オフィスの床に敷くカーペットの色といえばグレーが定番です。
現在のオフィスの床材の主流であるタイルカーペットが普及し始めたころ、グレーだと蛍光灯の照明の色とのバランスが良く、また、紙くずなどの床のゴミが目立ちにくいということで広く採用されるようになりました。
しかし、現在はグレーだけでなくさまざまな色の床材を選ぶオフィスが増えています。
そこで、オフィスのカーペットの色が人に与えるイメージについて考えてみましょう。
色の種類によっては人の感覚に与える作用が異なる
色にはその種類によってさまざまな印象を人に与えます。
色彩によって喚起される感覚が異なると言ってもよいでしょう。
たとえば、暖色系は温かみを感じさせ、寒色系はクールでスタイリッシュな印象を与え、また、ナチュラル系(アース系)なら癒やし効果があるといった具合です。
この作用を生かせば、オフィスで働く人たちがより快適で働きやすくなるオフィスを実現することもできるでしょう。
事務部門のオフィスにおすすめのナチュラル系
デスクワークが中心となる事務部門のオフィスには、ナチュラル系・アース系のカーペットがおすすめです。
長時間にわたってデスクに向かっているとどうしてもストレスが溜まります。
そのストレスを解消するのに、癒やし効果が期待できる緑など自然の植物の色が役に立つでしょう。
また、目にする色の種類によって人の感じる体感温度も変わるものなので、エアコンの影響が強い夏場はローパーテーションを使って暖色系を効果的に取り入れるなどもおすすめです。
ワンポイントで黄色を入れると発想が豊かになる効果も期待できます。
営業部門のオフィスにおすすめの寒色系
営業部門では、出入りが激しくオフィスに留まる時間が短い傾向にあるため、瞬時に頭を切り替えられる寒色系の色がおすすめです。
白や青のカーペットを採用することで、営業マンの集中力を高める効果も期待できます。
ただ、寒色系一色だと意欲の減退にもつながるため、ところどころに赤や黄色などのビタミンカラーを取り入れるとよいでしょう。
まとめ
どんな効果を期待するかによってカーペットの色を変えましょう。
以上のほかに、受付には来客の印象を良くする暖色系、リフレッシュルームには癒やし効果のあるナチュラル系など、場所ごとにふさわしい色があります。
カーペットの色を選ぶ時は、その空間で働く人がその色からどんな作用を受けるかをよく考えて選びましょう。
色選びがうまくいけば社員の労働意欲が向上し、それが業績アップにつながることも期待できます。