【施工例】ドア付きパーテーションの種類や選び方を徹底解説

施工型パーテーションを導入する際にドアの取り付けも検討する場合は多いでしょう。パーテーションのドアにはさまざまな種類があります。そこで本記事では、パーテーションのドアの種類や選ぶポイントについて詳しく解説していきます。

 

ドア付きパーテーションの種類

ドア付きパーテーションの種類

まず、パーテーションのドアで主なものを6種紹介していきます。

 

1.片開きドア

最も一般的なのは、押したり、引いたりして左右どちらかに開閉する片開きのドアです。パネル1枚のドアを別名フラッシュドアと呼ぶ場合もあり、採光やデザインのために長方形のガラスをドア中央に差し込んでいるものをスリットドアとも呼びます。

 

フラッシュドア(左)とスリットドア(右)の施工例

フラッシュドアとスピリッドドアの施工例

片開きドアは、室外側に開く外開きと、室内側に開く内開きを選べます。オフィスはもちろん、家庭の玄関や室内にも用いられているため馴染みのあるドアでしょう。ドアの中ではオーソドックスかつリーズナブルで導入できるのが片開きドアです。

 

2.親子ドア

横幅の異なる2つの片開きドアを組み合わせたのが親子ドアです。一般的な片開きドアと同じサイズの「親ドア」と、横幅の狭い「子ドア」がセットになっています。普段は子ドアを固定し、親ドアだけを開閉に使用する場合が多いです。

 

親子ドアの施工例

親子ドアの施工例

子ドアの固定を外すと大小のドアを同時に開け、出入口を広くできます。そのため、大勢が出入りしたり、デスクやチェアなどの家具や荷物の移動をしたりする会議室や倉庫などに用いられやすいドアのタイプです。

 

3.両開きドア

両開きドアは片開きドアを2枚組み合わせたタイプで、横幅が180cmほどと広いのが特徴です。

 

両開きドアの施工例

両開きドアの施工例

大人数で使用する会議室や講堂、倉庫などの出入口に向いているのが両開きドア。出入口が大きく開くので、室内の家具を出し入れしやすいため、レイアウト変更が容易です。

 

4.引き戸

引き戸は上部のレールでドアを吊り下げて、横にスライドして開閉をするドアです。そのため、スライドドアやハンガードアとも呼ばれます。

 

引き戸の施工例

引き戸の施工例

軽い力で開閉しやすく、開閉にスペースを取らないのが特徴です。そのため、通路を挟んで向かい合わせに部屋を設置する場合や、室内のスペースを広く確保したい場合におすすめのドアタイプです。

 

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5.自動開閉ドア

自動開閉ドアは名前の通り、センサーや認証機を用いて自動で開閉できるドアのこと。人感センサーをはじめ、ICカードや顔認証など、開閉の鍵にできるものはさまざまです。

 

自動開閉ドアのイメージ

自動開閉ドアのイメージ

出典:ナブコ

 

ドアノブは不特定多数の人が触れる場所です。自動開閉ドアならドアノブに触れずにドアの開閉ができるため、感染対策に有効です。

 

片開き・両開き・引き戸、どのタイプでも自動開閉の商品があり、後付けできる自動ドアシステムもあります。価格はドアの中で最も高いですが、開閉がラクになったり、感染リスクを減らせたり、商品によっては入退室管理もできたりと高機能なドアです。

 

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6.アコーディオンドア

最後は、蛇腹のように伸縮させて開閉をするアコーディオンドアです。施工は天井にレールを取り付けるだけなので比較的簡単。給湯室の出入口や簡易的な仕切りに向いているタイプのドアです。

 

アコーディオンドアのイメージ

アコーディオンドアのイメージ

出典:TOSO

 

開いている状態だとカーテンのようにまとめられるため、扉の格納にスペースを取りません。ただし、細かく折り曲がるためパネル部分の耐久性は低めです。寄りかかるなどの負荷がかからないように使用しましょう。

 

