフリーで移動もスムーズです。メリットを踏まえてご提案し、ご採用いただきました。
いずれの施工事例も、白を採用することで部屋全体を明るい印象に仕上げています。
≫パーテーションで理想の内装作り!費用や施工事例を一挙に紹介
ブラック系
こちらはブラック系の引き戸の施工事例です。扉のみ、もしくはパーテーション全体をブラックにすることで、空間全体を引き締めた印象に仕上げています。
画像のようなパーテーションでの個室や扉の設置は、規模にもよりますが1日程度で施工できるケースが多いです。スピーディーな施工にも対応していますので、導入を検討している方はお気軽にご相談ください。
≫パーテーション工事の費用は?選び方や価格を抑える方法も解説
ガラスと組合せ系
こちらはガラスと組み合わせた引き戸パーテーションの施工事例です。ガラスを採用することで、空間を仕切りながらも圧迫感を抑えた仕上がりになりました。
会議室や打ち合わせスペースなどでは、完全な壁ではなくガラスパーテーションにすると、開放感のある空間を作れます。ご要望を踏まえて、用途に応じて透明ガラスやすりガラスなどを選び、空間の使い方に合わせておしゃれに施工しています。
≫【事例多数!】おしゃれで機能的なオフィスパーテーションの選び方
引き戸パーテーションを活用して省スペースで扉を設置しよう!
本記事では、パーテーションの扉タイプの基本から、引き戸の種類・素材・設置方法まで紹介しました。引き戸は、他の扉タイプと比較して省スペースで設置しやすいのが大きな特徴です。
当社では、オフィスのレイアウトや用途に合わせて、引き戸を伴うパーテーション施工にも対応しています。導入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。






出典:
出典:





















