オフィス内装工事とは?実際の流れや費用の目安と施工事例の紹介

オフィスや店舗などのリフォームをする時は内装工事を行います。内装工事とはどういった工事を指すのか、どれくらいの費用がかかるのか等、分からないことも多いですよね。本記事では、内装工事の説明と費用の目安だけでなく、実際の流れや当社で内装工事を行った事例をご紹介します。

 

≫ オフィスの内装工事とは?費用相場や施工事例を工事会社が解説!

 

オフィス内装工事とは

オフィス内装工事とは、建築工事や設備工事も含めて室内での工事全般を言います。正式な区分では、以下を指します。

 

  • 断熱工事
  • ボード工事
  • OAフロアなどの床上げ工事
  • クロスやビニル床タイルなどの床壁天井の仕上げ工事

 

しかし、最近の一般的な内装工事の意味には、上述した工事に加えて、以下も含まれるようになりました。

 

  • 建具工事
  • 塗装工事
  • パーテーション工事
  • 照明やコンセント、スイッチを設置する電気設備工事
  • トイレや洗面台を設置する給排水設備工事
  • エアコンや換気扇を設置する空調換気設備工事

 

室内で行われる工事はすべて内装工事に含まれるという認識で良いでしょう。

 

内装工事にかかる費用の目安

内装工事にかかる費用の目安ですが、フルリフォームの場合、居抜き物件だと15万〜30万/坪となり、スケルトン物件だと30万〜50万/坪程になります。部分的なリフォームを行うことにより、これより費用を抑えることができます。

 

居抜き物件

居抜き物件というのは、前の利用者が使用していたままの状態の物件を指します。設備の劣化などを無視すれば原則そのまま使用することができます。

 

居抜き物件を内装工事によってリフォームする場合、既存の壁をある程度利用した間取りにすることで費用を抑えることができます。また、照明設備の配線やコンセントは既存のものを利用できる為、照明器具の交換のみで済みます。

 

既存の設備を生かすことができる反面、レイアウトの自由度が既存の間取りに縛られるというデメリットがあります。

 

≫ 居抜き・スケルトンの違いとは?飲食店開業にかかる内装費用

 

スケルトン物件

スケルトン物件というのは床壁天井がコンクリートや鉄骨むき出しの状態のことを言います。間仕切り壁や、トイレ・手洗いなどの給排水設備、照明設備など何も無い空間なので、自由に間取りを設計できるというメリットがあります。その反面、間仕切り壁や照明配線、給排水のルートを一から作る必要がある為、居抜き物件に比べると費用がかかります。また、スケルトンの場合、フロントサッシと言われる入口の扉が必要かどうかで費用が大幅に変わってきます。

 

スケルトン物件では、入口の扉が無くシャッターのみ設置されている場合があります。その場合、入口の扉を新設する必要があり、それに伴って坪単価が高くなるケースがあります。

 

部分的な内装工事の費用目安

フルリフォームではなく、部分的な内装工事を行うことで価格を抑えることができます。クロスと床を張替えたり、間仕切り壁の撤去、増設だったり、照明をLEDに交換したりと、部分的に工事を行うだけでも見違えるように綺麗になりますので、予算が限られている場合は特におすすめです。

 

工事内容 単価
造作壁 5,000/㎡~
パーテーション 7,400/枚~
クロス 1,200/㎡~
塗装 1,000/㎡~
フロアタイル 4,000/㎡~
フローリング 55,000/6帖~
タイルカーペット 3000/㎡~
トイレ 10万円/箇所~
洗面化粧台 20万円/箇所~
照明交換 1万円/箇所~

 

代表的な工事ごとの金額を表にまとめましたので、参考にしてください。リフォームしたいエリアの面積を測り、表と照らし合わせることである程度の概算費用を把握することができます。

 

内装工事を行う時の実際の流れ

内装工事を行う場合、まずは内装業者と現地での打合せが必須です。現地を確認することで、要望通りのレイアウトが実現可能なのかを確認することができます。また、現地の状況を確認することで詳細な御見積りも可能となり、工事が終わってから金額が増えてしまったということを防ぐことができます。

 

現地で内装業者と打合せ

実現したいイメージや、要望をある程度まとめた上で、内装業者と現地で打合せを行います。実際に現地で打合せすることで、希望するイメージが実現可能か不可能か等判断してもらえる為、漠然としたイメージを固めることができます。

 

工事が完了した後に設置したい家具やコピー機等の備品があれば、打合せの時に伝えておくと、備品の配置を見越した間取りを提案してくれるでしょう。

 

実測

打合せ後、内装業者は部屋の寸法を実測します。もし、既存建物の図面があればより詳細な図面を作成することができる為、既存図が手に入るのであれば準備しておきましょう。

 

平面間取り図の作成

打合せ後、実測データや既存の図面にお客様の要望を反映した提案図を作成します。間仕切り壁の位置、トイレや洗面化粧台、照明やコンセント、スイッチの位置や寸法を記載しており、工事完了後の空間をイメージしやすくなります。

 

このタイミングで、クロスの品番や床仕上げの品番等を決めて頂きます。クロスや床仕上げについては、サンプルを取り寄せることもできますのでいくつか候補を挙げて頂き、実際のサンプルを見て決めることができます。

