今、流行りのパーテーションといえば?それは、ガラスパーテーションといっても過言ではないと思います。オフィスの定番アイテムになりつつあるガラスパーテーションについて、今回は詳しく説明していきたいと思います。
ガラスパーテーションとは
オフィスなどで活用されるパーテーションには床から天井までを間仕切りして別の部屋とするハイ・パーテーションと、床から立ち上げて同部屋内で下部だけを間仕切りするロー・パーテーションがあります。ハイ・パーテーションには支柱の素材や構造の違いから、アルミパーテーションとスチールパーテーションに分けられます。
ハイ・パーテーションは支柱を立ててパネルをはめ込みますが、素材としてスチールやアルミ、ガラスなどがあります。ガラスパーテーションは業界として明快な定義はないのですが、一般的にはアルミパーテーションないしスチールパーテーションにガラスパネルをはめ込んだものを指します。
なお現在では支柱や枠ががなくガラスパネルのみのおしゃれなパーテーションもあり、これはアルミパーテーションでもスチールパーテーションでもなく、単にガラスパーテーションと分類するしかありません。
ある意味広義にはスチールやアルミ支柱付きのガラスパネルのパーテーションを含み、狭義には支柱なしのガラスパーテーションと考えることができるでしょう。種々のパーテーションの中で、ガラスパーテーションは最もおしゃれですが単価もパーテーション工事費用も割高となります。
ガラスパーテーションの構造
一般的には支柱付きの場合が多く、天上付近にランマを付けてガラス丈を短くしているものが多いようです。支柱がないガラスパーテーションの場合は厚いガラスが必要になります。高さ1800mm×幅900mm のガラスパネルでは、支柱がある場合のガラス厚さ5mmに対し、支柱なしでは8mm~12mm必要です。
支柱があれば、ガラスパネルを上下左右4方から支えますが、支柱がない場合には上下2方からの支えのみとなりますので1.4~2.4倍の厚さが必要となるわけです。なお支柱なしの場合でもパーテーション角に支柱を立てれば、壁際とともにガラスを支えてくれます。
しかし角に支柱を設けない場合や壁から孤立している場合、一辺が長かったり背が高い場合はガラスをより厚くしなくてはなりません。よって厚さに8~12mm(1.4~2.4倍)という大きな幅があります。ガラスが厚いと単価も高いですし、パーテーション工事も割高になります。
ガラスの種類
オフィスのみならすジムや学習塾などは見学のためにガラスパーテーションが間仕切りによく使用されています。またショールームや店舗、会社エントランスなど、ガラスパーテーションを使用すると見通しがよくなり、開放的で明るい雰囲気になります。また高級感がありますしスタイリッシュでおしゃれなため、近年は人気のパーテーションです。
一般的な透明ガラスだけではなく、スモーク(艶消し)や表面加工ガラスを使用することも多くあります。なお、パーテーションに色ガラスを用いる事例はまず見掛けません。特に応接室や会議室などのガラスパーテーションの場合は、お客様などのプライバシーを守るために一定の高さに帯状にスモークを入れたります。
そういう場合は桟を設けてスモークガラスを用いる場合もありますが、一般的にはスモークデザインのシールをガラスに貼りつけるおしゃれなコンボガラスを使用する場合の方が多いようです。
ガラスパネルの価格(相場)
一般的によく使用される、支柱付きの場合のガラスパネルの価格について比較いたします。1つの事例を紹介しますが、寸法は高さ2100mm×幅900mmで上部にランマガラス400mm付きの場合です。アルミパーテーションの場合は14,080円(施工費別途)で、オフィスボールでは相場より安い価格になっております。なおガラスパネルの場合は一般のパネルと違い取扱いに注意が必要なため、オフィスへの搬入費用やパーテーション工事費用も多少割高となります。
ガラスパーテーションの特徴
特徴1:おしゃれな空間を演出
ガラスパーテーションを設置するだけで、おしゃれな空間を演出することができます。メインとなるパネルがガラスのため、間仕切りを設置しても圧迫感を感じづらいといったメリットがあります。
特徴2:採光性に優れている
ガラスパーテーションは光を遮らないため、採光性に優れています。窓に面した部分に部屋を設置した場合でも、廊下の照度を確保することが可能です。ガラスパーテーションを採用するだけで、明るい空間を作ることが可能です。
特徴3:デザインバリエーションが豊富
