倉庫や工場内の空間を区切るのに便利なのが、ビニールなどのシートやカーテンによる間仕切りです。
間仕切りというとパネルやパーテーションを使って施工する工事もありますが、設置には時間もコストもかかります。
その点、ビニールシートやカーテンなら設置に時間はかからず、コストも抑えられておすすめです。
ビニールは透明なものばかりでなく、色付きや糸入りなどさまざまな素材があるので、ニーズに合わせて最適なものを選べるでしょう。
間仕切りのビニールシートやカーテンの設置方法
ビニールシートやカーテンを間仕切りとして設置する方法には、固定式と可動式があります。
固定式とは、シートをフレームや天井などの下地となる部分にビス止めして固定するタイプです。
可動式とは、業務用のレールを用いて開閉できるようにする方法です。
固定式の間仕切りシートを設置するには、まず天井や壁などの下地となる部分が必要です。
何もない空間に設置したい場合は、天井から吊り下げる設置方法や、鉄骨など固定するための柱を先に設置してから取り付ける方法などがあります。
可動式の間仕切りにはビニールカーテンがよく用いられます。
天井などに強度の高い業務用のレールを設置し、そこにビニール製のカーテンやシートをぶらさげて、まさにカーテンのように開閉できるようにしたタイプです。
人や荷物が頻繁に出入りする搬入口などの間仕切りに便利でしょう。
ワイヤー式の間仕切りシートもある
上で紹介した2つの設置方法以外に、鉄骨やH鋼などの支柱からワイヤーを張って、それに沿うようにビニールカーテンを動かせるようにする方法もあります。
ただ、柱にワイヤーを張るための金具などを事前に溶接しなければなりません。
設置可能かどうかは場所によって違いますので、まずはお近くの施工業者に相談してみましょう。
注意したいビニールの素材
間仕切りのシートやカーテンに用いるビニールは、防災の素材を用いるのが基本です。
非防災のビニールも安く売られていますが、それらは通常のビニールと同じですので、火災のリスクを考えると工場や倉庫内の設置にはおすすめできません。
また、工場や倉庫のような場所では定期的に消防署の検査があるため、そもそも防災素材を使用していないと撤去するよう命じられるでしょう。
ですので、間仕切りには必ず防災や不燃の素材を用いましょう。
まとめ
「パーテーションほど大がかりなものはいらないが、工場内に間仕切りがほしい」という場合は、ビニールのシートやカーテンを検討してはいかがでしょうか。
パーテーションよりコストが低く、設置も簡単でおすすめです。