【小規模店舗必見】10坪店舗のメリットとデザインの注意点

店内の広さは店舗ごとに異なり、中には10坪のスペースで経営をしている店舗があります。また、店舗経営を行う上では広ければ良いというわけでもなく、10坪だからこそのメリットもあるのです。今回は10坪の店舗のメリットやデザインの注意点についてご紹介します。

 

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10坪店舗のメリットとは?

10坪店舗のメリット

冒頭でも記述したように、店舗経営を行う上では「広いから売り上げが上がる」や「店舗が狭いと人気が出ない」ということはなく、10坪というスペースだからこそのメリットが存在します。それでは、10坪の店舗のメリットについて、代表的な例をいくつかご紹介していきます。

 

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小規模なら隠れ家のような雰囲気を出せる

店舗を構える上では店内が広い方がお客様の居心地が良くなると思われがちですが、中には「店内が広くない方が落ち着く」という方もいるのです。よくある例を挙げると、”トイレ”や”小さい頃を過ごした実家の子供部屋”などのスペースがより落ち着くというケースです。どちらも程よく狭く、必要以上な広さが無いという共通点があります。その点、10坪というスペースには必要以上の空間がなく、お客様が過ごすために適した広さとも言えるでしょう。

 

小規模なら家賃を抑えることができる

店舗を構える上で高い費用が「家賃」です。家賃の金額はどこの土地に店舗を構えるかによって異なりますが、店内の広さも大きく影響します。店内が広ければ広いほど家賃の金額も高くなってしまいますが、10坪という最小限のスペースであれば家賃の金額を抑えることができます。

 

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店内の雰囲気を作りやすい

店内の雰囲気は、主に壁紙や床の色、使用する素材・照明の明るさや光の角度によって作り出されます。店内が広ければ、その広さに応じて必要な壁紙や照明の数も増えていきますが、10坪というスペースであれば、多くの素材を使わなくても店内の雰囲気を作り出すことができるのです。

 

10坪店舗のデザインで注意すべき点とは?

次に、10坪店舗のデザインについてですが、10坪の場合は広い店舗に比べていくつか注意点があるのでご紹介します。

 

コンセプトを統一する

店舗経営を行う上で店内のデザイン・コンセプトを統一することは非常に重要です。店内のデザインによって、お客様がお店へ抱く印象に影響を与えたり、提供しているサービスの質を向上させることがあるので、デザインは提供しているサービスとターゲット層のニーズに合わせる必要があります。10坪ほどでこぢんまりとしているバーを想像してみてください。小規模で経営しているバーに来店するお客様は、”1人で静かにお酒を飲みたい”、”他のお客が大勢いない店舗が良い”などのように落ち着いた雰囲気を求めている方が多い傾向です。そんな時に、蛍光色や明るい色を多く使うデザインにしてしまうと落ち着いた雰囲気が表現できず、お客様のニーズとはズレてしまうことで満足度が下がってしまいます。

 

色合いを明確にする

店舗のデザインを構成する上では色合いが重要です。しかし必要以上に多くの色を使いすぎたり、主張が強い色を組み合わせてしまうと違和感が生じてしまいます。例えば、配色は4個までにすると、バランスが良くなります。Googleのロゴマークはカラフルに見えますが、実は4色しか使っていません。特に10坪という狭いスペースでは、1つ1つの色の影響力が大きくなってしまうので、店舗のコンセプトに合わせて最低限の色合いにしましょう。

 

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広く見せるのか狭く見せるのか決める

同じ10坪というスペースだとしても、壁や床のデザインに対し、どの色を使用するかによってお客様が感じる店内の広さは異なります。皆さんも自分や周りの人が服を着ているところを見て「黒を着ていると普段より痩せて見えるけど、白を着ていると普段よりも大きく見える」と思ったことはないでしょうか。なぜなら、白のような明るいデザインは膨張色と呼ばれ、大きく膨らんで見える傾向にあるからです。逆に黒のような暗いデザインは収縮色と呼ばれ、小さく引き締まって見えます。そのため、これらの特徴を店舗のデザインに取り入れることで、同じ10坪でも広く見せることも狭く見せることもできるので、店舗のコンセプトによって使い分けが必要です。

 

先ほど例に挙げた、こぢんまりとしたバーのように「10坪だからこその狭い空間で落ち着いた雰囲気を演出したい」というコンセプトのであれば、白など明るい色を全体的に使用するとよいでしょう。

 

10坪店舗を開業する際にかかる内装工事費用の相場は?

