事務所に間仕切りを設置する場合、最も手軽に設置ができるパーテーション。造作壁に比べて、短い時間で施工できることが特徴です。「新品の綺麗さ」にこだわらない場合は、中古をおすすめします。本記事では、事務所に中古パーテーションの設置を検討している方に向けて、設置の流れや実際の施工事例を紹介します。是非、参考にしてみてください。
事務所に中古のパーテーションをおすすめする3つの理由
事務所に間仕切りを設置して個室や半個室を作りたいと言う場合は、パーテーションの ”中古” を採用するのがおすすめです。こちらでは、おすすめする理由を3つ紹介します。
①価格を抑えることができる
中古のパーテーションを採用すると、価格を抑えることができます。具体的にどのくらい安くなるかと言うと、下記の表を目安にしてください。新品と比較して、パーテーションの材料費がどの程度安くなるかを示しています。
パーテーションの種類 | 新品と比較した中古の減額率(材料費) |
アルミパーテーション | 約40%OFF |
スチールパーテーション | 約45%OFF |
ガラスパーテーション | 約8%OFF |
材料費は、アルミ、スチールに関しては約40%~45%、ガラスパーテーションは約8%減額できるケースがあります。ガラスパーテーションの中古を使用する場合、ガラスの着脱の際に損傷するリスクを考慮し、ガラスは新品に交換することが多いです。しかし、当社ではガラスの転用も可能ですので、他社と比較して費用を抑えることが可能です。中古のパーテーションは種類により減額率が変わりますが、中古を使用することで確実に価格を抑えることができます。
②納期が短い
中古のパーテーションは納期が短いというメリットがあります。新品の場合、製作に1ヶ月ほどかかりますが、中古を採用する場合は在庫があれば即納が可能です。事務所にできるだけ早く間仕切りを設置したいという場合でも、中古パーテーションを採用することで、実現が可能となります。
③クロス等の上張りも可能
中古パーテーションの特性上、パネルに傷や汚れがありますが、クロスやダイノックシートを張ることで傷や汚れを完全に隠すことが可能です。上張りすることで、傷や汚れを隠せるだけでなく、部屋の雰囲気を変えることもできます。クロス・ダイノックシートは種類が豊富にあるため、ご要望に応じた施工が可能です。
事務所に中古パーテーションを設置する流れ
事務所に中古パーテーションを設置する場合、どういった手順で進めるのかを紹介します。設置完了までの流れを実際の流れに沿って説明します。
設置する場所の確認
最初に、パーテーションの設置を希望する場所の現地調査を行います。具体的には、以下の確認を行います。
- 部屋の高さ
- 設置する範囲
- 扉の有無
中古のパーテーションを設置する際、設置する場所のサイズに合った在庫を探す必要があります。高さについては、支柱を床と天井で突っ張る構造なので、部屋の高さにあった中古パーテーションを選定する必要があります。設置範囲についても現地で確認し、パーテーションの必要枚数を算出します。さらに、扉の有無や扉の種類(開き戸or引き戸)をヒアリングさせて頂き、必要な材料を確認します。
パーテーションの種類の選定
パーテーションには種類があります。大きく分けてアルミパーテーション、スチールパーテーション、ガラスパーテーションの3種類です。それぞれ特徴が異なりますので、設置場所に最適なパーテーションを選定頂きます。材質だけでなく、形状の種類もあり、代表的なものでいうと欄間開口ありのタイプと開口なしのタイプです。
こちらのパーテーションは、欄間開口ありのタイプです。上部が閉じていない為、基本的にエアコンの増設は必要ありません。
こちらは、欄間開口なしのタイプで、密室にすることができる反面、エアコンや照明の増設が必要になる可能性もあります。
在庫の確認
設置する場所と、パーテーションの種類の決定後は、在庫の確認を行います。在庫があればこのまま御見積り、施工と進みますが、在庫が不足している場合は代替案を提案させて頂きます。
代替案の例としまして、
- 新設パーテーションに変更(場合によっては一部)
- パーテーションの種類や形状の変更
- レイアウトの変更
- 造作壁に変更
このように、ご予算や状況に合わせてご提案が可能です。
≫ 中古のパーテーション工事とは?組み合わせの例や参考費用も紹介
御見積り
中古パーテーションの在庫を確保した後、御見積りをさせて頂きます。御見積りをご提出させていただいた後、契約、施工といった流れになります。当社では、パーテーション工事だけでなく床の張替えや、その他内装工事も承っておりますので、現地確認の際にご相談頂ければ合わせて御見積りさせて頂きます。
