内装工事で壁を塗装することに決めた場合、どんな塗料を使用するかという点を考える必要があります。
内装用塗料には幾つか種類があるため、それぞれの特徴を把握したうえでどれが最適かを見分けなければなりません。
ここでは、塗料の種類と、それぞれの使用に適している部屋に関してご説明します。
水性塗料
内装工事で最も頻繁に使用されるのが水性塗料です。
水性塗料は油性塗料と比べると臭いが少なく、人体への影響もほぼない安全性の高い素材です。
そのため、DIY用としてホームセンターなどでも数多く販売されています。
ホルムアルデヒドの発散量が極めて少ない「F★★★★(エフ・フォースター)」のマークが表示されている商品も見つけることができます。
また、「アクリルエマルションペイント(AEP)」も人気の高い水性塗料です。
アクリルエマルションペイントはほぼ無臭で人体に影響を与える添加物も殆ど配合されておらず、しかも色付けが簡単という特徴があります。
漆喰・珪藻土
自然素材の漆喰や珪藻土は化学物質不使用なので極めて安全性の高い塗料です。
また、吸湿・消臭性にも富んでいるため、赤ちゃんの部屋や寝室などにも使用できます。
さらに、落ち着いた温かみのある独特の質感なので、お洒落なお店を演出したい場合にも向いています。
ただし、どうしても費用が高くなるというデメリットがあります。
また、安価なものは偽物の可能性がありますから、信頼できる業者に依頼する必要があるでしょう。
オイルステイン
「ステイン」とは「浸透性」を意味する表現です。
それで、オイルステインとは、木材にしみ込んで着色する油性塗料のことを指します。
通常の塗料は木材に塗ると表面に膜を作り木目を隠してしまいます。
一方、オイルステインは木目を浮かせてくれるので木材独特の温かみを残すことが可能です。
オイルステインにはニス入りとニスなしの2種類があります。
ニス入りタイプは1回で完成させなければならないため、技術を持った職人にお願いしなければなりません。
一方、ニスなしタイプは塗装後、木を保護するために上からニスを重ね塗りする必要があります。
オイルステインの他に水性ステインもあります。
内装工事においては臭いの少ない水性を選ぶことも可能です。
まとめ
内装工事に使用される塗料の代表的なものは上記の3つです。
ただし、壁を黒板にできる塗料やホワイトボードにできる塗料、マグネット版にできる塗料などもあるので、遊び心いっぱいのインテリアにしたい場合にはお勧めです。