【店舗内装】工事費用を抑えるコツや業者選びのコツを解説!

店舗を開くときに欠かせない店舗内装工事。しかし「どの業者に依頼すればいいの?」、「どのくらいの費用がかかるの?」などの疑問を抱えている方向けの記事です。もし開業に間に合わなければ、経費だけが余計にかかってしまいます。スムーズに開店するために、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

店舗内装工事とは?

店舗の内装工事

間仕切り壁の設置・建具の設置など、店舗の内装を仕上げるために行うのが店舗内装工事です。水道・電気などを使えるようにする設備工事も含まれています。集客したいお客様に合わせた内装に仕上げることで、お客様に満足してもらえる空間を作り上げられるため、運営を成功させるひとつの要素といえるでしょう。例えばInstagramに投稿できる撮影スポットを設置すれば、Instagram経由での集客も見込めます。このように内装工事の仕上がりによってターゲットになるお客様や集客方法も変わります。また内装工事を行う前には、工事区分を事前に確認しておきましょう。工事区分によっては、オーナーから指定された工事業者に工事を行なってもらわなければなりません。

 

» 原状回復工事のA工事B工事C工事の違いについて

 

内装工事と建築工事の違い

建築工事は、建物を基礎から作る工事のことです。基礎になる土台をコンクリートで固めて作った後、内装工事を行い、建物を完成させていきます。一方で内装工事は、既に建てられている建物の内装のみを仕上げる工事をさします。住宅のように建築工事と一連の流れで行う内装工事もありますが、店舗の場合は大体のケースで既に建てられている建物の内装のみを施工します。建築工事と同時に行う内装工事と、既に建築済みの建物で行う内装工事では、工事業者が異なるのもポイントです。

 

3タイプの店舗内装工事業者

3タイプの店舗内装工事業者を紹介します。同じ店舗内装工事でも業者の種類によって得意分野・特徴があり、工事範囲も異なります。業者のタイプを知り適切な業者に発注することで、工期短縮・費用削減に繋がる可能性もあるので、発注業者を見極める材料にしてください。

 

①内装業者

価格を抑えたいときは、内装業者への発注がおすすめです。デザイン・設計・施工を一括で発注できるため、工事に関わる会社を減らせます。複数の業者に払う費用を抑えられるため、工費を抑えやすいのです。また工事業者の選定も任せられるので、自ら業者を選定する手間・やり取りにかかる時間なども削減可能。全ての工数を依頼できるため「やっぱり可動式パーテーションを設置したい」、「照明の位置を変更したい」などの変更にも柔軟に対応してくれます。もちろん既に行ってしまった工事の変更は難しいですが、新たに工事を行う箇所の変更には可能な限り対応してくれるでしょう。しかしデザインを専門でやっている訳ではないため、突出したデザインは期待できません。お洒落・個性を前面に出す内装ではなく、一般的な店舗内装になりやすいです。しかし店舗内装工事を専門で行っている内装業者なら、豊富な経験からデザイン・施工方法など様々な引き出しを持っているでしょう。

 

» 店舗内装工事業者の選び方と業者選びに大切な3つのポイント

 

②工務店

工務店は、店舗内装工事だけではなく一般住宅・リフォームなどをメインで行っています。内装業者と同様にデザイン・設計・施工などを一括で行えるのが特徴です。普段から一般住宅・リフォームなどを行っているため、優秀な専門業者を抱えています。資材の入手経路が豊富にあるため、扱っている材料の種類も豊富です。しかし一般住宅・リフォームなどをメインで行っているため、店舗内装工事の施工実績が豊富かが未知数。もし施工実績が豊富な工務店なら、安心して工事を任せられます。ホームページで過去の施工実績を掲載している場合もあるので、事前にリサーチしておくといいでしょう。デザイナーを抱えていないため、デザインにはあまり力を入れていませんが、費用を抑えられやすいのもひとつのメリット。依頼前に、工事のイメージを明確にしておくと、スムーズに工事に進めます。

 

③デザイン会社

予算に余裕があり、内装デザインにこだわりたい方は、デザイン会社に依頼することをおすすめします。別途設計費がかかってしまうものの、デザイナーの手によってデザイン性のある店舗内装に仕上げられます。デザイン会社に依頼する場合、デザイン費がかかるため費用が高額になりやすく、工期が長くなりやすいので頭に入れておくといいでしょう。

 

指名したいデザイナーがいる場合、他と比較できないため相見積もりは取れません。また施工までを一括で引き受けてもらえるとは限らないので、事前に確認するといいでしょう。デザインと工事で別会社に依頼する場合、デザイン完了後に工事を引き受けてくれる施工会社を探さなくてはいけません。デザイン完了後に業者の選定・見積もりを行うため、より時間とお金がかかってしまいます。この場合、工事費用の10~15%くらいのデザイン料がかかるといわれています。手間・お金がより多くかかってしまうものの、個性のある店舗に仕上げられることがメリットです。

 

店舗内装工事にかかる費用(坪単価の紹介)