ガラスパーテーションは、フレームカラーだけでなく、パネルの形状やガラスの種類といった多種多様な組み合わせによりオンリーワンのパーテーションを製作することができます。全面ガラスだけでなく、パネルを組み合わせることもできるため、設置場所に最適なパーテーションをお選びいただけます。
特徴4:短期間で設置が可能
ガラスパーテーションは、造作壁と異なり短期間で設置できることが特徴です。パーテーション工事に加えてガラス工事が必要ですが、施工範囲によっては最短1日~で完了するため、工期重視の方にもおすすめです。
特徴5:移設・増設も可能
ガラスパーテーションの移設や増設も承ります。ガラスパーテーションは、移設や増設の難易度が高く技術力が必要です。当社では、完全自社施工のため、これまでに蓄積したノウハウを活かして安心・安全に工事を行います。
ガラスパーテーションのデザインバリエーション
フレームカラー
ホワイト
ホワイトフレームは、明るく清潔感のある空間を作る際に最適です。白を基調とした内装デザインと相性が良く、ガラスの透明感にマッチするデザインが特徴です。
ブラック
ブラックフレームはコントラストがはっきりしているため、内装デザインを引き締める役割も担います。アクセントカラーとして使用することもできるため、存在感のある間仕切りを設置することが可能です。
シルバー
シルバーフレームはシンプルなカラーですが、様々な内装デザインと合わせやすいことが特徴です。オフィスや店舗といった、様々なシーンで活用できるため、万能なカラーといえるでしょう。
パネル形状
1枚ガラス
1枚ガラスは、床から天井まで1枚のガラスで作られており、迫力のある見た目が特徴です。横フレームが無いため、すっきりとしたイメージを与えることができます。
欄間分割
欄間とよばれるパネル上部が分割されたタイプのガラスパーテーションです。扉を設置する場合に、横フレームの高さを揃えることができるため、見た目をすっきりさせることができます。また、ガラスだけでなくパネルを設置することもできるため、デザインの選択肢が広がります。
ブロック分割
ブロック分割は、横フレームを追加して3~4段ブロックに分割したタイプです。欄間分割タイプよりもデザインの幅が広がり、ブロックごとにパネルや種類の異なるガラスを設置できることが特徴です。
ガラス・パネル仕様
一般ガラス
クリアタイプのガラスで最も一般的なガラスとなります。透明性が高いため、視認性・採光性に優れているという特徴があります。部屋の内部を見せたい場合などに使われることが多い印象です。
かすみガラス
かすみガラスは、ガラス面に細かな凹凸があり向こう側がはっきりと見えない仕様のガラスです。採光性を取り入れながら、プライバシーを確保したい空間に用いることが一般的です。かすみガラスは一般ガラスに比べて強度が落ちるため、心配のある場合は一般ガラスに半透明なフィルムシートを施工することも可能です。
強化ガラス
強化ガラスは、一般的なガラスよりも強度があり安全性が高い事が特徴です。万が一割れた場合も粉々に粉砕されるため、鋭い破片が残らず怪我のリスクを抑えることができます。
パネル組み合わせ型
ガラスパーテーションは、ガラスとパネルの組み合わせも可能です。腰壁部分のみパネルにしたり、中央部分をパネルにしてプライバシーを保護したりと、状況に応じて様々な組み合わせが可能です。
アルミ、スチール、ガラスパーテーションの比較
ガラスパーテーションは、アルミパーテーションやスチールパーテーションと比較すると価格が高いと言うデメリットがあります。しかし、デザイン性が高く、採光性も良いため、おしゃれな空間を作るためには必須の間仕切りといえるでしょう。下記のパーテーションごとの比較表をもとに、最適なパーテーションを選定しましょう。
ガラス | スチール | アルミ | |
費用(パネル1枚) | 14,080円~ | 12,400円~ | 7,400円~ |
工期 | 短工期(ガラス工事あり) | 短工期 | 短工期 |
施工性 | 〇ガラス工事があるため施工性が落ちる | 〇重量があり施工性が落ちる | ◎軽量で施工しやすい |
機能性 | 標準的 | 遮音性・防火性に優れる | 標準的 |
デザイン性 | ◎開放的なデザイン | 〇ダイノックシートの上貼りが可能 | 〇カラーバリエーションが豊富 |
おすすめ用途 | ミーティングルームなど | 会議室・応接室 | 一般部分 |
ガラスパーテーションの施工事例
3段ブロックのフルガラスパーテーション
オフィス内に3段ブロックのフルガラスパーテーションを施工した事例です。全面ガラスのため、圧迫感を感じることも無く開放的な空間を作ることができました。扉部分も大窓のガラスを施工しており、インパクトのある間仕切りとなっております。ブラックフレームを採用することでフレームラインが際立ち、デザインを引き締める効果を担っています。
