オフィス環境を整えるために必須なパーテーション。プライバシーの確保や、レイアウト変更の際におすすめの間仕切り壁です。パーテーションは様々な種類があるため、どれを選べば良いのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。本記事では、オフィスに最適なパーテーションの種類や選び方・設置までの手順を紹介します。
オフィスに最適なパーテーションの種類
オフィスで使用されるパーテーションは、様々な種類があります。大きなくくりとして、工事不要の「非施工型」と、工事を伴う「施工型」に分かれます。「非施工型」は、工事が不要なパーテーションで、ご自身で組立と設置が可能なタイプです。「施工型」は工事が必要なパーテーションで、支柱を固定してパネルをはめ込む仕様となります。ここでは「非施工型」を2つ、「施工型」を3つ紹介します。
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ローパーテーション
ローパーテーションは「非施工型」のパーテーションで、誰でも簡単に設置ができます。パネルに脚がついており、床に置くだけで簡易的な間仕切りを作ることができます。自立式でパネル高さに限度があり、天井まで壁を作ることはできないため、簡易的なミーティングブースや目隠しとして使用するのが望ましいでしょう。目隠し程度の間仕切りが必要な場合や、頻繁にレイアウト変更したい場合におすすめです。
簡易ブース
簡易ブースは「非施工型」のパーテーションで、ローパーテーションと同じく誰にでも設置ができます。四方を囲むような形状となっており、周囲の視界を遮ることができます。半個室ブースとして使用できるため、気分転換などで利用できるように共有スペースに設置するとよいでしょう。コンパクトなサイズのため、場所を選ばず設置できるというメリットがあります。
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アルミパーテーション
アルミパーテーションは「施工型」のパーテーションで、設置の際は専門業者による工事が必要となります。「施工型」として一番低価格で設置が可能です。材質的に防音性が高くないため、防音性にこだわらない間仕切りをオフィス内に設置する際におすすめです。単なる目隠しではなく、壁としての機能を持たせたい場合はアルミパーテーションを選ぶと良いでしょう。
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スチールパーテーション
スチールパーテーションは「施工型」のパーテーションで、こちらも専門業者による工事が必要です。アルミパーテーションと比較して、防音性や耐火性に優れているという特徴があります。パネルの内側に石膏ボードが張られており、製品によってはグラスウールが充填されているため、機能性が高い壁となっています。内装制限のある空間や、応接室など防音性を高めたい場合におすすめです。アルミパーテーションと比べて価格が高いというデメリットがあるため、使い分けることで予算を抑えられます。
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ガラスパーテーション
ガラスパーテーションも「施工型」のパーテーションで、これまでとは異なりパーテーション工事、ガラス工事、シール工事の3つの工事が必要です。一般的なパーテーションのパネル部分がガラス仕様になっていることが特徴です。ガラスパーテーションは、デザインにこだわりたい場合や、開放的な空間を作りたい時におすすめです。オフィスをおしゃれにしたい場合だけでなく、狭い空間に間仕切りを設置したい場合にガラスパーテーションを使用することで空間を広く見せることができます。
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オフィスにパーテーションを設置する際の注意点
オフィスにパーテーションを設置する場合、いくつか注意点があります。設置後に問題が起きないように、ここで紹介する内容を設置前に確認しておきましょう。
搬入・設置作業は誰が行うかの確認
パーテーションを選定したあと、搬入や設置作業は誰が行うのか確認しておきましょう。特に「非施工型」のパーテーションで、数量が多いものや、組立が難しいものは、自分たちで作業するとかなり大変な作業となるため注意が必要です。
- 商品はオフィスの設置場所まで運搬してもらえるか?
- 組立は専門業者がやってくれるのか?
- 段ボールなどのゴミは回収してくれるのか?
