オフィス移転では、引っ越し作業だけではなく移転先での配線工事が欠かせません。「配線だけなら自分たちで工事を行えないかな?」と考えている方もいるかもしれません。配線工事にも知識と経験が必要なためプロへの依頼をおすすめします。では、どのように難易度が高い工事なのかを詳しく解説します。
配線工事とは?
オフィス移転では一般的に、退去に伴う現状復旧で行う配線の撤去と、移転先での配線作業などの作業が行われます。主に以下の工事を行うので、覚えておくと便利です。
- 電気配線
- 電話配線
- LAN配線
それぞれ詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
電気配線
電気配線ではコンセント・スイッチを使用できるように、VVF・IVなどの電線を配線します。はじめに現地調査を行い、既存の配線の確認・分電盤の確認を行います。このときブレーカ容量と、利用されていない回路の確認を行うことでスムーズに作業に移れます。また、電源(コンセントやOAタップなど)を設置する場所までケーブルを通せるか調査することも重要です。筆者の場合は、ここで配管の行き先を調べられるスチールを使用したり、天井裏を覗き目視での確認を行います。その後、ルートに問題がなければコンセント・スイッチ・OAタップの設置場所まで配線を行います。
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一般的な配線工事では、配管・天井裏・壁・床下など、ケーブルを通せる空間を活用していきますが、配線ルートがない時はボードやコンクリートに穴を空けてルートを確保します。その後、電気器具(コンセント・スイッチ・OAタップなど)を取り付ける流れです。スイッチを間仕切り壁に設置する場合は、まず引廻し・小判穴ホルソー(Hole saw)などの専用工具で設置箇所への穴あけを行い、スイッチを取り付けられるように加工する必要があります。コンセントも同様です。最後に照明で点灯試験を行い、コンセントやスイッチが正常に動作するか確認し、問題なければ完了です。
電話配線
電話を使用するために行うのが電話配線。以下の配線方法があります。
- 一般家庭で主に使用されている2線式
- 電波の届きにくい場所で使われる4線式
- 多芯配線
ほかにも主装置から電話機に対して1本ずつケーブルを繋ぐスター配線、主装置からローゼットを経由し各電話機に接続するバス配線、LANケーブルを用いたLAN配線、などなど方法は様々です。これらの方法を駆使して主装置から電話機まで壁や床などを経由し電話線を通していきます。これらの方法は使用する電話の種類によって変わります。例えば、IP電話を使用する場合はLAN配線を行わなければいけません。インターネット回線を活用するIP電話では、LAN配線でしか電話を接続できないからです。ほかにも引込されているケーブルによって方法が異なるので、電話の専門業者に工事をお願いするのがいいでしょう。専門業者なら、電話料金・それぞれの配線方法による良いところ・悪いところなどの話しも聞けます。
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LAN配線
LAN配線は、社内のインターネット環境を構築するために行います。とくに社内ネットワークを活用している会社では欠かせない工事です。以下の流れで配線をします。
- 設置するパソコンの数・ルーターの配置場所を確認
- LAN配線のレイアウトを考える
- 出来上がった図面をもとに作業を実施
サーバーを設置するサーバールームでは、パッチパネルを作成しコネクタを接続していきます。サーバールームに接続されているLANケーブルの一方は、OAフロア(床下)を経由して、デスクやプリンター周辺など指定箇所に持っていかなければいけません。その後、OAフロア開口部を利用して床下から床上に引き出しネットワーク機器に接続します。ほかにもLANケーブルの先端に管理用(どこにつながるのか)のラベルを貼り付けたり、無線で使用できるAP(アクセスポイント)を設置したりと、様々な作業を行います。LAN配線は無資格でも行えますが、知識・経験が必要な作業です。通信障害の原因になりやすいため電線とLANケーブルを離したり、通信速度維持のため100m以上の距離にならない設計を行ったり、様々な工夫のもとに行われています。