施工
ご契約後、パーテーションを施工させて頂きます。パーテーション工事は、材料のカット時に音が出ますが、埃が立つような作業はありません。パーテーション設置場所の近くでなければ、事務所に居ながらの工事が可能です。現地確認の際に、工事の進め方などもご相談させて頂き、なるべく業務に支障の無い様な施工を行います。施工日数に関して、設置枚数が多い場合やクロスなどの上張りが無い場合を除いて、基本的に1日で終わります。
事務所にパーテーションを設置するときに注意すべきこと
事務所にパーテーションの設置を検討する際、現地の状況によってパーテーション工事以外の費用がかかってしまう場合もあります。また、実際に施工する際の注意点もご紹介します。
照明の位置確認
パーテーションを設置する際、既存の照明の位置によっては照明の増設が必要になります。例えば、大きな部屋の一角にパーテーションを設置して小さな部屋を作る場合、既存の照明を取り込まなければ部屋が暗くなります。この場合、間仕切りの位置を変更するか、照明の増設を計画する必要があります。
エアコンの位置確認
照明と同じく、エアコンの位置も確認が必要です。部屋の断面図の通り、パーテーションで新しく部屋を作る際、欄間開口無しの場合は冷気や暖気が遮断されてしまいます。新しい部屋が書庫など、空調が必要ない部屋であれば問題ありませんが、空調が必要な場合は対策を考える必要があります。対処法として、欄間開口ありにするか、エアコンの増設を検討するか、のどちらかとなります。
大きな備品の先行配置
パーテーションによって作られた部屋の中に大きな備品を置く場合、工事の前に先行で配置する必要があります。パーテーションの設置後だと、扉から部屋の中に運ぶ必要があり、大きな備品の場合はかなり大変な作業となります。また、扉や引き戸の開口はおおよそ800×2000(mm)程度ですので、それより大きな備品は中に入れることができません。
事務所に中古パーテーションを設置した事例
当社にて事務所内に中古のパーテーションを設置した事例を紹介します。
アルミパーテーション(標準色)の施工事例
事務所内の一角に中古のアルミパーテーション+扉を設置した事例です。このように大きな空間の中に小部屋を設けることで、更衣室や打合せスペースとして活用できます。パーテーションの形状は、欄間開口ありですので、写真左にあるエアコンの風も届きます。また、既設の照明も室内に取り込んでいる為、照明の増設も必要ありません。こちらの工事は1日で完了しております。
≫ 中古アルミパーテーションのレイアウト事例・費用やメリットを紹介
アルミパーテーション(木目調)の施工事例
こちらは、事務所内の中央にアルミパーテーション+扉を設置した事例です。パーテーションのパネルは、木目調の色も選択可能で、部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶ事ができます。こちらの工事も1日で施工が完了しております。
スチールパーテーション(クロス張り)の施工事例
スチールパーテーションを施工し、その上にクロスを張った事例です。中古品のパーテーションを使用する場合、気に入ったデザインが無い場合や、傷や汚れが気になるという場合はクロスやダイノックシートを上張りすることが可能です。クロス・ダイノックシートはデザインの種類が豊富なため、部屋の雰囲気に合ったものを施工することができます。こちらの工事は2日で完了しております。
ガラスパーテーションの施工事例
事務所の執務室と会議室の仕切りを中古のガラスパーテーション+扉にて施工した事例です。ガラスパーテーションは、通常のパーテーションと違って閉鎖感が無くなりますので、部屋を広く見せることが可能です。こちらのガラスパーテーションは、ガラスも含めて再利用しております。一般的には、ガラスを新品に交換することが多い為、当社ではよりコストを抑えた施工が可能です。
事務所にパーテーションを設置するなら中古がおすすめ!設置までの流れや事例も紹介【まとめ】
事務所にパーテーションを設置する場合は中古がおすすめです。傷や汚れ、在庫に依存するといった問題もありますが、圧倒的にコストを抑えられるというメリットがあります。予算が限られている場合や、コストを浮かせて他の工事に充てたいといった場合に最適です。当社では、パーテーションだけでなく、内装工事も承っておりますのでお気軽にお問合せください。