オフィスのレイアウト変更や引越しの際に、不要なパーテーションの廃棄・処分を検討する必要があります。家庭から出されたパーテーションであれば大型ごみとして出すこともできますが、オフィスの事業所で発生した不要なパーテーションは、産業廃棄物扱いとなるため簡単に廃棄することはできません。本記事では、不要なパーテーションを廃棄・処分する方法や発生する費用について紹介します。
パーテーションの種類を解説
パーテーションは、様々な種類があります。種類によって廃棄・処分の方法や費用も異なるため、まずは廃棄したいパーテーションの種類を把握しておきましょう。
床置き型パーテーション
床置き型パーテーションは、パネルに脚が付いたタイプのパーテーションです。工事が不要で誰でも簡単に設置・解体できることが特徴です。廃棄の際、家庭から出す場合は大型ごみ扱いとなり、事業所から出す場合は産業廃棄物として専門業者へ引取りを依頼する必要があります。
アクリル板パーテーション
アクリル板パーテーションは、飛沫防止用の用途として使用されることが多いパーテーションです。机の上に置くタイプが一般的で、床置き型に比べて小さなサイズが多いです。廃棄の際、家庭から出す場合は大型ごみ又は小型ごみ扱いとなり、事業所から出す場合は産業廃棄物として専門業者へ引取りを依頼する必要があります。
施工型パーテーション
施工型パーテーションは床と天井で支柱を固定し、パネルをはめ込むタイプのパーテーションです。床置き型パーテーションとは異なり、設置の際には専門業者による工事が必要となります。廃棄の際も、施工時と同様に解体工事を依頼する必要があり、解体と同時に廃棄処分まで一括して依頼するケースが一般的です。
ガラスパーテーション
ガラスパーテーションは施工型パーテーションに分類され、パネルではなくガラスがはめ込まれたパーテーションです。施工型のため設置や解体の際に工事が必要となります。廃棄処分の際は、解体工事を行った業者に廃棄処分を依頼しましょう。ガラスは特殊なごみなので、専門業者に廃棄処分を依頼する場合はガラスパーテーションであることを伝える必要があります。
パーテーションの廃棄・処分の方法と費用相場
廃棄方法 | 備考 | 参考費用 |
自治体 | 事業所の場合は不可 | 0円~1,000円/枚程度 |
専門業者 | 許可業者の選定が必要 | 要見積 |
工事業者 | 解体工事と一括で依頼 | 要見積 |
買取 | 状態により買取不可の場合あり | 要見積 |
パーテーションを廃棄・処分する方法はいくつかあり、費用も異なります。また、パーテーションを家庭から出す場合とオフィスや店舗の事業所から出す場合とでは廃棄・処分の方法も変わります。ここでは、一般的な廃棄・処分方法と費用の相場を紹介します。
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自治体に大型ごみとして出す
家庭から出されたパーテーションに限り、大型ごみとして廃棄・処分を依頼することができます。各自治体によってごみの出し方は異なり、事前に予約して引取りをしてもらう場合や、ごみを出す曜日が決められている場合があります。自治体のホームページを確認するか、直接問い合わせてみましょう。費用に関しては各自治体によって異なりますが、
専門業者に処分を依頼する
オフィスや店舗の事業所から出されたパーテーションに関しては、専門業者へ引取りを依頼しましょう。その際、業者選びには十分注意する必要があります。パーテーションのゴミを廃棄する業者は、許可が必要です。
費用に関しては各業者により異なりますが、軽トラック1台詰め放題で1万円~というような料金形態が一般的です。パーテーションの枚数や大きさにより料金が異なるため、事前に見積を徴収しましょう。
工事会社に依頼する
施工型パーテーションを廃棄・処分する場合は、解体を依頼した業者へ処分も一括で依頼することが多いです。解体後すぐに搬出してもらえるため、不要となったパーテーションの仮置き場所を確保する必要もありません。費用に関しては、各業者によって異なるため解体費用と共に個別で確認しましょう。
買取を依頼する
パーテーションは、使用可能な状態であれば買取をしてもらうこともできます。価格については、パーテーションの状態によって異なるため、査定が必要となります。当社では、施工型パーテーションだけでなくガラスパーテーションの買取も行っております。
パーテーションを廃棄・処分する際の注意点
パーテーションの廃棄・処分を検討する場合、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、注意点をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
事業所から出されたパーテーションは産業廃棄物扱い
