オフィスの模様替えやレイアウト変更を検討する場合、様々な悩みや疑問点が出てくるのではないでしょうか。本記事では、オフィスの内装工事を専門に行う当社が、快適なオフィスを作るための具体的な流れや事例などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
オフィスの模様替え・レイアウト変更とは
オフィスの模様替えとレイアウト変更は、同じようなニュアンスで使われることもありますが、それぞれ内容が異なります。
模様替えとは
模様替えは、オフィス内の雰囲気や使い勝手を変えるためにデスクや家具などの配置を変えることです。工事を伴わない場合に使用されることが一般的です。例えば、机の配置換えや棚の移動など簡単な配置替えのことを模様替えと表現されます。基本的に工事は伴いませんが、新しい配置によっては、コンセントや電話線、LANの移設工事が必要です。
レイアウト変更とは
レイアウト変更は、模様替えと同様にオフィス内の雰囲気や使い勝手を変えるために行いますが、工事を伴う場合もあります。例えば、間仕切り壁の撤去や増設、会議室のような個室の増設も該当します。模様替えは基本的に従業員のみで対応できますが、レイアウト変更は規模が大きかったり工事が必要だったりするため、工事業者に依頼する必要があります。
オフィスの模様替え・レイアウト変更の流れ
オフィスの模様替えやレイアウト変更を行う場合、7つの流れに沿って行うと良いでしょう。工事の有無などにより流れや進め方は異なりますが、ここでは基本的な流れを解説します。
目的の確認や問題点の洗い出し
まずは、目的の確認を行います。レイアウトを検討するなかで、本来の目的を見失ってしまう可能性もあるため、最初に確認しておきましょう。例えば、「従業員の増員のため」「部署編成の変更」など、目的を明確化しておく必要があります。また、原状のオフィスの問題点も洗い出しておくことで、同時に解決できるようなレイアウトを検討することも可能です。
スケジュールの計画
模様替えやレイアウト変更を進める前にスケジュールの計画を行いましょう。工事の有無により期間に変動がありますが、運用を開始する日程を決め、そこから逆算してスケジュールを組み立てます。新しく什器を注文する場合や、工事が発生する場合などは期間を確認したうえで正確なスケジュールを立てましょう。トラブルなどに備えて、可能であれば余裕を持ったスケジュールを立案すると良いでしょう。
ゾーニング計画
レイアウトを決める前に、ゾーニング計画を行います。ゾーニングとは、用途別にエリア分けを行う作業で、模様替えやレイアウト変更を行う前に必要となります。執務エリア、休憩スペース、会議室、ミーティングルーム、応接室などの配置を検討します。
動線の確認
ゾーニング計画が完成したら、動線の確認を行います。実際に業務を行うことをイメージしながら従業員の動線、来客者の動線、宅配業者などの動線を考慮して動線の確認を行います。動線の確認を行いながらゾーニング計画の修正を行い、業務がスムーズに進められるようなレイアウトを計画していきます。
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レイアウトの詳細検討
ゾーニング計画と動線の確認が完了した段階で、レイアウトの詳細検討を行います。実際に運用する状況をイメージしながら具体的な寸法や什器の配置を検討していきます。方法としては、部屋の実測を行い、簡単な図面を作成したうえで、検討を行うと良いでしょう。図面を書く際は、実際の縮尺に合わせて作成すると、現状に合わせた計画が可能です。
新設什器の選定
什器を新しく設置する場合は、什器の選定を行いましょう。レイアウト詳細にて設定したスペースに納まるような什器を選定することがポイントです。ちょうど良いサイズの什器が無い場合は、レイアウト詳細を微修正して綺麗に納まるように設計しなおしましょう。また、什器を発注する場合は、納期を確認し、スケジュールに落とし込むことを忘れないようにする必要があります。
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実施
レイアウトの検討や什器の選定が終わった段階で、模様替えやレイアウト変更を行います。工事を行う場合は、見積や工程の確認後に着工します。工事を伴わない模様替えの場合でも、長期間にわたって実施する場合は業務が円滑に進められるように事前に計画し、社内周知も忘れないようにしましょう。
失敗しないためのポイント
レイアウト変更や模様替えを失敗しないために、いくつか注意点があります。ここでは、失敗しないためのポイントを4つ紹介します。
目的・コンセプトを一貫させる
