今みなさまのオフィスに建っている施工型パーテーションは、ほとんどの種類で部材を再利用して移設できます。レイアウト変更やオフィスの移転などでパーテーションの移設が必要になった際にはどのようなことを行うのか。また移設の際のメリット、デメリットもあわせて解説します。
パーテーション移設とは
パーテーションの移設とは今現在建っているパーテーションを使って、新たな場所にパーテーション建てることをいいます。そしてパーテーションの移設には大きく分けて2つのパターンがあります。
- 同じオフィス内で移設する
- 移転・引っ越しに伴う移設
①同じオフィス内で移設する
同じオフィス内で移設する際に最も多い目的としてはオフィス内のレイアウト変更です。レイアウト変更をすることによってオフィス機能を充実して、オフィスワーカーが働きやすい環境を実現することができます。
webミーティング用の個人ブースの部屋を作る
近年ではテレワークが普及しました。例えば、今まで多くの人数で使っていた会議室を縮小、分割して、webミーティング用の個人ブースの部屋を作るケースは良い例です。
フリーアドレス空間を作る
反対に、昨今の感染症が落ち着いたため、今までテレワーク主体だった執務を、通常に切り替えるため執務スペースをオープンにして、席を固定しないフリーアドレス空間を作ることもできます。
人員の増減に伴いレイアウトを変更
組織変更によりオフィスの人員の増減に伴いレイアウトを変更して執務スペースを広くしたり、現在建っているパーテーションを1メートルだけでも動かすことによって、その部屋が広くなり使い勝手を大きく変えることができます。
ランマを変更する
また、パーテーション全体を移設するのではなく一部分を変更できるのもパーテーションの特長です。今まで倉庫として使っていた部屋を会議室として利用するためにパーテーションのランマ(天井に近いパーテーションの部分)をランマオープンからパネルに変更することも可能です。
②移転・引っ越しに伴う移設
オフィスを移転・引越しする際もパーテーションは移設可能です。現在のオフィスが手狭になり、もっと広いオフィスに移転する。その反対に、リモートワークの普及により、今よりも小さなオフィスに移転・引越しをすることがありますが、その時にもパーテーション移設は有効です。
パーテーションの移設で気をつけなければならない注意点
場所が変わる移設をご検討の際は気をつけなければならない注意点がいくつかあります。まずは移転・引越しした先の建物でパーテーションの組立が可能であるかを確認します。
今あげた確認事項の他にも細かな確認事項がたくさんありますが、どれも専門的な知識と経験が必要なものばかりです。そのためパーテーションを移設する際には知識と施工実績の豊富な専門業者に依頼することを強くおすすめします。オフィスボールであれば、経験豊富なノウハウと、移設の実績がありますでお客様のパーテーションの移設の最高のサポートを実現できます。
移設できないパーテーションとは?
次に、どのパーテーションが移設できるのかどうか説明します。パーテーションは『可動間仕切り』とも呼ばれます。字の表記通り動かすことが可能な間仕切り壁になります。
施工型パーテーションであれば、ほとんどの部材は移設に利用できる
施工型パーテーションには大きく分けて、以下の3種類ありますがどの種類も移設できます。
- スチールパーテーション
- アルミパーテーション
- ガラスパーテーション
施工型パーテーションの解体には特殊な工具が必要です。特殊工具があれば、解体する際にパネルと呼ばれる表面の部分を傷付けずに解体することができるので、部材を再利用して移設することができます。
パーテーションの壁側や端部で使われていた加工しているパネルは移設できない
施工型パーテーションでも移設に使用できない部材があります。パーテーションは建物や部屋の大きさに合わせて90センチや120センチのパネルで構成されたモジュールを建てていきます。しかし建てていく中でパーテーションの端部はそのモジュールがぴったり合わないことが多いので、その場合は部材をカットして寸法があうように組立します。その時にカットした部材は移設した際には使用できないことが多いです。
造作壁は移設できない
造作壁(ぞうさくかべ)は移設ができない間仕切り壁です。造作壁は上下にランナー(レール)を敷き、そこにスタッド(柱)を建てて、そのスタッドに石膏ボードをビス留めします。そして表面の仕上げでパテ処理をして、塗装・クロスを貼ったりします。
移設の際に行う事
では、いざパーテーションの移設を行うときはどのように行うのかを説明していきます。
お問い合わせ
移設をすると決めたら、まずはパーテーションの専門業者に問い合わせをおこないます。業者選定では以下の点を重視して選定することをおすすめします。
- パーテーション移設の実績が豊富にある
- パーテーションの買取・処分・移設工事までワンストップで対応可能
これでお客様の手間を省いて、安心してパーテーション移設を行うことができます。
現状調査
次に現状調査をおこないます。移設を行う際、この現状調査のステップは施主様にとっても業者にとっても大切です。現状は、どのメーカーのパーテーションなのか、パネルは何枚使っているのか、何色なのかなど、その他、細かいところまで事前に調査を行います。
レイアウトプランの作成
オフィスレイアウトの改善したい点に関するヒアリングを行い、施主様と納得いくまでレイアウトプランを作成します。この時にできるだけ転用できる部材を使用して新しいレイアウトプランを検討することで、部材にかかるコストを下げる事が可能です。
転用計画の作成
作成したレイアウトプランを基に、現状調査で確認した部材を精査しながら転用計画を作成します。
