フリーアクセスフロア用コンセント【OAフロアコン】の種類を解説

今や、ほとんどのオフィスでOAフロア(フリーアクセスフロア)が採用されています。採用される理由の一つに通信関係のケーブルが床下に配線できる・整理できる、という理由がありますが、もう一つの理由として床の上にコンセントを設置できるという需要があります。

 

今回はOAフロアで使えるコンセントのタイプについて詳しく触れていきたいと思います。

 

OAフロアならではの魅力のひとつ「コンセント」

コンセント

OAフロア(フリーアクセスフロア)というのは多くのオフィスで採用されています。OAフロアは本来であればケーブルのような床の上に出てしまう配線を、すべて床下に収納することが目的です。見た目もスッキリとしますし、床下にケーブルを這わせることによって必要なところから電源を取り出すこともできるようになります。

 

床の上に配線が入り乱れているとホコリがたまりやすくなりますし、掃除も大変です。そうやってたまっていったホコリが故障や火事の原因となることもあります。何よりもその配線で足を引っかけてしまって、転倒してケガをしてしまうかもしれないリスクもあります。床の上にコードを含め何もかもを出したままにするのは、会社にとっても社員にとっても思っている以上にリスキーなのです。

 

OAフロアに設置できるコンセントなら、まさにこういったリスクを最小限におさえられることができるため魅力のひとつとなります。必要なところから電源を取り出せて、基本的にどのようなタイプであっても邪魔になりません。必要なときに必要なだけ使うという使用スタイルは、節電にもつながるでしょう。

 

OAフロア(フリーアクセスフロア)で使えるコンセントにはどのような種類があるのか?

OAフロア(フリーアクセスフロア)で使えるコンセントにはいろいろな種類やタイプがあります。ここからは具体的にどのようなタイプがあるのかを解説していきます。

 

収納タイプのコンセント

[インナーコンセント]

収納タイプのコンセントは「インナーコンセント」とも呼ばれます。収納タイプはその名前の通り、プラグを収納できるようになっています。そのため、コンセントを使うときもコンセントを使わないときもスッキリとした仕上がりになります。

 

基本的にはフタをぱかっと開けると、その中にコンセントの差し込み口があります。ロックをスライドさせてフタをぱかっと開けるタイプなどがあり、簡単にフタが空くようになっています。真四角になっているタイプや長方形になっているスタイルなど、その形はさまざまです。

 

ポップアップタイプのコンセント【アップコン】

アップコン

ポップアップタイプのコンセントは「アップコン」とも呼ばれます。ポップアップタイプという名前の通り、必要なときだけコンセントの差し込み口がポコンと飛び出すようになっています。目の前にぱっと差し込み口が出てくるので、プラグを抜き差ししやすい傾向にあります。

 

アップコンには丸い形のタイプや四角い形のものなどいろいろな形があります。学生時代の体育館にあった飛び出すタイプのコンセントをイメージするとわかりやすいでしょう。それがまさにポップアップタイプのコンセントです。うっかり足で引っかけてしまって、コンセントの差し込み口が飛び出してきてしまうようなこともありますので、その点は注意が必要です。

 

露出タイプのコンセント

[露出タイプ]

露出タイプのコンセントは名前の通り、コンセントの差し込み口が露出しています。収納タイプやポップアップタイプでは差し込み口が普段は隠されているのに対して、露出タイプは「ここに差し込み口があるな」というのが常にわかるようになっています。露出しているからこそ、いちいち探す必要がないというのが露出タイプの魅力でもあります。

 

露出タイプのコンセントには、さらにいろいろなものがあって、形の丸いタイプや形の四角いもの、差し込み口がひとつだけのスタイルや差し込み口が複数あるものなど選択肢は豊富です。

 

露出していることもあってデザイン性にこだわっているコンセントが多い傾向です。オフィスにマッチするようなカラーリングになっているタイプもありますし、当たったときに怪我をしないように角を丸くしているものもあります。

 

ワイヤリングタイプのコンセント

[ワイヤリングタイプ]

収納タイプのコンセント、ポップアップタイプのコンセント(アップコン)、露出タイプのコンセントも、一長一短はありますが、どれもOAフロア専用のコンセントです。ただ、OAフロアであることを最大限に活かせるコンセントは、ワイヤリングタイプのコンセントかもしれません。

 

ワイヤリングタイプのコンセントは、OAタップとよく似ています。違いはプラグ部分の形状が変わっており、OAフロアの下に設置してある専用のジョイントに接続することになります。

 

ワイヤリングタイプのコンセントであれば仮にレイアウトを変更するようなことがあっても、延長ケーブルのように伸ばすことが可能なので、床下の配線を引き直す必要がありません。配線工事不要でコンセントの位置を簡単に変えることができます。縦向きだったデスクを横向きにするというだけでも、それに合わせてコンセントの位置を変更していくことができるのです。

 

床下で動かしていくコンセントになりますので、やはりひとつひとつのパーツが素材からこだわって作られています。いろいろなものと組み合わせることによって、オフィスの移転だけではなくオフィス内のレイアウトの変更などにも柔軟に対応していくことができるでしょう。

 

フリーアクセスフロア用コンセント【OAフロアコン】の種類を解説【まとめ】

OAフロアで使えるコンセントというのはOAフロアならではの魅力のひとつに含まれています。せっかくOAフロアを採用するのであれば、やはりOAフロアで使えるコンセントもセットで採用していきたいところです。

 

OAフロアで使えるコンセントにもいろいろなタイプがありますので、使う用途や場所に応じて最適なものを選んでいくようにしましょう。

 

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