「既存のパーテーションに開閉可能なスライドドアを設置したい。」「どのようなスライドドアを設置すべきか、、、わからない。」こういった悩みをお持ちではないでしょうか。本記事では、パーテーションにスライドドアを設置する際の具体的な流れと、パーテーションにスライドドアを設置するアイデアを7つ紹介します。
パーテーションにスライドドアを設置する時の流れ
パーテーションにスライドドアを設置する方法はいくつか種類がありますが、扉の取付けをする場所によってどの方法を採用すべきか決まります。工事が必要なのか、工事不要で簡単なDIYのみで取付けが可能なのかで価格及び手間も大きく変わる為、まずは扉の設置箇所の状況を確認して、どういったスライドドアを取付けるべきかを決めましょう。
既存のパーテーションの形状を確認
既存のパーテーションが施工型か、ローパーテーションかによって取付可能なスライドドアが異なる為、まずは形状を確認しましょう。施工型とは、パーテーションが床と天井で固定されているものになります。例えば、間仕切り壁のように床から天井までがパネルとなっているものが施工型に該当します。また、支柱だけが床と天井で固定されており、パネルの上部が開口となっているものも施工型となります。施工型の場合、スライドドアを設置したい場所の状況によって、以下の2パターンに分類され、どちらも工事が必要になります。
- スライドドアのみ取付
- パーテーションも新設が必要
扉を設置する箇所の確認
パーテーションの形状確認の後は、扉を設置する箇所の確認を行って、どういったスライドドアの設置方法を採用すべきか決定しましょう。ローパーテーションの場合はこちらの確認は不要となります。扉を設置する箇所の確認をすることで、スライドドア単体の設置だけで済むのか、スライドドアだけでなくパーテーションも新設する必要があるのかを検討できます。
扉を設置する箇所の確認をした上で、「設置可能なスライドドアの選び方」のフロー図と照らし合わせながら、今のオフィスに設置可能なスライドドアを探しましょう。間口の広さに関しては、あくまで目安ですのでご自身で判断が難しい場合はご連絡ください。
パーテーションスライドドアの事例紹介
パーテーションにスライドドアを設置する場合の事例を紹介します。特に、施工型のパーテーションに設置する場合、パネル型のパーテーションやガラスパーテーション等、種類が豊富にある為、事例写真を参考に既存のパーテーションに合ったスライドドアを探してみましょう。施工型のパーテーションの事例だけでなく、ローパーテーションに設置可能なスライドドアも紹介しますので、是非参考にしてみてください。
≫ 施工型パーテーション・間仕切り工事はオフィスボール|施工事例と費用相場
パーテーションを新設し、スライドドアを設置する場合
既存のパーテーションが施工型であり、扉を設置する箇所の間口が広い(120cm以上程度)場合は、パーテーションを新設した上でスライドドアの設置が必要です。パーテーションを新規で設置する場合、既存のパーテーションとの見た目や施工性の兼ね合いにより一部解体が必要な場合もあります。また、1面だけガラスパーテーションに変更することも可能です。
ガラスパーテーション+引き戸
ガラスパーテーションにスライドドアを設置した事例です。ガラスパーテーションは、空間が広く見えるというメリットがあります。部屋の中を見せたくない場合は、すりガラス(くもりガラス)にすることも可能で、写真でいうと中段のガラスのように明かりや人の存在はぼんやり見える程度になります。こちらの写真でいうと、部屋と部屋の間の壁はパネル型パーテーションで、扉側の面はガラスパーテーションとなっており、既存のパーテーションがパネル型のパーテーションの場合でも、一部をガラスパーテーションにすることが可能です。
パネル型パーテーション+引き戸
パネル型のパーテーションの新設に加えて、スライドドアを設置した事例です。パネル型の場合は、床から天井まで仕切る為に、防音性に優れているというメリットがありますが、パーテーションで囲った内部が暗くなる可能性もあるため、照明器具の追加が必要になったり、場合によってはエアコンなどの空調機器が追加で必要となるケースもあります。パーテーションを新規で設置することで、こちらの写真のように部屋の一角に小部屋を作ることができるので、部屋の一部を更衣室やミーティングスペース、書庫として利用したりと使用用途に応じて部屋を追加することができます。
