部屋を仕切る方法|手軽なDIYから防音間仕切りまで解説!

部屋を仕切りたい時、様々な方法が選べます。手軽にDIYできる仕切りや、防音性や不燃性のある、本格的な仕切り壁まで、バリエーションがあります。今回は、仕切り方それぞれのメリット・デメリットと、費用や施工手順について解説します。住宅や店舗、オフィスなど、場所や用途に合った仕切り方を選ぶ参考にしてください。

 

手軽にDIYできる仕切り方

まずは、だれでも手軽にDIYできる仕切り方からご紹介します。

 

部屋を仕切る方法 ~手軽にDIYできる仕切り方 比較一覧~
仕切り方              機能性 手軽さ 費用 プライベート感 フレキシブルさ 防音性 不燃性
衝立(ついたて) × × ×
カーテン・アコーディオンカーテン
パネル間仕切り ×
家具 × ×
床・壁紙貼り分け × × ×

 

■衝立(ついたて)

もっとも簡単なのは、衝立を購入して置くだけの仕切り方です。衝立は自立式で、脚やキャスターが付いています。約5千円~探すことができます。

 

〈メリット〉

  • 組み立てが不要
  • 住宅では、生活感を隠せる
  • 店舗やオフィスでは、視線を遮りながら仕切れる

 

〈デメリット〉

  • 倒れやすい
  • 脚が出っ張っていると、動線のじゃまになる

 

■カーテン、アコーディオンカーテン

カーテンは、お部屋の窓際で使うことが多く、外からの視線や光を遮る役割を果たします。しかし、窓際以外でも活用されています。クリニックや病院では目隠しとして、アパレル店舗では、試着室などで使われます。また住宅では、たとえば、ワークスペースをつくる際に、生活空間と切り離すためや、リビングとキッチンの仕切りとしても使われます。カーテンの費用は、カーテンとレールなどの部品代で、約1万円~となります。アコーディオンカーテンの費用は、もう少し高くなり、約3万円~となります。

 

〈メリット〉

  • 比較的安価で設置できる
  • 軽い
  • 防音や遮光、遮熱カーテンなど、機能性の高い製品もある
  • 前後にスペースが必要ない

 

〈デメリット〉

  • 簡易的な印象がある
  • 防音性は低い
  • 取付け作業が必要になる

 

■パネル間仕切り

パネル間仕切りは、引き戸や折れ戸を、横方向にスライドして開閉する仕切りです。床にレールや溝があるタイプと、上吊りのタイプの2種類あります。床レールタイプには安定感があり、上吊りタイプは、段差がなく、バリアフリーにできることが特徴です。費用は、約8万円~となります。DIYに慣れていない場合は、取付けは、業者に依頼すると、安全にご利用頂けます。その際、取付け費用は別途かかります。

 

〈メリット〉

  • 比較的小さな力で開閉できる
  • 開閉音が静か
  • 仕切りの前後スペースを有効に使える

 

〈デメリット〉

・気密性は低め
・指を挟んでしまう心配がある
・取付け作業が必要になる

 

■家具を使う

住宅やオフィス、店舗の仕切りに、家具を使う方法もあります。たとえば住宅では、棚やワードローブなどを仕切りに使うことがあります。オフィスでは、執務スペースとミーティングスペースの間に、キャビネットを置けば、仕切りの代わりになります。当社オフィスボールでは、中古オフィス家具を取り扱っています。お探しの家具があれば、オフィス家具通販サイトからお問い合わせください。費用は約1万円~探すことができます。

 

〈メリット〉

  • 収納と仕切り、2つの役割を果たす
  • 壁より閉塞感がない
  • レイアウト変更が簡単

 

〈デメリット〉

  • 高さのあるものは、転倒防止の対策が必要
  • プライベートな空間はつくりづらい
  • 防音性はない

 

■床材、壁紙(クロス)でゾーニング

空間の仕切りになるものは、壁や物だけではありません。床材や壁紙の貼り分けで、ゾーニングをする方法もあります。たとえば、オフィスでは、執務スペースの床はグレー、ミーティングスペースの床はブルーにするなどして、色分けで空間を仕切ります。住宅でも、リビングなどで床や壁の色を部分的に変え、ワーキングスペースやキッズスペースをつくることがあります。実際に壁はなくても、心理的な仕切りができ、用途を分けられます。費用は、8畳のお部屋では、約5万円~となります。

 

〈メリット〉

  • 圧迫感がない
  • 狭い空間でもゾーニングできる
  • おしゃれ

 

〈デメリット〉

  • 防音性、気密性はない
  • 目隠しにはならない
  • 厚みが違う場合は、段差が出来てしまう

 

