美容室を開業したい場合、内装工事の相場がどのくらいなのかは気になるポイントですよね。そこで今回は、美容室の内装工事の相場や知っておきたいポイント、内装工事費用を抑えるコツをご紹介していきます。美容室の開業を控えている方は、ぜひ記事内容を参考にしてください。
美容室の内装工事の費用相場は物件のタイプによって変わる
内装工事は、居抜き物件か新装物件かによっても金額が大きく変わります。まずはそれぞれの価格の相場から解説していきます。
新装物件の場合
美容室の規模が20坪だと仮定すると、新装物件の場合坪単価は約30万円~40万円ほどです。こちらでは店舗の規模を20坪だと仮定していますが、必要な設備の工事は10坪ほどでも変わらないので、10坪ほどの美容室を開業したい場合は、ご紹介した坪単価よりも高額になります。一方で、30坪や50坪など、規模が大きくなればなるほど坪単価は安くなります。また、美容室は内装工事とはまた別にシャンプー台やパーマ用の機器など専用の器機に費用が発生します。どの機器を選ぶかによって価格が大きく異なるので、開業を考えているなら内装工事費用だけではなく、使用する機器の相場も調べて、開業に必要な予算を事前に把握しておきましょう。
改装物件【美容室タイプ】の場合
元々美容室用に使える設備が整っている物件を改装する場合、その設備の工事がなければ、美容室の規模が20坪だと仮定すると1坪15万円~30万円ほどが相場です。ですが、トイレなどの水回り位置を変えた場合、新装物件の内装工事と同じくらい工事費用が発生することもあるので、改装物件を内装工事する際はなるべく元々の設備を利用した方が費用を安く抑えられます。
居抜き物件【元美容室】の場合
美容室用の設備や家具などが残った状態の居抜き物件は、新装や改装以上に工事費用が抑えられます。相場は坪単価大体12万円~20万円となっていて、20坪ほどの物件なら300万円前後で工事を行うことが可能です。居抜き物件は費用の節約につながるのが一番のメリットですが、その分以前あった物件の間取りに縛られやすいというデメリットもあります。美容室は内装のデザインも集客には欠かせない大事な要素なので、節約も大事ですが、清潔感あり居心地が良い内装、デザインなども意識して考えていきましょう。
美容室の内装工事費用を安くするには?
ここからは美容室の内装工事費用を抑えるポイントをご紹介していきます。今後内装工事を行う予定がある方は、こちらの内容もチェックしてみてください。
美容室のコンセプトをしっかり固める
美容室を開業するなら、まずはコンセプトを明確にしましょう。コンセプトをハッキリと固めれば、「エステサロンのような落ち着いた空間」、「アジアンテイストな内装」などそのコンセプトに合った内装のイメージがしやすくなります。美容室はスタッフの技術も集客につながる要素ですが、コンセプトや店舗の内装も大事なポイント。実際に店舗の外観や内観を写真で見て「素敵なお店だな。次髪切る時はこの美容室に行ってみよう」と思うこともあります。とはいえ、コンセプトを固めて理想通りの内装工事をすると、かえって費用がかさんでしまうこともあるので、内装工事を行う際は優先順位を決めて、特に重要な部分に絞って内装を考えることをおすすめします。
複数の業者の相見積もりを依頼する
内装工事を依頼する際は、最初からひとつの業者に決めるのではなく、複数の業者に内装工事の見積もりを依頼するようにしましょう。最初からひとつの業者に決めてしまうと、思った以上に予算がかかってしまうことも。条件や見積もり額は業者によって違うので、必ず相見積もりをして相場を確認してください。また、業者を選ぶ時は、その業者の公式ホームページなどを確認するのもおすすめです。公式サイトには、その業者が手掛けた内装工事の事例が紹介されていることも多くあります。事例をチェックして「雰囲気が好み」など、「良いな」と思う点があるならまずは見積依頼をしてみましょう。
DIYでできるところは自分たちでする
内装費用をなるべく抑えたいなら、できる部分の内装工事を自分たちで行う、という方法もあります。天井などは配管などが多くあり、これを隠すことも多いですが、中には敢えて見えた状態のままで天井を作ることも。むき出しにすることで、逆にお洒落に見えることもあるので、美容室のコンセプトや内装の雰囲気に合っているならスケルトン天井の内装にするのもおすすめです。また、壁や床などもDIYができる部分。コンクリートを敢えてむき出しにしても良いですし、クッションフロアやタイルシートなどを貼って雰囲気に合った内装にすることもできます。
自分たちの手で内装を行えば、より店舗に愛着も持てます。ですがその一方で内装によっては逆に費用が掛かってしまうことも。時間もかかるため、短期間で内装工事を行いたい場合などは専門の内装業者に依頼しましょう。電気や水道・ガスの配管工事は資格がなければできません。電気工事士や給水装置工事主任技術者、下水道排水設備工事責任技術者、簡易内管施工士などの資格です。壁や床などは自分たちでできたとしても、電気や水道といった設備に関係する部分は業者に依頼するようにしてください。
一括で対応してくれる業者に依頼する
内装工事には多くの工程があります。その工程ごとに業者を変えてしまうと、より費用がかかってしまいます。一方、業者の中には内装工事の工程を一括して受け持ってくれるところも多いので、費用を抑えたいならこのような業者に依頼しましょう。多くの工程を一社で請負ってくれる分、連絡や打ち合わせなどのやり取りもスムーズに進めることができますよ。内装工事の費用を抑えたいなら、ぜひ一括で請負ってくれる業者に依頼してみてください。
【タイプ別】美容室の内装工事の費用相場は?安くするコツも紹介【まとめ】
美容室の開業は内装工事の他にもパーマ用の機器やシャンプー台などの設備も用意する必要があるため、費用がかかります。初期費用を節約したいなら、まず居抜き物件を探すのがおすすめ。また、内装工事費も業者によって異なるので、美容室の内装工事に関して経験がある複数の業者に相見積もりを依頼して、より条件が良い業者を探しましょう。今後、美容室の開業を控えている方は、ご紹介した内装工事の物件の相場や費用を抑えるコツを、ぜひご自身の開業に役立ててくださいね。