オフィスのエントランスやロビーは、来訪者の第一印象を決める大切な場所です。企業の顔とも言える空間は、おしゃれでかっこよく見せたいですよね。今回は、オフィスエントランスや受付をおしゃれに見せるコツや、木目調のおしゃれなデザイン事例3選を解説します。ぜひオフィス移転やリニューアル時の参考にして下さい。
オフィスエントランスとは?
まず、オフィスエントランスとはなにか、どのような役割があるのかを解説します。
オフィスエントランスとは
オフィスの出入り口付近にある仕切られた空間をいいます。クライアントや取引先を出迎える場所であることから、会社のイメージアップに繋がる、おしゃれで心地よい空間であることが求められます。また、エントランスは来訪者や従業員など多くの人が出入りするため、セキュリティ性や利便性を兼ね備えておく必要があります。
オフィスエントランス・受付・ロビーの役割5つ
エントランスやロビーの役割は、次の5つが挙げられます。
●来訪者の受付と案内
オフィスエントランスは、来訪者を受付けて案内をする役割を担うエリアです。受付カウンターや電話、タブレットを置き、用件によって担当者や従業員につなぎます。ソファや椅子、テーブルなどを設置しておくと、来訪者の待ち合いや簡易的な商談コーナーとして利用できます。
また、エントランスやロビーからの動線も重要です。応接室やミーティングスペースに案内する際は、動線が短くて分かりやすいとスムーズです。
●企業イメージやビジョンを伝える
オフィスエントランスは、企業イメージやビジョンを伝える役割もあります。エントランスは来訪者が最初に目にする空間なので、デザインや色にこだわることで、企業らしさを演出できます。
●自社の主力商品やサービスのPRスペース
エントランスは、自社の商品やサービスのPRスペースとしても活用できます。エントランスやロビーに自社の主力商品や新商品、サービスなどの展示・掲示スペースを設けることで、来訪者の目にとまりやすくなります。新たなビジネスチャンスが生まれたり、商談時の話題になったり、企業や商品のPR効果が期待できます。
●従業員のモチベーションや帰属意識のアップ
おしゃれで心地よいエントランスやロビーは、従業員のモチベーションや帰属意識を高める役割も期待できます。出社時や外回りから戻った際に、エントランスが素敵だと誇らしい気持ちになるでしょう。
●セキュリティ性アップ
エントランスはオフィスのセキュリティ性をアップさせる役割も担います。出入口を入ってすぐに執務室があると、外部の人や不審者の侵入を防ぎにくくなります。執務室には従業員がいるだけでなく、パソコン等の機器類や重要書類などもあります。
オフィスエントランス・ロビーをおしゃれに見せるコツ5つ
エントランスを魅力的にデザインすることで、ブランディングや企業イメージの統一を図ることにつながります。次は、おしゃれに見せるコツを5つ解説します。
コンセプトを決めておく
オフィスのエントランス・ロビーづくりでは、最初にコンセプトを決めておくことが大切です。企業の顔とも言える重要な場所であるため、自社のイメージやビジョンと合う内装にすることが望ましいでしょう。例えばコンセプトには、親しみやすさを感じられる空間にしたい、おしゃれなデザインで創造性を表現したい、自社製品のPRの場にしたい、などが考えられます。コンセプトを決めておくことで、内装に使う色、素材などの選択肢が変わります。
エントランスサインにこだわる
おしゃれに見せるためには、社名サインやロゴ看板にもこだわりましょう。エントランスサインは、来訪者がオフィスに入って最初に目に入るもので、企業のイメージに直結します。サインの作り方や素材には色々な種類があります。
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一般的なタイプは、ステンレスやアクリルなどの素材を使った切り文字や、金属製のプレートに文字やシートを貼ったものなどです。また、近年LEDサインも人気が高まっています。サイン自体が光るため、インパクトがあって印象に残りやすいと言えます。
