オフィスをガラス張りにするメリットとプライバシー確保術5選

ガラス張りのオフィスは、おしゃれでスタイリッシュな印象があります。建物の外壁がガラスではなくても、オフィスでパーテーションや間仕切りなどを活用すれば、ガラス張りの雰囲気を楽しむことができます。今回は、ガラス張りのメリット・デメリットとプライバシー確保術について解説します。

 

オフィスをガラス張りにするメリット

オフィスをガラス張りにするメリット

まず、どんなメリットがあるのか解説します。

 

空間が明るくなる

ガラス張りは、多くの光を取り入れることができるので空間が明るくなります。窓のない部屋でも周囲から採光できるため、うす暗い雰囲気になりません。オフィスの広範囲に光が届くため、照明器具の台数を減らしたり一部を消したりして、節電効果も期待できます。

 

広く見渡せて開放感がある

開放感が得られることもメリットです。壁で囲まれていたり、壁で細かく仕切られていたりすると、閉塞感や圧迫感を感じやすくなります。小規模オフィスや広い面積がとれない場合でも、ガラス張りなら仕切っても狭さを感じさせません。社内が広く見渡せることで、安心感や一体感も得られるでしょう。

 

スタイリッシュでおしゃれ

ガラス張りはデザイン性が高く、スタイリッシュでおしゃれな印象になります。ガラスには明るさや輝きがあり、洗練された雰囲気づくりに役立ちます。観葉植物やグリーンと組み合わせれば、おしゃれなカフェのような、ナチュラルで落ち着ける空間になります。また、オフィスエントランスなどに用いると、来訪者に企業の透明性を印象付けてくれる効果も期待できます。

 

コミュニケーションが取りやすい

ガラス張りのオフィスは、従業員同士の表情が見えやすく、コミュニケーションが取りやすいこともメリットです。壁に囲まれたオフィスでは、他部署の人の顔を知らなかったり、業務内容が分からなかったりという場合があります。

 

ガラス張りのオフィスなら、異なる部署でも業務の忙しさや様子が分かり、協力や助け合いがしやすくなります。また、会議室やエントランスが仕切られていても、使用中かどうかひと目で分かったり、来訪者にスムーズに対応できたりと、効率的な運用が可能です。

 

業務効率向上やモチベーションアップが期待できる

ガラス張りによって社内コミュニケーションが活性化すると、業務効率の向上が期待できます。昨今、チームやプロジェクトで業務を進める企業も多く、コラボレーションしやすい環境が求められています。

 

明るく広々と感じられるオフィスなら、従業員同士の連携が取りやすく、プロジェクトの進捗などを共有しやすいでしょう。また、ガラス張りのオフィスには程よい緊張感があり、生産性の向上やモチベーションアップも期待できます。

 

オフィスをガラス張りにするデメリット

メリットに続き、デメリットについても解説します。

 

●周囲からの目が気になる

ガラス張りのオフィスでは、周囲からの目が気になってしまう場合があります。ほどよい緊張感は生産性向上につながるものの、気が散ってしまうという人もいるかもしれません。従業員や来訪者がストレスに感じてしまう場合には、プライバシー確保の工夫や配慮を施しましょう。

 

●破損の恐れがある

地震や衝突による破損の恐れがあることもデメリットと言えます。一般的なガラスは耐震性が低く、地震の大きな揺れでひびが入ったり、割れたりといった恐れがあります。また、オフィスでは荷物や書類の搬出入の際に台車をぶつけてしまったり、転んで衝突してしまったりも懸念されます。

 

●防音性・遮音性が低くなりやすい

防音性や遮音性が低くなりやすいこともデメリットでしょう。窓やガラスパーテーションは、ガラスやフレーム、サッシなどのパーツで構成されます。パーツ間に隙間が生じることが音漏れの原因です。

 

また、ガラスにはグラスウールやロックウールといった遮音材を充填できません。防音性を高めるには、複層ガラスにしたり、防音シートを張ったりといった対策が必要です。

 

●壁面収納が置けない

床から天井までガラス張りになっていると、壁面収納が置けない点もデメリットと言えます。本来、壁面は背の高い収納の設置に適した場所です。しかし、ガラス張りの前に収納を置くと暗くなり、見た目も悪くなります。また、固定ができないため安全面からも向いていません。