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オフィス移転で実施する配線時の注意点
移転先オフィスではレイアウト変更を行う可能性を加味した配線を行なわなければいけません。なぜなら新規社員の雇用・新たな設備の導入などによって、たびたびレイアウト変更を行う可能性があるからです。社員入社のたびに新たに大掛かりな作業を行っていると、時間・コストが莫大にかかり、業務に支障をきたす恐れがあります。そこで、おすすめなのがOAフロア(フリーアクセスフロア)を活用して床下に空間を作り、それぞれの線を通していく手法です。現在、多くの会社・施設などでOAフロアが活用されています。OAフロアを導入すれば、配線を移動したいときに気軽にOAフロアを外しケーブル位置の変更ができます。気軽に配線を変更できるため、時間・コストの削減に繋げられるでしょう。
また、配線ダクト・ケーブルフック・配線ホールなどが備わったデスクを用意しておくと、デスクへのケーブル出しが容易になり、不要なケーブルを隠してスッキリとしたデスクにすることができます。
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【オフィス移転】配線工事の流れ
配線工事の流れは次の通りです。
1.専門業者による現地調査
はじめに現地で調査を行い、工事内容・配線方法を明確にします。実現したいことを伝えれば、必要な機器の選定も行ってくれます。
2.見積もりを受け取る
その後、見積もりを受け取ります。見積もり内容に不明点があれば、この時に質問しておくことをおすすめします。
3.工事
日程調整を行い、工事を行っていきます。各専門業者と打ち合わせ、スムーズに作業できるように工程を組んでいきます。
4.竣工
最後に、必要な機器を設置したら工事完了。仕上がりを確認するために、一度ご自身の目で確認するといいでしょう。
オフィスボールでオフィス移転するメリット
移転を成功させるために、当社で取り組んでいることがあります。
- ワンストップで対応可能
- 様々な割引特典あり
ワンストップで対応可能
当社では、移転から各種工事までをワンストップで対応可能です。オフィス移転のみだけではなく、原状回復・デザイン・内装・レイアウト変更なども承っているので、移転で発生するそのほかの作業も一括で引き受けられます。ワンストップで対応することで、スムーズに作業が進む環境を作り上げられる利点があります。またお客様の負担を減らすべく、低価格で工事を行っていることも当社の特徴です。協力会社やメーカーが介入する作業でも、他社より手数料を抑え、お客様に還元できるように務めています。複数の業者が介入するケースでは手数料が高くつくため、手数料を抑えるための企業努力を行いました。また他社では外注が行うような移転作業も、工費を抑えるために自社で行っています。
様々な割引特典あり
様々な割引特典があるのも、当社に依頼するメリットです。例えば、移転で不要になった家具・パーテーションを買い取り、コスト削減のお手伝いをします。不要になった家具の廃棄処理を行う手間も省け、さらに工費を抑えることにも繋がるので、お客様に大変喜ばれます。また移転を行うお客様を対象に、中古家具を30%OFFで販売しております。当社で販売している中古家具を活用することで、移転費用をさらに抑えられるでしょう。パーテーションも中古品で対応できるので、お気軽にご相談ください。また原状回復・内装工事も一緒に行うケースでは、工事費を20%OFFの価格でお引き受けしています。作業を行う前に欠かせない、現地調査費用も無料です。
オフィス移転で必要な配線ノウハウ【電気・電話・LAN工事】
オフィス移転で発生する配線作業は、主に次の3つです。
- 電気
- 電話
- LAN
無資格で行える配線工事もありますが、基本的には知識と経験が必要な大がかりな作業です。特に電気は資格を必要とするので、資格所有者でないと作業できません。それぞれの作業は業務を行ううえで欠かせないものなので、ご自身で行うよりも経験と知識に勝るプロに依頼することをおすすめします。当社では、貴社のオフィス移転をより安価に、実用的に活用できるように作業を行っていますので、ご予定のある方はぜひ一度ご相談ください。