外部からの目が気になる窓などは、曇っているものを採用したいところです。しかし、借りたオフィスの窓やガラスパーテーションが透明なケースも少なくありません。そこで便利なのがすりガラスシートです。今回は、目隠しができるフィルムについて紹介していきます。
すりガラスシートを貼るメリット3選
➀目隠しになる
施工するメリットとしてあげられるのは、“目隠しになる”という点です。透明なガラスに貼りつけをおこなうと、曇りガラスにすることができます。また、シート本体はシール状になっているため、施工したい場所に簡単に貼りつけ可能です。ガラスを交換するなど、大掛かりな工事なしに仕様を変更することができます。
②飛散防止が可能
ガラス面には、いざというときの“災害対策”が欠かせません。地震などの災害がおこると、ガラスが破損して飛び散る危険性が大きいです。ガラスに施工しておくと、割れたガラスが飛び散るのを防ぐことができます。商品によって“飛散防止機能”がついているものも多いです。安全のために、飛散防止機能が明記されている商品を選びましょう。
③柄の種類が豊富
目隠し機能や安全対策だけでなく、“おしゃれ”にもおすすめです。柄やグラデーションの種類など、選択肢が多くあります。可愛い柄や、かっこいいグラデーションといった、自分が好みのデザインを探してみましょう。1つのメーカーだけでなく、多くのメーカーから探すと、より好みのデザインを見つけることができるかもしれません。
すりガラスシートのおすすめな選び方
すりガラスシートの機能や、デザインは様々です。使用状況に合った製品を施工しましょう。
≫ 【Foglas】フォグラスとは?目隠し!すりガラスシートの施工方法
会議室にはグラデーションの製品
会議室にはグラデーションの製品がぴったりでしょう。オフィスの空間には、ガラスパーテーションを使用した開放感のある空間が多くあります。しかし、壁が透明だと、外からの視線が気になってしまうこともあるでしょう。話し合いに集中できないことも考えられます。そこで、ガラスの中央付近のぼかしが強く、上下にいくにつれ色が薄くなるグラデーションタイプが最適です。上下が透明だと、ガラスならではの開放感をうまく活かすことができます。一方で、中央のぼかしが強いため、目線が気になる心配も無くなるのです。ガラスのある空間では、グラデーション仕様を活用しましょう。
扉のガラスへの施工
部屋の扉などにある細いガラス面には、色の濃いものが丁度いいです。重要書類を保管するなどに使いたい場合でも、部屋によっては扉に透明なガラスがついていることもあります。外からの目隠しをするには、ぼかしの濃い商品がぴったりです。ガラス部分の大きさは、扉ごとに差がありますが、カッターなどで最適な大きさに切ることができます。
スイッチONで目隠しになる調光フィルム
中には、スイッチの操作によって目隠しの状態と、透明な状態を変更できる“調光フィルム”があります。オフィスの一室の場合、普段使っていないときには開放感のある透明なガラス。また、会議などで使うときはプライバシーを守ることのできる曇りガラス仕様にすることが可能です。ですが、調光フィルムを施工する場合は、同じタイミングで電気工事をしなければなりません。普通の品番よりも大掛かりな工事になる可能性があります。業者とは工程について、丁寧に話し合うことが重要です。
≫ 電気工事の費用相場と快適なオフィス空間に魅せるポイント!
窓にも機能的な目隠しフィルムが最適!
