オフィス移転を本格的に進めていくなら、関連した用語の意味を抑えておくと、業者とのやり取りもスムーズに進みますし、オフィスの移転に関するセミナーに行った際もより多くの情報を理解できて、移転に役立てることができます。そこで今回は、オフィス移転を計画しているなら知っておきたい用語とその関連用語についてご紹介していきます。
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知っておきたいオフィス移転用語とその関連用語
それでは早速、オフィス移転に関する用語をみていきましょう。気になる用語や意味を知らない用語があれば、この機会にチェックしてみてくださいね。
原状回復工事
オフィス拠点を移転する際には、現在のオフィスを元の状態に戻して退去しなければなりません。「原状回復工事」というのは、この時の工事の名称です。工事の主な内容は、天井や壁、床などを張り替えたり、電気配線を撤去、オフィス内のクリーニングです。オフィスを移転する計画を進める時は、早い段階で退去の旨をビル側に伝えて、原状回復工事の日程を決めていきましょう。
オフィスレイアウト
新オフィスの部署の配置やデスク配置、オフィス家具の配置などを計画することを刺した用語です。オフィスレイアウトでは、従業員1人につき最低2坪のスペースが必要だといわれているので、参考にしながらレイアウトを考えてみてください。
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レイアウト図
移転先のオフィスの室内のレイアウトを図面に起こしたもので、座席の配置や収納スペースの確保、導線の確認などに役立ちます。
耐震補強
災害時に備えてオフィス内の安全性を確保するために行うもので、オフィス家具を金具や什器を床や壁の鉄筋に固定したり、什器同士を連結します。
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サイン工事
サイン工事とは、エントランス周辺の看板工事のことで、入口の案内や外看板などの工事のことを指した用語です。
防災工事
オフィス内のレイアウトが確定した段階でできる、火災報知機の設置工事のことです。近くの消防署に設置願いの申請をして、状況によっては立会検査を受けることもあります。
パーテーション
オフィスの空間内を簡易的に仕切るもので、アルミやスチール、ガラスなど、種類も多様にあります。アルミパーテーションには軽量で施工しやすくコストが安い特徴があり、スチールパーテーションは防音効果がありますし、ガラスパーテーションはおしゃれで明るい空間を演出できます。レイアウトに取り入れることでオフィス空間の雰囲気が変わったり業務がしやすくなります。
フリーアドレス
フリーアドレスとは従業員の席を固定しないで、自由に仕事ができる比較的新しいレイアウトスタイルのことです。他部署の人ともコミュニケーションが取れやすく、社内のコミュニケーションを円滑にしたいなら、こちらのレイアウトを採用するのがおすすめです。
什器廃棄作業
オフィス移転の際には、什器の廃棄が必要となります。オフィスボールでは不要になったオフィス家具やパーテーションを買取します。また買取不可の場合は0円でお引き取りしているので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください、
スラブ
スラブとは鉄筋コンクリート構造の主要部分。むき出しのコンクリートで天井面を天井スラブ。床面を床スラブと指すこともあります。この天井と床のスラブを利用してパーテーションの柱を固定するとしっかりと固定でき遮音性が高まります。
天井伏図
天井に設置されている図面で、エアコンや蛍光灯、非常照明、火災報知器などが図面で描かれています。どこに照明やエアコンがあるのかこの図面を見ればわかります。天井伏図とオフィス内の平面図があれば、例えば「デスクを照明の下に並べたい」という時に活用すればレイアウト計画がよりスムーズに行えます。
OAフロア
OAフロアとは床面が二重床となっていることを表した用語です。二重になっている空間を活用して、電気やLANの配線をOAフロアの床下に収納します。東京都内はほぼOAフロアの床となっています。
梁(はり)
建物内の天井や床の荷重を柱に伝えるもので、梁部分には蛍光灯などの配置ができません。レイアウトを考える際は、この点を覚えておくと良いでしょう。
システム天井
天井部分が簡単に外れるタイプで、一般的には蛍光灯や空調、火災報知器などが設置されています。中にはこれらが設置されていない天井もあります。レイアウトの変更が可能かどうかは、システム天井の設置状況によっても変わってきます。例えばパーテーションで個室をつくる場合、エアコンの吹き出し口や照明にパネルがぶつからないよう、位置に配慮して設置する必要があります。
導線(どうせん)
オフィス内で人が通る通路のことを指した用語です。オフィスレイアウトを考える際には、導線も重要な要素です。店舗のレイアウトを考える場合は、お客様の導線に加えて、スタッフや業者が通れる導線を確保する必要があります。オフィス内の導線は、壁から机の手前までは少なくても100㎝、机から机の間隔は130㎝前後あると良いでしょう。業務スタイルによって適切な導線が変わるので、業務の効率化を念頭に置きながら考える必要があります。
