賃貸オフィスにパーテーションで間仕切りを設置する際の注意点

パーテーションというと賃貸オフィスにも簡単に設置できそうなイメージをお持ちではないでしょうか。しかし、パーテーションを設置にあたっては様々な制約があり、場合によっては希望通り設置できないことも考えられます。本記事では、パーテーションの種類や、賃貸オフィスに設置する際の注意点を解説します。

 

パーテーションの種類と特徴

パーテーションの種類 欄間形状 工事
アルミパーテーション オープン / クローズ 必要
スチールパーテーション オープン / クローズ 必要
ガラスパーテーション オープン / クローズ 必要
ローパーテーション 必要 / 不要

 

パーテーションの種類は主に4つに分類されます。さらに、それぞれの種類の中で、欄間形状や工事が必要なタイプと不要なタイプに分けることができます。欄間とは、パーテーション上部のことで、オープンタイプとクローズタイプを選べます。

 

≫ 欄間(ランマ)オープン・欄間(ランマ)クローズの違いとは?【メリット、デメリットを解説】

 

また、工事に関しても必要なタイプと不要なタイプが存在します。ここでは、パーテーションの種類や特徴について詳しく紹介します。

 

アルミパーテーション

アルミパーテーションは安価で軽量型のパーテーションで、設置の際は工事が必要となります。汎用性が高く、オフィスで使用されることが多いです。遮音性能が低いため、会議室や応接室など会話をする部屋の使用には不向きですが、執務エリアや更衣室など音漏れの心配がないような場所での使用をおすすめします。形状として欄間オープンタイプとクローズタイプがあるため、必要に応じて使い分けると良いでしょう。

 

スチールパーテーション

スチールパーテーションは、高価ですが重厚感があり、遮音性や防火性に優れたパーテーションです。アルミパーテーションと同様に、工事が必要となります。使用箇所として、応接室や会議室、不燃仕様のパーテーションが必要な箇所での設置をおすすめします。形状は、欄間オープンタイプとクローズタイプがありますが、クローズタイプで設置されることが一般的です。

 

ガラスパーテーション

ガラスパーテーションは、アルミパーテーションとスチールパーテーションの中間の価格帯で、工事が必要となります。一番の特徴はパネル部がガラスのため、デザイン性に優れていることが挙げられます。また、パーテーション内部が外からも見えるため、圧迫感を感じづらい空間を作ることが可能です。欄間オープンタイプとクローズタイプの選択が可能です。

 

ローパーテーション

ローパーテーションは、2m程度のパネルを床に並べるタイプのパーテーションで、価格帯としては、1枚当たり2万円程度となります。脚付きで床置きタイプのものは工事不要ですが、床に固定するタイプのものは工事が必要となります。工事不要なタイプは、手軽に設置・撤去できるメリットはありますが、固定されていないためずれたりしやすいというデメリットがあります。設置後、パーテーションを移動させる必要がない場合は、工事が必要な床固定型を選定することで安心して利用できるでしょう。

 

≫ オフィス用ローパーテーションの種類と中古を購入する注意点

 

賃貸オフィスにパーテーションを設置する際の注意点

賃貸オフィスにパーテーションの設置を検討する場合、注意点があります。パーテーションは手軽に設置できるというメリットがありますが、工事条件や法律上の問題などさまざまな制約があります。ここでは、パーテーションを設置する際に気を付けるべきポイントを紹介します。設置を検討するエリアと照らし合わせながら確認することをおすすめします。

 

工事自体が可能かどうか確認

そもそも、賃貸オフィスで工事が可能かどうかを、オーナー様や管理会社に確認する必要があります。パーテーションを設置する際は、床や壁、天井と固定する必要があり、ビスで穴を開ける作業が発生します。基本的に、原状回復をすれば問題ないと言う場合が多いですが、念のため確認しておきましょう。

 

また、工事の際は、音が出たり搬入の際にエレベーターを使用したりすることがあるため、こちらも事前に確認しておきましょう。パーテーション工事が決定した段階で、工事会社からオーナー様や管理会社へ書類を提出しなければならない場合もあるため、忘れないように注意しておく必要があります。

 

防災設備の確認

天井には、防災設備とよばれるスプリンクラーや火災報知器、非常照明が設置されており、新たにパーテーションにて間仕切りを設置する場合、防災設備の増設・移設が発生する可能性があります。基本的に、工事会社が現地調査を行ったうえで判断しますが、増設・移設が必要な場合、パーテーション工事とは別途費用が発生します。

 

照明位置の確認

明るさを確保する場合は照明器具の移設や増設が必要です。パーテーションにより区画すると、照明位置によっては部屋が暗くなる可能性もあります。防災設備と同様に、追加で費用が発生する可能性があるため、追加費用を抑えたい場合は、以下を検討する必要があることを注意しておきましょう。

 

  • 欄間オープンにして照度を確保
  • 間仕切りラインの変更

 

エアコンの確認

パーテーションにより部屋を分けることで、部屋によってはエアコンの効きが悪くなる可能性もあります。エアコンが1つしかない部屋を、欄間クローズのパーテーションで区画する場合、エアコンがない部屋が出てくるため場合によっては増設が必要となる可能性もあります。

 