ガラスを使い分けた間仕切り
間仕切りの面ごとにガラスの種類を使い分けた事例です。欄間分割タイプのガラスパーテーションを使用しており、部屋と部屋の間はかすみガラスを使用してプライバシー性を高めており、部屋と外の間は一般ガラスを使用して視認性を高めています。ガラスパーテーションは内部が丸見えになるイメージが強いですが、ガラスの種類を変えることで採光性を維持しつつプライバシー性を高めることも可能です。
ナイテックス製ガラスパーテーション
オフィス内にナイテックス製のパーテーションを施工しました。3段ブロックのガラスパーテーションと、一部アルミパーテーションを施工しております。同じフレームを使用して、ガラスとパネルを使い分けることができるため、デザインの統一性を持たせることが可能です。
内装デザインに調和したフレーム
おしゃれなオフィス内に会議室・役員室の間仕切りを施工しました。床や柱型に木目を使用したモダンな雰囲気のオフィスにマッチするように、フレームにダイノックシートを施工しました。フレームカラーを変えるだけで既存のオフィスデザインと調和する仕上がりとなっております。
かすみガラスを使用した間仕切り
会議室と執務室の間の間仕切りをガラスパーテーションで施工した事例です。会議室のプライバシー性を確保するためにかすみガラスを設置しました。こちらの事例では、リユース品を使用しており、フレームだけでなくガラスも再利用しました。ガラスの再利用は、解体時に割れやすく、非常に難易度の高い工事です。当社では、長年培った技術力により本事例のようなガラスのリユースも可能なため、低価格にて施工が可能です。
教室の間仕切り
教室の間仕切りをガラスパーテーションにて施工した事例です。ガラスパーテーションを採用することで、窓に接していない部屋でも外部の光を取り入れることができ、明るい空間をつくることができました。
ガラスパーテーションのよくある質問
Q1. ガラスパーテーションの遮音性はありますか?
遮音性を重視する場合はスチールパーテーションをおすすめしますが、ガラスパーテーションでも欄間を塞ぐことである程度の遮音性能を確保することができます。どの程度の音を遮りたいかにより遮音性能が異なるため、担当者にご相談ください。
Q2. 見積や現地調査は無料ですか?
お見積り、現地調査は無料で対応させていただきます。相見積もりも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。
Q3. ガラスパーテーションの施工方法は?
ガラスパーテーションの施工方法は、墨出し後、フレームの設置を行います。その後、ガラス工事を行いシール工事にてガラスとフレームの隙間を充填して施工が完了します。
Q4. ガラスパーテーションの買取や中古パネルの設置は可能?
当社では、長年培った技術力により、ガラスパーテーションの買取だけでなく移設工事や中古パネルの設置も行っております。ガラスを再利用することもできますし、新しいガラスを製作することも可能です。
Q5. レイアウトも提案可能ですか?
お見積り提出の際に、簡単なレイアウトのご提案も可能です。間仕切りレイアウトだけでなく、照明設備などのレイアウトも可能ですので、お気軽にお申し付けください。
Q6. 見積りや現地調査は無料ですか?
見積りや現地調査は無料にて対応させて頂きます。施工エリアは、東京・千葉・埼玉・神奈川となっておりますのが、遠方の工事につきましても一度ご相談ください。
最後に
今回は、ガラスパーテーションの定義・構造・種類・費用などについて解説させていただきました。お役に立てましたでしょうか?ガラスパーテーションには、オフィスのデザイン性を高め、室内を明るく保つ効果もあります。おしゃれで明るいオフィスにされたいかたには、おすすめのアイテムかもしれません。
オフィスボール担当者からひとこと
ガラスパーテーションは、パーテーションの中で最も高価ですが、デザイン性・採光性に優れており、間仕切りをガラスパーテーションに変えるだけでおしゃれな空間を作ることができます。狭い空間に間仕切りを設置する場合にもおすすめで、間仕切りの向こう側まで見えるため開放感のある空間を演出することができます。
デザインバリエーションも豊富で、フレームカラーやガラスの仕様、パネル分割数などお客様のご要望に応じてオーダーメイドで製作が可能です。「おしゃれな空間を作りたい」「開放的な空間を作りたい」「デザインを際立出せて差別化したい」と言った方は、ぜひガラスパーテーションを検討してみてください。