一般家庭の内装工事ではあまり使われないものの、オフィスの内装工事ではよく使われる用語です。業種にもよりますが、来客者が仕事をしている社員の様子を見渡せる作りはあまりよいものではありません。また、休憩などの理由で立ち上がった社員が頻繁に来客者の近くを通るのも同様に決してよいことではなく、ある程度の広さのオフィスでは来客者と社員、それぞれの導線(動線)を意識することが重要です。来客者、あるいは社員がどのように動くのかを想定した設計図は導線(動線)計画と呼ばれており、レイアウトを決める上で非常に大事です。オフィスの広さに余裕があれば動線計画を組み立てやすいのですが、そうでないのであればパーテーションや置物を利用するなどしてうまく動線を設計してください。
マーキング
移転する先のオフィスで、オフィス家具や什器等を設置する前に行う作業を指した用語です。オフィス家具などを置く場所にあらかじめ目印をつけることで、搬入作業をよりスムーズに行えます。
スケール
計測用のメジャーを指した用語で、ここ最近は赤外線を使用したスケールが主に使われています。赤外線のタイプは、広々とした空間でも短時間で測定できます。オフィス移転時にはレイアウトを決定するための測定を行う必要がありますが、その作業の際にスケールは大いに役立ちます。
分電盤
分電盤は、オフィス内や廊下に必ずあるもので、電気配線のチェックや、必要な電気容量を確認することができます。
「MDF」と「IDF」
業種に関わらず業務に電話は欠かせませんが、オフィスの電話回線に関係してくる用語が「MDF」と「IDF」です。MDFは「Main Distributing Frame」の略で、日本語だと主配線盤とも呼ばれますが、通信業者の回線を取りまとめる役目を担っています。IDFは「Intermediate Distribution Frame」の略で、日本語だと中間配電盤と呼ばれており、役目はMDFとほぼ同じです。通信業者の回線はまずMDFに行き着き、MDFから各階のIDFに、最後にIDFとつながっているそれぞれのオフィスの電話機、という順番で接続されています。電話の配線工事も内装工事に分類されるのですが、配線のためには大元のMDFにも手を入れる必要があるため、管理会社への連絡も必要です。
ボックスコンセント
床がOAフロアではない場合に使用できるコンセントで、壁にも設置してあります。デスク配置が島型レイアウトなら、その中に収めることで目立たなくすることも可能です。
OAタップコンセント
OAフロアの床だった場合に使用するコンセントのことです。レイアウトを変更する時は、フロア下で操作を行います。コネクタの切り替えも容易にできます。
フラップテーブル
オフィスで広く活用されているテーブルのことです。会議などで使用したり、使わない時は折りたたんで収納できます。
誘導灯
緑の看板に人が走っている姿が描かれている看板のことで、非常時に欠かせないものです。消防法で、一定間隔で設置することが定められています。
感知器
火災報知器を指した用語です。種類は「熟感知器」と「禁感知器」があり、設置は消防法に沿った形で行う必要があります。
ラウンドテーブル
円卓となったテーブルのことです。上下関係を気にせずに発言しやすくなるテーブルとして、多くのオフィスが会議などに活用しています。
ラテラル書庫
ラテラル書庫とは、タンスのような引き出しのことで、書類などの収納スペースとして活用されています。
ファイルキャビネット
A判(A6~A3)やB判(B6~B4)のファイルを見やすく保管できるキャビネットです。
中古什器
リサイクルで販売しているオフィス什器のことで、新品よりもお得価格で購入できます。移転時のコストを抑えたい方は、まず中古什器をチェックして良いものがないかチェックしてみるのがおすすめです。
ブラインド
オフィス内に差し込む日差しを防いだり、室内の様子を隠せるもので、縦型や横型、ロールスクリーン、カーテンなど種類も多くあります。
ダイノックシート
ダイノックシートとは、壁やドアなどに貼る化粧フィルムを指した用語です。壁紙よりも耐久性に優れたシートなので、屋内や屋外で使えます。オフィスの雰囲気に合わせて色や素材感があったダイノックシートを使用することで、より理想的なレイアウトが実現できます。
ダイレクトイン
「ダイレクトイン」という用語はオフィスの形態を表している言葉ですが、オフィスによっては全く使われません。ダイレクトインとはエレベーターホールがなく、エレベーターの外がすぐオフィスという形態のことです。エレベーターホールがある場合とダイレクトインでは内装工事にも大きな差があり、たとえ同じくらいの面積であったとしても実質的に使えるスペースはダイレクトインの方が狭いのです。ダイレクトインの場合、来客者のためのスペースを確保する必要があり、そちらを面積から差し引かないといけないと考えてください。内装工事の選択肢もやや狭まるので、ダイレクトインのレンタルオフィスには注意が必要です。
オフィス移転用語集【事務所移転時に覚えておくと便利な用語一覧】まとめ
ご紹介したように、オフィス移転に関連する用語はたくさんあります。オフィス移転の計画を進めていく上で、見慣れない用語が出てきた時は、ご紹介した用語をぜひ役立ててくださいね。
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