店舗内装工事の費用はお店のコンセプトや提供するサービス・業種によって異なります。今回は店舗の中でも代表的な「アパレル」「飲食店」「美容院」の3つの業種の内装工事の費用相場について、坪単価を踏まえてご紹介します。

 

坪単価 総額の目安(10坪の場合)
アパレル 約10~20万円 約100~200万円
飲食店 約20~40万円 約200~400万円
美容院 約40~80万円 約400~800万円

 

アパレル

アパレル店舗の内装工事でかかる費用の相場は、坪単価で約10万円から20万円のため、10坪の店舗となると約100万円から200万円の費用がかかります。アパレルの店舗では店頭に並べる服のスペースを確保する為に内装をシンプルにする傾向があり、他の業種に比べても相場が安くなっています。また、デザイン面に関しても、服の色やデザインを尊重する為に店舗内のデザインはシンプルな傾向です。しかし、壁や床に高級な素材を使用する際には高くなります。

 

飲食店

飲食店の内装工事にかかる費用相場は、坪単価で約20万円から40万円のため、10坪の店舗の場合は約200万円から400万円ほどの費用がかかります。飲食店では「居酒屋」「バー」「カフェ」などの店舗の種類によって費用が異なりますが、主に厨房設備や空調設備の工事に大きな費用がかかる傾向です。

 

美容院

美容院を作る際に内装工事でかかる費用相場は、坪単価で約40万円から80万円のため、10坪の店舗では約400万円から800万円程の費用がかかります。美容院ではイスやシャンプー台、施術に使用する専門機器の導入台数によって費用が異なります。また、美容院のデザインではお客様に清潔感を与える為に白など明るいデザインを取り入れている店舗が多いです。

 

10坪の店舗デザインでミスをしない為に

10坪という比較的狭いスペースでは表現をするスペースが限られているため、1つ1つのデザインが重要となります。それでは、10坪の店舗がデザインでミスをしない為の代表的な方法をご紹介していきます。

 

店内のコンセプトを明確にする

店舗経営を行う上では、店舗が提供しているサービスとデザインのコンセプトを合わせなければ、来店するお客様に違和感を与えてしまいます。想像してみて下さい。例えばスターバックスカフェのような落ち着いたイメージの内装で食事を提供したいレストランが、一般的なラーメン店のようにカウンター席のみで、厨房がむき出しになっており、カウンター越しに背もたれの無い椅子を配置しているデザインだと違和感を感じるはずです。どちらも飲食店ですが、落ち着いてゆっくり食事をする飲食店と、素早く食事ができる飲食店という違いがあります。店舗が提供している商品やサービスに合わせて壁や床、装飾品などのデザインを構成するとよいでしょう。

 

適切な工事業者を選ぶ

店舗内装工事は業者に頼むことがほとんどですが、それぞれの業者によって特徴が異なり、10坪のスペースの内装工事を得意としている業者があれば、不得意としている業者もあります。そのため、あなたの要望に近い施工を多くこなしていて、かつ小規模店舗に慣れている業者に依頼をすることで、質の高い内装を実現することができるのです。「そうは言っても依頼をすべき業者の探し方がわからない」という方は、複数の業者のホームページを調べ、施工の実績例を多く掲載しており、その業者がどのようなデザインの工事を行っているか、どのくらいの規模の工事を行っているかに注目して探してみると良いでしょう。

 

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ターゲット層を決める

店舗のデザインを決める際は、自分好みのデザインを選ぶことも大事ですが、店舗を利用するのはあくまでユーザーであるため、自身がターゲットとしているユーザーの層に合わせてデザインを構成するべきです。男性をターゲットとしているアパレル店舗で、女性が好むとされるピンクが多めの華やかなデザインにしてしまうと、男性ユーザーは違和感を感じてしまいますし、高齢層をターゲットとしているアパレル店舗にて、若者が好む派手なデザインを取り入れても違和感が出てしまいます。そのため、デザインを構成する際には必ず”ユーザーの目線に立つ”という点を踏まえて考えるとよりよい設計が可能になります。

 

【小規模店舗必見】10坪店舗のメリットとデザインの注意点【まとめ】

ここまでで10坪店舗のメリットやデザイン面についてご紹介していきましたが、まとめると、”10坪だからこそできる強みを生かすべき”と言えるでしょう。店内が広い方が多くのお客様が来店できるなどのメリットはありますが、ただ単に店舗が広ければ広いほど良いというわけでもなく、時には10坪だからこそ実現できるメリットもあるのです。そんな10坪だからこその強みを生かす為には定めたターゲットに対して適切なサービスを提供し、適切なデザインを構成することが重要となります。

 

 

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