 

見積り及び工程作成

間取り図が確定したら、見積りと工程を作成します。特に工程はかなり重要で、部分改修で部屋を使用しながら工事を進める場合は詳細なすり合わせが必要となります。

 

床の仕上げ工事を行う場合は部屋に立ち入れなくなりますし、照明設備やトイレ等の給排水設備工事を伴う場合は、一時的な停電や断水が発生する場合があります。そういった場合、内装業者より申し入れがあるので、必ず確認しておきましょう。

 

契約、着工

見積り内容及び工程のすり合わせが完了したら、いよいよ契約して工事の着工となります。工事が着工したら、基本的に内装業者に任せておけば大丈夫です。ただし、間仕切り壁の位置やクロス品番の確認等、図面だけではイメージが難しい場合もあるので現地を確認した方が良い場合もあります。

 

内装業者側から立会いを依頼される場合もありますが、工事が着工する前にどのタイミングで現地の確認をすべきかを聞いても良いでしょう。

 

工事完了

工事が完了したら、内装業者立会いのもとで施主検査を行います。

 

  • 間仕切りの位置
  • クロス等の品番
  • 傷や汚れ
  • 照明が点灯するかどうか
  • トイレや洗面化粧台等の動作確認

 

これらの項目を確認しておけば、心配無いでしょう。気になる点があれば、このタイミングで確認し、問題が無ければ引き渡しとなります。

 

オフィス内装工事の事例紹介

当社で行った内装工事の事例を紹介します。

 

造作壁とガラスパーテーション設置

造作壁とガラスパーテーション

造作壁とガラスパーテーション新たに設置し、床のタイルカーペットを張り替えた事例です。パーテーションは造作壁に比べて施工手間が少なく、バリエーションも豊富なので間仕切りを作る際の選択肢の一つとして選ばれることが多いです。写真のように全面ガラスの形状だけでなく、中を見せたくない場合は全面パネルにすることも可能です。

 

タイルカーペットからフロアタイルに張替え

タイルカーペットからフロアタイル①

既存のタイルカーペットをめくってフロアタイルに張り替えた事例です。大がかりな工事をしなくても、床や壁の張替えだけで部屋の印象が大きく変わる為、予算に限りがある場合はおすすめの工事です。

 

カーペットからフロアタイル➁

床を張り替える際、部屋の備品などが無い状態で工事を行うことが理想です。しかし、備品を部屋から動かせない場合は、写真のように片側に寄せて施工し、片面の施工が完了した時点で備品を移動して残りの部分を分割で施工するという方法もあります。

 

ガラスパーテーションとタイルカーペットの施工

ガラスパーテーションとタイルカーペット

ガラスパーテーションとタイルカーペット施工の事例です。大部屋をパーテーションによって2つに分けていますが、間仕切りをガラスパーテーションにすることで閉鎖感が無く開放的な空間となっています。パーテーションは造作壁に比べて容易に施工できる為、こちらの工事は2日で施工が完了しております。

 

造作壁新設工事

造作壁新設

造作壁により部屋に間仕切りを追加した事例です。造作壁はクロスを貼ることで写真のような木目調にしたり、無地のシンプルなデザインにもできます。また、造作壁はガラスパーテーションに比べると倍近く壁の厚みがあり、遮音性も高く会議室や応接室、トイレの間仕切り壁に適しています。

 

知っておきたい!オフィス内装業者を選ぶ時の3つのポイント

内装工事を行うにあたり、業者選びはかなり重要になります。内装業者の選び方を知っておかないと相場より高い金額となったり、イメージと違ったものが出来上がる可能性もあります。ここで紹介するポイントを抑えた上で業者を選びましょう。

 

建築から設備まで一式で依頼できる業者を選ぶ

内装工事を行う場合、1つの工事だけで完結しないことが多いです。造作壁を作る場合は、ボードを貼る工事とクロスを貼る工事の2つの工事が必要になり、トイレを取り換える場合は便器を入れ替える工事と床を補修という2つの工事が必要です。こういった様々な工事を一式で依頼できる業者を選びましょう。

 

内装業者の施工実績をHP等で事前に調査

内装業者が今まで経験した工事によって、得意不得意な分野があります。凝ったデザインのオフィスを作りたいと思っても、そういった施工実績が無い業者だと対応できないこともあります。内装業者を選定する際はホームページなどで施工実績を確認し、自分がイメージしているものに近い施工実績がある業者を選びましょう。

 

合見積りを取る

価格を抑えるためには、合い見積りを取ることが重要です。1社だけだと言い値になってしまうことがあり価格相場を掴むことができません。逆に、合見積りにて極端に安い業者も注意が必要です。他社では見積りに入っている項目が抜けていることもあり、後で追加請求される可能性もあります。3社程度見積りを徴収し、比較した上で業者を選定しましょう。

 

オフィス内装工事とは?実際の流れや費用の目安と施工事例の紹介【まとめ】

本記事では、内装工事についての概要や費用、当社の施工事例を紹介しました。工種ごとの単価により、ある程度の費用を概算で把握することができるかと思いますが、詳細な金額については現地での調査が必要となります。レイアウトのご相談、御見積りの依頼等、気になる事があればご連絡ください。

 

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