内装工事は、開業資金の中でも多くの割合を占める部分。だからこそ、相場を知り、なるべく費用を抑えて理想の内装工事を進めていくことが大切です。今回は今後カフェの開業を目指している方に向けて、内装工事の相場や発生する費用を詳しくご紹介していきます。さらに、費用を抑えるポイントについても解説していくので、ぜひ参考にしてください。
カフェの内装工事で行うこと
まずは、カフェの内装工事の主な内容に関してご紹介していきます。実際の工事では、主に以下のような内容を行っていきます。
- 電気…コンセントや照明器具、空調などの配線。
- ガス…元々あるなら配管のみ。
- 水道…二層シンクやグリストラップの取り付け作業。
- 空調…エアコンの設置。
- 換気…トイレや店内に付いている換気扇など。
- 内装…天井や床、壁など。
- 家具…椅子やテーブル、照明器具の設置。
- 厨房…厨房機器や調理機器などの設置。
ひと言に「内装工事」といっても、その内容はたくさんあります。これらの工事は、それぞれ別々の業者に依頼すると、トータルの費用が高くなってしまいます。内装工事業者の多くはこれらの工程を一括で請負ってくれるので、費用も安く抑えられます。依頼をする際は、一括で引き受けてくれるかどうかも判断基準にするのがおすすめです。
» 内装工事の流れ・ステップ・工事工程を費用も含め5分で解説
カフェの内装工事費用はどのくらい?
上記でご紹介したような費用は、どのような物件を選ぶかによっても変わってきます。元々家具や設備などが整っている「居抜き物件」は費用が抑えられますが、スケルトン物件の場合は、一から工事を行うため、どうしても費用が高くなってしまいます。一方で、大きなデザインやレイアウトの変更が難しい居抜き物件とは異なり、スケルトン物件は一からイメージ通りに作ることができます。「せっかく開業するなら自分のイメージに合ったカフェを始めたい!」という方は、スケルトン物件で開業を目指すのがおすすめです。
ここからは、それぞれの物件の内装工事費用の相場についてご紹介していきます。
スケルトン物件
スケルトン物件でカフェの内装工事を行う場合、費用の相場は坪単価30~50万円です。スケルトン物件は天井や壁、床といった物件の基礎となる部分を除いて、自由に工事やレイアウトができるのがメリット。一方で、ご紹介したように居抜き物件よりも費用がかかります。また、内装工事に時間がかかることもあるため、スケルトン物件でカフェ開業を目指す場合は早めに予算を決めて、計画を進めていくことが大切です。
居抜き物件
居抜き物件でカフェの内装工事を行う場合、費用の相場は坪単価20~40万円です。電気などの設備工事が必要ない分、価格が安く抑えられるのが特徴です。また、前のテナントの家具などが残っていれば、そちらを利用することも可能です。一方で、コンセプトに合わない内装や家具があって廃棄する場合は思った以上に費用が発生してしまうこともあるので注意しましょう。
当社オフィスボールでは内装工事をご依頼の方限定で、不要になった家具やパーテーションを積極的に買取したり、買取が難しい場合はお引き取りをしたりしています。お気軽にご相談ください。
カフェの内装工事はどのくらいの日数がかかる?
20坪のカフェと仮定した場合、内装工事の日数は約ひと月です。ですが、内装にこだわりがある場合はこの期間よりも長くなることもあります。物件を選んでから内装工事業者を選び、内装工事に着手、終了する期間を考えると、半年ほどは余裕をもって準備を進めていくことをおすすめします。行き当たりばったりで行動をすると、重要な工程や手続きなどが抜けてしまうこともあるので、カフェを開業することを決めたら、やるべきことをスケジュール化しておくと良いでしょう。
カフェの内装費用を抑えるポイント
開業する以上、どうしても準備資金がかかってしまいますが、あるポイントを実践することで費用を抑えることも可能です。ここからは、内装費用を抑えるポイントについてご紹介していきます。
自分たちでできる工事はDIYする
空調や電気に関する工事を自力で行うのは電気工事士の資格が必要なため無理がありますが、壁紙を張る、塗装を行うといった工事はDIYで行うことができます。少しでも費用を抑えたいなら、自分たちでできるところは、DIYにするのもおすすめです。自分たちで工事をやった分、よりカフェに愛着が持てますよ。ですが、DIYに時間がかかるようなら、専門の業者に依頼した方が費用を抑えられるケースもあります。工事に時間がかかってしまうと、その分家賃が発生してしまうので、工事期間に発生する家賃と専門業者に依頼した費用を比べてバランスを考えながらDIYをするか判断してみてください。
家具のグレードを下げる・中古品で良いものを探す
カフェの開業で必要になるのが、椅子やテーブルです。これらをブランド物の家具などで統一すると当然、費用がかかってしまいます。家具にこだわりがある場合は別ですが、そうではないなら家具のグレードを下げたり、中古家具をチェックして良さそうな物を揃えるのがおすすめです。良いものがないか、まずは一度探してみてください。
なお、当社オフィスボールは中古家具の販売を行っております。是非、以下のサイトもご参考までにご覧いただければ幸いです。
» オフィス家具の通販サイト【オフィスボール】
内装工事は「相見積もり」で業者を選ぶ
カフェの内装工事を行う場合は、内装工事業者に工事を依頼することになります。この時、ひとつの業者にはじめから絞るのではなく、複数の業者に見積もりを依頼して、最も条件が良い業者を選んでいきましょう。内装工事費用を抑えたいと思っているなら、相見積もりを行うのは必須です。気になる業者があれば連絡をして相見積もりを依頼してみてくださいね。
当社オフィスボールも相見積もりを歓迎します。きっと競争力のある価格とサービスをご提供できるはずです。どうぞお任せくださいませ。
中古の厨房器具を購入する
居抜き物件で厨房器具が備わっていれば問題ありませんが、スケルトン物件の場合は厨房器具を新たに購入する必要があります。この時、新品ではなく中古の厨房器具の方が費用を安く抑えられるのでおすすめです。ただし、中古品は故障しやすかったり、元々の設備に問題がある場合も考えられます。そのため、問題なく使用できるかはもちろん、器具の保証書の有無や期間も確認しましょう。
カフェの内装工事費用の相場はどのくらい?費用を抑える方法とは?【まとめ】
内装工事費用は、スケルトン物件か居抜き物件かによっても変わります。少しでも費用を抑えたい方は居抜き物件、自分にイメージに沿った内装にしたい方はスケルトン物件を探すのがおすすめです。今後カフェを開業する予定がある方は、ご紹介した内装工事費用を抑えるポイントも、ぜひ役立ててくださいね。