色の効果を利用する
エントランスのデザインでは、色の効果を利用することでもおしゃれに見せられます。コーポレートカラーを使って会社のブランディングに活用したり、色の持つ心理効果を利用したりする方法があります。
狭いエントランスでも開放感を出したい場合は、白やベージュを使うと実際より広く見えます。内装色の与える印象を一覧にしたので、選ぶ際の参考にして下さい。
エントランスの内装色が与える印象 | |||
色の特徴 | 見え方 | 色名 | 心理的効果(イメージ) |
膨張色 進出色 |
実際より大きく、前に飛び出して見える | 白 | 理想の高さ、清潔さ |
オレンジ | 親しみやすさ、楽しさ | ||
赤 | 情熱、エネルギッシュ | ||
黄色 | 明るく前向き、創造性 | ||
茶色 | 安心感、安定感 | ||
収縮色 後退色 沈静色 |
実際より小さく、奥にあるように見える | 青 | 誠実さ、知性 |
緑 | リラックス、生命力 | ||
紫 | 創造性、神秘的、高貴 | ||
グレー | 上品、洗練 | ||
黒 | 重厚感、かっこよさ |
コンセプトにあった素材を選ぶ
エントランス・ロビーづくりでは、コンセプトに合う素材を選ぶことも大切です。例えば塩ビタイルやステンレス、石材などはスタイリッシュな印象になり、クロスやカーペット、木、レンガなどはナチュラルな雰囲気に合います。ガラスを使って企業の透明性を表現したり、グリーンを用いて生き生きとした雰囲気にしたり、内装材もイメージづくりに活用できます。
ライティングに工夫する
ライティングの工夫によっても、オフィスエントランスをおしゃれに見せられます。主な照明の種類には、ダウンライトやペンダントライト、スポットライト、壁や天井に反射させる間接照明などがあります。
光源色には白っぽい昼光色や太陽光のような昼白色、あたたかみのある電球色などがあるため、コンセプトに合った色を選ぶようにしましょう。複数の照明器具を使う場合は、色味を揃えることで統一感がでて、おしゃれにまとまります。
木目調のおしゃれなオフィスエントランス・ロビー事例3選
最後に、木目調デザインのおしゃれな事例3選を解説します。
ナチュラルで明るい雰囲気のエントランス事例
グリーンを使って、ナチュラルで親しみ感のあるエントランスになっています。明るい色味の木目調クロスは、ヘリンボーン柄を選ぶことでワンランク上のおしゃれなデザインになっています。社名サインはグリーンに映える白を選び、厚みを持たせることでハッキリと目立たせています。明るくて入りやすいエントランスは、来訪者をリラックスさせ、親しみやすさやポジティブな印象を与えてくれます。
シックで落ち着いた印象のエントランス
次の事例もグリーンを使った事例です。こちらの事例では、黒を合わせてことで、落ち着いたシックな印象のエントランスになっています。同じ素材でも、併せる色によって雰囲気が大きく変わります。また、ライティングは空間全体の照度をやや落とし、スポットライトでサインを照らすことで、落ち着きのある雰囲気を演出しています。
狭いエントランスをすっきりと見せている事例
木目調デザインのパーテーションを使い、狭いエントランスをすっきりと見せています。広い面積が取れなくても、アルミパーテーションを使って圧迫感のない空間にしています。ステンレス切り文字の社名サインは、脚を付けることで、立体的で高級感のある仕上がりになっています。
オフィスエントランス・受付をおしゃれに見せるコツと事例3選【まとめ】
オフィスの顔とも言えるエントランスは、来訪者の受付と案内をする場所であるだけでなく、企業のイメージやビジョンを表現したり、従業員のモチベーションや帰属意識をアップさせたりといった役割も担います。また、おしゃれに見せるためには、まずコンセプトを決めておくことが大切です。サインや色、素材をコンセプトに合わせて選び、ライティングにも工夫しましょう。ライティングでは、器具の種類と併せ、色味もイメージに合うものを選んで下さい。またエントランスづくりでは、セキュリティ性や動線もしっかり検討しましょう。