オフィス内に間仕切りを設置する方法は、造作壁やパーテーションなどが挙げられます。その中でも、機能性にはこだわらずに最短かつ低価格で間仕切りを設置したい場合はアルミパーテーションがおすすめです。本記事では、アルミパーテーションの特徴や他の間仕切りとの違いを解説します。
アルミパーテーションとは?
アルミパーテーションはとてもシンプルで、支柱間にパネルを固定する構造となっており、パネル内部はペーパーコアとよばれる紙の構造材が入っています。スチールパーテーションやガラスパーテーションなど他の施工型パーテーションの中でも一番安価に設置ができることが特徴です。遮音性や防火性に特化していないため、単純に部屋に間仕切りを設置したい場合に最適といえるでしょう。
アルミパーテーションの価格
アルミパーテーションの価格は商品によっても異なりますが、当社ではW900の中古パネルで1枚あたり7,400円~となっております。新品の場合は1枚あたり12,000円~です。また、その他の費用として施工費、運搬費、廃材処理費などが発生する場合もあります。現場の状況により左右されるため、詳細な御見積りは現場確認後にご提出させていただきます。
アルミパーテーションのメリット
間仕切りを設置する場合、アルミパーテーションを選定することで様々なメリットがあります。ここでは、主なメリットを3つ紹介します。
低価格
アルミパーテーションは、他のパーテーションと比較して安価なだけでなく造作壁と比較しても安く施工できる場合もあります。商品の種類や現場の状況により異なりますが、間仕切りを設置するうえで最も安い価格帯に分類されることは間違いないでしょう。ですので、機能性・デザイン性にこだわらない間仕切りを設置する場合や、なるべく費用を抑えたい場合におすすめです。
短時間で施工が可能
アルミパーテーションは、現場の状況に合わせてあらかじめ工場にて部材をカットして搬入します。現地では、最低限の加工のみで組立が可能なため、短時間での施工が可能です。また、アルミパーテーションは内部構造もシンプルなため、材料カットの際に埃などもほとんど発生しません。オフィス内で施工する場合、最低限の養生のみで現場を汚さずに施工することが可能です。パネル数量が少ないと数時間~半日で終わる場合も多く施工費も安く抑えられます。
移設や追加が可能
アルミパーテーションに限らず、パーテーションは移設や追加が可能です。従業員の増減や部署の再編成などによるレイアウト変更の際も、現場を汚さずスムーズな組み換えが可能です。また、オフィス内の移設だけでなく引越しの際にパーテーションの再使用も可能なため、新規事務所での工事費を抑えることができます。
アルミパーテーションのデメリット
アルミパーテーションはメリットだけでなくデメリットもあります。安価ゆえに機能性に優れておらず、場所による使い分けが必要となります。ここでは、アルミパーテーションのデメリットを3つ紹介します。
遮音性が低い
アルミパーテーションは遮音性が低く、会議室などの使用には向きません。遮音性能は20~30dbといわれており、一般的な会話は60db程度ですので、計算上は半分程度しか遮音できないことになります。遮音性の高いスチールパーテーションは、遮音性能が50db~55dbですので、スチールパーテーションの約半分の遮音性能です。おすすめの設置箇所としては、執務エリアや倉庫などあまり音が出ない空間の間仕切りに向いています。
不燃性能を持つ商品が少ない
アルミパーテーションは、多くの商品が不燃性能を持ちません。そのため、高層ビルなどでは使用できないため、注意が必要となります。ただ、最近ではナイテックスのように不燃認定を取得したアルミパーテーションを持つメーカーもあります。価格は上がりますが、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
デザインのバリエーションが少ない
アルミパーテーションだけでなく、パーテーションはデザインの選択肢が限られています。しかし、カラーバリエーションを豊富に取り扱っているメーカーを選定したり、ダイノックシートを貼ったりと、デザインにこだわることも可能です。商品選定の際に、デザイン性も踏まえて検討しましょう。
アルミパーテーションに設置可能なドア
アルミパーテーションには、様々な種類のドアが設置できます。ここでは、設置可能なドアの種類を紹介します。
開き戸
