事務所移転にあたって、挨拶へ行くということもあるでしょう。その際に手土産があると、印象がぐっとよくなります。ただ、この手土産もいざ選ぼうと思うと悩んでしまうものです。ここでは、事務所移転にあたっての手土産をどう選ぶべきなのかそのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
移転祝いの手土産は事務所内で配られることが前提
業績アップでの事務所移転だからこそ、紅白まんじゅうを……と考えている方もいるでしょう。ただ、事務所に5人も6人もスタッフの方がいるのに、紅白まんじゅうがそれぞれ1個ずつだったらどうでしょうか?気持ちはありがたいものの、相手も困惑してしまうはずです。基本的に手土産というのは受け取った本人がひとりで平らげるのではなく、その事務所にいる人たちで分けられることになります。要は、全員に行き渡るように配られるのです。そのため、最初から個包装になっているものを選び、個数もやや多めに見積もっておいたほうがいいです。せっかくの手土産なのに、事務所にいる人たちの中で食べられる方と食べられない方が出てくるのはやはり気分がいいものではありません。できる限り、全員で喜んでもらえるようなものを選ぶようにしましょう。
移転祝いの手土産は調理や切り分けたりする必要のないものを選ぶ
手土産の中には調理をしたり切り分けたりする必要のあるものもあります。例えば、ご当地のラーメンが人数分入っているものもあるでしょうし、バウムクーヘンのようにある程度の大きさのあるものがどんと1個入っているというものもあるでしょう。ただ、どちらにしても調理をしたり、切り分けたりという手間をかけさせてしまうことになります。もちろん、相手の好みを考えての結果かもしれませんが、事務所によっては調理をするようなスペースや設備がなかったり、切り分けるためのナイフがなかったりすることもあるでしょう。そうなってくると、せっかくの手土産も「どうしたもんか……」とその扱いに困ってしまう可能性があるのです。相手から「手土産はこれでお願いね!」と指定があった場合には別ですが、そうでない限りは相手に手間をかけさせないものを選ぶようにしましょう。手間なくすぐに食べられるもの、すぐに使えるものが理想です。
移転祝いの手土産には要冷凍や冷蔵保存のものは選ばない
要冷凍や冷蔵保存のものもなるべく選ばないようにしましょう。というのも、事務所に冷蔵庫や冷凍庫がないというケースもありますし、かといってすぐには食べないというこもあります。要冷凍や冷蔵保存のものを常温で置いておくと傷んでしまいますし、結局、ごみになってしまうという可能性もゼロではありません。ある程度の親しい間柄で「今日は暑いからアイスでも持っていこうと思ってるんだけど大丈夫?」といったやり取りができるのであれば、確認した上で持っていく分には問題ないでしょう。逆に言えば、それ以外で要冷凍や冷蔵保存のものを選ぶのはかなりリスキーですので避けたほうがいいのです。
移転祝いの手土産には日持ちのするものを選ぶ
事務所の移転に限らず、いただきものの賞味期限を確認したら意外に短くて慌てて食べたという経験は珍しくありません。いただいたものなので文句は言えないのですが、やはり受け取る側としては賞味期限にはある程度余裕があってほしいと思うものです。そのため、手土産に関しても日持ちのするものが望ましいでしょう。
個包装のお菓子というのはたいていの場合、日持ちするものです。配りやすい上に日持ちするからこそ、個包装のお菓子が手土産の定番にもなっているわけです。
お祝いのため移転先の事務所の近場で手土産を購入しない
基本的に手土産というのは早い段階で用意しておくべきなのですが、場合によっては購入した手土産を忘れてしまったり、バタバタしていてなかなか手土産を購入できなかったりということもあるかもしれません。ただ、だからといって移転先の事務所の近場で手土産を購入するのはNGです。例えば、移転先の事務所の近くに沖縄のアンテナショップがあったとします。手土産で沖縄のお菓子などを持っていけば、相手は相手で「あ、あそのこのアンテナショップで買ったんだな」と思うでしょう。金額もだいたいわかってしまいますし、何よりも手土産を近場で済ませられるのは結構ショックなものです。
贈り物は、ほどほどの価格帯で珍しいものだとより印象もよくなる
基本的に手土産で高すぎるものというのは相手に気を遣わせてしまいますので、NGです。ただ、ほどほどの価格帯であっても珍しいものだとやはり印象もよくなります。もちろん、珍しいものを入手するのも大変かもしれませんが、簡単には手に入らないものだからこそ気持ちが伝わるという部分もあります。
移転祝いの手土産を渡すときは贈る言葉にも気を付ける
移転祝いの手土産を渡すときに「つまらないものですが……」という表現は昔からよく使われていました。いかにも日本人らしい奥ゆかしい表現なのですが、最近では「相手に渡すものにつまらないという表現は失礼だ!」という意見のほうが目立ってきており、この常套句はあまり使われなくなっています。そのため、「つまらないものですが……」ではなく、「心ばかりの品ですが……」といった別の表現とともに手土産を渡すようにしましょう。「お口に合えばいいのですが……」という表現でもOKです。
事務所の移転祝いに手土産を持参!おすすめの贈り物を選ぶ方法
事務所移転に限ったことではないのですが、手土産の選び方では多くの方が頭を抱えるものです。ただ、相手に気を遣わせないこと、相手を思いやることがすべてにおける基本です。手土産で喜んでもらうことも大切ではありますが、それよりも大切なのは手土産を通してお祝いの気持ちが伝わるかどうかです。喜ばれて、なおかつ気持ちがストレートに伝わるような贈り物を選べるようにしていきましょう。
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