パネル型パーテーション+引き戸
防音性を特に気にしないのであれば、上部のパネルを開けることも可能です。その場合、既存の照明器具はそのまま維持して施工することができます。
既存の施工型パーテーションにスライドドアのみを設置する場合
既存のパーテーションが施工型で、扉を設置する箇所が、人が通れるくらいの間口(120cm以下程度)の場合は、スライドドアのみの設置が可能です。基本的には、間口上部にスライドドアのレールを取付けし、扉を吊るだけで工事が完了しますが、既存の間口の形状に応じて、一部パネルの解体や追加設置が必要な場合もあります。
後付け引き戸
後付けタイプの引き戸の設置方法は原則、既存のパーテーションの間口上部に引き戸のガイドレールを取付けし、扉を吊り込む仕様となっております。パーテーションだけでなく、造作壁でも取付けが可能な仕様となっており、汎用性が高い後付けタイプの引き戸です。
ローパーテーションに設置可能なスライドドア
既存のパーテーションが床に置くタイプのローパーテーションの場合の、スライドドア設置方法を紹介します。ローパーテーション同様に、工事不要で簡単なDIY程度で設置が可能です。
引き戸タイプ
床置き型のパネルに、キャスター付きのスライドドアが一体となったものです。既存のパネルと連結するだけなので、手軽に設置が可能です。注意点として、引き戸付きのパネルを単独で自立させると転倒の恐れがある為、既存のパーテーションと接合する必要があります。原則、同じメーカー・商品タイプの引き戸でないと綺麗な連結ができない為、別メーカーの引き戸を使用する場合はホームセンター等で連結できるパーツを別途購入してDIYで取付けを行う必要があります。
スライドドア以外で開閉式の間仕切りを設置する方法
スライドドアを設置する以外の方法で、開閉可能な間仕切りを設置する方法を紹介します。工事も不要で、インパクトドライバーがあれば手軽に設置できますので、参考にしてみてください。
アコーディオンカーテン
アコーディオンカーテンは、ジャバラ状で開閉可能な扉のことです。上部にレールを取付け、開口部の両サイドに専用の枠を取り付ける仕様となっており、カーテンよりも頑丈なつくりとなります。鍵を付けることも可能なので、更衣室等の扉に使用されることもあり汎用性が高い扉です。工事は不要ですが、1人で設置するのが難しいというデメリットもあります。
カーテン
カーテンは、遮光の為に窓際に取り付けるイメージが強いですが、部屋の間仕切りとしても使用することができます。ただし、間口の上部にレールを取り付ける必要があるため、DIYを行う必要があります。ただし、取付箇所によっては突っ張り棒タイプのレールが使用できますので、工具が不要で手軽にレールを取付けすることができます。レールさえ取付けができれば、カーテンを吊るだけなので、アコーディオンカーテンに比べると手軽に取付けができます。カーテンの特性上、完全な閉鎖空間にはなりませんので、簡易な目隠し程度として使用することをおすすめします。
スライドドアの設置工事と既存パーテーションに扉を追加するアイデア7選【まとめ】
パーテーションにスライドドアを設置する際、既存のパーテーションの種類や扉を付けたい場所の状況ごとに様々な方法をご紹介しました。価格や工事の有無について、表にまとめましたので参考にしてみてください。
種類 | 価格 | 工事 |
パーテーション新設+引き戸設置 | パネル1枚1.2万円~ | 工事あり |
引き戸1枚10万円~ | ||
引き戸のみ設置 | 引き戸1枚10万円~ | 工事あり |
ローパーテーション用引き戸 | 1枚4万円程度 | 工事なし |
アコーディオンカーテン | 1箇所5万円程度 | 工事なし |
カーテン | 1箇所1万円程度 | 工事なし |
既存パーテーションの種類や設置箇所の状況によって、設置方法は異なります。本記事で紹介した事例以外にもたくさんの種類がありますので、まずはお気軽にご相談ください。