200万円を用意すれば、どのような内装工事を行えるか気になりませんか?たいていの方は、工事を頻繁に発注することがないので、おおよそかかる費用の見当がつかないと思います。そこでこの記事では、200万以内で行える内装工事について解説します。
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内装工事費の算出方法
内装工事でかかる費用を計算するときは、開業する業種の坪単価、建物の広さが重要です。「坪単価×広さ=工事費」という風に計算できるからです。例えば、坪単価30万で建物の広さが50坪ある場合、30(万)×50(坪)=1,500万で工事を行えるという風に計算を行えます。上記の例では敷地面積が広いため工事費が高額になっていますが、坪単価が低い業種を選択する、敷地が狭い物件を選択するなど条件を押さえれば費用を抑えられます。次の記事でも、費用を抑えるコツについて解説しているので、気になる方はご覧ください。
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200万円以内で行える6業種の内装工事
200万円以内で行える内装工事は、次の表で記載している6業種です。あわせて坪単価も記載していますので、おおよそ掛かる費用の参考にしてください。
業種 | 坪単価 |
カフェ | 20〜40万くらい |
美容室 | 12〜50万くらい |
アパレルショップ | 10~20万くらい |
エステ・整骨院 | 10~30万くらい |
薬局 | 10〜50万くらい |
学習塾 | 20万くらい |
①カフェ
カフェの坪単価は、20〜40万くらいです。基本的に飲食店では、厨房設備を導入するため、坪単価が高くなる傾向にあります。しかし、カフェはドリンクメニューが多く、本格的な厨房設備を導入しなくてもいいため、その他の飲食店と比べて坪単価が低くなりやすいのです。カフェの工事費を抑えるためには、居抜き物件を活用し、使用できる設備をなるべく活用することがポイントです。そのうえで、少し内装に手を加える程度の工事を行うイメージを持っておくといいでしょう。内装にこだわるあまり手を加えすぎると、居抜き物件でも簡単に200万以上の工事費になってしまう可能性があります。
≫カフェの内装工事費用の相場はどのくらい?費用を抑える方法とは?
②美容室
美容室の坪単価は、12〜50万くらいです。居抜き物件の場合で12〜20万、スケルトン物件の場合で25〜50万くらいの費用がかかります。美容室は、シャワーや多数のコンセントなどが必要になるため、坪単価は高めの傾向です。限られた予算の中で工事を行う場合、お店の顔になるエントランス、お客様が長時間滞在するヘアドレッサーの周りなどに力を入れて工事を行うといいでしょう。ほかにも、シャンプー台(30万円くらい)、スタイリングチェア(5万円くらい)など、器具を中古で揃えるとコストを抑えられます。
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③アパレルショップ
アパレルショップの坪単価は、10~20万くらいです。カフェのような厨房設備や美容室のような多数のコンセントなどが不要なため、坪単価は低い傾向です。アパレルショップではレジや棚、試着室やバックヤードなどが必要ですが、工事費用を抑えたいときは、お客様が立ち入らないバックヤードなどの内装を簡素にするといいでしょう。反対に、ブランドのイメージや雰囲気作りで内装にこだわる場合は、坪単価が高くなります。
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④エステ・整骨院
エステや整骨院は、坪単価10~30万くらいが一般的ですが、居抜き物件では坪単価10万台での施工も可能です。例えば、設置するベッドの数を少なくし、間仕切り壁を減らすことでコストダウンを狙えます。また、壁を設置しないで、カーテンを設置すれば、より費用を抑えられるでしょう。ほかにも、導入する設備を必要最低限にすることで、設備導入にかかる工事費(コンセントなど)を抑えられます。また、整骨院の場合は、構造設備基準に沿って工事をしないといけません。構造設備基準に沿っていないと、保健所の検査に引っ掛かり、最悪の場合は再工事が必要になります。
⑤薬局
薬局の坪単価は、10〜50万くらいです。工事費用を抑えるためには、受付カウンターや薬局カウンターを、既製品で揃えるといいでしょう。薬を取り扱うため、清潔感のある内装が求められます。また、薬局には内装制限があり、規定を満たしていなければ開業できません。内装制限の一部は、次の通りです。
- 薬局全体の面積・・・19.8㎡以上
- 調剤室の面積・・・6.6㎡以上
- 出入り口は引き戸又は開き戸であること。
- 調剤に必要な給排水設備を有すること。
参考:葛飾区保健所
これらはあくまで内装制限の一部ですが、工事を行うときに気を付けるべきポイントが多数あります。ですから、費用だけではなく、内装制限を意識した工事を行うことも重要です。
⑥学習塾
学習塾は、坪単価20万くらいで工事を行えます。内装のデザイン性を求められず、飲食店のように費用の掛かる厨房設備などが不要なため、坪単価は低い傾向です。また、学習塾の工事を行うときは、一斉授業や個別授業、映像授業など、学習塾のコンセプトによって費用と内装が異なります。例えば、個別授業を行う場合、パーテーションで半個室のようなブースを作る必要があります。生徒と先生が一対一で授業を行う場合は、先生と生徒の2人が座れるくらいの空間があれば充分でしょう。反対に、一斉授業を行う場合では、パーテーションを活用して半個室のような空間を作る必要もありません。このようにコンセプトを確定してから、工事を行うことが重要です。
部分的な工事なら200万以内で可能
部分的な工事の場合は、200万以内で施工可能です。例を挙げると、トイレの交換なら10~35万くらいで行えます。和式から洋式に変更する場合で25〜50万くらい、トイレ交換のほかにカウンターを設置しても50万くらいから工事可能です。ほかにも挙げると、照明交換の場合、ダウンライトを1台交換するだけなら1万円くらいで行えます。このように設備の老朽化や不具合など、あまりにも大がかりなものでなければ200万以内で工事可能です。次の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。
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200万円以内で行える店舗内装工事!部分的な工事費用も紹介【まとめ】
この記事では、200万以内で行える内装工事について解説しました。200万円以内で内装工事を行える業種は、次の6つです。
- カフェ
- 美容室
- アパレルショップ
- エステ・整骨院
- 薬局
- 学習塾
上記の業種は、坪単価や建物の広さなどの条件が揃えば、200万円以内で工事を行えます。また、トイレや照明の交換など、部分的な工事の場合は、より少ない費用で行えます。とはいえ、施工してもらう業者によっても費用が変わってくるので、施工前に費用を確認しておくのが大切です。当社でも内装工事を行っているので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。相見積もりも大歓迎です。