オフィスラウンジは、ミーティングや従業員のリフレッシュに利用されるだけでなく、ソロワークやイベントなど幅広い用途に活用できます。働き方が多様化するなかで、導入を検討している企業も多いことでしょう。今回はオフィスラウンジのメリットやレイアウト、設置すべき家具や導入事例についても詳しく解説します。
オフィスラウンジとは
最初に役割やデザインなどの基礎知識について詳しく解説します。
オフィスラウンジとは
くつろぎ感があって心地よいオフィス内の多目的スペースのことを言います。開放感があって快適な空間であることが求められます。幅広い用途に活用され、企業によってはリフレッシュスペースやカフェテリアと呼ぶ場合もあります。
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オフィスラウンジの役割って?
業務上のオンの場面に使われるだけでなく、従業員の休憩やリフレッシュスペースとしてオフの場面でも活用されます。オンの場面では、例えばソロワークや調べもの、集中作業、ミーティング、研修などの際に利用されます。また、広さを活かして社内のイベントや交流会、サークル活動などに活用される場合もあります。
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オフィスラウンジのレイアウトとデザイン
ゆったりとしたレイアウトや、執務スペースとはガラッと異なるデザインが好まれます。用途や目的によってレイアウトやデザインは変わります。例えばリラックスを目的としたスペースなら、執務スペースより照度を落とし、ホテルのラウンジやリビングのような雰囲気の空間づくりをしましょう。
オフィスラウンジ設置のメリット
次に、オフィスにラウンジスペースを設けるメリットや効果を解説します。
オフィスコミュニケーションの活性化
オフィスラウンジは、社内のコミュニケーション活性化に役立ちます。コロナ禍以降、毎日出社することが当たり前ではなくなりました。時間と労力をかけて出社しなくても、テレワークやリモートワークで成り立つ業務が増えています。
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せっかく出社するなら、オフィスでしか体験できないことが求められます。その1つが対面でのコミュニケーションです。同僚や上司と、ラウンジの気軽な雰囲気のなかで情報交換や情報共有することで、業務やプロジェクトがスムーズに進められるようになります。自分では思いつかないアイデアや解決方法が見つかることもあるでしょう。
業務効率アップ
業務に合わせて場所を選べれば、業務効率アップが期待できます。従来のオフィスでは、基本的に全ての業務を自席で行うスタイルでした。しかし、働き方が多様化するなかで、オンラインや部署を超えたプロジェクトで業務を遂行することも増えています。
手軽にリフレッシュできる
オフィスラウンジでは、オフィスに居ながら手軽にリフレッシュできます。人が集中できる時間には限りがあります。一般的には大人でも90分程度と言われています。しかし、自席では休憩を取ったり、気分転換したりすることが難しいという人も多いのではないでしょうか。オフィスラウンジを使えば、カフェに行くほどの時間がない場合でも、手軽にリフレッシュできます。
フレキシブルに働ける
オフィスラウンジを設けることで、フレキシブルに場所を選んで働けるようになります。従来のオフィスでは、打ち合わせは会議室やミーティングスペースで行っていました。しかしラウンジを利用すれば、ソファで打ち合わせを行うことも可能になります。
オフィスラウンジに設置すべき家具6選
続いて、オフィスラウンジを上手に活用するためにはどんな家具を設置すべきか解説します。
テーブル&チェア
テーブルとチェアの組み合わせは、ミーティングにも休憩にも使いやすいポビュラーなスタイルです。テーブルやチェアの脚にキャスター付きの製品を選んでおくと、移動がスムーズになります。また、テーブルの天板の形や脚の本数にはバリエーションがあります。
例えば天板には円形や正方形があり、脚は4本脚やT字脚などがあります。それぞれの特徴を表にまとめたので、選ぶ際の参考にして下さい。
オフィスラウンジで活用できるテーブルの種類と特徴 | |||
脚の本数 | 1本脚 | 4本脚 | T字脚(U字脚・ロの字脚) |
天板の形 | |||
円形 | ・カジュアルな雰囲気 ・席を追加しやすい ・やや安定感が劣る |
・カジュアルな雰囲気 ・安定感があり、4方向から利用可 ・立座りの際、脚が邪魔になる |
― |
正方形 | ・ソロでもグループでも可 ・立座りしやすい ・やや安定感が劣る |
・複数台つなげられる ・安定感があり、4方向から利用可 ・立座りの際、脚が邪魔になる |
・ソロワークや2人での利用 ・安定感がある ・2方向しか座れない |
長方形 | ― | ・グループ向き ・主に長辺側から利用 ・ベンチタイプの椅子は向かない |
・立座りしやすい ・ベンチタイプの椅子も可 ・短辺側は座れない(座りにくい) |
