パーテーションは、レイアウト変更や部屋の増設など、内装工事で活用できるアイテムです。しかし、パーテーションで施工するメリットや施工方法など、イメージが浮かばない方も多いと思います。この記事では、パーテーションについて詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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パーテーションとは?
パーテーションとは、内装空間を仕切る仕切りのことです。おもに床や壁、天井などに取り付ける施工型パーテーション、置くだけで簡単に仕切れるローパーテーションの2種類があります。
手軽に設置できるローパーテーションは、簡易的なミーティングスペースを作るとき、デスクワーク時に周りの視線を遮りたいときなどの場面で活用できます。ローパーテーションをお探しの方はオフィス家具専門店ファニチャーを覗いてください。
パーテーションを用いた内装工事を行う3つのメリット
パーテーションで間仕切りを施工することで得られるメリットは、次の3つです。
- 短時間で施工できる
- 低価格で施工できる
- 移設・再施工に対応できる
それぞれのメリットだけではなく、同様に間仕切りを施工できる造作壁(ぞうさくかべ)との違いについても解説していきます。
①短期間で施工できる
パーテーションは、造作壁と比べて完成までの工程が少ないため、短時間で施工可能です。具体的に説明すると、はじめに設置場所を決めて、墨出し(設置位置の基準線を書き出す作業)を行います。墨出し箇所にレール、柱を設置し、その後パネルを設置すれば完成です。造作壁では、墨出し後にLGSによる下地の設置、石膏ボードの貼り付けを行います。その後、塗装やクロスによる仕上げを行い、巾木(はばき)を取り付ければ完成です。このように、造作壁では工程や使用する材料が多いため、施工時間がかかってしまいます。
②低価格で施工できる
パーテーションの方が造作壁よりも工程が少ないため、低価格で施工できます。当社では、新品・中古品パーテーションを取り扱っており、パネル1枚あたり¥7,400から施工可能です。低価格で施工できる理由は、施行・運搬を自社で完結しているため、諸経費を大幅にカットできているからです。また、現地調査や見積もりを無料で行っており、不要になったパーテーションの買取・処分も承っています。
③移設・再施工に対応できる
移設・再施工に対応できる点も、パーテーションで施行するメリットです。同じく間仕切りとして使用されるLGS造作壁は、レイアウト変更時には一度取り壊してから施行しなければいけません。しかしパーテーションでは、一部の解体や移転先での再施工など、使用していた材料を再び使用できます。例えば、従業員の増員や部署の増設・統合などによるレイアウト変更を行うときに便利です。従業員の増員により執務室をより広くしたいときに、既設のパーテーションを取り外し、新たな場所に設置するだけで移設を行えます。
取扱いしているパーテーションの種類と価格を紹介
パーテーションの種類と価格について解説していきます。造作壁についても解説しているので、ぜひご覧ください。
間仕切りの種類 | 中古 | 新品 |
アルミパーテーション | ¥7,400~ | ¥12,000~ |
スチールパーテーション | ¥12,400~ | ¥22,500~ |
ガラスパーテーション | 現地調査後お見積り | |
造作壁 | 現地調査後お見積り |
価格の安いアルミパーテーション
軽量なアルミ製を使用しており、低価格で設置できるのがアルミパーテーションです。搬入や運搬、施行などがしやすく、当社ではパネル1枚あたり¥7,400から取り扱っています。
また、上記画像のように、アルミポスト(柱)がむき出しなのがアルミパーテーションの特徴です。画像ではシルバーのアルミポストに白のパネルを合わせていますが、パネルの色は黒や木目調、アルミポストは黒や白などから選ぶこともできます。しかし、比較的パネルが薄く、スチールパーテーションよりも遮音性や断熱性、防火性が劣ります。商品にもよりますが、不燃性の材料を使用しなくてはいけない高層ビルでは、基本的に使用できません。
高級感のあるスチールパーテーション
パネル表面などの主な部材に、スチールを用いているものをスチールパーテーションと呼びます。芯材に石膏ボードを使用しているため防火性があり、パネルの間に空間があるため遮音性や断熱性にも優れているのが特徴です。当社では、パネル1枚あたり¥12,400から取り扱っています。
スチールパーテーションは、パネル内にポストが収まるため、パネル表面がフラットになり高級感があります。また、パネルの表と裏で違うデザインにできるため、部屋ごとに雰囲気を変えられます。ほかにも、パネル内にグラスウールを施工すれば、遮音性の高い空間を作ることも可能です。
おしゃれな空間を演出してくれるガラスパーテーション
アルミ・スチールパーテーションのパネル部に、ガラスをはめ込んだものがガラスパーテーションです。当社では、1枚当たり¥12,900から取り扱っています。オフィスでは、通常のガラスの3〜5倍の強度がある強化ガラスがよく使われます。ほかにも、視線を遮れるすりガラス、値段の安い透明ガラスなど、豊富な種類のガラスから選択できます。