オフィスの事業所から出されたパーテーションは産業廃棄物扱いとなるため、自治体のごみ収集に出すことができません。パーテーションだけでなく、その他不要なものが発生した場合も専門業者へ廃棄・処分を依頼しましょう。
解体する場合は補修が必要
施工型パーテーションを専門業者により解体する場合、部分的な補修が必要です。施工型パーテーションは、天井や壁・床と固定するため、解体後はビスによる穴が開いたままの状態となります。事務所移転によりパーテーションを解体する場合は、穴を補修するなど原状復旧の工事が必要となります。契約内容を確認し、どの程度復旧が必要なのかを把握したうえで復旧を行いましょう。
中古で販売する場合は取り扱い注意
廃棄ではなく、中古として買取を依頼する場合は、取り扱いに注意しましょう。特に、施工型パーテーションの場合は、丁寧に解体する必要があるため、再利用することを伝えておかなければなりません。廃棄前提で解体してしまうと、再利用ができなくなったり、買取価格が下がったりする可能性もあるため、注意が必要です。
処分業者を精査する
専門業者へ廃棄・処分の依頼をする場合は、業者の精査を行いましょう。価格だけでなく、自治体の許可を持った業者かどうかの確認が必須となります。インターネット上で業者を探した場合は、必ず自治体のホームページの名簿に会社名が記載されているか確認しましょう。
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パーテーションの廃棄・処分の際にコストを抑える方法
パーテーションを廃棄・処分する際にコストを抑える方法を紹介します。
引越しの場合は再利用も検討する
オフィスの移転や引越しの場合、既存のパーテーションを新しいオフィスで転用できる場合もあります。新しいオフィスでパーテーションを新設する場合は、既存のパーテーションを再利用することで工事価格を抑えることができます。工事会社へ確認し、転用が可能かどうかの検討をお願いしてみましょう。
買取業者に販売する
パーテーションは、買取を依頼することでコストを抑えられます。パーテーションだけでなく机や椅子など、不要な備品も状態が良ければ買取が可能です。査定により買取が可能となれば、廃棄・処分のコストを大幅に抑えることができます。
パーテーションを廃棄・処分する際の手順
パーテーションを廃棄・処分する際の手順は様々ですが、ここではオフィスの事業所から出されたパーテーションを廃棄する場合の例を紹介します。
施工型パーテーションの場合
施工型パーテーションを廃棄・処分する場合の手順を紹介します。
1. パーテーションの種類を確認
パーテーションの種類を確認します。施工型パーテーションの場合はガラスパーテーションかそうでないかを確認するだけで構いません。
2. 解体・処分を依頼する
専門業者にパーテーションの解体・処分を依頼しましょう。買取を希望する場合は、あらかじめ伝えておくと、現地調査の段階で査定をしてもらえます。依頼が完了したら、解体工事の日までにパーテーション周辺の片付けをしてスムーズに工事ができるようにしておきましょう。
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床置き型パーテーションの場合
床置き型パーテーションなど、工事不要なパーテーションの廃棄・処分の手順を紹介します。
1. パーテーションのサイズを確認
パーテーションのサイズを確認しましょう。業者へ引取りを依頼する場合は、サイズを伝達する必要があるため、あらかじめ計測しておきます。
2. 買取を依頼する
パーテーションの状態が良ければ、買取査定の依頼をすると良いでしょう。買取が決定した場合は、引取り日を調整して完了です。
3. 引取り業者の選定
買取が出来なかった場合は、業者へ引取りの依頼を行います。業者を選定する場合は、いくつか候補を挙げておきましょう。
4. 自治体のホームページを確認
業者の候補が決まれば、自治体のホームページを確認します。産業廃棄物処理業者名簿の中に該当する業者名が記載されていれば許可業者ですので問題ありません。
5. 引取りを依頼
許可業者であることが確認できたら、引取りの依頼をしましょう。依頼する際、パーテーションをオフィスから運び出してくれるのか、オフィスの外に出しておく必要があるのかを確認しておきましょう。
パーテーションの廃棄・処分の費用!コストを抑える方法も紹介【まとめ】
不要なパーテーションを廃棄・処分する場合は、パーテーションを買取をしてもらう方法が一番お得です。当社では、中古パーテーションの買取だけでなく机や椅子の買取も行っております。また、パーテーションの新設・解体工事やオフィスの原状回復工事も承っております。何かお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。