パーテーション設置工事とは?メリットや選び方を解説

パーテーションで仕切ると、オフィスや店舗の限られた空間でも有効に活用できます。しかし、どれを選べば良いのか、費用はいくらかかるのかなど、分からないことも多いでしょう。今回は、パーテーション設置工事のメリットや選び方、かかる費用について詳しく解説します。

 

パーテーション設置工事の目的とメリット

最初に、パーテーション設置の目的やメリットについて解説します。

 

空間を仕切る

パーテーションの設置工事は、オフィスや店舗、住宅などの空間を仕切るために行われます。オフィスでは、部署や用途別に仕切ることで、集中力や作業効率が高まることが期待できます。また店舗や住宅でも、店舗スペースとバックスペースを分けたり、プライベート空間とパブリック空間を分けたりする際に活用されています。

 

プライバシーの確保

プライバシーの確保

パーテーション設置工事は、プライバシーの確保にも役立ちます。商談や面接の際、パーテーションで仕切られた空間なら、周りを気にせず安心して話せます。病院や金融機関など、個人情報保護が必要な場所でも役立てられています。また、美容院やエステなどでも、仕切りがあることでリラックスしやすくなり、プライバシーも確保されます。

 

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防音・遮音

パーテーションの設置工事は、防音や遮音が必要な場所にも行われます。オフィスの執務空間や会議室を仕切れば、騒音や声などを軽減して集中しやすい環境が整います。また、医療機関や学校など、静かな環境を必要とする場所でも、パーテーション設置によって騒音を軽減できます。

 

おしゃれ

おしゃれ

デザイン性の高いパーテーションは、おしゃれな雰囲気づくりにも役立ちます。例えば、オフィスのエントランスやミーティングスペース、店舗やショールームなどで活用されています。インテリアと色や素材を合わせることで、空間全体に統一感を演出できます。また、明るいカラーや柄ものは、アクセントにおすすめです。シンプルな内装のなかで目を引き、おしゃれな印象にしてくれます。

 

パーテーションの種類と納期

パーテーションには様々な種類があります。どのようなパーテーションがあるのか、スタイル別に詳しく解説します。

 

ハイパーテーション

ハイパーテーション

床から天井まで柱や壁が建っている間仕切りのことで、施工型パーテーションLGS造作壁を指します。防音性が必要な場所では天井までしっかり閉じるランマクローズとし、換気や通気を優先する場所では、天井付近を開けたランマオープンの仕様が適しています。

 

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ローパーテーション

ローパーテーション

高さが天井まで届かないタイプの自立式間仕切りです。規格サイズのパネルと支柱などのパーツを組み合わせて、コの字やT字、H字などのレイアウトに連結します。素材にはスチールやアルミ、ガラスなどが使われ、表面はカラフルなクロスやシートで仕上げられています。

 

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衝立(ついたて)

衝立(ついたて)

組み立てが不要な簡易的な間仕切りのことです。パネルに脚が付いていて、置くだけで使用できます。ポリカーボネート素材や木製などが多く、簡単に動かせるメリットを持ちます。製品によってはキャスターが付いているものや、折りたためるものなどがあります。オフィスや店舗、住宅などで仕切りや目隠しとして活用されます。

 

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卓上パーテーション

卓上パーテーション

デスクやテーブル、カウンターなどの上に置いて使う仕切板のことをいいます。素材はアクリルやスチールが一般的です。置き式が多いものの、オフィスデスクなどには取付けが必要となる場合もあります。コロナ禍には、感染防止対策の1つとして活用されていました。金融機関のカウンターや塾の自習室などでも使われています。

 

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パーテーションの納期はどれくらいかかる?

ハイパーテーションは、発注から設置工事までに2週間~1か月程度の日数が必要になります。現場調査や見積り、部材や職人、車両の手配などが必要になるため時間がかかります。しかし、設置工事自体は大規模なものでなければ1日で終わるケースが多いでしょう。

 

ローパーテーションの納期は1~2週間程度、衝立や卓上パーテーションなら、在庫があれば1週間程度で納品可能です。作業時間は、組み立てが必要な場合でも数時間~半日程度となります。

 

パーテーションの選び方

パーテーションは、素材や設置方法によっても細かく分類されます。詳しく解説しますので、選ぶ際の参考にして下さい。

 

素材による選び方

●スチール

スチール

スチール製の特徴は、頑丈で重量感があることです。不燃性や耐震性に優れていることも魅力です。主にハイパーテーションやローパーテーションに用いられ、組み立てや工事が必要となります。空間をしっかりと間仕切りたいときや、防音性が必要なときに活用されます。マグネットを取り付けられることも便利です。

 

●アルミ

アルミ

天井まで仕切れるハイパーテーションの1つに、アルミパーテーションがあります。支柱がアルミ素材の間仕切りで、軽量で施工期間が短いというメリットを持ちます。コストが安価のため導入しやすいことも魅力です。一般的な製品は不燃性が低いものの、不燃仕様を選ぶこともできます。

 

●ガラス

ガラス素材は、透過性やデザイン性の高さが魅力です。明るくおしゃれに仕切りたい、圧迫感を軽減したいという場合に向いています。透明なガラスのほか、半透明やカラーガラスなども選べます。透明なガラスにデザインシートやロゴシートを張り、プライバシーを確保することも可能です。

 

