パーテーションの種類は大きく分けてハイパーテーションとローパーテーション(移動可能式)、屋根付きのパーテーションに分類されます。更に素材やデザインも豊富ですが、今回はパーテーションの種類を高さや機能性に限定して詳しく解説します。
移動可能なものから屋根付きのタイプまでパーテーションの種類は豊富
オフィスなどで空間の間仕切りとして利用される簡易型の壁のことをパーテーションと言います。パーテーションは簡易壁として自由に設置や取り外しができるため、限られた空間をフルに活用するのに便利な存在です。ただ、パーテーションと一口に言ってもその種類はさまざまで、通常のオフィスに使用されるような目隠し程度の高さのものから、天井まで届くもの、さらには屋根付きのものまで多彩なラインナップがあります。パーテーションを選ぶ際には、なぜパーテーションが必要なのか、事前にその目的をしっかり確認しておきましょう。
オフィスによく用いられるパーテーション
オフィスには背の低い間仕切りの「ローパーテーション」と、天井まで届く「ハイパーテーション」の2種類がおもに用いられます。ローパーテーションといっても、目線程度の高さから2メートルを超えるものまでその高さはさまざまです。いずれにせよ移動や設置が簡単というのが特徴で、部屋の模様替えの際などに簡単に移動できます。わざわざ専門の取付業者に依頼しなくても移動できるのがメリットでしょう。
ハイパーテーションは床から天井までを仕切るパーテーションです。床と天井にしっかり固定するタイプがあり、自由に移動できないなどフレキシブルではないのがネックですが、その分、気密性や遮音性を高めるのに便利です。また、ハイパーテーションにも、フレームを床と天井に固定するのではなく、あらかじめ床と天井にレールを設置することによってパーテーションをそのレール上で移動できる可動式のタイプもあります。設置には特別な施工が必要ですが、多少フレキシブルになるのがメリットです。
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工場や倉庫で活躍する屋根付きのパーテーション
通常のオフィスのような空間より、さらに気密性や断熱性を高める必要があるなど特殊な条件で使用される屋根付きのパーテーションがあります。ファクトリーブースといって、おもに工場や倉庫に採用されるタイプのパーテーションです。うるさい工場内に静かな事務所や休憩室を作るのに最適なほか、食品工場、精密機械工場、製薬工場などの衛生管理が必要な場所でクリーンルームとしても活躍しています。
工場内のパーテーションにおすすめ!ファクトリーブースとは
オフィスによく用いられるパーテーションですが、もちろん倉庫や工場などにも設置して空間を上手に活用することが可能です。ただ、工場のように大きなスペースにパーテーションを設置する場合、天井の高さがネックになります。工場によっては天井まで10メートル近くあるところもあるので、そのような高さのある場所にパーテーションを設置するのは耐震性の関係から難しいのが現実です。そこで、従来のパーテーションのみでは対応が難しい時に役立つファクトリーブースの登場です。
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ファクトリーブースとは
ファクトリーブースとは、通常のパーテーションのように間仕切りの壁のみではなく、屋根まで囲う天井付きのパーテーションのことを指します。工場内に許容されるスペースの範囲内で、休憩室や事務所、検査室、ライン管理室などを手軽に設置したい時におすすめです。通常のパーテーションと同じくシンプルな構造で、アルミを用いるものが多いため軽量でもあり、設置にはそれほど時間がかかりません。設置するコストも低めに抑えられるでしょう。また、工場内の環境やファクトリーブースの用途に合わせて、防音性や断熱性など機能性の高いタイプを選ぶことも可能です。
さまざまな用途に対応できるファクトリーブース
ファクトリーブースは設置する場所の条件に合わせて柔軟な形で設置できます。たとえば、四方の壁と屋根からなる独立型のファクトリーブースだけでなく、既存の壁を利用して壁三面と屋根の組み合わせ、また、コーナーを利用して壁二面と屋根の組み合わせなども可能です。また、生産ラインの一部を覆う形で管理ブースのようなスペースを新たに作ることもできます。パネルに遮音性の高い素材を用いれば工場内の事務所としてプライバシーを確保することもできますし、不燃パネルを用いれば発火の恐れのある場所に設置することも可能です。
ファクトリーブースを設置する際の注意点
ファクトリーブースを設置するには床に穴をあけることは必須となるでしょう。自社の持ち物ではなくテナントとして借りている工場に設置する場合は、かならず事前に管理会社に確認しなければなりません。また、火災報知器や照明、換気などの工事を伴うことが多いため、設置が完了するまでに思わぬ時間がかかることもあります。
パーテーションの種類は豊富【移動可能式~屋根付きタイプまで】まとめ
パーテーションには、目隠し程度の高さから天井まで届くもの、さらに、屋根付きのものまでさまざまなバリエーションがあることがわかりました。実際にはアルミやスチール、ガラスなど素材やデザインの種類も豊富です。「どれが最適なのかわからない」「屋根付きのパーテーションはお金がかかるのだろうか?」などわからないことがある時は、専門業者に相談することをおすすめします。