物件から退去する時、原状回復を行うための工事が必要となります。また、物件をリフォームする際も解体することがあります。実際に解体することになった場合、工事費用がどのくらいかかるのか気になりますよね。そこで今回は、解体工事の費用や相場を単価表も交えながら解説していきます。
» 内装工事の流れ・ステップ・工事工程を費用も含め5分で解説
内装解体工事の単価はどのくらい?
解体工事は、内装の広さや素材などによって異なります。まずは、それぞれの物件ジャンル別に解体工事の価格を単価表でご紹介していきます。
飲食店の内装解体工事の単価表
物件の種類 | 工事費用(1㎡当たり) | 処分費(1㎡当たり) | 合計(1㎡当たり) |
カフェ | 2,300円~ | 3,200円~ | 5,500円~ |
居酒屋(小) | 3,000円~ | 3,500円~ | 6,500円~ |
居酒屋(大) | 3,500円~ | 3,800円~ | 7,300円~ |
焼肉店 | 4,000円~ | 4,000円~ | 8,000円~ |
店舗の内装解体工事の単価表
物件の種類 | 工事費用(1㎡当たり) | 処分費(1㎡当たり) | 合計(1㎡当たり) |
物販・小売店 | 2,300円~ | 3,000円~ | 5,300円~ |
美容室 | 3,200円~ | 3,200円~ | 6,400円~ |
エステサロン | 3,800円~ | 3,500円~ | 7,300円~ |
オフィス内装解体工事の単価表
物件の種類 | 工事費用(1㎡当たり) | 処分費(1㎡当たり) | 合計(1㎡当たり) |
オフィスビル | 2,000円~ | 4,000円~ | 6,000円~ |
マンション | 3,000円~ | 3,200円~ | 6,200円~ |
戸建てオフィス | 4,300円~ | 3,500円~ | 7,800円~ |
その他のスケルトン解体 | 5,200円~ | 4,000円~ | 9,200円~ |
こちらが内装の解体工事にかかる相場となります。繰り返しになりますが、物件の立地や業者によって価格は異なるので、気になる方はまず業者へ見積もりを依頼してみてくださいね。
内装解体工事の工程と大まかな流れ
ここからは内装解体工事の工程についてご紹介していきます。
物件オーナーと打ち合わせ
物件の内装解体工事を行う際は、廃材の搬出ルートも確保しなければなりませんし、工事中は騒音も発生します。オーナーと打ち合わせをする際は同じ建物内の店舗にも伝えておきましょう。これらの工程は、オーナーへの報告を行わないとできないことです。解体工事の手続きを進める前に、しっかりと話をしておきましょう。また、中には原状回復工事はオーナーが指定する業者に依頼しなければならないケース(B工事)も。
» 原状回復工事とは?費用や工事範囲・工期の目安まで徹底解説
こちらで業者を決めて良い場合は、そこから見積もりなどを依頼する必要があります。また、自分たちで業者を決める場合も、どこまで原状回復を行う必要があるかを必ず確認することが大切です。曖昧な認識で進めると後々トラブルに繋がる場合もあるので注意です。
業者の見積もりをチェックする
内装解体工事を行うことになったら、業者を選定していきます。この時のポイントはひとつの業者に最初から絞らないこと。より条件に合った業者を探すためにも、複数の業者に相見積もりを依頼して、どの業者が最も条件が良いかを確認しましょう。当社オフィスボールも相見積もりに対応しています。お気軽にお問い合わせください。
同じビル内や近隣のテナントに挨拶をする
内装解体工事を行う際は、事前に必ず近隣の店舗に挨拶を行います。日程が決まってから伝えるよりも、事前に工事をする旨を先に伝えておくことで「その日はイベントの日なので、どうにかズラしてくれないか?」という相手の要望も知ることができます。日程が確定する前ならこのような要望にも対応できますし、後々のトラブルを避けるためにも事前にしっかり確認して、擦り合わせておくと良いでしょう。他のテナントとスケジュールの折り合いがつかない場合は、オーナーに相談して取り持ってもらうことも大切です。また、解体工事の挨拶では、別のテナントの方から工事に関して質問や要望を伝えられることもあります。このような状況に対応するために、挨拶をする時は解体業者と一緒に行くようにしましょう。
工事日程を確定する
工事日はこちらの片付けの期間なども踏まえて決めるのがおすすめです。オーナーや他のテナントとの打ち合わせも重ねながら工事日が確定したら、物件のオーナーに伝えましょう。その際、解体を知らせる張り紙などを頼んでおくとより工事日を周囲に知らせることができます。
解体内装工事前にするべきこと
解体工事は行う前に、終わらせるべき工程がいくつかあります。どのような工程なのか、詳しくご紹介していきます。
ガスや電気などの停止
ガス、電気、水道、ネット環境などは解体作業が行われる前に停止しておく必要があります。ですが、水道は解体作業で使用する場合もあるので、停止の手続きを行う前に業者に確認しましょう。
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役所への届け出や許可申請
中には業者が役所へ届けてくれることもありますが、役所への手続きは自分で行った方は予算を削減できます。工事には、主に以下のような届出を行う必要があるのでチェックしてみてください。
- 解体工事届出…各都道府県の知事に当てて提出します。80㎡以上の物件を解体する場合は届出が必要です。
- 道路使用許可申請…そのエリアを管轄している警察署に提出します。解体時、道路に重機などを停車させる場合に必要です。
- 危険物貯蔵所廃止届・消防指定水利廃止届…そのエリアを管轄している消防署に提出します。
廃棄物の処分
解体時に廃棄物の処分を依頼すると、その分価格が高額になってしまうこともあります。解体工事を行う前にリサイクルショップなどに持って行ったり、不要となった破棄物や家具などを買い取ってくれる業者に依頼するのがおすすめです。当社オフィスボールでは解体時に出る不要になったオフィス家具や中古パーテーションの買取りを実施しています。お気軽にご相談ください。
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内装解体工事の流れ
当日の流れはその物件により異なりますが、大まかな流れは、初めに搬出ルートを確保し、物件が傷付かないようにします。それから家具や備品などを搬出し、内装を解体していきます。天井や壁、床を剥がして、解体作業が終わったら全体的に清掃をして完了です。解体工事を現場で見たくなった時は、工事によっては見学が危ない場合もあるので業者さんに確認してみてください。また、解体工事では掃除をきちんとしてくれることも多いですが、自分でも掃除をしたり最終チェックを行ってから、オーナーへ引き渡すようにしましょう。
解体工事・内装解体・撤去の単価や費用はどのくらい?【東京】まとめ
内装の解体工事は物件によって変わりますが、相場が気になる方はぜひご紹介した単価表を参考にしてみてください。解体を行う際は、事前にオーナーへの挨拶はもちろん、近隣のテナントにも伝えてくことが大事。また、複数の業者に相見積もりを依頼することで、条件が合った業者を見つけることができます。今まさに内装の解体工事を検討している方は、ご紹介した内容を役立ててくださいね。
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