業者に依頼する仕切り方

次に、専門の業者に依頼した方が良い仕切り方をご紹介します。それぞれの特徴や施工手順についても解説します。

 

部屋を仕切る方法 ~業者に依頼する仕切り方 比較一覧~ 
仕切り方              機能性 移設可 費用 プライベート感 フレキシブルさ 防音性 不燃性
ローパーテーション × ×
LGS造作壁 × ×
不燃仕様
アルミパーテーション ×
不燃仕様
スチールパーテーション ×
ガラスパーテーション ×
防音仕様

不燃仕様
スライディングウォール ×
防音仕様

不燃仕様

 

■ローパーテーション

オフィスなどで使われるローパーテーションは、自立式の間仕切りです。組み立てが必要で、メーカーによって、サイズや色が異なります。高さのバリエーションは、座って目線が隠れる約1m30㎝、立って目線が隠れる約1m60㎝、ドアが付けられる約2mなどがあります。転倒防止のため、直線に建てられる枚数には制限があります。また、T字の脚を入れたり、直角に建てたり、レイアウトに工夫が必要です。DIYが得意な人は、自分で組み立てる場合もあります。しかし、高さがあるものは、転倒の恐れがあるので、専門の業者に依頼した方が良いでしょう。費用は、高さ約1m30㎝程度のパネルで、約8,000円~30,000円/1枚程度です。

 

特徴

●自立式
●パーツの組み立てが必要
●レイアウトには制限がある

 

ローパーテーションの施工手順

  1. 上部のキャップを外し、連結フックを取り出す
  2. 側面にフックを取付け、連結
  3. 上部にもジョイントパーツを取付け
  4. キャップを戻す
  5. アジャスターを調整し、水平をとって完成

 

■LGS造作壁

LGS造作壁は、内装工事で作る仕切り壁で、防音性や断熱性に優れています。LGSとは、ライト(軽い)、ゲージ(規格)、スタッド(支柱)またはスチール(鋼鉄)の略です。仕切りを曲線や波型に建てるなど、幅広いデザイン表現が可能です。LGS造作壁は、デザインの自由度が高く、機能的なため、一般の住宅からオフィス、商業施設まで、幅広い場所で活用されています。デメリットは、移設が出来ないことと、費用が高くなることです。費用相場は、約20万円~となります。

 

【特徴】

●防音性が高い
●曲線など、デザインの自由度が高い
●移設はできず、価格も高め

 

LGS造作壁の施工手順

  1. 仕切りたい位置に墨出し
  2. LGSで柱を立て、骨組みを作る
  3. 骨組みに合わせ、石膏ボードや断熱材を貼る
  4. スイッチやサイン、モニターなどを取付ける場合は、配線を埋め込む
  5. クロスやシート、塗装などで仕上げる

 

■施工型パーテーション

施工型パーテーションは、アルミやスチール製の間仕切りです。最大の特徴は、新設するだけでなく、解体・移設できる点です。そのため、『可動間仕切り』とも呼ばれています。ガラスと組み合わせたものもあります。施工型パーテーションは、オフィスや公共施設、病院や工場など、幅広い場所で活用されています。素材やスタイルによって、特徴や費用が異なるので、ご紹介していきます。

 

≫ 施工型パーテーション・間仕切り工事はオフィスボール|施工事例と費用相場

 

アルミパーテーション

施工型パーテーションのなかで、もっとも安価で使いやすい間仕切りです。標準的な仕様では、不燃性はありません。パネルの芯材は、ペーパーハニカムと呼ばれる、段ボールを軽く、頑丈にしたような素材です。不燃認定されている製品もあり、芯材は不燃コアになっています。費用は、当社ではパネル1枚あたり約7,400円~となります。

 

≫ アルミパーテーション|施工手順と間仕切りの使い方事例9選

 

【特徴】

●安価で経済的
●軽量で施工時間が短い
●カラーバリエーションが豊富

 

アルミパーテーションの施工手順

  1. 仕切りたい位置に墨出し
  2. 部材を現場に合わせてカット
  3. 床と天井にレールを取付け
  4. 支柱とパネルを建てこむ
  5. ドアや金物を取付けて完成

 

スチールパーテーション

頑丈で高機能な間仕切りです。スチール製のパネル2枚で、支柱をはさんだ中空構造になっています。支柱がパネル内部に収まり、目地が細く、見た目もスタイリッシュです。アルミパーテーションより施工時間は長く、金額も高くなります。費用は、当社ではパネル1枚あたり¥12,400〜となります。

 