 

オフィス内をガラス張りにする方法

オフィス内をガラス張りにする4つの方法

次に、オフィス内をガラス張りにする方法として、下記の4種類の間仕切りについて詳しく解説します。

 

オフィス内をガラス張りにする4つの方法
  名称 特徴 適している場所
1 施工型ガラスパーテーション 設置後に解体して移設できる エントランス、執務スペース、
ミーティングスペース、リフレッシュスペース
2 移動式ガラスパーテーション ガラスパネルを動かせる 会議室、ミーティングスペース
3 ガラス間仕切り デザインの自由度が高い 造作タイプ:エントランス、ミーティングスペース
オーダーメイドタイプ:店舗、住宅
4 ローパーテーション
(ガラスパネル)
大がかりな工事が不要で手軽 執務スペース、ミーティングスペース、
リフレッシュスペース

 

①施工型ガラスパーテーション

オフィス内をガラスで仕切る際、もっとも一般的なのが施工型ガラスパーテーションです。規格サイズのフレームや支柱を利用し、現場の寸法に合わせて組み立てます。一度設置しても解体して移設可能であることが魅力です。部材を再利用できるため、オフィスのレイアウト変更や移転などがあっても、長く活用できます。

 

ガラスパーテーションには、柱やフレームがあるタイプと、中間柱のないガラス連装タイプがあります。連装タイプは、柱を挟まずにガラスが連なるため、おしゃれでスタイリッシュな印象になります。また、防火性能を備えるなど、高性能な製品も開発されています。

 

②スライド式ガラスパーテーション

スライド式のパーテーションでもガラス張りが叶います。スライド式パーテーションは、使わない時は折りたたんで端や壁に格納し、間仕切りたいときに天井のレールに沿ってガラスをスライドして設置します。スライド方法は手動と電動の2種類、ガラスは強化ガラスやダブルガラス、防音性を高めた合わせガラスなどから選べます。

 

③ガラス間仕切り

ガラス間仕切りには、内装工事で作る造作壁にガラスをはめ込んだタイプと、木製枠やアイアンフレームと組み合わせたオーダーメイドタイプがあります。造作タイプは、主にオフィスのエントランスやミーティングスペースなどに用いられ、社名サインや装飾用シートなどを組み合わせます。

 

一方、オーダーメイドタイプは店舗や住宅で使われることが多いでしょう。アンティークガラスやステンドグラスなどを使ってオリジナルの間仕切りを製作します。ガラス間仕切りはフレームを曲線状にしたり、サインと組み合わせたり、自由度の高さが魅力です。しかし、その場のサイズに合わせて造り込むため、移設はできません。

 

④ローパーテーション(ガラスタイプ)

オフィス内に設置するローパーテーションも、ガラスタイプを選べます。全面ガラスだけでなく、上部やブロックなどのスタイルもあります。大がかりな工事が不要なため、手軽にガラス張りの雰囲気を楽しめます。

 

ローパーテーションは、T字やH字型などのレイアウトに組み立てたり、安定脚を使ったりして自立させます。ガラスタイプのローパーテーションなら、オフィス内を仕切っても開放感が損なわれません。

 

オフィスをガラス張りにする際のプライバシー確保術5選

オフィスをガラス張りにする際のプライバシー確保術5選

続いて、丸見えにならずにプライバシーが確保できる方法を5つ解説します。

 

①半透明ガラス

ガラス張りの個室では、半透明のガラスを使うと周囲の目が気になりません。半透明ガラスの種類は、型板やフロスト、すりガラスなどです。オフィスで個室を使う場面は、来客や契約、面談など様々です。半透明であることで、ガラスの大きな魅力である採光性を生かしながら、丸見えにならない安心感が得られます。

 

②半透明フィルム

半透明のフィルムを張ることでもプライバシーが確保できます。ガラス自体は透明のフロートガラスを選び、必要な部分にフィルムを張ることで目隠しになります。すりガラス調にできる半透明のフィルムには、フロストタイプやグラデーションタイプなどがあります。開放感や採光性をそのままに、プライバシー確保が叶います。また、フィルムを張っていると、ガラスが破損した際に飛散防止の役割も果たしてくれます。

