ローパーテーション活用術!工事不要のオフィス仕切り事例4選

工事不要でオフィスを仕切りたいならローパーテーションが適しています。人員増加や移転の可能性を考慮し、大がかりな工事はしたくないという企業も多いでしょう。ローパーテーションは高さや色のバリエーションが豊富で、ドアの取付けも可能です。今回はメリットやバリエーション、活用事例などを詳しく解説します。

 

ローパーテーションとは?

ローパーテーションとは?

まず、ローパーテーションがどのようなものか説明し、設置方法と使うメリットを解説します。

 

ローパーテーションとは

ローパーテーションは、空間を仕切るパーテーションのうち、高さが低い間仕切りのことをいいます。一方で天井まで仕切るタイプはハイパーテーションと呼ばれます。

 

ローパーテーションはオフィスのなかでミーティングスペースやリフレッシュスペース、個人ブースなどを作る際に用いられます。また、組み立てだけでなく撤去も簡単なため、一時的な利用にも適しています。イベントや研修、相談会などでも広く活用されます。

 

ローパーテーションの設置方法

ローパーテーションの設置方法は、大きく自立式と組立式の2つに分類されます。自立式は工事や施工が不要で、完成品を据え置いてすぐに使用できます。軽量で目隠しになるものや、キャスター付きでラクに移動できるものがあります。一方、組立式は簡単な施工が必要になります。パネルや支柱などのパーツを組み合わせ、自立できるように連結してレイアウトします。

 

ローパーテーションを使うメリット

次に、ローパーテーションを使うメリットを解説します。

 

大がかりな工事が不要

ローパーテーションは、天井に固定するなどの大がかりな工事が不要です。天井まで仕切るハイパーテーションは専門の業者による工事が必要になります。一方でローパーテーションは天井などへの取付け工事が不要で、簡単に設置や移設、撤去が行えます。将来的なレイアウト変更や移転を見据え、オフィスをフレキシブルに仕切りたい場合に適しています。

 

簡単にレイアウトを変えられる

ローパーテーションは簡単にレイアウトを変えられることもメリットです。とくに自立するタイプはキャスター付きや折りたたみ式のため、移動が簡単に行えます。また組立タイプも電動ドライバーなどの道具を使えば連結や解体ができ、場所やレイアウトを変更して再設置が可能です。

 

ハイパーテーションより安価に導入できる

ローパーテーションは、天井までしっかり塞ぐハイパーテーションより安価に導入できます。オフィス家具という扱いになり、大がかりな工事費用はかかりません。一方ハイパーテーションは現場に合わせてパネルや支柱をカットしたり、床や天井に固定したりするため、専門業者による工事が必要です。材料費だけでなく、施工費や運搬費、搬入費などもかかるでしょう。

 

また、ハイパーテーションを設置する際は、オフィスの天井にある空調や消防設備の移設・増設が必要になり、別途費用がかる場合もあります。工事では音や粉じんが発生するため、営業時間外に行わなければならなかったり、賃貸オフィスの場合はビルに工事届けを提出したりといった手間も増えます。

 

バリエーション豊富でおしゃれ

ローパーテーションはスタイルや色のバリエーションが豊富で、おしゃれにオフィスを仕切れます。パネルのデザインは、オフィスを彩るカラフルなクロスや木目、ガラスなどから選べます。また、フレームもシンプルなホワイトやベージュ、おしゃれなブラック、シャープな印象のシルバーなどの製品が揃っています。

 

なかでもブロックスタイルのローパーテーションは、おしゃれでエントランスやミーティングスペースを作る際におすすめです。パネルとガラスなどを組み合わせることが可能で、デザイン性が高く存在感もあります。

 

ローパーテーションの高さとレイアウト

ローパーテーションの高さとレイアウト

次は、ローパーテーションの高さと種類について詳しく解説するとともに、耐震性を高めるレイアウトも紹介します。

 

ローパーテーションの高さ

ローパーテーションは高さのバリエーションも豊富です。座っている人の目線を遮って集中力を高められる高さや、通路から中をのぞかれにくい高さなどがあり、用途や場所によって適した高さが選べます。高さ別に適した用途を表にまとめたので、選ぶ際の参考にして下さい。

 