スケルトン物件、もしくは居抜き物件かによって費用は異なります。また業種によって必要な設備やデザインなどが異なるため、かかる費用の目安が異なることを覚えておくといいでしょう。スケルトン物件・居抜き物件による費用の違いは、下記の表の通りです。居抜き物件の場合、現状の設備によって工事内容が変わります。内容によっては、より費用がかかるケースもあります。

 

物件 費用
居抜き物件 10~30万円くらい
スケルトン物件 30~70万円くらい
一部改装 30~70万円くらい

 

業種による費用は、以下の表の通り。

業種 新装 改装
飲食店 30~50万円くらい 15~30万円くらい
美容室・サロン 30~40万円くらい 15~30万円くらい
病院・クリニック 20~30万円くらい 10~15万円くらい
スポーツジム・学習塾 10~20万円くらい 5~10万円くらい

*金額は坪単価あたりのものです。

 

おおまかな費用は上記の表の通りですが、あくまで目安です。どのような内装にするかで費用は大きく異なります。例えば焼肉屋の場合、大量に発生する煙を吸うためにロースターテーブル・ダクト工事が欠かせません。和食・寿司屋などでは、高級な木材を使用したテーブルやカウンターを設置することも考えられます。このように店舗によって内装が異なるので、あくまでかかる費用の目安として参考程度にしてください。

 

費用を抑えるコツ

費用を抑えるためのコツは、一括で工事を行ってくれる業者に依頼することです。工事に関わる業者を減らすことで、工費は抑えられます。しかし内装の状況・業種によって費用が異なるので、提示された見積もりが適正か判断できない場合が多いと思います。そのような場合、他社に相見積もりをとって、適正価格か判断するとよいでしょう。しかしデザイン会社に依頼するときは、相見積もりは原則使えません。また知り合いの工事業者などに依頼する場合、相見積もりを出すのは失礼な行為になってしまうので、相見積もりを出すのはおすすめできません。安く工事を行いたい気持ちはわかりますが、失礼にあたる行為は避けるべきです。

 

» 内装工事のデザインコンペや入札を行うメリットとデメリット

 

店舗内装工事の業者選びのコツ

店舗内装工事のさいの業者選びのコツは、次の通りです。

 

  • 専門性の高さ
  • 施工実績
  • 担当者の対応力

 

それぞれ詳しく解説していくのでご覧ください。

 

専門性の高さ

専門性の高い業者に依頼すると、スムーズかつ納得いく工事になりやすいです。店舗以外にも、一般住宅・マンション・オフィスなど様々な内装工事があり、それぞれで工事内容が異なります。例えば、和食・寿司屋では住宅・マンションなどでは一般的に使用されない高級な木材や漆喰を使用したり、焼肉・焼き鳥屋では大型の吸排気を設置したり、住宅とは異なる設備を使用します。基本的には同じような工事を行うのですが、細部で異なる部分も多いのです。

 

とくに飲食店では、水光熱のインフラ設備が必要です。水光熱に関する知識や経験がない業者に依頼してしまうと、開店後の営業に支障をきたすケースも考えられます。例えば、店舗の厨房には、厨房排水を一時的に貯蔵するグリストラップを設置しなければいけません。また、もし店舗で本格的なピザを作る際には、厨房に専門的なピザ窯を設置する必要も考えられます。

 

豊富な施工実績

施工実績が豊富な会社に依頼すると、納得のいく工事になりやすいでしょう。積み上げてきた知識や経験が豊富にあるため、スムーズに工事を行える点もメリットです。また施工実績が豊富な業者は、内装デザイン・施工方法・アイデアが豊富です。ぼんやり描いているイメージを、明確な形にしてくれます。例えば、適切な什器の選択や、どのような設備が必要なのか適切なアドバイスがもらえます。反対に、施工実績が少ない会社に依頼すると、スムーズに工事ができなかったり必要な設備が足りなかったりする可能性も考えられます。工事を依頼するときは、事前に施工実績を確認しておくのがおすすめです。しっかり確認しておくことで、満足できる店舗内装に仕上げられるでしょう。

 

担当者の対応力

担当者の対応力も、工事を進める上で欠かせない要素です。対応力のある担当者に当たると、施工方法の提案・追加工事・見積もりの詳細など、必要なものを提案してくれます。反対に対応力のない担当者の場合、説明が不十分だったり話しが食い違っていたりして、納得のいかない工事になる可能性があります。実際に、筆者は現場と担当者の話しが食い違っていて、現場が思う通りに進まなかった工事も経験しました。多額のお金を払って工事を行うので、担当者の対応力にも注目してみてください。とくに話しやすい担当者は、依頼者が疑問点の相談を行いやすいだけではなく、工事を円滑に進めるための、周辺店舗への配慮、業者の手配、なども行ってくれます。

 

【店舗内装】工事費用を抑えるコツや業者選びのコツを解説【まとめ】

この記事では、店舗内装にかかる費用削減・業者を選ぶコツについて解説しました。予算がありおしゃれな内装にこだわりたい方はデザイン会社、一括して工事を任せたい方は内装業者・工務店への依頼がおすすめです。工事にかけられる費用を明確にしておくとスムーズに打ち合わせを進められるので、連絡する前に予算を明確にしておくといいでしょう。インターネットに施工実績を記載している会社もあるので、ぜひ確認してみてください。

 

 

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