外からの視線が気になる窓には、ぼかしフィルムが欠かせません。貼るだけでぼかすことができるため、ぴったりです。窓用の製品には、紫外線をカットするなど、プラスαの効果がある商品も人気があります。さらに、ステンドグラス風などの柄も選択可能です。好みに合ったおしゃれなデザインを選ぶことができます。
窓用フィルムのおすすめな選び方・注意点
外から見える窓は透明度に注意
目隠しをおこないたい窓に貼る場合は、透明度に注意しましょう。ぼかしが薄い品番を貼ってしまうと、外から透けて見えてしまう可能性があるためです。商品には、いろいろなぼかしの度合いがあります。例えば、窓の内側にあるものの輪郭がハッキリわかる。逆に透過度が低いものでは、窓の内側のものが全く見えないなどです。透過度はサンプルを何種類か見てから決めると、選択時の失敗が無くなります。
窓に貼るなら紫外線カットができるフィルム
窓に貼るフィルムでは、紫外線カット機能がついている商品がぴったりです。大きな窓があるオフィスでは、外からの光を取り込めるという利点があります。高い建物の場合は、気分転換に景色を眺めるなども可能です。しかし、窓からは日焼けの原因になる紫外線が入ってきてしまいます。紫外線は人体に影響するだけでなく、壁面や家具などの日焼けを引き起こして変色させるケースも多いです。紫外線カット機能がついているフィルムは、窓に貼るだけで使うことができます。大きな窓から外の光を取り込みたい場合には欠かせない機能です。
おしゃれなステンドグラス風のフィルムも人気
製品の中には、貼るだけで“ステンドグラス風”に変身させることのできるものもあります。ステンドグラスを取り入れた空間に、あこがれがある人も多いのではないでしょうか? 本物のステンドグラスを取り入れるには、費用が高額になるなどのケースがあります。しかし、フィルムを用いると低コストで、ステンドグラスのデザインを取り入れることが可能です。日当たりの良い窓や、おしゃれな柄を採用したいときには検討してみて下さい。
マジックミラー仕様のフィルムは注意が必要
窓の目隠しをおこなえる“マジックミラー仕様”のフィルム。外から室内を見ると、鏡のように反射して視線を遮ることが可能です。一方で、時間帯によっては注意したいポイントがあります。マジックミラー仕様は昼間など、外のほうが部屋内より明るい時間は、目隠しが可能です。しかし、夜は外よりも部屋の照明の方が明るく、マジックミラーは逆効果になってしまいます。夜は部屋の中が「丸見えの状態」になってしまうことを忘れないようにしましょう。カーテンやブラインドを併用するなど、あらかじめ対策を考えておく必要があります。
断熱機能のある商品
冬の寒さを防ぐのに丁度いいのが、断熱のできるフィルムです。室内の熱は、窓から逃げてしまいます。断熱ができるフィルムを窓に貼ることで、熱が逃げていくことを防ぐことが可能です。例えば、メーカーの3Mの商品では、3mmの厚さのガラスに施工した場合、約23%もの逃げていく熱をカットできます。暖房で温めた空気を窓から逃がさないように、断熱機能を上手に活用しましょう。また、断熱に加えて遮熱機能にも注目です。遮熱機能があるフィルムは、夏の強い日差しを遮ってくれます。冷房の効き目に影響する窓の遮熱は、対策が欠かせないポイントです。
防犯対策になるフィルムを貼ると安心
1階にオフィスがあるケースは、防犯対策が欠かせません。シャッターなど、防犯対策がない場合には、窓用のフィルムを貼るのがおすすめです。防犯フィルムを貼った窓は、ハンマーなどで叩かれても簡単に割ることが難しくなります。なかなかガラスが割れないと、不審者は侵入に時間がかかることに。空き巣などは侵入に5分以上かかると、諦めるケースが多いです。また、3Mの商品では、フィルムの透明度も選択できます。透明なガラスを維持して防犯対策をしたい、目隠し機能もつけたいなど、幅広い要望に答えることが可能です。大切なデータなどを守るために、防犯対策をおこないましょう。
≫ オフィス移転を機にセキュリティ強化をすべきポイントとは?
部屋の外側から貼れるシート
部屋の内側から作業できない場合には、外から貼れるフィルムがおすすめです。大きな家具を移動する場合は、手間がかかってしまいます。しかも、意図せず家具が壁にぶつかってしまうなど、周りの内装を傷つける可能性も。窓の一部に大きな家具などが重なっているなど、部屋の内側からの施工が難しい場合には、外貼り用のフィルムを検討してみましょう。また、ベランダにガラス面があるなど、両面とも屋外にあるときには、外貼り用の目隠しフィルムが最適です。
窓フレームもイメージチェンジ
窓にフィルムを貼る場合には、フレームのイメージチェンジもおすすめです。窓枠はダイノックシートや、リアテックシートなどのシートを使うと、デザインを変更することができます。シートには、カラー、木目や石目調などの柄も豊富です。窓枠の大きさにカットして、貼りつけることで簡単に施工ができます。窓枠が古くなり、汚れてしまっているなどの場合には検討してみましょう。
≫ ダイノックシートとは?内装工事でのメリットや施工事例を紹介
≫ リアテックシートとは?ダイノックシートとの違いや価格を比較
自分で貼るのは難しい
すりガラスシートは、自分での施工が難しいです。大きなシートは、「水貼り」という特殊な貼り方をします。水貼りとは、ガラス面に水を吹きかけておこなう貼り方です。大きなシートを貼るには、普段から作業をしているプロの技が欠かせません。また、水を使うため、床や周りのインテリア、機械などが濡れてしまう可能性もあります。徹底した養生が必要になるため、自分での作業は向いていないといえるでしょう。
すりガラスシートのおすすめは?窓用目隠しフィルムの機能も紹介【まとめ】
今回は、ガラス面の目隠しができるフィルムについて紹介してきました。機能性やデザインが豊富にあるため、最適なものを検討しましょう。すりガラスシート施工は、是非オフィスボールへご相談ください。