具体的に大工がどのような工事をするかご存知でしょうか。また内装工事をする上で内装工事=内装仕上げ工事のイメージをしてしまう方が多いいと思いますが、大工工事と内装工事、内装仕上げ工事の違いを説明していきます。この記事を読んで大工の工事内容や内装の工事内容をしっかり理解していきましょう。
まず始めに内装の工事とは?
内装工事と言うと、まず皆さんが考えてしまうのが内装仕上げ工事です。ですが、この施工だけが内装ではございません。内装仕上げとはクロスの張替えや、床にフロアマットやフロアタイルを敷いたりする作業のことです。もっと言うと、施工の最後の部分で見た目を良くする施工のことです。よく内装自体が内装仕上げと思ってしまう方がいます。私もプロになる前は内装と言えば壁や天井のデザインを良くする施工のイメージでしたが、実はそれだけではないのです。大きく考えると内装工事には建物内の工事がすべて含まれおり、かつ種類が多いため、ここからは重要性の高い最もよく使用する工事の種類と内容を説明していきます。
重要性の高い内装工事の種類と内容
ボード工事
ボード工事とは、壁紙を貼る為の壁や天井を作る作業のことです。ボードには一般的には石膏ボード(プラスターボード)を使用します。ボードの施工作業はインテリアの基礎の施工であり壁を作ることによってオシャレな壁紙を貼れたり、塗装したりと装飾ができるようになります。また装飾が終わると施工したボードは見えなくなります。内装工事ではインテリアをオシャレに自分の好きなようにデザインできるのですが、土台であるボードの上に装飾することが一般的です。石膏ボードの施工や加工は大工が行います。また、DIYでの石膏ボード壁の施工は難易度が非常に高いです。理由はボード自体重たくて大きいので扱うのが難しいということと、施工には専用の機材が必要なためです。ボード工事は専門の職人に任せるのが無難です。
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クロス工事
クロス工事とは、ボードの施工で新設した壁や天井に壁紙を貼る作業のことです。既存のクロスから新しい壁紙に貼り替える作業も担当します。工事の内容はボードの施工で新設したボードの上にパテ処理を行い、その上に壁紙を貼ります。壁紙を貼るのはとても難しくDIYでやろうとすると、慣れていない場合はどうしてもズレしまいます。また、壁紙と壁の隙間に空気が入ることもあり、壁紙によってはつなぎ目を合わせる必要もあります。壁紙の種類にはシンプルなデザインとカラフルなデザインの2つが人気です。クロスには耐熱クロスや消臭クロスなどがあり、それによっても施工の難易度が変わってきます。よくある施工ですが、壁の一面だけ色を変えるアクセントクロスを用いるとオシャレなデザインに仕上がります。壁紙一つでインテリアのデザインが大きく変わってくるので、是非想像通りのデザインにできるように壁紙を選んでみてください。
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左官工事
左官工事とは、主に壁や天井に壁材を塗っていく作業のことです。左官もクロスの施工と同じでボードの上に壁材を塗っていく施工の仕方です。壁紙を貼っている状態から施工は出来ませんので、壁紙が貼ってあれば剥がして下地の調整をする作業を挟んでから左官の作業となります。左官の塗り壁には色々なデザインがあって希望に合ったオリジナルデザインを作ることも可能です。また、左官にも種類があります。よく耳にするのは漆喰・珪藻土・聚楽壁ですが、これらは人気が高いです。また、それぞれに様々な色やデザインがあり、保温性や断熱性の効果がありますので、左官もオススメの内装工事です。
塗装工事
塗装工塗装と聞くと皆さんはよく外壁や屋根のイメージをもってしまうのですが、室内塗装も豊富なデザインを施工できる塗装工事のひとつです。室内塗装はご希望がありましたら一般的にどこにでも塗ることが可能です。また塗装のメリットは何度でも塗り替えができるところです。また、貼替えに廃材が出るクロスの施工と違って既存の壁の上から塗ることが出来るので廃材がでないのも魅力です。しかしながら塗装工事には大きなデメリットがあります。それは施工期間です。クロスの貼り替え作業なら半日で終わる範囲を塗装にすると作業は1日で終わっても塗りたての状態から塗装を乾かす時間が必要になります。短くてもまる2日間は必要になってきます。またペンキなどの匂いは残りやすいので換気が必要になります。なので、必要最低限の知識を持って工事を依頼しましょう。
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床工事
床工事とは、フローリングの張替えやフロアマット・フロアタイルなどの床の仕上げの施工作業ことです。フロアマットは防水ですので、水廻りで使用する場合が多い施工方法になります。実はフロアマットの施工はクロスの施工と似ています。クロスの貼り替えならパテ処理をして下地の調整をしますが、一般的にフロアマットの施工では木材を加工し床に取り付けて下地の調整をします。