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ドア付きパーテーションを選ぶ5つのポイント

ドア付きパーテーションを選ぶ5つのポイント

続いて、パーテーションのドアを選ぶときに確認すべきポイントを見ていきましょう。

 

ポイント1.ドアの開閉方法

まずは、ドアの開閉方法を選んでください。ドアを設置する場所によって適切なドアのタイプは変わります。ドアの種類は前述した通り、片開きドア・親子ドア・両開きドア・引き戸・自動開閉ドア・アコーディオンドアの主に6種類。例えば片開きや両開きの場合、ドアの開閉にスペースが必要です。

 

ドアの開閉に必要なスペース

ドアの開閉に必要なスペース

通路や室内が狭く、ドアの開閉スペースが十分確保できない場合、前後に開くタイプのドアは向いていません。省スペースでドアを設置したいなら、引き戸が向いています。オフィスのレイアウトやスペースに応じて適切なドアタイプを選びましょう。

 

ポイント2.ドアの素材や色

次に、ドアの素材や色を選びます。ドア付きパーテーションは、あわせるパーテーションの素材と統一するのが一般的です。

 

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一方、ドアのデザインは豊富なバリエーションから選べます。例えば、中央にガラスが差し込まれているスリットドアや、カラードアなど、あわせるドア次第で雰囲気を変えられます。

 

カラーやデザインの異なるドアの施工例

カラーやデザインの異なるドアの施工例

パーテーションのカラーは空間の印象を左右するため、オフィスデザインをしっかり設計してから、パーテーションやドアのデザインを選びましょう。

 

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ポイント3.取手の種類

意外と見落とされがちなのが、取手の種類です。開閉のしやすさに関わるため、ドアの種類に対して適切な取手を選んでください。

 

オフィスで採用される主なドアノブの種類

ドアノブの種類 イメージ 概要
レバーハンドル レバーハンドル
出典:
Panasonic
・横向きの棒状取手

・押下げてドアの開閉をする

【適したドア】

片開きドア・親子ドア・両開きドア

バーハンドル バーハンドル
出典:
UNION
・縦向きの棒状取手

・前後左右どの方向の開閉にも使用できる

【適したドア】

片開きドア・親子ドア・両開きドア・引き戸

ドアノブ(握り玉) ドアノブ(握り玉)
出典:
大黒製作所
・球状で握りやすい取手

・ノブを回転させてドアの開閉を行う

【適したドア】

片開きドア・親子ドア・両開きドア

取手/引手 取手/引手
出典:
Atom
・引き戸の開閉に用いられる

・凹凸両タイプがある

【適したドア】

引き戸

 

取手はドアを開閉するたびに使用する部品です。長く使用していると接合部が緩んでくる可能性があるため、定期的に安全点検をしましょう。

 

ポイント4.セキュリティ対策

パーテーションにドアを設置するなら、セキュリティ対策の要否も検討してください。パーテーションで区切った部屋の用途によって求められるセキュリティレベルは異なります。例えば、以下のような部屋であれば厳重なセキュリティ対策が欠かせません。

 

セキュリティ対策が必要な部屋の例

  • 社長室
  • 役員室
  • 金庫室
  • サーバールーム
  • 機密書類の保管室

 

企業は会社の機密情報はもちろん、社員の個人情報も守る義務があります。個人情報保護法やマイナンバー法などの法令に従った適切なセキュリティ対策ができていないと、法令違反に該当してしまう可能性があります。部屋の用途に応じて施錠機能の要否、さらに必要に応じて錠の種類も判断しましょう。

 

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ポイント5.安全・騒音対策

ドア付きパーテーションを導入するなら、安全や騒音の対策はしっかり行ってください。動作にはトラブルがつきものです。特に「ドアに指を挟んだ」「ドアの開閉音がうるさい」などのトラブルは想像しやすいでしょう。

 

ドアを固定するためのドアストッパーをつけたり、ドアをゆっくり閉めてくれるドアダンパーやソフトクローズ機構が備わっているドアを選んだりするのがおすすめです。

 

