現在は多くのスポーツジムやフィットネスジムが開業しています。今後スポーツジムを開業したいと考えているなら、利用者が通いやすい立地も大事ですが、居心地が良いと思えるような内装にすることも大切です。そこで今回はスポーツジムの開業を目指している方に向けて必要となる内装工事や工事費の相場、費用を抑えるポイントについてご紹介していきます。
» 内装工事の流れ・ステップ・工事工程を費用も含め5分で解説
スポーツジムの内装工事費用の相場は?
仮に40坪のスポーツジムを開業する場合、立地にもよりますが内装工事は大体800~1200万円かかります。トレーニングルームだけではなく、プールやエアロビクススタジオ、テニスコート、ランニングトラックなどを用意する場合、それに応じて内装費用も高額になります。設備を増やせば内装工事費も高くなりますが、プライベートジムなら価格を抑えることは十分可能です。スポーツジムの開業を目指すなら、どのような設備のジムをつくりたいのか、目的を明確にすることで手順がスムーズに進むでしょう。
スポーツジムで主に行う内装工事
スポーツジムで行う主な内装工事は、天井の補強や間仕切り、受付カウンターなどの家具の工事、電気や空調、換気設備の工事、シャワーユニットやトイレなどの器具の取り付け、壁の塗装などが挙げられます。ここからはスポーツジムで主に行う内装工事の相場と内容について、詳しく解説していきます。
受付カウンターやロッカーの設置
スポーツジムに欠かせない受付や貴重品や着替えなどを保管するロッカーの設置は、設置する家具の値段によって変動します。新品の高い家具を選べば支払う内装費が高額になることも。費用を抑えたい場合は、中古品で良い物がないか探すのもおすすめです。また、スポーツジムの中でもパーソナルジムなら受付カウンターがなくても営業ができます。パーソナルジムを今後開業したい場合は思い切って受付カウンターを設置しないという方法もあります。受付カウンター周辺は利用者の出入りが多いため、動線を考えてレイアウトを決め、そのレイアウトに基づいて内装工事を行う必要があります。
電気や空調設備
利用者が快適なトレーニングを行うためには、ジムの照明や空調の設備を整える工程は欠かせません。もしスケルトン物件から内装工事を行う場合は、一から設備を行うため、内装工事費が高額になる可能性があります。居抜き物件の場合は設備が整っている可能性もありますが、新しいトレーニングルームなどを配置するなら配線工事が必要です。
水回りの設備
スポーツジムの内装工事にはトイレやシャワールームの設置も欠かせません。もしプールや浴場なども設置する場合、その費用も発生します。水回りの部分は開業後に修理が必要な部分が発生してしまうと、ジムを休業して工事を行う必要があり、損失に繋がります。内装工事を行う場合は多少コストが高くても後々修理が必要となることがないよう、専門業者に依頼し、設置した設備のクオリティチェックもしっかり行いましょう。
スポーツジムの内装工事前にチェックしたいポイント
ここからはスポーツジムの内装工事がスタートする前にチェックしたいポイントがいくつかご紹介していきます。今まさに内装工事業者を探している方は、こちらの内容にも目を通してくださいね。
ジムのコンセプトや必要な設備を決める
ジムは目的によって揃えるべき設備が異なります。どのような設備を揃えるか最初から明確に分かっていればいるほど、後々の内装工事もスムーズに進みます。また、設備を決める上で大事になってくるのが「ジムのコンセプト」。どのようなコンセプトでスポーツジムを開業するのかを考えれば必要な設備と不要な設備がよりハッキリします。
複数の業者の相見積もりを依頼する
スポーツジムの内装工事を依頼する際は、複数の業者に工事費の見積もりを依頼しましょう。ひとつの業者だけだと高額になってしまうケースもあるので、この作業は必須です。多くの業者の条件と工事費用を見比べることで無駄な費用を省くことができます。また、相見積もりをしている旨を伝えれば業者によっては良い条件を提示してくれることも。業者を選ぶ時は、過去にスポーツジムの内装工事を行ったことがあるかどうかを確認するのもおすすめです。
ジムに搬入するトレーニング機器の重さを確認する
トレーニング用の機器は他の家具と比べるとかなり重いケースも多いです。一方、物件の床は耐えられる荷重が決められています。場合によっては床の破損に繋がるので事前にチェックしましょう。一般的なテナントビルだと、1㎡あたり300kgとなっています。荷重が超えてしまう場合は補強可能かどうか、物件の管理者に確認するようにしてください。
スポーツジムの内装工事費用を抑えるポイントは?
開業時に発生する費用はなるべく押させたいですよね?ここからは内装工事費用を抑えるポイントをご紹介します。
居抜き物件で開業する
オフィス系や塾などの居抜き物件でも、床や天井、壁などはそのまま使用できるケースが多いため、スポーツジムを開業したい時は居抜き物件を探すのもおすすめです。設備が整っていれば、内装工事費は大幅に削減できます。ただし、元々備わっている設備に不具合が生じた場合は、修理代が発生する場合もあります。居抜き物件を選ぶ時は立地だけではなく設備の状態も確認しましょう。
元々の下地を活用する
内装工事ではボード貼りの上から天井や床を塗装しますが、改修工事では下地が良い状態ならそのままクロスや塗装ができます。つまり、下地の工事費用を抑えることができるのです。中にはクロスの上から塗装できることも、その場合はクロスの撤去費用もかかりません。
内装の材料費を抑える
壁や天井の仕上げに使用するクロスなどは、模様の有無などによって価格が大きく変わります。トレーニングルームやシャワールームなど欠かせない設備にはお金をかけて、それ以外の部分の内装の材料はなるべく節約しましょう。
スポーツジムの内装工事の相場は?費用を抑えるポイントもご紹介!【まとめ】
スポーツジムは設備によって内装費用が高額になりますが、条件に合った居抜き物件を探したり、内装の材料費を節約することで、全体の費用を抑えることができます。実際に内装工事行う時は、気になる業者に相見積もりを依頼して、最も条件に合う業者を探してみてくださいね。