オフィスや店舗の内装工事を行う際には近隣の方にご迷惑を掛け、時にはトラブルが発生してしまうこともあります。しかし、誰しもが極力トラブルは避けたいものです。そのため、今回は内装工事を行う際によく起こるトラブルと未然に防ぐための方法についてご紹介していきます。
» 内装工事の流れ・ステップ・工事工程を費用も含め5分で解説
内装工事でよく起こるトラブルとは?
未然にトラブルを防ぐためには、どのようなケースがあるのかを把握しておく必要がありますので、まず初めに、内装工事を行う上ではどのようなトラブルが起こりやすいのかについてご紹介します。
騒音や振動
内装工事のトラブルで一番と言っていいほど起こりやすいのは「騒音や振動によるトラブル」です。工事では”電動ドライバー”や”ハンマー”などの工具を使って壁や床、天井を削ったり叩くなどの作業があるため、激しい音や振動が発生します。特にテナントやオフィスビルで工事を行っている際には、部屋の上下左右にいる方には音や振動が直に伝わってしまいます。そのため、近隣の方が騒音や振動に痺れを切らしてトラブルに繋がることがあります。
工事の事前告知がない
結論から言えば、工事を行う上では近隣の方に迷惑をかけてしまうのは避けて通れません。しかし、迷惑をかけてしまうことを事前に伝えているか、伝えていないかでは相手に与える不快感の度合いに差が出ます。そのため、事前に工事を行う旨を伝えていれば、近隣の方も「事前に工事をすると言っていたし、しょうがないか。。」と我慢をしてくれやすくなりますが、事前に伝えていない状態で工事を始めてしまうと「事前に何も聞いていないのにいきなり工事をするな!」と思われてしまいます。
塗料の臭いが充満してしまう
工事を進める上では、作業の際の音や振動だけでなく「塗料の臭い」もトラブルの元になってしまいます。内装の色を変える時や剝がれている塗装を塗り直す時には専用の塗料を使用します。実際に使われる塗料の成分や臭いは工事業者が使用している塗料によって異なりますが、塗料の独特な臭いが苦手な方も少なくありません。また、小さなお子さんがいる家庭の方からすれば「身体に悪いから塗料の臭いを極力子供に嗅がせたくない」と思われる方もいらっしゃいます。そのため、内装工事を行う上では”臭い”にも細心の注意を払わなければいけません。
作業車が妨害をしてしまう
内装工事を行う際には、工事業者がさまざまな器具や材料を載せて作業車で工事現場に訪れます。現場の場所によっては目の前の道が狭く、現場の前に作業車を止めて通行の妨げになってしまうことでトラブルへと繋がってしまう可能性があります。
トラブル・クレームを未然に防ぐ為にできる対策とは?
次は、ここまででご紹介した内装工事で起こりやすいトラブルに対して、どのような方法で未然にトラブルやクレームを防ぐことができるのかについてご紹介していきます。
工事が始まる前に近隣の人にあいさつ回りをしておく
トラブルを未然に防ぐ為の対策として代表的なものは「近隣へのあいさつ回り」です。先ほど記述したように、内装工事を行う上では近隣の方へ迷惑をかけてしまうのは避けて通れません。「どのみち迷惑をかけるのは変わらないから、あいさつをしても意味が無い」と考えるのではなく、”申し訳ない”という気持ちを少しでも伝えておくこと、さらに音や振動、臭いが発生してしまう旨を伝えておくことが重要です。
打ち合わせ時に確認しておく
工事業者に依頼をする際には、必ず見積もりを発行してもらう為の打ち合わせを行います。打ち合わせの際には料金に目が行きがちですが、しっかりと施工の内容について確認しておく必要があります。作業時の騒音を防止する為に専用の”防音シート”や”防音パネル”を使用するケースがほとんどであり、見積もりの内訳の中に資材の項目が記載されているケースがほとんどですが、中には記載されていないケースもあります。そのため、事前の打ち合わせで工事業者がどのような防音対策を行ってくれるのかを確認しておくといいでしょう。
臭いの少ない塗料で依頼をする
内装工事を進める上では塗料の臭いがどうしても充満してしまいます。塗料には「水性」と「油性」があり、水性は油性と異なり有機溶剤(シンナー)を使用しないことで臭いを抑えることができます。しかし、水性と油性では耐久性が異なるため、”臭い”、”費用”、”性能”について工事業者に相談をした上で決定をするといいでしょう。
近くで作業車を止められそうな場所を業者に伝えておく
