それぞれの会社でいろいろな事情はあるかと思いますが、基本的に事務所の移転というのは喜ばしいことです。そのため、移転お祝いをいただくこともあるでしょう。ただ、お祝いをいただくと気になってくるのが、そのお返しです。事務所の移転祝いをいただいた場合のお返しというのはどうしたらいいのでしょうか?
事務所・オフィス移転祝いにお返しは必要か?
そもそも事務所の移転祝いにお返しというのは必要なのでしょうか?実はお返しとは判断が難しいところで「基本的に必要がない」という意見もあれば、「ビジネスマナーとしてお返しは必要」という意見もあります。おそらく移転祝いを送ってくれた方はお返しを期待してはいないと思うのですが、必要だという意見がある以上はお返しをしておいたほうが無難です。
移転祝いに対するお返しの考え方も人それぞれです。お返しがあって当たり前と思っている相手にお返しをしないと一気に印象が悪くなってしまいます。逆に、お返しがなくて当たり前と思っている相手にお返しをすれば驚かれることはあっても、印象が悪くなることはないでしょう。
わざわざ印象が悪くなるようなリスクを取る必要はありません。事務所の移転後はバタバタとしているかもしれませんが、できるだけお返しをするようにしましょう。それが先々でいろいろなつながりを生んでくれる可能性もあるのです。
事務所・オフィス移転祝いのお返しはいつまでにすべき?
では、事務所の移転祝いのお返しをするとして、いつまでにすべきなのでしょうか?可能であれば、お祝いを受け取ってから1週間以内にお返しを送るようにしてください。それが難しい場合には、先にお礼状を送っておきましょう。お礼状を送れば「ああ、無事に届いたのね」と相手側も安心します。
移転後の業務が落ち着いてからお返しを送りたいという場合には、遅くとも1か月以内に送るようにしてください。何か月も経過してからお返しを送ったのでは相手方も「何これ?」と思ってしまいますし、遅すぎるお返しは「今さら、、、」と送付者がないがしろにされたと感じるため、失礼となってしまいます。
事務所・オフィス移転祝いのお返しはいくらの品にすべき?
お返しを送る場合には1週間以内に、それが厳しい場合にはお礼状を先に送って、遅くとも1か月以内にはお礼の品を送るべき、という話をしました。しかし、お返しにはどれくらいの価格の品を選べば良いのでしょうか?事務所の移転祝いに限らず、基本的にお祝いをいただいたときには半返しがマナーです。つまり、いただいた品の半分くらいの金額のものをお返しするようにしましょう。半返しが諸事情で難しい場合には、3分の1でもOKです。
しかしながら、相手がどれくらいの金額のものを送ってくれたのかを直接尋ねることはできません。というよりも、失礼に当たるため金額を訪ねることは絶対にしてはいけないことです。いただいた品の金額は今の時代であれば、インターネットで調べればだいたいの相場がわかります。申し訳ない気持ちになるかもしれませんが、金額がまったくわからない場合にはインターネットでどれくらいの金額のものなのかを調べるようにしましょう。
事務所・オフィス移転祝いのお返しには何を選べばいい?
いただいたお祝いの半分の金額から、3分の1くらいの金額でお返しの品を選んでいくことになるのですが、何を選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。基本的には相手が気を遣わない品、相手に気を遣わせないようなお返しを選ぶようにしてください。
例えばお返しの品には、ある程度、知名度が高く包装がきちんとした焼き菓子の詰め合わせや自社の名前入りの実用的なグッズ(お皿、カップ)などが挙げられます。最近では受け取った相手が自由に選べるようなカタログギフトも人気です。
お返しを送るのに大切なのは気持ち
事務所の移転というのはよく見かけるビジネスシーンのひとつです。ビジネスに絡んでいるということを考えると、やはり必要がないという話があってもお祝いをいただいたらお返しをするようにしましょう。ビジネスの中ではお返しにあたって相手に失礼がないようにマナーを守ることは大前提になってくるのですが、基本的に大切なのは気持ちです。
仮に、業績悪化での事務所の移転であった場合には、金銭的にお返しを用意することが厳しい場合があるかもしれません。いただいたプレゼントの3分の1くらいの金額の品であっても、相手はお返しが届けば嬉しく思うものですし、お返しにかかった金額が少なくとも気持ちは伝わるのです。いただいたお祝いへのお返しはマナーでもありますが、気持ちを伝えるためのお返しであるということを忘れないようにしておきましょう。品物の金額に関係なく、気持ちが伝わればそれはお返しになります。
【事務所/オフィス移転祝いのお返し】マナーについて
これから先、事務所の移転にあたってお祝いをいただくことも出てくるでしょう。移転祝いにはお返しはしなくてもいいという意見がありますが、一部ではお返しは必要だという意見もありますので基本的にはお返しはする方向で考えておきましょう。
バタバタするかもしれませんがお返しが遅くならないように、その中身や金額なども考えた上で気持ちの伝えるようなお返しを送れるようにしていきたいところです。