ガラスパーテーションを施工することで、天井の照明を遮らない、明るく開放感のある空間にできます。また、黒ポストとの相性が抜群で、設置するだけでおしゃれになるため人気が高いのが特徴です。装飾フィルムに、グラフィックシートで文字やロゴを加えると、デザイン性を高められます。
遮音性の高いLGS造作壁
パーテーションではありませんが、同様に間仕切りとして活用されているLGS造作壁も人気です。下地になるLGSの表と裏に石膏ボードを貼り、ロックウールを充填(じゅうてん)することで、遮音性の高い間仕切りになります。現地調査後に、見積もりを提出するため、具体的な金額は明示できません。
LGS造作壁は、デザインの自由度が高いのが特徴です。石膏ボードの上に、クロスやタイル、塗装などの仕上げ材を使用できます。また、曲線を演出した間仕切りにできるのも特徴的です。LGS造作壁を曲線に施工することで、アクセントになり、おしゃれな空間を演出できます。
パーテーションの施工事例を紹介
パーテーションの施工事例を、施工場所ごとに紹介していきます。
- エントランス
- 会議室
- 執務室
- ミーティングルーム
- 施術室
- 倉庫
企業の顔になるエントランス
来訪者にとって、第一印象に残る場所がエントランスです。目隠しやセキュリティ保護など、パーテーションを施工する目的を明確にしましょう。
目隠し目的の場合は、アルミパーテーションがおすすめです。間仕切りとしての機能を果たしながら、低価格で施工できます。上記の写真のように、ランマオープンを採用すれば、コストカットに繋がります。
社内外の打ち合わせを行う会議室
打ち合わせを行う会議室も、パーテーションで仕切ることができます。
上記の画像は、アルミパーテーションのホワイトフレーム、強化ガラスで施工しています。透過性や採光性のある強化ガラスを用いることで、明るく広々とした印象を演出可能です。また、ガラスのクリーンなイメージが、企業の透過性を印象付けてくれます。
上記の画像では、パネルごとに素材や色を変えられるブロックパーテーションで施工しました。ブロックパーテーションで施工することで、コーディネートの幅が広がり、個性的なデザインを演出可能です。
集中して業務を行う執務室
執務室では、業務内容によって選ぶパーテーションが変わります。効率的に業務を進められるように、パーテーションの種類やレイアウトを考えましょう。
上記の画像は、企業カラーのグリーンを採用したパーテーションです。消防法の関係で、ランマオープンで施工しています。また、不燃認定パネルを採用しているため、内装制限にも対応できます。
中古パーテーションを活用すれば、上記の画像のような執務室を低価格で施工可能です。ランマには、侵入防止バーを施工し、セキュリティー性を高めました。
より気軽に打ち合わせを行えるミーティングルーム
ミーティングルームとは、会議室よりも気軽に打ち合わせを行えるスペースです。思い立ったときに打ち合わせを行えるようなスペースを確保すると、コミュニケーションや業務効率が向上します。
上記の画像は、フルガラスで施工したミーティングルームです。少人数での打ち合わせも行えるように、丸テーブルを配置できるスペースを確保しています。
上記の画像は、スチールパーテーションで施工したミーティングルームのものです。セキュリティー対策のために、遮音性の高いスチールパーテーションで施工しています。
内部は、上記の画像のようにグラスウールを充填しています。
リラックスしてサービスを受けられる施術室
施術室では、お客様がリラックスしてサービスを受けられるようにパーテーションで仕切るのがおすすめです。パーテーションで施工することで、工事費用を抑え、レイアウト変更時にも対応できます。
上記の画像は、アルミパーテーションで施工した施術室です。ランマオープンにすることで、照明の明るさや空調の風も取り込めます。
こちらの画像は、プライバシーを保護するために、ランマクローズで施工したものです。
パーテーションを用いて倉庫内に間仕切りを作る
パーテーションを用いることで、倉庫内を仕切れます。
白いパネルとシルバーポストが印象的な、アルミパーテーションで施工した画像です。ランマを、パネルで施工しています。
上記の画像も、アルミパーテーションで施工したものです。写真ではランマクローズで施工していますが、ランマオープンで施工している場所もあります。
LGS造作壁の施工事例も紹介
パーテーションだけではなく、LGS造作壁の施工事例も紹介します。
LGS造作壁なら、デザイン性の高いエントランスにできます。サイン工事を併せて行えば、印象的なエントランスになります。
こちらは、石膏ボードを貼り付けたあとの施工写真です。この後、クロスを貼り仕上げていきます。
LGS造作壁を用いれば、画像のようなデザイン性の高い空間を作れます。
まとめ
この記事では、パーテーションで施工するメリットや費用、施工事例などについて解説しました。パーテーションを用いれば、短い工期でレイアウト変更が可能です。また移設・再施工にも対応でき、低価格で施工できます。当社では、この記事で紹介した施工事例のようなパーテーション工事を行っているので、気になる方はご連絡ください。
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