オフィスデザインで特に意識する色の効果と配色すべき空間とは?

わたしたちが外部から得る情報の8割は視覚から得ていることをご存知ですか。色のもつ影響を考えることはオフィスデザインの審美的な部分だけではなく機能的な役割を果たします。今回はその作用をオフィスデザインに利用する時のポイントをまとめました。

 

色の配色におけるオフィスへ効果

オフィスデザイン

従業員の生産性の向上

色には、集中力、認識力、回想力の向上やアイデアを引き出す心理的効果があります。また色は人間の身体の自律神経に作用し、リラックスさせたり、興奮させたりもします。それぞれの色によって無意識に身体へ影響を与えます。実はこの効果をうまく利用することによって、生産性の向上を促すことができます。

 

たとえば、赤やオレンジの暖色系の色は交感神経を刺激し、太陽をイメージさせるので賑やかで陽気なを印象を作ります。暖色系の色を会議室や応接室に用いることによって、そこにいる人の気分をポジティブにさせてコミュニケーションを活発にするよう作用させることも可能です。一方で青などの寒色系は、気持ちを落ち着かせる鎮静効果があり、作業に集中するようなデスク周りに用いると作業効率が上がるとされています。

 

会社への帰属意識を芽生えさせる

人は何かに繰り返し接触すると好感度や印象が高まると言われており、行動心理学ではザイオンズ効果と称されます。ザイオンス効果からもわかるように、オフィスの内装に企業のコーポレートカラーを用いることによって、常に企業を意識させ、その企業への帰属意識を高めさせることが可能です。すぐ目に入りやすいエントランスにはコーポレートカラーを取り入れるとよいでしょう。少し派手すぎる色合いのコーポレートカラーは、一部の壁や、ソファ、机などインテリアのアクセントとして取り入れると、エントランスのデザイン性が際立ちます。エントランスは企業の顔とも言われるほど、その企業を象徴します。その企業らしさが現れるような色合いを用いてオフィスに来る人を迎え入れてください。

 

» オフィスボールにオフィス内装工事を依頼するメリット

 

採用に有利

オフィスに色を取り入れることによってデザイン性が増します。また社内の雰囲気が明るく見えることによってその企業のイメージも明るくなります。株式会社マイナビが発表した「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」によると、学生が行きたくない会社の2位が「暗い雰囲気の会社」と報告されました。前年度までは19年間連続で「暗い雰囲気の会社」という回答が学生の行きたくない会社ランキングの1位でした。この結果からわかるように、会社の雰囲気というのは採用にとって重要なことがわかります。楽しさや、賑やかさ、アットホームさなどの色合いでオフィス空間を演出して、学生が入社したくなる明るいイメージを作るようにしましょう。

 

オフィスデザインで意識する色の効果

代表的な色の効果を解説していきます。

 

爽やかさや落ち着き、感情の鎮静作用がある色です。これらの効果から集中力をサポートする働きがあると言われます。そのため、静かに集中する作業が必要な空間に取り入れると良いでしょう。副交感神経を刺激する青は、血圧や脈拍を下げる作用があるので落ち着いたオフィス環境を作り出すでしょう。

 

緑は癒しや安らぎ、穏やかさをイメージさせます。暖色と寒色の中間に位置する緑は中間色と言われ刺激を与えません。興奮した状態を落ち着かせるような役割があり、緑の色合いが森や自然を連想させることでリラックスできる安らぎの効果が期待できます。緊張をほぐす効果があるため、休憩室に用いるのも良いでしょう。また、緑は中間色なので他の色と調和しやすいため、差し色として植物をおき緑色を加えるのも良いでしょう。

 

赤はエネルギッシュな活力をもたらすアクティブな効果があります。赤い色合いからは太陽のような熱く活発なイメージを彷彿させ、交感神経を刺激するでしょう。人の目に入りやすい色なので、企業のロゴにも使用されることが多い色です。赤は交感神経を刺激することにより血圧を高め、脈拍数を上げ、興奮させます。また、勇気や愛情、勝利をイメージさせる一方で、危険、緊張、怒りを連想させる効果もあるほど刺激的な色合いです。食欲を刺激する色でもあるので飲食店の内装にもよく使われます。刺激が強い赤は、全体的に使うのではなく、あくまでもオフィスデザインの一部に使うようにしましょう。