一番重要なポイントは、目的やコンセプトを一貫させることです。模様替えやレイアウト変更などを進める中で、デザインにこだわりたくなったり、おしゃれな什器を設置しなくなったりと、様々な要望が出てくることがあります。その中で、事前に決めた目的やコンセプトから外れることがないように、計画を進めましょう。
寸法を確認する
項目 | 寸法目安 |
1人が通る通路幅 | 600mm以上 |
2人がギリギリすれ違える通路幅 | 1200mm以上 |
2人が余裕を持ってすれ違える通路幅 | 1600mm以上 |
隣接する机間の離隔 | 600mm以上 |
着席時の机と椅子の距離 | 450mm以上 |
レイアウト詳細を検討する際に、細かな寸法の確認が必要となります。図面上でイメージする寸法と、実際の寸法に乖離が発生する可能性もあるため、今のオフィスの寸法をメジャーなどで実測しながら進めると良いでしょう。通路幅や机の離隔、着席時の机と椅子の距離などは、表に記載した寸法を参考にレイアウトを検討してみてください。
デスクレイアウトを複数検討する
オフィスにおいて一番面積を占める場所は執務スペースです。執務エリアは、机が従業員の人数分必要なため、かなりの面積を専有します。そのため、デスクレイアウトを複数検討し、レイアウトしやすい配置方法を決めましょう。机の配置方式は、
など様々な配置方法があるため、オフィスにぴったりの配置を探してみましょう。
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社内のニーズも確認する
オフィスの模様替えやレイアウト変更を行う際は、社内のニーズ調査も必要です。実際に使う人の意見を取り入れることで、快適な環境を作りだすことができます。上層部の独断でレイアウトを決めるのではなく社内アンケートを取ったり、ヒアリングしたりと、従業員の意見を聞きながらすすめることで、働きやすい環境を作ることができるでしょう。
工事が必要な場合の注意点
オフィス内の什器移動だけでなく、間仕切りの撤去や新設が必要な場合は、注意すべきポイントがあります。オフィス内装工事を専門に行う当社が、3つの注意点を紹介します。
建物管理者に確認する
工事を行う場合は、建物管理者への確認が必要となります。工事を行う際に必要な申請や工事条件などを確認しておきましょう。建物管理者へ提出する工事申請書は、工事着工の1週間~2週間前に提出が必要な場合が一般的なため、スケジュールに反映しておきましょう。
合見積りを取る
適正価格で工事を行うためには、合見積りを取ることをおすすめします。付き合いのある安心できる工事業者であれば問題ありませんが、新規の業者へ依頼する場合は最低でも3社から見積りを取ることをおすすめします。
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工事中の業務の進め方を決めておく
工事中も業務を継続する場合は、業務の進め方を決めておく必要があります。工事中は立ち入りができないエリアが発生するため、工事業者とすり合わせを行いながら、社内で調整を行いましょう。
オフィスのレイアウト変更事例
当社において、オフィスのレイアウト変更を行った事例を紹介します。
パーテーションの増設
オフィス内にアルミパーテーション間仕切りを設置した事例です。オフィス内に新たに間仕切りを設置する場合、火災報知器やスプリンクラー、非常照明の増設が必要になるケースがあります。しかし、こちらの事例のようにパネル上部を開口にすることで、増設が必要なくなるため、工事費用を抑えることが可能です。
エントランス工事
オフィスのエントランス部分のレイアウトを変更した事例です。エントランスは、会社の顔ともいえる部分なので、デザインにこだわりました。造作壁にフェイクグリーンを配置し、その上に社名のサインを設置しました。クロスや床は木目調にて柔らかい雰囲気のエントランスをイメージしております。
ローパーテーションの設置
オフィス内にローパーテーションを設置した事例です。ローパーテーションは工事が不要で、誰でも簡単に設置が可能です。そのため、工事を行わない模様替えの際にも重宝します。なるべく費用を抑えて間仕切りの設置がしたい場合は、ローパーテーションをおすすめします。
オフィスの模様替えやレイアウト変更により快適な空間を作りましょう
本記事では、オフィスの模様替えやレイアウト変更について、具体的な流れや工事を伴う場合の注意点、事例などを紹介しました。オフィスの環境を改善したい場合は、ぜひ模様替えやレイアウト変更を行いましょう。当社では、オフィスの内装工事を行っております。レイアウトのお悩みなどお気軽にお問合せください。また、パーテーションの買取や移設なども承りますので、ぜひご相談ください。