オフィスのリノベーションは、従業員の変動や働き方の変化、老朽化が進んだ場合に必要となります。しかし、漠然と考えてはいるけど何から手を付ければ良いのかわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、事例紹介だけでなく、費用相場や手順など網羅的に解説します。
リノベーションとは?
「リノベーション」とは、直訳すると改修や刷新という意味で、建物や内装を改修して現状より性能や機能を上げ、新たに価値を与えることを指します。古民家リノベーションが良い例で、建物や設備が古くなり価値が下がってしまった古民家を、カフェやコワーキングスペースとしてアップデートさせます。
とはいえ、同じような意味で使われる場合もあるため、臨機応変に使い分けると良いでしょう。
≫【リフォーム】内装リノベ工事でおしゃれな店舗にするメリット
オフィスリノベーションの種類と費用相場
リノベーションといっても、工事の規模によって種類や費用が異なります。ここでは、リノベーションの種類と、費用相場を紹介します。ただし、費用相場は現場の状況や内装のグレードによっても異なるため、あくまで概算費用として記載します。
フルリノベーション
フルリノベーションは、内装や設備などをすべて新しく作り変えます。オフィスの規模によりますが、かなり大がかりな工事となるため、ある程度まとまった予算が必要です。坪単価(約3.3㎡あたりの単価)でいうと10万~30万が費用相場となります。
部分リノベーション
部分リノベーションは、オフィスの一部分だけを改修する工事となります。工事箇所を一部の部屋だけに絞ったり、天井や壁、床といった部材に絞ったりする場合があります。
工事内容 | 単価 |
造作壁 | 5,000円/㎡~ |
パーテーション | 7,400円/枚~ |
クロス | 1,200円/㎡~ |
塗装 | 1,000円/㎡~ |
フロアタイル | 4,000円/㎡~ |
フローリング | 55,000円/6帖~ |
タイルカーペット | 3,000円/㎡~ |
トイレ | 100,000円/箇所~ |
洗面化粧台 | 200,000円/箇所~ |
照明交換 | 10,000円/箇所~ |
≫ 100万円以内で行える内装工事とは?リフォーム事例を紹介
おすすめのリノベーション業者を選ぶ流れ
リノベーションを行う場合、工事業者を選ぶ必要があります。ここでは、業者を選ぶ流れを紹介します。
① まず1社と打合せ
オフィスリノベーションの方針が決まった段階で、まずは1社と打合せを行います。業者の探し方は、インターネットで探す方法が一般的です。HPを確認し、オフィスの内装工事の施工事例が豊富な業者を選ぶと良いでしょう。
② 2社に合見積もり
1社から見積が来たら、価格の整合性を確認するために追加で2社程度見積を依頼しましょう。その際、1社目の業者が設計したレイアウトが気に入ったのであれば、同じ仕様にて見積を依頼して価格の比較を行います。色々なレイアウトを提案してほしい場合は、新たにレイアウト設計をお願いしても良いでしょう。
③ 金額比較や担当者との相性により決定
合計3社からの見積が揃った時点で、業者の比較を行いましょう。比較検討の際、金額が極端に安い業者には注意が必要です。他の業者では見積に入っているような細かい項目が抜けている可能性があります。他社の見積と項目の比較も行い、適正な価格を把握しましょう。
リノベーションを成功させるポイント
リノベーションを成功させるために、いくつかポイントがあります。ここでは、3つのポイントを紹介しますので、オフィスリノベーションを進める前に必ず確認しておきましょう。
1. 管理会社に確認
リノベーションを行う前に、管理会社に確認を行いましょう。
具体的な確認事項としては、
- リノベーション工事が可能かどうか
- 工事や現地調査の際に申請書は必要かどうか
- 工事を行って良い時間帯など条件の確認
- 原状回復工事について
これらを確認する必要があります。これらの条件によっては、工事費用が変動する可能性もあるため、業者へ見積依頼する前に必ず確認してきましょう。
2. 予算、目的に応じてリノベーション範囲を決める