 

≫ すりガラスシートのおすすめは?窓用目隠しフィルムの機能も紹介

 

③装飾用シート・ロゴサイン張り

ガラスに装飾用シートやロゴサインを張れば、おしゃれに目隠しできます。装飾用シートにはストライプやボーダーを始め、アンティークガラス調、ステンドグラス調など様々なデザインがあり、張るだけで美しいデザインが楽しめます。また、ロゴサインなどをデザインしたシートを張るのもおすすめです。

 

④ブラインド・ロールスクリーン取付け

ガラスパーテーションには、ブラインドやロールスクリーンを取付けることも可能です。使用しないときは上に巻き上げておき、必要な時だけ下ろせる点が魅力です。普段は明るく開放感のある空間でも、プライバシー確保が必要なときには視線を遮ることができます。取付け箇所は、天井かパーテーションのフレームかを選べます。また、ブラインドがパーテーションに内蔵された製品も販売されています。

 

⑤瞬間調光フィルム

最新技術の瞬間調光フィルムを張ることでも、プライバシー確保に繋がります。瞬間調光フィルムとは、ガラスに張って電気を流すことで透明から不透明へと切り替えられる製品です。瞬間調光フィルムは、会議や商談でのプライバシー確保や機密性の保持に役立ち、既存のガラスにあと張り可能なことも魅力となっています。また、個室の使用時にガラスが半透明になるため使用状況が分かりやすく、スムーズに運用できます。

 

オフィスにガラス張りを取り入れた事例

最後に、オフィスにガラス張りを取り入れた事例を解説します。

 

エントランス

エントランス1

エントランスをガラス張りにした事例です。来訪者は、オフィス内の雰囲気が分かり安心感があります。また、従業員からも来訪者が分かりやすく、応対がスムーズになります。

 

エントランス2

2つの事例からは、フレームの色によって印象が変わることが分かります。ホワイトフレームは、清潔感があってさわやかな印象です。一方ブラックフレームは、落ち着いてかっこいい雰囲気になります。

 

会議室

会議室

ガラス張りの明るい会議室の事例です。オフィスの一角に全面ガラスのパーテーションで仕切って会議室を設けています。どちらの事例もアルミパーテーションにガラスを組み合わせています。

 

会議室2

それぞれ支柱の色にシルバーとホワイトを選び、シルバーはシャープな印象に、ホワイトは壁の色にも馴染んで開放感のある雰囲気になっています。

 

ミーティングスペース

ミーテイングスペース

ミーティングスペースをガラス張りにしている事例です。ブラックのブロックガラスパーテーションは、壁の黒い窓枠にも合っていて、カフェのような雰囲気になっています。

 

ミーテイングスペース強化ガラス

一方ホワイトの事例は、家具も白に揃え、全体をおしゃれで清潔感のある空間に仕上げています。

 

執務スペース

執務スペース1

執務スペースの仕切りにブラックのガラスパーテーションを使用し、丸見えにならない工夫を施している事例です。

 

執務スペース2

ブロックガラスには、ロゴデザインを入れることで、おしゃれに目隠しをしています。全面ガラスには、半透明のシートを帯状に貼り、採光性を保ちながらプライバシーを確保しています。

 

オフィスをガラス張りにするメリットとプライバシー確保術5選【まとめ】

オフィスをガラス張りにするメリットとプライバシー確保術5選【まとめ】

今回は、オフィスをガラス張りにするメリット・デメリットとプライバシー確保術を解説しました。ガラス張りのオフィスは明るく開放感があり、おしゃれに見えます。また、コミュニケーションが活性化しやすいことから、業務効率や生産性のアップも期待できます。一方、周囲の目が気になるとデメリットになってしまうため、丸見えにならない工夫も必要になります。半透明ガラスや装飾用シートなどを使い、おしゃれにプライバシーを確保しましょう。施工事例では、フレームの色やスタイルによっても印象が変わる事が分かります。ガラス張りのオフィスを検討する際はぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

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