施工型パーテーションは多くのオフィスで使われている間仕切りです。一方で、アルミ製やスチール製など、素材によって価格や性能に違いがあり、どのパーテーションを施工すればよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?今回は施工型パーテーションの施工費用、施工するメリット、材質ごとの特徴を紹介していきます。
パーテーションの施工費用はいくら?
パーテーションはパネル1枚900mm幅7400円~です。オフィスではパーテーションの他に軽鉄ボードで作成された造作壁も利用されます。造作壁は軽鉄ボード工事に加えて、表層仕上げが必要などの手間がかかるため、施工費がパーテーションより割高になるケースが多いです。オフィス内での間仕切りの最安値施工費は以下の通りです。
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中古品の最安値 | 新品の最安値 | |
アルミパーテーション | 7,400円+施工費 | 12,000円+施工費 |
スチールパーテーション | 12,400円+施工費 | 22,500円+施工費 |
ガラスパーテーション | 16,400円+施工費 | 24,000円+施工費 |
施工型パーテーションのメリットは?
空間にマッチしたデザインを選べる
オフィスの壁面を覆うパーテーションは、空間にあったデザインであることが重要です。誤ったチョイスをすると利用者が落ち着かず仕事に集中できない、圧迫感を感じる原因になる可能性があります。床や天井などにあわせた統一感ある色選びや、木目調といった自然を意識したデザインがおすすめです。
短期間で施工できる
パーテーションは短期間で設置できる点も特徴の1つです。最短2日で部屋の中に壁を立てられます。オフィス内装でよく用いられる造作壁は、施工期間7日以上が一般的です。パーテーションはあらかじめ表層の仕上げられたパネルを取り付けます。
パーテーション工事は、汚れにくい点もメリットです。パネルのカットをしない場合は削りくずなどがでないため、床が汚れる心配が少ないと言えます。軽鉄ボード工事では、ボードの削り粉が必ずでてしまうため、パーテーション工事よりも大規模な養生が必要です。
セキュリティ対策も可能
鍵を付ける
オフィスでは部外者が侵入できないようセキュリティ対策も大切です。パーテーションには扉を施錠できる商品が多くあるため、セキュリティ対策を視野に入れてチョイスしましょう。鍵の種類は内側から開けるのが簡単なサムターン式、カードキーを使って開ける電子ロックなどがあります。
欄間オープンタイプには侵入防止バー
欄間部分にパネルが設置されていない欄間オープンタイプのパーテーションは、隙間からの侵入対策が必須です。オフィスでは室内にスプリンクラーを取り付けできない場合、消防法によってパーテーションに開口部を設けなければならないという決まりがあります。欄間オープンタイプのパーテーションを用いる場合は、侵入防止バーを使うと外部からの侵入防止が可能です。
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不燃パネルを選択できる
オフィス内では不燃性の壁材が必要になるケースがあります。火災などの災害対策のため、使用してよい建材に制限があるためです。スチールパーテーションは国土交通省からの不燃認定を受けている商品が多いため、火災時の延焼対策に向いています。また、アルミパーテーションの中にも不燃認定を受けているものもあり、費用を抑えたい場合にはおすすめです。
オフィスに最適なパーテーション3選
メリット | デメリット | |
アルミパーテーション | ・価格が安い ・軽量 |
・遮音性が低い ・強度が弱い |
スチールパーテーション | ・耐久性が高い ・重厚感がある |
・重量が重い ・価格が割高 |
ガラスパーテーション | ・開放感がある ・照明の消し忘れが減る |
・割れる可能性がある ・外からの視線が気になる |
低価格なアルミパーテーション
施工費をなるべく低価格にしたい場合はアルミパーテーションが最適です。安価ですが種類が豊富にあり、こだわりあるオフィスをつくりたい場合にもマッチしています。また、スチールパーテーションと比較して重量が軽いため、移動させるのが比較的簡単です。数年後に移設を検討しているオフィスの間仕切りに向いています。
