子供部屋を2つに分けたいとき、オフィスのレイアウトを変更したいときなど、内装工事で壁を作りたいと感じることもあるはずです。しかし、壁を作るときのポイントや費用など、不明点が多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、壁を作るポイントや費用などについて解説していきます。
内装工事で壁を作るときの4つのポイント
内装工事で壁を作るときの4つのポイントは、次の通りです。
- 耐火性・防音性能
- 電気配線や配管、扉の有無
- 地震で倒れるリスクを考える
- マンション・オフィスなどの場合は管理会社に確認する
これら4つのポイントを押さえておかないと、安心感や快適性が損なわれてしまうだけではなく、本来なら不要な工事を行うはめになるケースもあります。
①耐火性・防音性能
追加工事で壁を作るときには、安心して暮らせるほどの耐火性や防音性能を備えているかが重要です。火事になったときに壁を作った部屋だけ火の回りが早くなってしまう、音が筒抜けで落ち着いて暮らせないなどの問題が起こってしまうからです。一般住宅で部屋を仕切るために壁を作る程度なら、プロに依頼して石膏ボードで施工してもらえば大きな問題は起こらないでしょう。
また、煙や熱探索器などの設置が求められるケースもあるので、事前に必要な消防設備を確認しておくのがおすすめです。
≫ 部屋を仕切る方法|手軽なDIYから防音間仕切りまで解説!
②電気配線や配管、扉の有無
もともと1つだった部屋を2つに分けるときには、追加の電気配線や配管、扉などが必要になるか確認しておきましょう。例えば、もともと照明がひとつしかなかった場合、2つに分けた部屋それぞれに照明器具の設置や電気配線などを行い、問題なく使用できる環境にする必要があります。ほかにも、コンセントやスイッチ、エアコンなどを必要に応じて設置しなければいけません。扉がひとつしかない場合は、出入りするために扉の設置も行います。
③地震で倒れるリスクを考える
DIYで壁を作ったり、簡易的な仕切りを使用しているときなどでは、地震やちょっとした衝撃などで壁が倒れるリスクがあります。地震に強い壁のことを耐力壁(たいりょくかべ、たいりょくへき)といいますが、構造を知らずに感覚で施工してしまうと、地震で倒壊してしまう壁になってしまいます。DIYでの施工は壁の倒壊リスクがあるため、基本的にはプロに依頼するのがおすすめです。
④マンション・オフィスなどの場合は管理会社に確認する
マンションやオフィスなどでは、壁を作る前に管理会社に確認するようにしましょう。管理会社によって、リフォームに関する制限や禁止事項などがあるからです。一例を挙げると、使用する壁に不燃材料を使用しなければいけないケースが考えられます。ほかにも、退去時に原状回復を行わなければいけない可能性もあります。原状回復が必要な場合、追加で作った壁などを退去後にもとに戻さなければいけないので注意が必要です。
内装工事で壁を作るときにかかる費用
8畳の部屋を2つに仕切るときの費用で、13〜15万円くらいの費用が必要です。これは、最初から2部屋に分けるつもりで、照明や扉などを設置している場合を想定しています。仮に、2部屋に分けるつもりではなかった場合は、33〜40万円くらいの費用がかかるでしょう。先ほども述べましたが、電気配線や扉の設置など必要になる工事が増えるからです。また、照明器具やエアコンなどの設備は、選ぶ商品によって費用が大きく異なるので上記の費用には含めていません。
オフィスや店舗などでパーテーションを設置したいとき、当社では次のような価格で工事を行っています。
パーテーション | 価格(1枚) |
アルミパーテーション | ¥7,400~ |
スチールパーテーション | ¥12,400~ |
ガラスパーテーション | ¥12,900〜 |
壁を作るシチュエーションや規模によって費用が変わるので、工事を行う前に見積もりをもらうといいでしょう。
壁を作るときにかかる工期
単純に壁を作るだけなら4〜6日くらい、電気や配管工事などが必要な場合でも1週間くらいで壁を作れます。オフィスや店舗などでパーテーションを設置したい場合、当社では最短で2日〜施工可能です。使用するパーテーションによっても工期が変わり、スチールパーテーションの例を挙げると、重量があるため施工や搬入に時間がかかってしまいます。
壁を作らずに空間を仕切る方法
壁を作らずに空間を仕切りたい場合は、次の3つの方法があります。
- スライドウォール
- 衝立
- 家具
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
①スライドウォール
スライドウォールは、天井や床にレールを取り付け、引き戸のように開け閉めできるものです。状況に合わせて開け閉めできるので、シチュエーションに合わせて部屋を仕切りたい方におすすめです。一例を挙げると、リビング内に一時的な書斎を作りたいとき、来客時にリビングの奥にあるダイニングの目隠しにするなどの使用方法があります。隠したいときにはスライドウォールを使用し、通常時は扉を開放しておくなど、多様な使い方ができます。また、天井にのみレールを設置する吊り下げ式なら、床暖房の部屋でも設置可能です。
②衝立
衝立(ついたて)は、置くだけで空間を仕切れるアイテムです。組み立て不要で使用でき、一般住宅では部分的な目隠しとして使用したり、オフィスでは周りからの視線をさえぎったりすることができます。簡単に設置でき、移動が楽なキャスターがついているタイプの衝立も販売されています。しかし、振動や衝撃で倒れやすく、脚が出ているタイプだと足が引っ掛かり転倒するリスクがあります。
③家具
棚やワードロープなどの家具を設置し、空間を仕切ることもできます。空間を仕切れるだけではなく、収納場所を確保できるのがメリットです。例えば、オフィスの机と机の間に立った時の目線の高さくらいある棚を設置すれば、周囲の視線をシャットアウトできます。周りの視線が気にならなくなり仕事に集中できるだけではなく、棚に資料やカタログなどを収納することもできます。キャスター付きの家具を選択すると、レイアウト変更にも柔軟に対応できるでしょう。
まとめ
この記事では、内装工事で壁を作るポイントや費用について解説しました。壁を作るのに多くの費用や期間はかかりませんが、耐火性や防音性、倒壊リスクなど注意するべきポイントがあります。DIYで施工する方もいますが、ポイントを押さえておかないといざというときに不安が残る壁になってしまいますので、プロに依頼するのがおすすめです。当社では、パーテーションだけではなくLGS造作壁(石膏ボード)の施工も行えますので、気になる方は一度お問い合わせください。