 

黄色は「光」を連想させることから、楽しさや賑やかさなど明るさをイメージさせます。そのため、コミュニケーションを活発にさせる効果が期待できると考えられます。一方で黄色信号にもあるように、黄色は目立つ色合いから危険、注意換気を促す色でもあります。赤と同様、部屋全体に黄色を使うのではなく、たとえば応接室のソファーを黄色にしたり、差し色で使用することをお勧めします。

 

オフィスにおける配色

以下では、実際におすすめのオフィス配色をまとめました。

 

業種ごとの配色

デスクワーク

クリエイティブワークやPCに向かって作業をする人にとっては、集中力をサポートする青や水色などの寒色の色合いを使うと良いです。頭を使うクリエイティブワークは、リラックスしながら知的なデスクワークができる環境を目指したいものです。長時間デスクで過ごすためには、安らぎ効果がある緑色の植物などを置くとより良いでしょう。加えて、青の反対色である黄色は、暖色で明るいイメージをもたらします。パーティションオフィス家具の一部に使用するなど、寒色が多くなり冷たいイメージが強くなりすぎないように差し色を取り入れるのもオススメです。

 

営業/外勤

営業チームであれば、外回りで高まり過ぎた興奮を抑えて落ち着かせる効果のある青を採用するとよいです。外回りで活躍した後に帰社し、事務作業を行う営業職は、刺激を与えるよりも、癒しを与えると生産性は上がります。例えば、白を基調にしたデスクと、椅子には青色のクッションを使用するのはいかがでしょうか。また、赤や黄色などの、活力や、やる気を促すような色を差し色にするのもよい方法です。

 

用途/スペースごとの配色

受付

オフィスの顔ともいえる受付には必ずコーポレートカラーを取り入れ、来訪者や従業員にその企業の存在感をアピールしましょう。コーポレートカラーを際立たせるために、壁紙はあえて白やベージュ、茶色といった目立たない色合いを選びましょう。また、色を数種類も多用せずに必要最低限に統一することによって、シンプルで統一感のある空間を演出でき、洗練された雰囲気を作ることができます。シンプルな色合いの中にカラフルな企業のロゴをあしらうことで、来訪者に強い印象を与える効果があります。

 

» オフィスボールにオフィス内装工事を依頼するメリット

 

会議室

一般的に会議室には落ち着いた雰囲気を与えるグレーや茶色が起用されます。しかし、会議をよりクリエイティブにしたい時に、一般的な環境では一般的な考えしか思い浮かびません。赤や黄色などの暖色系を刺し色にして、興奮や刺激するような色合いを使い、活発な議論や意見交換ができるような環境づくりをするのもよいでしょう。

 

オフィスデザインで特に意識する色の効果と配色すべき空間とは?【まとめ】

これまで見てきた通り、色が人の心理に作用する効果はさまざまです。できるだけ従業員に快く業務を行って欲しいと願わない人はいないでしょう。社内の色合いに意識することで従業員のモチベーションや生産性も変化します。少しでも色合いのもたらす効果を利用して効率的に働ける環境づくりをしてくださいね。

 

 

関連ページ

おすすめの関連記事

オフィスの内装工事を依頼するなら【オフィスボール】

販売業者 オフィスボール株式会社
代表取締役 小玉 聡
許認可等 東京都公安委員会 事務機器商(古物商) 第307761706833号 産業廃棄物収集運搬業許可 東京都 許可番号 第13-00-201060号
本社所在地 〒124-0012 東京都葛飾区立石7-3-1 SHIMADA BLDG 3F
オフィスボール 足立店 〒123-0874 東京都足立区堀之内2-10-18
電話番号 03-5837-4430
FAX番号 03-5837-4429
MAIL info@office-ball.com
URL https://office-ball.com
営業時間 10時〜18時
定休日 土曜 日曜 祝日
タイトルとURLをコピーしました