事前に上記の確認を行いましょう。
当社は施工型パーテーション工事の専門店ですが、ローパーテーションなど「非施工型」の設置作業も承っております。お気軽にお問合せください。
配置する什器を決めておく
パーテーションのレイアウトを検討する際、什器の配置を事前に決めておく必要があります。レイアウトを適当に設定してしまうと、パーテーション設置後に机や椅子などの什器がきれいに配置できないという状況に陥ります。手順としては、パーテーションで作る空間の中にどのような什器を配置するかを決め、什器を綺麗に配置できてかつ人の動線も確保できるようなレイアウトを設計すると良いでしょう。そうすることで、パーテーション設置後にイメージ通りの空間ができあがります。
オフィスパーテーションの選び方と手順
オフィスにパーテーションを設置する際、どのような手順で進めていくべきかを紹介します。パーテーションの選び方についても紹介しますので、参考にしてみてください。
1. 必要な機能を確認
まずは、パーテーションを設置する目的から必要な機能を確認します。目的によって最適なパーテーションの材質などが決まるため、費用にも大きく関わってきます。例えば、応接室を設置したい場合は、遮音性が必須となるためスチールパーテーションが候補として挙げられます。
2. 設置可能なサイズを確認
パーテーションの種類が決まった後、設置可能なサイズを確認します。パーテーション設置予定の場所の実測を行い、最適なパーテーションのサイズを決定します。オフィス内に部屋を作りたい場合は、扉の有無や開き戸・引き戸の選定も同時に行いましょう。また、配置予定の什器がある場合は、どのような配置にするかを決めておくことで、最適なサイズを設定できます。
3. 商品選定
パーテーションの機能とサイズが決まった段階で、商品の選定を行います。まず、さきほど確認したパーテーションに求める機能に基づいて、パーテーションの種類を選定します。
種類 | 特徴 | シチュエーション例 |
ローパーテーション | ・設置、移動が簡単 ・組み換え可能 ・目隠し程度の機能 |
・ミーティングエリア ・部署間の仕切り ・目隠し |
簡易ブース | ・設置、移動が簡単 ・目隠し程度 ・1人用 |
・共有作業スペース ・専有の執務スペース |
アルミパーテーション | ・工事が必要 ・遮音性なし ・壁としての機能 |
・執務スペース ・ミーティングエリア ・更衣室 ・倉庫 ・会議室 |
スチールパーテーション | ・工事が必要 ・遮音、不燃性能 ・防音壁としての機能 |
・ミーティングエリア ・会議室 ・応接室 |
ガラスパーテーション | ・工事が必要 ・おしゃれ ・開放的 |
・執務スペース ・エントランス |
こちらの表をもとに、パーテーションの種類を選定しましょう。その後、デザインや形状など商品の選定を行います。メーカーによってデザインが異なるため、いくつか候補を挙げた上で価格も加味して決めると良いでしょう。
4. 誰が搬入・設置するか確認
商品が決定したら、パーテーションを誰が搬入・設置するか確認をしておきましょう。「施工型」であれば工事会社が搬入から設置まで行いますが、「非施工型」の場合は、商品によって異なります。搬入・組立に工事会社が介入しない場合は、台車や工具をご自身で準備しておく必要があります。また、人員の確保も必要ですので、購入前にそういった条件を確認しておきましょう。
5. 発注・設置
すべての確認が終わったら、商品を発注して設置を行います。「非施工型」パーテーションをご自身で設置される場合は、運搬用の台車や工具、人員の確保をしておきましょう。特殊な工具が必要な場合もあるため、事前に確認しておく必要があります。
オフィス用パーテーションの施工事例
オフィス内にパーテーションを設置した当社の施工事例を紹介します。パーテーションの種類や使用場所、工事の日数なども参考にしてみてください。
ローパーテーション
オフィス内にアルミパーテーションの施工とローパーテーションの設置を行った事例です。アルミパーテーション+開き戸にて、間仕切りを設けた上で、ローパーテーションにて面談室を2箇所施工しました。面談室のように大きな声を発さないような状況で使用する場合は、ローパーテーションが適しています。
アルミパーテーション
オフィス内にアルミパーテーションにて間仕切り壁を施工した事例です。こちらの施工事例では、扉は設けずに半個室のような空間をつくりました。また、欄間(パネル上部)がオープンタイプのパーテーションを使用しております。
ガラスパーテーション
オフィス内の間仕切りをガラスパーテーションにて施工した事例です。1つの大きな空間をパーテーションにより間仕切ることで、ミーティングルームや執務スペースなど独立した空間を作りました。ガラスパーテーションにすることで圧迫感が無く、外光も取り入れられるため明るい印象のオフィスになりました。
スチールパーテーション
オフィス内にブラックカラーのスチールパーテーションを施工した事例です。間仕切り壁をスチールパーテーションで施工し、かつ欄間(パネル上部)をふさぐことにより、防音性を高められます。
パーテーションを設置してオフィス環境を改善しましょう
本記事では、オフィスに最適なパーテーションの種類や選び方・設置手順を紹介しました。パーテーションを選定する手順をご説明しましたが、専門的な知識が無いと難しいところもあるかと思います。
当社では、施工型パーテーションの工事だけでなく、非施工型パーテーションの販売・設置作業も承っております。何かお困りごとがございましたら、お気軽にお問合せください。