開き戸は、最も一般的な扉でアルミパーテーションに設置可能です。ドア部分だけパネル色を変えたり、スリットガラスを入れたりと、オフィスに合わせてデザインを選定しましょう。
引き戸
アルミパーテーションに引き戸を設置することができますが、アウトセットとよばれる正面に後付けする扉が一般的に採用されます。メーカーや商品によっては、扉を壁内に引き込むタイプの引き戸も選択可能です。
折れ戸
メーカーや商品によりますが、折れ戸を設置できるタイプのアルミパーテーションもあります。開き戸と異なり、開いた時の扉の飛び出しを少なく抑えられるため、狭い通路に面した部屋や、更衣室や倉庫などで使用されることが多いです。
アルミパーテーションとスチールパーテーションの違い
価格 | 機能性 | デザインバリエーション | |
アルミパーテーション | 安い | 無し | 少ない |
スチールパーテーション | 高い | 遮音性・防火性 | 少ない |
使い分けとして、音漏れを気にしない空間であればアルミパーテーションを使用し、会議室など音が気になる空間にはスチールパーテーションを使用すると良いでしょう。
アルミパーテーションと造作壁の違い
価格 | 機能性 | デザインバリエーション | |
アルミパーテーション | 安い | 無し | 少ない |
造作壁 | 表面仕上による | 構造による | 豊富 |
機能性においては、壁の構造により防火性・遮音性などの機能を持たせることも可能です。多くの建物において、ベースの間仕切りとして造作壁が使われますが、解体の手間がかかります。将来的に移設や増設、解体が必要な箇所のみ、アルミパーテーションを使用すると良いでしょう。
アルミパーテーションの良くある質問
アルミパーテーションについて、良くある質問や気になることなどを紹介します。
設置までの流れが知りたい
設置までの流れは、
- 現地調査、実測
- 見積り
- パーテーション製作(新品の場合)
- 設置工事
このように進めます。パーテーションの製作が完了してしまえば、設置工事自体は短期間で終わります。
現地調査は可能?
可能です。お問い合わせいただいた後、実際に現地を確認して設置が可能かも含めて調査を行います。調査完了後、御見積りさせていただきます。
パーテーションの引越しは可能?
引越しは可能です。引越し先の部屋の高さやパーテーションの設置範囲によって加工や追加などが発生する場合もあります。
予算をなるべく抑える方法は?
アルミパーテーションの中古を採用することで、予算を抑えることが可能です。ただし、在庫状況によって、デザインなどご希望に添えない可能性もあります。
様々なアルミパーテーションの施工事例
当社ではオフィスの内装工事を行っており、特にパーテーションの施工実績が豊富です。ここでは、様々なエリアで施工したアルミパーテーションの施工事例を紹介します。
社長室(2トーン)
社長室の間仕切りをアルミパーテーションで施工した事例です。ベースのパネルはホワイトで、フレームやアクセントパネルはブラックを選定しました。2色貼りのタイルカーペットとの相性も良く、おしゃれな間仕切りとなっています。こちらの工事は、タイルカーペット工事も含めて2日で完了しました。
仮眠室(木目調)
仮眠室の間仕切りを中古のアルミパーテーションで施工した事例です。パネルを木目調とすることで、柔らかい雰囲気の間仕切りとなっています。また、パネル部分にダイノックシートを貼ることで、ラインナップにはないパネル色にすることもできます。こちらの工事は半日で施工が完了しました。
執務室(ドアアクセント)
執務室の間仕切りを中古のアルミパーテーションで施工した事例です。パネル色はシルバー、ドアの色はブラックにて施工しました。こちらの工事は1日で施工が完了しました。
物置き(3色)
オフィス内の一角を物置スペースとして、パーテーションで間仕切りを施工した事例です。一般的な間仕切り壁だけでなく、こちらの事例のように腰壁もパーテーションで施工が可能です。3色のパネルを使用し、明るいイメージに施工しました。こちらの工事は1日で施工が完了しております。
アルミパーテーションとは?他の間仕切りとの比較や施工事例を紹介【まとめ】
本記事では、アルミパーテーションの価格や特徴、施工事例について紹介しました。アルミパーテーションは、遮音性などの機能はありませんが、簡易的な間仕切りを設置する場合におすすめです。当社では、パーテーション工事の実績が豊富にございますので、ぜひお気軽にお問合せください。