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●木製

自然素材のもつ温かみやデザイン性の高さが魅力です。優しい雰囲気が演出でき、おしゃれなインテリアにも馴染みます。木の種類には、ぬくもりのある無垢材やアジアンテイストのラタンなどが使われています。ルーバーや透かし模様などデザインも豊富で、パーテーション自体がアクセントやオブジェになります。

 

●クロス張り

オフィスのローパーテーションやクリニックで活用されている衝立などには、クロス張りの製品もあります。表面にカラフルなクロスが張られていることで、オフィスを明るく柔らかい印象にします。また、クロス素材の衝立やスクリーンは軽量で安価のため、簡易的に仕切る際におすすめです。

 

●アクリルやポリカーボネート

アクリルやポリカーボネート

アクリルやポリカーボネートは、主に卓上パーテーションや衝立に使われています。ガラスと同様に透過性やデザイン性が高い上に、軽量であることが魅力です。衝立のなかには連結できるタイプもあり、簡易パーテーションとしてオフィスや店舗など幅広く活用されています。

 

設置方法による選び方

●固定式

固定式

ハイパーテーションは、施工時に天井や床、壁などに固定します。天井の高さまであって重いため、工事を行ってしっかりと設置します。また、ハイパーテーションの1つであるLGS造作間仕切りは、一度建てると移設ができません。仕上げ材が豊富だったり、曲線に建てられたりといったメリットがある一方、位置を変える際は解体することになります。

 

●可動式

施工型パーテーションは、解体して移設できることから可動式パーテーションとも呼ばれています。簡単に動かせるもののことではなく、移設できるものを『可動式』といいます。ローパーテーションについても、解体して別のレイアウトを組んだり、移設したりできることから可動式の1つと言えます。

 

●移動式

簡単に移動できるパーテーションは、移動式と呼ばれます。キャスター付きや軽量な衝立やスクリーンのことを指すだけでなく、スライディングウォールも含まれます。スライディングウォールは、天井に取り付けたレールからパネルを吊り下げ、手動や電動でパネルを動かします。使わないときはパネルを収納でき、必要に応じて仕切って広い部屋を有効活用します。

 

●自立式(置き式)

衝立やスクリーンなど、床や壁、天井に固定しないタイプを自立式(置き式)と呼びます。キャスターや脚が付いていて、置くだけで簡単に設置できます。比較的安価で設置工事が不要なため、導入しやすいことが魅力です。周囲の視線を遮り、集中しやすい環境を簡易的に作ることができます。

 

パーテーション工事の費用はいくらかかる?

設置工事には様々な費用がかかります。ここでは、オフィスでよく活用されている施工型パーテーション工事について、かかる費用や納期を詳しく解説します。

 

施工型パーテーション工事の項目

設置工事には、主に次のような項目の費用がかかります。

 

●部材費

パネルや支柱、レール、巾木などの材料費。パーテーションの種類や天井の高さ、新品か中古かによっても値段が異なります。

 

●施工費

パーテーションを組み立てる工事にかかる費用。スチールやアルミ、ガラスといった素材によって施工手順が異なるため、費用にも差が出ます。なかでは、アルミパーテーションがもっとも安価に施工できます。

 

●運搬費

パーテーションの部材を運搬する車両費や、荷積み・荷下ろしをする作業員にかかる費用を指します。施工型パーテーションは頑丈で重いため、トラックの手配や作業員の確保が必要になります。

 

●養生費

部材の運搬や切断の際に、現場を汚したり傷つけたりしないように保護材を使用します。例えば、ビルの共用部の床や壁、エレベーター内、オフィス内などに、板を敷いたり、壁にプラダンや養生シートを張ったりします。

 

●残材処分費

施工型パーテーションは、レイアウトや現場の状況に合わせてパネルや支柱を切断して組み立てます。切断後は残材や破片が発生するため、処分に費用がかかります。

 

●諸経費

工事を行う際は、ビルの管理事務所への申請や消防署への届け出、現場管理など様々な手間や準備が必要になります。それらは諸経費として見積られることが多いでしょう。また、デザイン費や設計費などが別途見積りに加えられる場合もあります。

 

施工型パーテーション工事費用の目安

工事にかかる費用の目安を、項目ごとに表にまとめました。検討する際の参考にして下さい。

 

施工型パーテーション設置工事 費用の目安
項目 パーテーションの種類 一般的な費用相場 オフィスボールの価格
新品(w900)  中古 新品
材料費 アルミパーテーション 25,000円程度 7,400円~ 12,000円~
スチールパーテーション 40,000円程度 12,400円~ 22,500円~
ガラスパーテーション(アルミ) 40,000円程度 12,900円~ 14,080円~
ガラスパーテーション(スチール) 70,000円程度 25,800円~ 29,500円~
施工費 15,000円~50,000円/㎡ 程度
運搬費 50,000円程度
養生費 5,000円~20,000円程度(範囲による)
残材処分費 20,000円~50,000円
諸経費 全体の5%~10%程度

 

パーテーション設置工事とは?メリットや選び方を解説【まとめ】

今回はパーテーション設置工事のメリットや選び方、かかる費用について詳しく解説しました。パーテーションで空間を仕切ることで、プライバシー確保や防音・遮音に役立ちます。パーテーションにはたくさんの種類があり、スタイルや素材、設置方法から選ぶことができます。なかでも、施工型パーテーション設置工事の際は、部材費のほかに施工費や養生費、残材処分費などがかかります。種類によっては発注から施工までに時間を要するタイプもあるため、設置工事を検討している場合は、早めに専門業者にご相談下さい。

 

 

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