オフィスを模様替えしたいと思った時に、意外と見落としがちなのが床材です。床材には豊富なバリエーションがあり、張り替えもタイル素材を使えば意外と簡単に模様替えができます。タイル素材の床材とは正方形の形をした床材のことで、張り替えの際はそれをタイルのように組み合わせていくだけです。今回は部分的な改装や模様替えにも対応できる便利なタイル素材に注目してみましょう。
OAフロアの仕上げに使用されるタイル素材の床材
今のオフィスにOAフロアは欠かせませんが、まだまだ最初からOAフロアを備えているオフィス・テナントは少ないため、オフィスの移転やリフォームの際に新たに設置しなければならないケースが出てきます。そんなOAフロアの設置で考えるのが、仕上げとして使用する床材の種類です。従来、この仕上げ材としてタイルカーペットが用いられることが圧倒的に多かったのですが、実は最近ではフローリングのような質感の新たな床材も登場しています。
OAフロアとは
OAフロアとは、パソコンや電話、コピー機などオフィスに必須の電源ケーブルやネットワークケーブルをすっきり収納するために開発されたタイルやカーペットの中のスペースです。「二重床」と呼ばれることもあるように、床の上に脚で支えるOAフロア板をもう1枚の床として設置して、その隙間にケーブルを配線できるようになっています。OAフロアのメリットといえば、ケーブルを床下に収納できることでオフィスがすっきりすることです。
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見た目もすっきりしますし、誤ってケーブルに足を引っ掛ける心配もありません。転倒はもちろん、ケーブルを抜いてしまって重要なデータが失われるリスクを事前に防げます。このような理由から昨今のオフィスにOAフロアは必須であり、オフィス・テナントのなかにはOAフロア付きの物件も増加中です。
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模様替えに便利?タイル素材の床材の種類と特徴
床に用いられるタイル素材には、大きく分けてタイルカーペットとプラスチック系タイルとフローリングタイルの3種類があります。タイルカーペットとは、40~50センチ平方の正方形をしたカーペットのことです。一方、プラスチック系タイルとは、Pタイルやプラスチックタイルと呼ばれるものからフロアタイルと呼ばれるものまでさまざまで、塩化ビニル樹脂などの硬質な材料を使っている特徴があります。どちらも部分的な張り替えが簡単で、異なるデザインのタイルを組み合わせられるなどの共通するメリットがありますが、以下でそれぞれに個別の特徴を詳しく見ていきましょう。
タイルカーペットの特徴
タイルカーペットは、先ほど述べたように正方形のタイルのような形状のカーペット素材です。タイルのように自由に組み合わせられるのが大きな特徴で、カーペットなので柔らかく吸音性に優れています。タイルカーペットを敷いたオフィスなら、多少大きな音や振動を立てても下の階への影響が気になりません。そのため、人の多く集まる場所に用いられることが多いです。人の出入りの激しいオフィスのメインフロアや、遮音性を生かしてリラックスルームに使うとよいでしょう。フローリング材の上に直接敷くことでコストの節約にもなります。
床材の主流はタイルカーペット
OAフロアの床材の仕上げに使われることが多いのがタイルカーペットです。簡単にめくれるため、配線にアクセスしたい時に手間がかかりませんし、デザインも豊富なので、カーペットの種類を変えるだけで簡単にオフィスの模様替えができます。実際、各メーカーがさまざまな種類のタイルカーペットを開発しており、最近ではボンドを使わないでも施工できる置敷きタイプが人気です。また、静電気を発散できるタイルカーペットなど、機能性にもこだわったタイルカーペットが次々と登場しています。
プラスチック系のタイルの特徴
プラスチック系のタイルのなかでもオフィスによく用いられるのがPタイルです。硬いため傷や摩耗に強く、その耐久性や耐水性からオフィス、学校、病院、商業施設など多くの人が集まるさまざまな場所で広く採用されています。素材の種類もバリエーション豊富で、ゴムやアスファルトなど独特な質感を求める模様替えにもぴったりです。
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フローリングタイプも登場
そんな中で注目されているのが、天然の木材の質感が楽しめるフローリングタイプのタイルです。タイルカーペットは確かに便利なのですが、カーペットなので汚れやすいという弱点があります。その弱点を克服し、木材による癒やしの空間が演出できるということで、フローリングタイプの人気が急上昇中です。
オフィスの模様替えにおすすめ!タイル素材の床材の種類と特徴【まとめ】
OAフロア用の床材にはさまざまな種類があります。タイルカーペットだけでなくフローリングタイプも出ており、DIYで簡単に施工できるものもあるので、イメージ通りのオフィス空間を作ることができるでしょう。そして、タイルカーペットもPタイルも、どちらも対応力がとても高い床材です。汚れや破損があった時はその箇所だけを部分的に取り替えることができるため、張り替えのコストがかかりません。また、デザインや色が豊富ですので、オフィスをお望みの雰囲気に模様替えしたい時に多くの選択肢があります。機能性に優れている種類もありますし、ニーズに応じた素材が見つかるはずです。オフィスの模様替えにはぜひタイル素材を検討してみてください。
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