実際に作業車を止めるのは工事業者ですが、工事業者は現場周辺の土地勘がなく周辺で車を止められそうな場所を知らないということはあり得ます。工事業者も作業車が止められる場所が無いからと言って工事を進めない訳にはいかず、「車が来たら作業車を移動させよう」と現場の前に止めてしまうこともあるので、事前に現場周辺で作業車を止められそうな場所や作業車を止めておけそうなパーキングを業者に伝えておくことで、工事業者が作業車を止める際に困らなくなり、未然にトラブルを防ぐことができます。
近隣にどのような人がいるのかを工事業者に伝えておく
工事業者側でもトラブルが発生しないように、さまざまな配慮をしてくれますが、事前に近隣にどのような方がいるのかを把握しているか、把握していないかによって事前の対策の幅に差が出てしまいます。例えば、近隣に託児所があり『普段から走り回っている子供が多くいる』と伝えておくことで、作業現場で子供がいきなり飛び出してくることを想定しながら資材や工具を運ぶことができ、現場での事故を阻止することができます。
トラブルを防ぐ為にこんな業者に依頼するべき
その他、未然にトラブルを防ぐ為にできる行動として「業者選びで間違えない」ということも挙げられます。工事業者は数多くあり、それぞれの業者によって特徴や対応の善し悪しが異なるため、どの工事業者に依頼をするかによってもトラブルを未然に防ぐこともできるのです。それでは、トラブルを防ぐ為にはどのような業者に依頼をするべきかご紹介していきます。
トラブルやクレームへの配慮をしている業者を選ぶ
工事業者によって特徴が異なり、中には『トラブルやクレームを起こさないことを重視している業者』があります。「プロの工事業者であれば、そんなことは当たり前だ」と思われる方もいるかもしれませんが、トラブルに繋がりやすい業者がいることも事実です。そのため、工事業者に依頼をする際には、見積もりを出してもらう時や電話やメールなどでのやり取りを進めていく上で、些細なところにも気を使ってくれる対応が良い業者を選ぶことをおすすめします。
実績がある業者を選ぶ
オフィス内装工事と店舗の内装工事では同じ『内装工事』と言えど、必要とされる技術やトラブルを回避するために配慮すべき点が異なります。そのため、自身が依頼しようとしている工事と同じような現場を多くこなしていて実績がある工事業者であれば、トラブルを防ぐ為にはどのような点を抑える必要があるのかを把握している可能性が高く、事前にトラブル防止の対策をしてくれるケースが多いです。
口コミが良い業者を選ぶ
トラブルが発生しやすい業者は口コミが悪い可能性が高く、その反面、トラブルが起こらずにスムーズに工事が完了した工事業者やお客様の満足度が高い工事業者は口コミが良いケースが多いです。口コミを確認する際には、Google口コミやリフォーム評価ナビのようなポータルサイトに掲載されているコメントを参考にできますが、口コミが良い工事業者でも確実にトラブルが起こらないというわけではありません。また口コミ代行の投稿によって良い口コミばかり書かれている可能性もあります。また、中には悪い口コミを消した上で、良い口コミだけを残している業者もいるので注意が必要です。
地域性を理解している業者を選ぶ
先ほど記述したように、作業現場の地域性を把握できていない工事業者だと作業車をどこに止めるか分からずに通行の妨げになってしまう可能性があります。そのため、地域を理解している業者に依頼をすることで、周辺で止められそうな場所やパーキングの場所を把握していることで、適切な場所に作業車を止め、事前に通行のトラブルを防ぐことができます。
内装工事でよく起こるトラブル・クレームを未然に防ぐための対策【まとめ】
ここまでで内装工事の際に起こりやすいトラブルの例や未然に防ぐ為の対処法についてご紹介してきましたが、まとめると「内装工事を行う際には周辺の方に迷惑をかけてしまうものだが、近隣の方の目線に立って行動を取ることでトラブルを未然に防ぎやすくなる」と言えます。トラブルが起こってしまうことで、内装工事を行っている期間だけでなく、その後の付き合いにも影響が出てしまい兼ねません。そのため、未然にトラブルを回避するために業者に任せっきりではなく、自身でもできる限りの行動は取るべきでしょう。また、内装工事の際のトラブルの責任は基本的に工事業者が追うものですが、「明らかに依頼主に責任がある」とみなされた時には、自身で責任を負わなければいけないというケースもあります。そのため、「少しでもトラブルは避けて内装工事を完了させたい」「どこの工事業者に依頼をすればいいのかわかない」という方は、お客様の予算に合わせた見積もり発行や質の高い工事を兼ね備え、かつあらゆるトラブルも未然に対処をする経験が豊富な当社へお気軽にご相談くださいませ。