耐久性のあるスチールパーテーション
パーテーションの中で特に耐久性に優れているのが、スチールパーテーションです。長期間の使用を考えている場合はスチールパーテーションを選びましょう。スチールパネルの内側に石膏ボードが入っているため、防火性と遮音性が高く、オフィスでの利用に最適です。パネル間の継ぎ目が目立たない仕様の商品も多く、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。
ガラスパーテーションで開放的な空間づくり
開放感のあるオフィスをつくりたい場合には、ガラスパーテーションの利用がおすすめです。透明なガラスで間仕切りをすると、閉鎖感がなくなります。ガラスパーテーションに面している通路なども広く感じることができるでしょう。また、室内を利用している人がいるかどうか、一目で判断できるのも利点です。照明の消し忘れも防ぐことができます。
施工型パーテーションの施工例4パターン
清潔感あるシンプルなホワイト
シンプルなホワイトのパーテーションを導入すると、空間に清潔感を出せます。加えてホワイトのパーテーションは、床や天井、インテリアのカラーを選ばないので、パーテーションの色選びに迷ったらおすすめです。見ている人に明るいイメージを持たせられることもメリットの一つでしょう。
ブラックでスタイリッシュな部屋づくり
部屋の壁をブラックにすると、スタイリッシュでかっこいい雰囲気を演出可能です。一方で部屋が暗く感じる、狭く感じるといったデメリットもあります。
木目調で自然あふれる空間を演出
木目調を取り入れると、自然味あふれる空間をつくることができます。パーテーションの横にフェイクグリーンや植木の設置もぴったりです。木目の種類やカラーのバリエーションも豊富で、シックなウォールナット、明るい雰囲気のヒノキなどがあります。
豊富なカラーバリエーションが魅力
施工型パーテーションはホワイトや黒だけではありません。パネルごとにカラーを変えられる商品もあり、ワンポイントだけオレンジにすることができます。部屋のアクセントとして明るい色のパネルを取り入れるのもおすすめです。
低価格でパーテーションを施工するには?
中古パーテーションなら安く施工可能
格安でパーテーションを施工したい場合には、中古パーテーションの利用がベストです。中古品は新品と比較して半額近くまで費用を抑えられるケースもあります。あまり費用をかけたくないという場合は、中古品のパーテーションを探してみましょう。
≫ 中古アルミパーテーションのレイアウト事例・費用やメリットを紹介
パーテーションは中古品でも、傷や凹みの少ない商品があります。パーテーションの傷はぶつけるなど、人為的にできるケースがほとんどです。禁煙の部屋や、あまり利用されていなかった部屋のパーテーションが、綺麗な状態で中古品になることがあります。
シート工事でおしゃれな空間を演出
中古パーテーションを購入する場合は、あわせてシート工事もおすすめです。傷が目立つパーテーションでも、表面にダイノックシートやリアテックシートを貼ると新品のような仕上がりに変身させられます。シートは剥がしたり、重ね貼りが可能なため、模様替えをする際にも便利です。
パーテーションの移設でコストダウン
レイアウト変更をする場合は、現在使っているオフィスの既存パーテーションを移設するとコストを抑えられます。既存品を再利用すれば新品のパーテーションを購入しないため、必要になる経費を施工費のみにできるためです。広いオフィスの移転時など、高額な材料費がかかる場合は既存の物品を活用してコストダウンを実現させましょう。
パーテーションにはサイン取り付けが最適
オフィス内のパーテーションには、サインの取り付けが必須です。サインとは内装看板のことで、部屋番号や通路の案内標識など、建物内のいたるところで使われています。パーテーションで新設の部屋をつくったときは入り口など、パッと目に入る箇所に室名のサインを取り付けるとわかりやすく便利です。
施工型パーテーション|オフィスに最適なパーテーション3選【まとめ】
今回は施工型パーテーションの費用、施工するメリット、オフィスに最適な間仕切り5選を中心に解説してきました。低価格なアルミパーテーションは900mm幅12000円から施工可能です。費用をもっと抑えたい方は中古パーテーションや既存品の再利用を検討しましょう。