予算に応じて、リノベーション範囲をある程度決めておきましょう。フルリノベーションの坪単価目安としては10万~30万程度ですので、予算に合わない場合は部分的なリノベーションを検討する必要があります。予算が合わない可能性がある場合は、リノベーションするエリアの優先順位を決めておくことをおすすめします。
3. リノベーション中の業務体制
工事前に、リノベーション中の業務体制を整えておく必要があります。工事中もオフィス内で業務を行う場合、工事をするエリアを分割して、工事の進捗に合わせながら業務スペースを移動するといった計画が必要です。
リノベーションの具体的な流れ
リノベーションを行うにあたって、具体的な流れを紹介します。リノベーションをスムーズに進めるために、ここで紹介する流れを把握したうえでリノベーションの計画を行いましょう。
1. リノベーションの範囲を決める
まずはリノベーションの範囲を決めます。フルリノベーションを希望する場合でも、予算が合わなかった場合、部分的なリノベーションに変更せざるを得ない可能性があります。そのため、まずはどのエリアを優先したいのかを決めておきましょう。
2. 管理会社に確認
リノベーション範囲の決定後、管理会社に問い合わせを行いましょう。そもそも工事の可否や工事する場合の条件、原状回復工事についてなど、あらかじめ確認をしておきましょう。特に、工事申請を出す必要がある場合、着工の何日前までに提出が必要かを聞いておきましょう。
3. スケジュールの立案
次に、スケジュールの立案を行いますが、このタイミングでは工事にどのくらいの期間がかかるかわからないため、工事期間以外の項目をまとめます。具体的には、工事を完了したい日を決め、そこから逆算でスケジュールを組み立てます。
4. 業者選定、レイアウトの相談
まずは1社目の業者を選定し、レイアウトの相談を行います。おおよその金額感を打合せ段階で確認してみて、大幅に予算を超えそうであれば部分リノベーションの相談もしてみましょう。
5. 合見積もり
1社目からレイアウト図や見積書、工程表をもらったら、合見積もりを徴収しましょう。他社と比較することで適正な価格を見極めたうえで社内でも協議し、業者を決定します。
6. スケジュールの調整
工事期間が決まったら、全体のスケジュールを見直しましょう。工事の完了予定日からの逆算で着工日が決まるはずです。着工に合わせて備品の移動などが発生するため、そのような細かい流れもスケジュールに落とし込むことが重要です。
7. 業務体制の整備、社外周知
工事期間中の業務体制を検討し、社内周知を行いましょう。同時に、来訪する可能性のある取引先などにも、通達しておくことをおすすめします。
8. 工事、引き渡し
工事完了後に検査を行い、問題が無ければ引き渡しとなります。工事中、停電や断水などを伴う場合もあります。業者と細かな打合せが必要となりますので、状況に応じて対応しましょう。
当社施工のオフィスリノベーション事例
ここでは、当社で行ったオフィス内装工事の事例を3つ紹介します。
オフィス内の部分リノベーション
こちらの事例は、オフィスを部分的に改修した事例です。パーテーション工事、セキリュティ工事、電気工事、クロス工事を行いました。部分的な工事でしたので、1日で工事が完了しております。
執務室、打合せ室の増築
こちらも部分リノベーションの事例ですが、ガラスパーテーションを設置して執務室や打合せ室を増築しました。間仕切り工事のみですので、工事は1日で完了しております。
オフィスの間仕切り施工と内装仕上リノベ―ション
こちらの事例は、天井壁の塗装、床のタイルカーペット張替え、パーテーション工事を行いました。工事エリアは、エントランス、執務室、会議室、役員室で、オフィス全域にわたって工事を行いました。工事期間は3日間で完了しております。
オフィスのリノベーション事例3選を紹介!費用相場や手順も解説
本記事では、オフィスのリノベーションについて、費用相場やリノベーションの流れ、当社の施工事例を紹介しました。当社では、オフィスの内装工事を専門に行っており、予算に応じてご提案させていただきます。リノベーションを検討されている方は、お気軽にご相談ください。