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フローリングの施工とは、フローリングの貼り替えや床にフローリングを敷いていく作業になります。木造とコンクリート造とで作業が異なります。コンクリート造の場合はコンクリートの上にボンドを塗って、その上にフローリングを敷いていきますが、木造の場合は異なります。木造の場合は床下の工事をしないと先に進めない場合があります。床下の工事とはなにかというと、フローリングの下には順番に根太・大引・床束・床石などがあります。場合によっては、これらのやり変えも必要になることがあり、小さな改装工事が必要になります。木造建築のフローリング貼り替えをする際は床下の状況があまりわからないので、フローリングを剥がした際に職人から「根田から大引きまでやり変える作業が必要ですね。」と言われる可能性も考えて依頼しましょう。
フロアタイルの施工方法はパズルのようにタイルを敷いていく作業になります。模様がおかしくならないようにつなぎ目を合わせながら敷いていく作業があります。床の工事にも色々な種類がありますので、自分の理想とする形になるものを選びましょう。
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内装工事はそれぞれ専門の職人が施工する
ここまで内装工事の種類を解説してご理解いただけたと思いますが、すべてをひとつの内装業者が作業するのではなく、クロスの施工なら内装仕上げの職人が施工、塗装の場合は塗装の職人が行います。すべての作業に専門の職人がいることでクオリティーの高いインテリアを実現しています。DIYでやるのは、専門の知識と経験が必要です。また、施工箇所ごとに担当する職人を知っているとインテリアの施工をするときに、この作業ならこの業者に依頼しようと思えるようになります。インテリアは見た目で印象が変わります。専門の職人が施工することによって仕上がりは変わってきます。内装工事と内装仕上げ工事の違いを知った上で工事の依頼をしましょう。なお、質の高いインテリアを作る上で土台となる施工は大工がします。ここからは大工が担当する施工と内装の施工内容がどう違うかを説明していきます。
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大工工事とは?
大工とは、主に木材を扱う職人です。大工工事は、内装工事から設備工事、電気工事など広い範囲で活躍しています。インテリアの施工をする上で、大工は木材を使用するボードの施工を担当します。大工は木材を切ったり設置したり壁を作ったり床を作ったりと、内装をする上で必要な土台作りを主とする職人のことです。極端に言ってしまうと、大工がいなければオシャレなインテリアにすることは出来ません。理由はボード施工で大工がしっかりと施工した場所に、初めてクロス担当が壁紙やフロアタイルを敷いたり貼ったりすることが出来るようになるからです。大工の施工がないとイメージ通りのインテリアの実現は出来ないのです。
大工工事と内装工事の違い
大きく分けると大工工事は土台となる部分の工事です。内装工事は大工が施工した場所を装飾する工事のことです。大工が形を決めて箱を作り、内装が箱をオシャレに装飾するイメージです。作業自体も大きく異なるため、内装工事を始めるときには内装職人と大工が必ず必要ですが、施工する内容は全く違います。上記でも、説明したように内装工事には様々な専門の職人がいます。その職人達が施工を担当して初めて内装が完成するのです。
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その他の工事(設備、電気)
インテリアを作る上で必要な内装の種類や大工の施工内容などを理解して頂けたと思います。ですが、施工をする箇所は勿論これだけではございません。他の施工箇所を簡単に説明していきます。まずは設備工事です。この施工がなくては住宅は必要不可欠なキッチンやお風呂・トイレなどを使用することが出来ません。この施工をしてからインテリアを施工して行く必要があります。また、設備の施工には専門の設備業者がいます。工事が必要な場合は設備業者に依頼しましょう。
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設備の施工だけでなく、インテリアを作る上で必要な工事その次は電気工事です。今どき電気のない物件はありません。またインテリアでは壁紙や床にこだわりを多く持って施工する方が多いですが、電気を忘れてはデザイン性の高いインテリアにはなりません。電気と言っても一般的な電気ではなく、室内をより綺麗に照らすような照明や一部の壁紙を強調して照らすスポットライトのような商品も多くあり、電気工事を疎かにすると後々こんな電気があったのか、と後悔する事にもつながります。またオフィス移転などで新オフィスのデザインを決める際オシャレなインテリアのイメージは考えても、配線の想像まではしていないのではないでしょうか。電気の施工では配線の位置なども細かく設定できますので、頭の中に入れておくとより良いインテリアを実現することが出来るはずです。
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この記事を読んで内装工事の種類や内容・大工工事と内装工事の違いを理解出来たと思います。工事をする前にある程度知識を得ていることで、工事を実施するときに不安なくスムーズに進めることが出来ると思います。この記事を読むことで、あなたの想像したイメージが実現できる工事にして頂ければと思います。