オフィスにおける造作工事とは?デザインやレイアウトについて解説

オフィスにおける造作工事は、リフォームやリノベーションを行う上で必須となります。本記事では、造作工事だけでなく造作壁、造作家具についても解説します。また、おしゃれなデザインにするポイント、施工事例なども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

造作工事とは

造作工事とは

造作工事とは、建物の内部にある部材を作る工事を指すことが一般的です。具体的には、木材で下地を組み、壁や天井のボードを貼る工事です。これらは、内装の形(基礎)を作る工事で、クロスなどの仕上げ材が貼れるような状態にしていきます。

 

また、「造作」がつく言葉としては、造作家具や造作建具、造作壁などがあります。造作家具や造作建具は、オーダーメイドで作った特注の家具や建具を指します。造作壁については、オーダーメイドというよりは、現場に合わせて製作するといった意味合いの方が一般的です。

 

造作壁について

造作壁は、現場に合わせて下地を加工してボードを貼る壁となります。造作壁の作り方は、LGS下地と木下地の2種類の施工方法があります。完成形は同じですが、LGS下地は金属製の下地を使用し、木下地は文字通り木製の下地を用いて作られる壁です。

 

また、造作工事に該当するのは木下地による造作壁の場合のみで、LGS下地を使用した壁を作る工事は内装工事と呼ばれます。

 

造作壁は、表面仕上げの選択肢が豊富で、クロスや塗装、ダイノックシート、タイルやエコカラットなど様々な仕上げ材から選ぶ事ができるというメリットがあります。一方で、現地で加工する必要があるため、施工期間がかかったり、加工時に粉塵がでるといったデメリットがあります。

 

パーテーションとの違い

造作壁 パーテーション
デザイン 仕上材の種類が豊富 メーカー指定色
価格 仕上げ材により異なる 種類によって安価
柔軟性 柔軟な形状に対応可能 パネルの組合せにて対応
工期 最低2日 最短1日

 

オフィスの間仕切り壁は、造作壁だけでなくパーテーションを使用することもあります。パーテーションと造作壁の違いは主に4つあります。

 

  1. デザイン
  2. 価格
  3. 柔軟性
  4. 工期

 

①デザイン

パーテーションはガラスパーテーションを除き、金属製のパネルのため、選択できるデザインが限られています。一方で、造作壁は、様々な表面仕上げ材を貼ることができるため、デザインが豊富です。おしゃれな間仕切り壁を設置したい場合は造作壁を選択することをおすすめします。

 

≫ 造作壁(LGS壁)とは?パーテーションとの違いや施工事例を紹介

 

ただし、ガラスパーテーションはデザイン性に優れているため、選択肢の一つとして検討しても良いでしょう。

 

②価格

価格について、パーテーションの種類、造作壁においては仕上材の種類によっても異なります。一番安価に間仕切り壁を施工したい場合はアルミパーテーションがおすすめです。造作壁の場合は、クロスや塗装仕上げを選択すると、低価格で施工が可能となります。

 

③柔軟性

間仕切り壁の柔軟性については、現地で材料加工を行う造作壁が有利となります。曲面なども再現できるため、様々な形状に対応可能です。パーテーションは、工場加工したパネルを施工するため、柔軟性には欠けると言うデメリットがあります。

 

④工期

工期については、パーテーションの方が短期間で施工が可能です。パーテーションは工場で加工した材料を現地で設置しますが、造作壁は下地と表面に貼る石膏ボードを現地で加工し、さらに表面の仕上げを現場で施工するため、ある程度の施工期間が必要となります。

 

オフィスにおすすめな造作家具の種類

造作工事や造作壁のほかに、「造作」が付く言葉として造作家具が挙げられます。造作家具は、既製品の家具ではなくオーダーメイドの家具です。ここでは、オフィスにおすすめな造作家具の種類を紹介します。

 

造作棚

造作棚は様々な形がありますが、オフィスのサイズや収納する物にマッチした棚を作ることが可能です。表面仕上げも、メラミン化粧板やダイノックシートを貼ることで様々なデザインの棚を作ることが可能です。

 

造作カウンター

造作カウンターは、木製だけでなくスチールの脚と組み合わせることも可能です。また、カウンターを壁に埋め込んだり、足元に間接照明を埋め込んだりと、自由な形状に対応できます。フリーアドレス用のカウンターや受付カウンターなど様々な場面で使用できます。

 

造作工事によりおしゃれなオフィスにするポイント

造作工事は、内装の基礎を作る工事のため、クロスなど壁や天井の仕上げは含みません。しかし、造作工事によっておしゃれなオフィスにするポイントもあるため、ここでは4つ紹介します。

 

間接照明

間接照明は、造作工事により照明ボックスを作って壁や天井を間接的に照らすことができます。照明器具本体が見えずに壁や天井から光を発しているように見えるため、おしゃれな空間を演出することができます。部屋を明るくするのではなく、デザインとして光を取り入れる場合に採用されることが一般的です。

 