楕円形 | ― | ・グループで囲んで使いやすい ・短辺側も利用可能 ・立座りの際、脚が邪魔になる |
・グループで囲んで使いやすい ・短辺側も利用可能 ・スペースが必要 |
台形(長台形) | ― | ・コミュニケーションしやすい ・複数台組み合わせでレイアウト自在(2台で六角形、3台で三角形など) |
・壁付けの奥の席でも出入りしやすい ・ボードやモニターが見やすい ・2方向しか座れない |
雲型・卵型 豆型など |
・コミュニケーションしやすい ・席を追加しやすい ・やや安定感が劣る |
・曲線が柔らかい雰囲気 ・遊び心や華やかさがある ・スペースが必要 |
・立座りしやすい ・遊び心や華やかさがある ・短辺側は座りにくい |
ソファ
リラックスやくつろぎを目的とする場合は、ソファが向いています。とくにローバックのソファは、ゆったりとした雰囲気の空間にぴったりです。自然と人が集って交流でき、一体感や新しいアイデアも生まれやすくなります。ソファテーブルを置けば、ミーティングやPC作業、コーヒーブレイクなどの際に便利です。
ハイバックソファ
ハイバックは、ファミリーレストランなどでも見かけるタイプのソファです。肩や頭まで隠れる背もたれがあるため、向かい合わせに配置すると半個室のような囲われた空間になります。じっくり話したいときや、細かな情報共有をしたいときなどに最適です。
一人用ソファ
一人で落ち着いて考え事をしたいときやモバイルワークをしたいときには、一人用ソファが向いています。ゆったりと座れるソファ席では、適度なリラックス感によって集中力や仕事の質を高められることが期待できます。また、ソファがパネルで囲まれたタイプは、モバイルワークに最適です。程よいプライベート空間では、電話業務やオンライン会議への参加なども可能になります。
ハイテーブル&ハイチェア
ハイテーブルでは、立ったままの気軽なミーティングや立ち話ができます。ハイテーブルに合わせてハイチェアを置けば、カフェのカウンター席のようになります。向かい合ってかしこまると話しにくい内容でも、横並びだと話せることもあるでしょう。また、カウンター席は一人でも利用しやすいというメリットがあります。窓に向いた席は、外が眺められるので気分転換にも最適です。
プランターボックス
プランターボックスを使えば、ゆるやかに空間を仕切れます。プランターボックスとは、植物の鉢植えをいくつか並べられる、プランター型のパーテーションのことです。オフィスラウンジは、開放感があってくつろげることが求められます。グリーンを取り入れることで、リラックス感や快適性がアップします。ゆるやかに視線を遮れるため、開放感も損なわれません。
おしゃれなオフィスラウンジの導入事例
最後に、おしゃれな導入事例を5つ解説します。
カフェスタイルの事例
カフェスタイルのおしゃれな事例です。オフィスラウンジ内にカフェコーナーを設け、自由にコーヒーなどを飲みながら、ミーティングや作業ができるようにしています。内装はビンテージ感のある濃い木目が印象的で、落ち着いた雰囲気になっています。執務スペースとは気分を変えられるように、照明はダウンライトを使って空間全体の照度を落としています。
リビングライクな事例
まるで家のリビングにいるような、リラックス感やくつろぎを感じられる事例です。ソファの背をローバックに揃えることで、空間に余白を生み出しています。大きな窓は外とのつながりが感じられ、開放感や広がりをもたらしています。
ホテルライクな事例
ホテルのラウンジをイメージさせる事例です。内装にはシックな色味を使い、ラグジュアリーな印象にしています。家具も皮張りの一人用ソファやガラステーブルを使うことで、洗練された雰囲気を演出しています。落ち着いて作業をしたいときや、じっくりと意見交換したいときなどに活用できます。
グリーンを取り入れた事例
オフィスラウンジにグリーンをふんだんに取り入れている事例です。グリーンを置くことで、空間がゆるやかに仕切られ、パーテーションの代わりになっています。オフィスグリーンには仕事での緊張感やストレスを緩和し、リラックスさせる役割があります。パソコン作業で疲れた目も癒してくれるでしょう。
遊び心のある事例
アートのような壁紙を使い、遊び心のある空間づくりをしている事例です。創造性を刺激する環境では、自由な発想で新しいアイデアが生まれやすくなります。カジュアルな雰囲気のなかでは、仲間との会話が弾んで、社内のコミュニケーション活性化にもつながるでしょう。
【事例有】オフィスラウンジとは?設置のメリットや家具を解説【まとめ】
今回はオフィスラウンジの基礎知識をはじめ、設置メリットや家具、導入事例についても詳しく解説しました。オフィスラウンジはくつろぎ感があって居心地がよく、多目的スペースとして幅広い用途に利用されます。
オフィスラウンジがあれば、業務や気分によって働く場所を選べるようになります。自席でほとんどの業務を行う従来のスタイルから脱却し、快適で出社したくなる魅力あるオフィスに変わることが期待できます。