【特徴】

●不燃性、遮音性、耐震性があって機能的
●カスタムしやすい
●費用は高め

 

スチールパーテーションの施工手順

  1. 仕切りたい位置に墨出し
  2. 部材を現場に合わせてカット
  3. 床と天井にレールを取付け
  4. 支柱を立てる
  5. パネルをはめる
  6. 巾木や目地を取付け
  7. ドアや金物を取付けて完成

 

ガラスパーテーション

ガラスを使った間仕切りです。アルミまたはスチールの枠にガラスをはめこんだタイプと、ガラス同士の間に支柱がない連装ガラスタイプがあります。連装ガラスタイプは、ガラスが連なり、美しい仕上がりになります。しかし、ガラスを厚くする必要があり、費用は高くなります。一方最もリーズナブルなのはアルミタイプです。アルミタイプの費用は、当社ではパネル1枚あたり¥12,900〜となります。

 

≫ ガラスパーテーションとは?価格や使い方を解説【施工事例アリ】

 

【特徴】

●おしゃれでデザイン性が高い
●明るく採光性がある
●費用は高め

 

アルミガラスパーテーションの施工手順

  1. 仕切りたい位置に墨出し
  2. 部材を現場に合わせてカット
  3. 床と天井にレールを取付け
  4. 支柱やガラスの枠を建てる
  5. ドアや金物を取付け
  6. ガラスを取付けて完成

 

■スライディングウォール

スライディングウォールは、パネルを動かせる間仕切りです。『移動間仕切り』とも呼ばれ、用途や規模に応じて、フレキシブルに空間を仕切ります。天井にレールを設置し、パネルを吊り、手動や電動で動かします。オフィスの会議室や、ホテルの宴会場、ホールなどで活用されています。パネルは、アクリルなどの軽い素材から、スチールやガラスなども選べ、遮音性が高い仕様もあります。スライディングウォールは、天井のレールに荷重がかかるため、下地がとても重要です。現場に合わせた受注生産品のため、費用は、現地調査後のお見積りになります。

 

≫ スライディングウォールってなに?

 

【特徴】

●用途に合わせて部屋の広さを変えられる
●素材にバリエーションがあり、機能性も選べる
●費用は高い

 

スライディングウォールの施工手順

  1. 仕切りたい位置に墨出し
  2. 天井内部に障害となる物がないか、確認
  3. 天井に下地を付け
  4. 天井にレールを取付け
  5. パネルを吊り込む
  6. 隙間を調整して完成

 

オフィスの仕切り方、おすすめ4選と事例

ここまで、部屋の仕切り方を色々ご紹介してきました。最後に、オフィスの仕切り方として、とくにおすすめな4つの方法を解説します。

 

■ガラスパーテーション

アルミガラスブロック

オフィスの仕切りには、おしゃれで明るく、開放的なガラスパーテーションがおすすめです。スタイルは、全面、ブロック、腰上などのバリエーションがあります。とくに、アルミのブロックガラスパーテーションは、経済的で、狭い空間に使っても、圧迫感が出ないのが魅力です。

 

■ローパーテーション

ローパーテーション

ローパーテーションは、カラーバリエーションが豊富です。無機質になりがちなオフィスも、明るく仕切ります。設備工事も必要なく、レイアウト変更がしやすい点が魅力です。

 

■オフィス家具を使う

オフィス家具

防音性を求めない場合、オフィス家具を使った、ゆるやかな仕切り方もおすすめ。1m10cm~40cmくらいの高さがあれば、目線が隠れ、業務に集中できるでしょう。背の高いものを置く場合は、転倒防止の工夫が必要です。

 

■グリーンを使う

グリーン

オフィスでは、グリーンを使った仕切り方もおすすめです。グリーンは目に優しく、癒し効果も期待できます。プランターを置くことで、動線をつくったり、目隠しの役割を果たしたりと活用できます。

 

部屋を仕切る方法|手軽なDIYから防音間仕切りまで解説!まとめ

部屋の仕切り方は、手軽にDIYできるものから、専門の業者に依頼するものまで、バリエーションが豊富です。予算や用途に合った仕切り方を選ぶようにしてください。高さや重量のある仕切りは、安全上、業者に施工を依頼することをおすすめします。とくに、オフィスは多くの人が行き交う場所です。誰もが安全に、長く利用できるよう、専門の業者による施工が望ましいでしょう。当社では、施工型パーテーションや内装工事、中古のオフィス家具などを販売しています。オフィスの仕切りが必要な際は、お気軽にお問合せください。予算や場所に合わせ、最適な方法をご提案します。

 

 

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