また、天井埋込式のエアコンと間仕切りのラインが干渉している場合、欄間クローズタイプのパーテーションは設置できません。天井埋め込み式のエアコン移設はかなり大がかりな作業となるため、欄間オープンタイプにしたり、間仕切りラインを変更したりする必要があります。

 

退去時は原状回復が必要

工事が必要なパーテーションを設置する場合は、賃貸オフィスの天井や壁、床に穴を開ける必要があるため原状回復工事が発生します。クロスの張替えや再塗装など、表面仕上げの種類によって様々な工事が必要です。また、照明器具の移設などを行った場合は、元の状態に戻す工事も必要です。詳細については、オーナー様や管理会社により異なりますので、どの程度まで工事をすべきか確認しておきましょう。

 

パーテーションを使っておしゃれな間仕切りにする方法

パーテーションというと、グレーや白など地味な間仕切りといったイメージがありますが、おしゃれにすることも可能です。オフィスの雰囲気に合わせたおしゃれなパーテーションを設置するための方法を紹介します。

 

ダイノックシート張り

ダイノックシートとよばれる、化粧シートを貼ることでおしゃれな間仕切りにすることができます。ダイノックシートは、単色のものから木目調、石調、タイル調といった柄物まで、様々な種類を選べます。部屋の雰囲気に合わせて、お好みのシートを選定しましょう。

 

≫ リアテックシートとは?ダイノックシートとの違いや価格を比較

 

ガラスパーテーションならスタイリッシュでおしゃれ

ガラスパーテーションは、パネル部分がガラスのため、開放感のある空間を作ることが可能です。外の光を取り入れることもでき、オフィス全体に明るさを取り入れられるというメリットもあります。また、格子を入れたり、ガラスにサインシールを貼ったりと、様々なバリエーションのデザインが選択できます。

 

パーテーション以外の間仕切り紹介

賃貸オフィスに間仕切りを設置する場合、一番手軽に設置できるものはパーテーションですが、デザイン性や機能性にこだわりたい場合はその他の間仕切りを選択してもよいでしょう。ここでは、パーテーション以外の間仕切りを紹介します。

 

造作壁

造作壁は、一般的によく使われる間仕切り壁のことで、LGSや木軸下地に石膏ボードを張った壁です。メリットとして、仕上材の選択肢が豊富なことが挙げられます。クロスや塗装だけでなく、エコカラットやタイルなど、表面に様々な仕上げを施工することができます。パーテーションとは異なり、現地で材料を加工する必要があるため大がかりな工事になるというデメリットもあります。

 

スライディングウォール

スライディングウォールは開閉可能な間仕切りのことで、閉鎖することで2つの部屋として使用ができ、開放することで大きな1部屋としての使用もできる万能な間仕切りです。主に会議室や講義室などで使用ができます。

 

≫ スライディングウォールの種類と価格、動かし方を解説【図解】

 

アコーディオンカーテン

アコーディオンカーテンは、ジャバラ状の生地を伸縮させることで開閉できる間仕切りです。簡易的な間仕切りですが、倉庫などの目隠しとして使用したり、スライディングウォールのように使うこともできます。ただし、カーテンのように触ると動いてしまうため設置場所を検討する必要があります。

 

オフィスでパーテーションを設置した事例

当社ではオフィスの内装工事を専門的に行っております。その中で、パーテーションを施工した事例をいくつか紹介します。

 

欄間オープン・アルミパーテーション

欄間オープン・アルミパーテーション

こちらの事例は、鍼灸サロンの施術室をパーテーションで区画した事例です。欄間オープンタイプのアルミパーテーションを使用し、扉を1箇所設置しました。こちらの施工は半日で完了しております。

 

欄間クローズ・スチールパーテーション

欄間クローズ・スチールパーテーション

こちらの事例は、オフィス内にブラックのスチールパーテーションを施工した事例です。欄間部はクローズタイプとして、ドアにガラスを埋め込むデザインにしました。こちらの工事は、1日で完了しております。

 

欄間クローズ・ガラスパーテーション

オフィス内の間仕切りをガラスパーテーションで施工した事例です。フレームはブラックを採用し、パネルの一部をカラーパネルにしました。外部に面した部屋を区画する際、ガラスパーテーションを採用することで、廊下側に外の光を取り入れられるため、明るいオフィスを作ることができます。こちらの施工は1日で完了しました。

 

ローパーテーション

ローパーテーション

木目調のローパーテーションを設置した事例です。こちらの商品は、脚付きのため工事不要となります。ローパーテーションはパネル色や素材が豊富なため、オフィスに合わせたデザインを選定できます。こちらの工事は、ローパーテーション以外にアルミパーテーションの設置工事も行いましたが、すべて1日で工事が完了しております。

 

賃貸オフィスに間仕切りを設置するならパーテーションがおすすめ

本記事では、賃貸オフィスに間仕切りを設置する場合の注意点などを紹介しました。様々なパーテーションの種類があるため悩む方も多いかと思いますが、オフィスの状況やデザインを加味して最適なパーテーションを選定しましょう。当社では、パーテーション工事を承っております。原状回復工事やパーテーションの買取なども行っておりますので、お困りごとがございましたらぜひお問合せいただければと思います。

 

 

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