オフィスの移転やレイアウトの変更、あるいはイベントの終了に伴う撤退などの際に問題となるのが、要らなくなったスチールパーテ-ションの処分方法です。
特にオフィスの移転やイベントの撤退などの場合、借りていたテナントを原状回復して返却する必要があり、スチールパーテーションを設置したままにしておくことはできません。
オフィス内のレイアウト変更でパーテーションが不要となった場合でも、ローパーテーションならまだしもスチールパーテーションのような大きな資材は「今後また必要になるかもしれないから・・・」と倉庫に保管しておくことも不可能でしょう。
このような場合、業者に依頼して解体してもらい、廃棄処分にしてもらうというのが従来の方法でした。
スチールパーテーションの解体廃棄処分にかかる費用
仮に従来の方法に則ってパーテーションを処分する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
スチールパーテーションのような高さと重さがあり天井と床にしっかり固定されているものの場合は特に、素人が自分で解体し運搬するのはまず不可能ですから、どうしても業者に依頼する必要があります。
更に廃棄処分のためにはパーテーションを廃棄場まで運搬し、「廃棄物処理免許」を持つ業者に依頼しなければなりません。
つまり、従来の処分方法の場合、「解体費用」+「運搬費用」+廃棄処分費用」のそれぞれにコストがかかるというわけです。
またオフィスによっては解体に伴って養生費用などがかかることもあり、これらすべてに人件費が加わって、10万以上の処分費用が請求されることになるのです。
勿論パーテーションの重量や枚数、各業者が設定する人件費などによって違いはありますが、パーテーションの処分費用は概ね45~120円/kgになると言われています。
不要スチールパーテーションを低コストで処分する方法
このように、従来パーテーションの処分にはかなりのコストがかかるものだったのですが、近年スチールパーテーションを引き取ってくれる買取業者が増えてきたため、コストを大幅に削減できるようになりました。
これまで廃棄する以外に方法のなかったスチールパーテーションでしたが、各業者が独自のリサイクルシステムを構築することによりリユースが可能となったため、廃棄費用がカットされ、さらに不要スチールパーテーションという「資材」を買取ることさえしてくれるわけです。
「解体費用+運搬費用+廃棄費用」という従来のコストから「廃棄費用」と「買取価格」がマイナスされるため、大幅なコストダウンが可能となるのです。
また産業廃棄物をリサイクルすることで環境保護にも貢献することができます。
スチールパーテーション買取の注意点
廃棄処分よりずっと経済的で環境にも優しいパーテーションの買取りですが、全てのパーテーションを買取ってもらえるわけではないので、予め買取可能かどうかを確認しておきましょう。
業者によっても違いがありますが、多くの業者では天井までの高さがないローパーテーションやガラス部分の多いパーテーション、またシートなどが貼られているものや破れ、シミが目立つもの、喫煙室として使用していたものは買取り不可となっています。
更には部品が不足していたり購入から5年以上経っていたりする場合にも買取りを拒否される場合があります。
つまり、リユースが難しいパーテーションは業者としても利益とならないため、買取りが難しいというわけです。
とは言えどこまで買取りが可能かどうか、またその買取り価格も業者によって違いますから、まずは複数の業者に問い合わせてみると良いでしょう。
依頼すればすぐに現地調査によって見積もり価格を算出してくれる業者もあれば、オンラインでパーテーションの写真を数枚送れば見積もりを概算してくれる業者もあります。
最後に
今回はスチールパーテーションの解体・廃棄処分・買取について解説致しました。
不要なスチールパーテーションが発生した際には、まず買取業者にお問い合わせいただくことをおすすめ致します。