ローパーテーションの高さの特徴と適した用途
高さ 隠れる箇所 高さの特徴 適した用途
約1m 座った状態:手元 座った状態で周囲を見渡せ、視線を遮らない高さ デスク周り、カウンター
約1m20cm 座った状態:手元、目線 座った状態で視線を遮り、少し頭が出ている程度の高さ。顔を上げれば周囲を見渡せる デスク周り、リフレッシュスペース
約1m40cm 座った状態:全身
立った状態:顔から下
座った状態で全身が隠れ、立てば周囲を見渡せる高さ。コミュニケーションと適度なプライバシーを確保できる ミーティングスペース
約1m60cm 座った状態:全身
立った状態:目線
座ると全身が隠れる高さ
立った状態では視線を遮れる
ミーティングスペース
個人ブース
約1m80cm 立った状態:全身 立っても多くの人が頭まで全身が隠れる高さ
独立した空間が作れる
個人ブース
半個室
約2m10cm 立った状態:全身 立つと全身が隠れ、ドアを取付けて個室が作れる高さ ドア付き個室

 

自立式ローパーテーションの種類と特徴

自立式は、工事不要なうえ組み立ても不要です。形状でさらに3種類に分類できるので、それぞれの特徴を解説します。

 

衝立(ついたて)、スクリーン

衝立やスクリーンと呼ばれるタイプは、パネルに安定脚やキャスターが付いていて、1枚だけで自立します。軽量で動かしやすいのが魅力で、簡易的な間仕切りとしてオフィスだけでなく、公共施設や展示場などでも活用されています。パネルは半透明やホワイトボード、掲示板タイプなどがあります。また、医療施設でよく見かける布が張ってあるタイプは、メディカルスクリーンと呼ばれています。

 

折りたたみ

折りたたみタイプは、パネルが3連や4連になっています。屏風のようにジグザグに置いて空間を仕切ります。使わないときに折りたたんでしまえることが大きなメリットと言えます。なかでもキャスター付きは移動しやすく、会議室やミーティングスペース、リフレッシュスペースなど広く活用されています。素材は、オフィスで活用されるスチールやアルミ製に加え、店舗や家庭でも利用できる木製やラタン製のおしゃれなデザインなどもあります。

 

アコーディオン

アコーディオンパーテーションは、じゃばらに伸縮し、空間をフレキシブルに仕切れます。下部が開いているタイプと、足元まで目隠しできるタイプがあります。横幅を自由に調整できたり、コンパクトに収納できたりという利便性の高さが魅力です。生地の色をインテリアに合わせて選べるため、空間に調和して圧迫感を与えません。

 

組立式ローパーテーションの種類と特徴

組立式のローパーテーションは、システムパネルとも呼ばれています。大がかりな工事は不要ですが、電動ドライバーなどを使って組み立てが必要になります。ここではパネルのバリエーションについて詳しく解説します。

 

パネル

組立式ローパーテーションのパネルは、フレームや表面の素材を選ぶことができます。フレームはスチール製やアルミ製、プラスチック製などがあります。パネルの素材は、インテリアに合わせて選べるクロス張りをはじめ、オフィスに馴染むスチールや木目などバリエーションが豊富です。また、ホワイトボードや吸音、防炎などの機能付きの製品もあります。ローパーテーションのパネルの芯材は、木質ボードやペーパーハニカムなど軽量なタイプと、不燃材が裏打ちされている不燃タイプがあります。また、マグネットを貼れるものも多く、デスク周りでの使用やオフィス内の掲示コーナーにも活用できます。

 

ガラス

ガラスパネルには、開放的な透明タイプと視線を遮れる半透明のタイプがあります。空間を仕切りながらも圧迫感を軽減し、明るい雰囲気を求める場合は透明タイプが向いています。明るさに加えてプライバシー確保を求める場合は、半透明タイプがおすすめです。また、ガラスを使ったパネルには、全面ガラスと上部ガラスのスタイルがあるため、レイアウトや用途によって選ぶようにして下さい。

 

ブロック

ブロックタイプは、ブロック状のパネルをいくつか組み合わせられる、デザイン性の高いローパーテーションです。色の違うクロスパネルを組み合わせたり、ガラスとクロスパネルを組み合わせたりできます。高さによって重ねられるブロックの数が変わり、高さ約1m20cmで3段、約1m80cmで4段、約2mで5段程度となります。