ドアの安全機能の例

ドアの安全機能の例

出典:DAIKEN/SUGATSUNE/YKK AP

 

ソフトクローズ機構など、ドアの開閉をサポートしてくれる機能が付いていると、自動で最後まで閉められるため、すきま風や部屋内の声が漏れるのも防げます。

 

≫ オフィスの防音対策について解説!具体的な方法や対策事例を紹介

 

ドア付きパーテーションを導入するメリット

ドア付きパーテーションを導入するメリット

最後にドア付きパーテーションを導入するメリットを解説します。

 

遮音効果が高まる

どのような素材のパーテーションであっても、ドアを取り付けると完全個室になるため、遮音効果が高まります。音漏れが防げると期待できる相乗効果は以下の通り。

 

防音効果が高まると期待できる相乗効果の例

期待できる相乗効果の例 概要
集中力の向上 集中を妨げる要素が減り、自分のペースを保って作業に取り組める
業務効率の向上 集中して作業しやすくなると、作業効率が上がりやすい
情報漏洩リスクの低減/
プライバシーの確保
室内の会話が外に漏れにくい

 

パーテーションやドアを取り付ける際に欄間(らんま)を塞ぐと、さらに遮音効果が高まります。より高い遮音効果を求めるなら検討しても良いでしょう。ただし、欄間を塞ぐためには事前に消防法を確認し、場合によっては消防設備工事も必要です。希望する場合は施工専門の業者と相談して決めてください。

 

≫ 欄間(ランマ)オープン・欄間(ランマ)クローズの違いとは?【メリット、デメリットを解説】

 

セキュリティ性が上がる

また、ドアをつけると室内のセキュリティレベルを上げられます。全方向を壁で囲うことで遮音効果が高まり、鍵をつければ入室者の管理をしやすくなるためです。加えて、不透明なパーテーションを採用すれば室内が見えなくなるため、さらにセキュリティ性が上がると言えるでしょう。

 

実は「無意識の覗き見」に情報漏洩のリスクが潜んでいます。著者が勤務経験のあるオフィスには「ガラス張りで室内が見える会議室」と「不透明なパーテーションで覆われた室内が見えない会議室」がありました。ガラス張りの会議室は使用中かどうかに関係なく、横を通るたびに室内を眺めながら歩いていた気がします。

 

意図せず室内を見てしまうことを考えると、不透明なパネルを採用するほうがセキュリティ性は高いと言えます。セキュリティ面を優先するなら、ドアの有無だけでなく、そもそも部屋の用途に応じたパーテーションの材質選定が大切です。

 

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フレキシブルな空間設計がしやすい

フレキシブルな空間設計がしやすいのもパーテーションのメリットと言えるでしょう。パーテーションでは部屋を三角形にも、四角形にも、多角形にもでき、ドアの位置や数に制限はありません。

 

フレキシブルに使用できる会議室の例

フレキシブルに使用できる会議室の例

こちらの例は著者が働いていたオフィスの実例です。施工型パーテーションで囲った大きな会議室を、さらに可動式のパーテーションで室内を仕切り、ドアは区切った部屋の広さに応じて2つと1つ設置しています。

 

仕切りなしで使用する場合は3つの出入口を使用でき、同時刻に大勢集まるときにも入退室がスムーズに行えます。人数や用途に応じて柔軟にレイアウト変更できる部屋を作れると、活用の幅も広げられ画期的なオフィスになるでしょう。

 

ドア付きパーテーションで画期的なオフィスを創ろう!

ドア付きパーテーションで画期的なオフィスを創ろう!

ドア付きパーテーションの種類や選び方を施工例を交えて詳しく解説しました。パーテーションのドアは多種多様で、カラーやデザインにもこだわれます。施工型パーテーションを設置する際は、ドアまでこだわって選びましょう。迷った際のご相談は、ぜひ当社へお寄せください。

 

 

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