工事の実施
レイアウトプランを作成したら、施工日時を決定し工事を開始します。工事では部材カットや床・天井に穴を開けたり、ビス留めを行う際に騒音が発生するので、事前にビルへの作業届けはもちろんのこと、近隣へのご挨拶も必要になります。
パーテーション移設のメリットとデメリット
パーテーション移設のメリットとデメリットを一目で分かりやすくするため表にまとめました。
パーテーション 移設の際 |
メリット | デメリット | |||||
・コストの削減 | ・デザインが古くなりがち | ||||||
・環境にやさしい | ↓対応策 | ||||||
・計画から実行までがスピーディー | クロスやシートを貼る |
パーテーション移設のメリット
パーテーションを移設することによって以下のようなメリットがあります。
コストの削減
移設なら、現在ある部材を活用して新しいレイアウトでパーテーションを建てられるため新たに部材を全て購入せず、足りない部材を一部のみ購入して移設できるので、コストを大幅に削減することができます。
処分する部材が少ないので環境にやさしい
昨今SDGSに取り組む企業様は増えています。企業様にはパーテーションを移設することによって、処分する部材が大幅に減り、環境問題に貢献することができます。
計画から実行までがスピーディー
パーテーションの移設なら、現在オフィス内にある部材を再利用するので、発注してすぐに工事に取りかかれます。また工事期間も新規部材で建てるよりも短い期間で建てることが可能です。新設でパーテーションを全て新たに発注すると1ヶ月程度かかるケースがあります。その場合、新たなレイアウトプランを計画して実行するまでに時間がかかってしまいます。
パーテーション移設のデメリット
長く使ったものだとデザインが古くなりがち
パーテーションは毎年のように新たなデザインが登場します。例えば、パネルの色で言えば昔はアイボリー系が多かったです。それが次第にグレー系になり、それから真っ白なものが多くなってきて、最近では、黒や木目が流行しました。このように、どんどん新しいデザインが出てくるため長く使ったものを移設するとデザインが古くなってしまい、せっかく移設してレイアウトを変更しても、どこか古びた印象のオフィスになってしまいます。解決方法として、クロスやシートを貼ることは可能です。
パーテーションの施工事例【パーテーション工事・間仕切りはオフィスボールにお問い合わせください】
【事例1】オカムラ製スチールパーテーションの解体移設工事
お客様よりレイアウト変更に伴いパーテーションの移設のお問い合わせをいただきました。まずお客様のご要望で納期重視とのことでしたので、新設でパーテーションを建てるよりも納期が早い移設をすることによりお客様のご要望にお応えすることができました。さらに不足部材も中古品を使うことによりコストを削減と短納期を実現することができました。
【事例2】移転先へのパーテーション移設工事と綺麗なパネルの高価買取り、原状回復工事をご提案
オフィスの引っ越しに伴いパーテーションの解体・撤去処分のお問合せをいただきました。その後現状調査の際に、まだまだキレイで再利用可能な部材が多かった為、移転先へのパーテーション移設工事とキレイなパネルの高価買取、移転に付帯する原状回復工事をご提案してご発注いただきました。
このように移設工事だけでなくパネルの買取、原状回復など移転に付帯する工事までワンストップで行うことで施主様の手間を軽減し、コストも削減可能にできます。これはオフィスボールの強みのひとつです。
【事例3】既存のパーテーションの移設工事と新規のアルミパーテーション工事
既存のお客様よりパーテーションの移設工事と新規アルミパーテーションの工事を行いました。パーテーションの移設はメーカーの特定や現状調査による部材の拾い出しなど専門的な知識と経験が必要になります。オフィスボールではメーカー問わずたくさんの施工実績がありますので安心してお任せください。
よくある質問
・現地調査や御見積りの費用はどのぐらいかかりますか?
どちらも無料で行います。
・パーテーションを一部のみ移設することは可能ですか?
オフィス内全体のレイアウト変更からパネル1枚のみの移設も可能です。
・どんなパーテーションでも移設できますか?
パーテーションの種類によっては一度取り付けた部材を再利用できない部材があります。また電気のスイッチやコンセントがついていたパネルには大きな穴が空いていることがあります。一般的にはそのようなパネルは再利用できませんが、同じように移設先でスイッチやコンセントをつける場所に使うことによって移設可能になります。一度現状調査することでご要望に合わせて様々なご提案をさせていただきます。
・オフィスの移転を検討していますが、パーテーションの移設たけでなく引っ越し作業もお願いできますか?
オフィスボールでは移転作業も可能です。パーテーション移設はもちろんのことそれに付帯する移転工事、什器や段ボールの搬出入、原状回復工事、カーペット貼り替え工事など様々な付帯工事に対応しております。一括でご発注いただくことによって中古家具の割引や内装工事、原状回復工事の割引など様々な特典もございますので、全て合わせてぜひお問合せください。
【パーテーション移設】パーテーション工事・間仕切りはオフィスボール【まとめ】
パーテーション移設をすることで、新規で購入するよりも大きくコストを削減することができます。しかし、パーテーション移設には先述したように、専門的な知識と豊富な実績が必要になります。オフィスボールではその知識と実績があり、問い合わせから工事までをワンストップで行うことで、高品質、低価格、短納期でパーテーション移設をお約束します。