 

ドアパネル

ローパーテーションにはドアも取付け可能です。ドアには開き戸と引き戸があり、窓の有無も選べる場合が多いでしょう。ドアは高さ約2m以上のパーテーションに取付けることができます。ローパーテーションは天井に固定をしないため、ドアを勢いよく開閉すると揺れやすいので注意して下さい。また、ドアの取付け位置をコーナー付近にするなど、メーカーの注意事項に沿ってレイアウトしましょう。

 

ローパーテーションの耐震性を高めるレイアウト

組立式ローパーテーションは、必ずコーナー部を設けてレイアウトしなければなりません。上から見てH字型やロの字型にレイアウトすることが理想とされています。耐震性の高さは次のような順番になります。

 

  1.  H字型、ロの字型(個室)
  2. T字型
  3. コの字型
  4. L字型

 

H字型やT字型にできないときは、コの字型やL字型にレイアウトし、床や壁に固定したり、安定脚を追加したりすると良いでしょう。また、直線に連結する場合には、例えば『3枚まで』や『長さ3m60cmまで』といったメーカーの規定に従うようにして下さい。耐震性を高めるには、あいだに袖パネルを入れるなどの工夫が必要になります。

 

ローパーテーションを使ったオフィスの仕切り事例4選

最後に、ローパーテーションを活用した仕切り事例を4つ解説します。

 

ミーティングスペースを設けた事例

ミーティングスペースを設けた事例

組立式ローパーテーションを使ってミーティングスペースを設けた事例です。商談や面談が行われるスペースのため、プライバシーを考慮して丸見えにならないクロスパネルを選んでいます。周りの視線が気にならない高さでありながら、窓側に設置することで開放感を演出しています。

 

連結して部屋を仕切っている事例

連結して部屋を仕切っている事例1

自立式ローパーテーションを複数枚連結して部屋を仕切っている事例です。大きな会議室は使われていないことも多く、パーテーションで仕切ることで有効活用できます。

 

連結して部屋を仕切っている事例2

普段は2部屋として利用し、大人数で行う会議やイベントの際にパーテーションを移動して広く使います。

 

 

オフィスのデスク周りへの設置事例

オフィスのデスク周りへの設置事例1

ローパーテーションをデスク周りに設置した事例です。ローパーテーションで囲うことで独立した空間になるため、業務に集中しやすくなります。

 

オフィスのデスク周りへの設置事例2

また、足元まで隠すことができ、配線なども気になりません。コロナ禍以降、感染対策として設置を検討する企業も増えています。

 

店舗やクリニックでの活用事例

店舗やクリニックでの活用事例

ローパーテーションはオフィスだけでなく、店舗やクリニックでも活用されています。自立式ローパーテーションを使い、空間を仕切りながら、丸見えにならないための目隠しとしても活用しています。床のフローリングに合わせた木目調のパーテーションを選ぶことで、インテリアに調和しています。お客様を和ませるような、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出しています。

 

ローパーテーション活用術!工事不要のオフィス仕切り事例4選【まとめ】

ローパーテーション活用術!工事不要のオフィス仕切り事例4選【まとめ】

ローパーテーションのメリットは、大がかりな工事が不要であることをはじめ、ハイパーテーションより安価なこと、バリエーションが豊富なことなどが挙げられます。設置方法によって自立式と組立式に分類でき、高さや素材も用途やインテリアに合わせて選択できます。工事不要でフレキシブルに仕切りたい場合は、ローパーテーションを検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

関連ページ

おすすめの関連記事

オフィスの内装工事を依頼するなら【オフィスボール】

販売業者 オフィスボール株式会社
代表取締役 小玉 聡
許認可等 東京都公安委員会 事務機器商(古物商) 第307761706833号 産業廃棄物収集運搬業許可 東京都 許可番号 第13-00-201060号
本社所在地 〒124-0012 東京都葛飾区立石7-3-1 SHIMADA BLDG 3F
オフィスボール 足立店 〒123-0874 東京都足立区堀之内2-10-18
電話番号 03-5837-4430
FAX番号 03-5837-4429
MAIL info@office-ball.com
URL https://office-ball.com
営業時間 10時〜18時
定休日 土曜 日曜 祝日
タイトルとURLをコピーしました