斜めや曲線を取り入れる

床や壁、天井に斜めや曲面を取り入れることで、おしゃれなオフィスを作ることができます。床の段差を斜めにしたり、エントランスの壁を曲面にしたりと、造作工事によって様々な工夫ができます。工事会社に依頼する際は、具体的な参考写真を見せることでイメージ通りのデザインを作ることが可能となります。

 

ただし、オフィスの状況によっては難しい場合もあるため、まずは相談してみましょう。

 

造作家具の採用

オフィスに合ったオーダーメイドの造作家具を採用することで、おしゃれなオフィスにすることができます。既製品の家具を使用する場合、ピッタリのサイズを見付けることが難しいことがあります。造作家具の場合は、壁一面の棚を作ったり、ちょっとしたスペースにぴったりの家具を作ることが可能です。

 

また、表面の仕上げも自由に選べるため、オフィスの内装に合ったデザインにすることができます。

 

造作建具の採用

造作建具は、既製品の建具と異なり、大きな扉や重厚感のあるデザインにすることができます。エントランスから見える部分や、応接室など、特別なエリアに使用することでインパクトのあるオフィスにすることができます。

 

造作建具は、サイズや表面の仕上げ、把手の形状など自由に選ぶことができる為、おしゃれなオフィスを作る場合はぜひ採用してみてください。

 

快適なオフィスを作るためのレイアウトのコツ

おしゃれで快適なオフィスを作るために造作工事が重要となりますが、工事前のレイアウト作りも非常に重要です。ここでは、快適なオフィスを作るためのレイアウトのコツを5つ紹介します。

 

ゾーニングを行う

快適なオフィスを作るためには、デザインだけでなく機能性も重要となります。そこで必要なのがゾーニング計画です。ゾーニングは、オフィスのレイアウト前に必要で、どこにどのようなスペースを作るのかざっくり検討を行う作業です。

 

具体的な方法として、執務エリア、応接室、会議室、廊下など、オフィスに必要な空間を、オフィス内にどのように配置するかを検討します。まずはオフィスの略図を書いて、手書きでエリアを決めていきます。

 

ゾーニングさえ決めておけば、具体的なレイアウト検討などもスムーズに行えますので、最初に行うことをおすすめします。

 

動線を踏まえたレイアウト設計

快適なオフィスを作るためには、動線を踏まえたレイアウト設計が重要です。業務中の動線を考えながらレイアウトの設計を行うことで、「使いづらい」「効率が悪い」などの問題を防ぐことができます。動線に関しては、お客様の動線と従業員の動線に分けて考えると良いでしょう。

 

お客様の動線は、エントランスから応接室までスムーズに行けるようなルートを検討します。従業員の動線は、日々の業務を想定しながら、無駄がないような動線を検討しましょう。

 

ゆとりのある空間設計

快適なオフィスを作るためには、ゆとりある空間設計も重要です。限られた空間に様々な機能を詰め込むと、窮屈なオフィスになってしまいます。そのため、各スペースにゆとりをもたせた設計を行いましょう。オフィス面積が限られている場合は、優先順位を付けて空間設計を行うことも必要となります。

 

例えば、応接室と会議室の両方が欲しい場合、無理に2部屋作るのではなく1部屋として兼用することで、広くゆとりある空間になります。執務エリアの机の間隔や、会議室の面積など、可能な限りゆとりをもたせた設計を行いましょう。

 

おしゃれなオフィスのデザイン事例

当社にて、造作工事によりおしゃれなオフィスを施工した事例を紹介します。

 

フェイクグリーンを取り入れたエントランス

フェイクグリーンを取り入れたエントランス

オフィスのエントランスを施工した事例です。造作壁に木目調のクロスを貼り、フェイスグリーンとサインを施工しました。エントランスは、オフィスの顔となるエリアですので、特にデザインにこだわることをおすすめします。

 

こちらの工事は7日間で完了しました。

 

造作壁の新設

造作壁の新設

オフィスの執務エリアと隣の部屋を仕切る壁を施工した事例です。既存の壁と取り合うように造作壁を施工し、木目調のクロスを貼りました。

 

こちらの工事は、2日で完了し、工事価格は20万台と比較的安価に施工を行いました。

 

造作壁とガラスパーテーション

造作壁とガラスパーテーション

オフィスのレイアウト変更のため、造作壁とガラスパーテーションを施工した事例です。オフィスの場合、部屋の雰囲気に合わせて造作壁だけでなくパーテーションを組み合わせることでおしゃれなデザインにすることが可能です。

 

こちらの工事は、既存の間仕切り解体から新規間仕切りの施工、床タイルカーペット貼りまで行い、15日で工事が完了しました。

 

造作工事によりおしゃれなオフィスを作りましょう

本記事では、オフィスにおける造作工事や造作壁、造作家具について詳しく解説しました。造作工事は、内装の形を作る重要な工事となります。造作工事にこだわることで、おしゃれなオフィスを作ることが可能です。当社はオフィスや店舗の内装工事に特化しており、本記事で紹介した事例以外にも、様々な工事を行っております。オフィスのリフォーム・リノベーションを検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

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